ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)は理解に苦しむようです 3/3

945:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 07:26:23 発信元:61.12.169.119 [sage]
ξ゚⊿゚)ξ「いつまでも寝てんじゃないわよ」

( ^ω^)「悪かったお」

現場には既に捜査の手が入っていた。
普段見ていたあの店舗の姿は見る影もない。

( ^ω^)「これは爆弾かお?」

扉は存在すらせず、中は真っ黒な煤にまみれていた。
先日見た景色を想像できないほどに滅茶苦茶で、まるで台風が通り過ぎたかのような。

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ」

( ^ω^)「それにしても、」

それにしても、こんなに目立つやり方を取るとはどういうことだ。
今までの殺人犯ではない? そもそもモナーはどうなった?
あのメッセージは? これほどの規模なら、目撃者が居るのでは?

ξ゚⊿゚)ξ「この件にモナーは関与していないわ」

( ^ω^)「現場のメッセージはあったかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「無いわよ。それに、あなたを叩き起こしたのは事件のためじゃない」

( ^ω^)「どういうことだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ついさっきまで逃走していた犯人のためと、この惨状を頭に入れさせるため」

946:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 07:30:32 発信元:61.12.169.119 [sage]
僕はそのままツンに引っ張られ、普段は来ない取調室まで連れてこられた。
取り調べは本来、僕らの領分じゃないんだけど。

ξ゚⊿゚)ξ「座って」

( ^ω^)「お」

顎でパイプ椅子をしゃくるツン。
まるで僕が容疑者みたいじゃないか。

ξ゚⊿゚)ξ「これからギコが容疑者を連れてくるから、待ってて」

( ^ω^)「……わかったお」

どうも、僕はついていけていない。
一体ツンは、いや、彼女に限った話でもない。
別の部署の取り調べ室に来たのに、誰も僕を見なかった。

どういうつもりなのだろうか。

まだ重い頭には、思考の余地が無い。

(,,゚Д゚)「連れて来たぞゴラァ」

ギコがやってきた。

( ^ω^)「これは一体―――」

彼の後ろにいたのは、僕のよく知っている女。
そいつは僕の、薄汚れた探偵時代のパートナーだった。

948:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 07:35:17 発信元:61.12.169.119 [sage]
川 ゚ -゚)「やぁ、内藤」

彼女の顔は相変わらずの無表情で、真っ直ぐに僕を見つめる。
ギコはそのまま静かに部屋を出ていき、残ったのは机を挟んだ僕とクーだけだ。

( ^ω^) ・・・

何を言えばいいのだろう。

川 ゚ -゚)「驚いたか?」

( ^ω^) ・・・

やはり頭が目に追いついていない。

川 ゚ -゚)「なんとか言ったらどうだ?」

( ^ω^) ・・・

クーが居る、ということは、クーがショボンを殺したのか。
それは、

( ^ω^)「どうして?」

川 ゚ -゚)「その質問、何について聞かれているのか私は判断に迷うんだが」

( ^ω^)「どうして、」

お前が?

949:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 07:40:16 発信元:61.12.169.119 [sage]
川 ゚ -゚)「頭を働かせろ、あまりにも単純な話だ」

( ^ω^)「……仕事を変えたのかお?」

川 ゚ -゚)「それはある」

( ^ω^)「……愉快犯かお?」

川 ゚ -゚)「それもあるな、二人目からは」

クーが仕事で殺人をしていた、なんだ、そんな単純なことか。
だったら、それでいい。こうして捕まったんだ、これでこの件は終わりだろう。

川 ゚ -゚)「だが、それは本筋じゃない」

( ^ω^)「意味がわからないお」

川 ゚ -゚)「私は、お前のために人を殺してきたんだよ」

( ^ω^) ・・・

まったく意味がわからない。
僕の捉え方に問題があるのか。
生憎だが、僕は誰かが死んで得するような職には就いていない。

( ^ω^)「全く、意味がわからないお」

川 ゚ -゚)「私は、お前を愛しているんだ」

僕は、殺人犯は御免だよ。

951:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 07:45:13 発信元:61.12.169.119 [sage]
( ^ω^) ・・・

川 ゚ -゚)「なぜお前がここに呼ばれたかわかるか?」

( ^ω^)「見当も」

川 ゚ -゚)「私がそちらに条件を出したんだ。『私が君達に協力する』と」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「『彼がこの事件の主犯である証拠をあぶり出すから、話をさせろ』と」

彼女は、何を馬鹿なことを言っているのだろうか。

( ^ω^)「僕と話す口実かお」

川 ゚ -゚)「そうだ。そう言っておけば、形だけでも彼らは私とお前を話をさせなければならなくなる」

( ^ω^)「この前ショボンの店で会ったじゃないかお、あそこに通っていればそのうち――」

川 ゚ -゚)「私はお前にメッセージを送っていたのに、お前は気付かなかった」

( ^ω^) ・・・

こいつは、何を馬鹿なことを言っているのだろうか。

川 ゚ -゚)「お前に私を止めて欲しかった。殺人衝動に駆られた私を、お前の手で。
     パートナーであるお前なら、私は殺されたって構わなかった。だから殺した。
     たくさん殺した。いつか私がお前に殺された反動が甘美なものになるように、
     いろんな死に方を試した。どんな風に殺されてもいいから、ただ、私は、」

952:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 08:00:16 発信元:61.12.169.119 [sage]
( ^ω^)「お前はもう、僕のパートナーじゃないお」

川 ゚ -゚)「違う、私の本来のパートナーはお前だけ、お前の本来のパートナーは私だけ。
     だから私をわかってくれると思った。お前なら私の痛む心を理解してくれると思った。
     これは独りよがりではない私たちの共通認識だろう。違うか? 違わないだろう?」

( ^ω^)「違うお、そもそも僕にとってパートナーというものは、個人を指すものじゃないお」

川 ゚ -゚)「二人で決めたじゃないか、同じ香りをパートナーの証にしようと。
     それを私は他の男でも試したのに、お前とは全然違う。
     やはりお前しかいなかったんだ。一人目を殺した時、私は思ったよ」

もう完全に話が通じないじゃないか。
こいつはさしずめ、初めての殺人の依頼を受けて罪悪感に潰れてしまったのだろう。
その時にすがるもの、自分を支えるものが僕だったのは、きっとたまたまだ。

( ^ω^)「お前の言い分はわかったお。でも、どうして知り合いのショボンまで殺したんだお」

川 ゚ -゚)「わからない」

( ^ω^)「……そうかお」

このまま話しても、得られるものはおそらく何もない。

( ^ω^)「…………ギコ、もうこいつと話すことは何も無いお」

戸の裏にいるであろうギコに声をかける。
もうこいつと話す必要なんてないのだ。
ただの気狂いの犯行に意味なんてないのだ。
こいつの言葉を理解する価値なんて、存在しないのだ。

954:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 08:03:24 発信元:61.12.169.119 [sage]
ξ゚⊿゚)ξ「おかえり」

( ^ω^)「……」

取調室からギコと帰ってくると、ツン達がコーヒーを飲んでいた。

('A`)「お前、大丈夫か?」

大丈夫、二日酔いが酷いだけなんだ。

( ^ω^)「お」

('A`)「顔色滅茶苦茶悪いぞ……」

ああやって、いつも彼女は僕を困らせて、意味不明な行動をして。
全然理解できない、面白い奴だと思っていたのに。

( ^ω^)「大丈夫だお」

そう思っていたのに。

ξ゚⊿゚)ξ「内藤?」

( ^ω^)「疲れてるだけだお」

('A`)「ふぅ……あー、探偵の権利はこれから剥奪されるかもな」

( ^ω^)「いかなる場所でも捜査することのできる権利、かお。あんなの、本当なら必要が無いのに」

('A`)「そもそも、街の権利体制がまだ確立されていないしなぁ」

955:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 08:06:12 発信元:61.12.169.119 [sage]
 _、_
( ,_ノ` )「内藤」

( ^ω^)「なんですお?」
 _、_
( ,_ノ` )「今日は帰れ」

( ^ω^)「でも……」
 _、_
( ,_ノ` )「おいおい、お前は上司にまで気を遣わせるのか?」

そんなつもりは毛頭ないのだけど、
こんな言い方をされては、僕もどうすることもできないじゃないか。

ξ゚⊿゚)ξ「あとで部屋行ってあげるから、帰りなさいよ」

ツンの言葉に黙って頷くことしかできないのは、何故なんだろうか。

そのまま僕は家のアパートまで歩いて帰り、手を洗って、
ずっと着替えていないスーツでベッドに潜った。

( ^ω^) ・・・

ああ、気持ちが悪い。

本当に、気持ちが悪い。

いつの間にか僕のまぶたは開かなくなっていて、
僕が意識を飛ばす寸前なんて、もう、よくわからない。

957:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 08:09:16 発信元:61.12.169.119 [sage]
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、起きたのね」

( -ω-)「あ……」

ツンの声だ。
ああ、なぜだか安心する。
理由なんてもう、考える必要なんてないじゃないか。

ξ;゚⊿゚)ξ「え、ちょっと、どうしたの?」

(  ω )「少しでいいから、こうさせて欲しいお」

僕は反射的に、彼女に抱きついていた。
考える頭を投げ捨てたい。もうこのまま、嫌なことは全部忘れていたい。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(  ω ) ・・・

ξ゚⊿゚)ξ「大変だったね、内藤」

(  ω )「ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「なに?」

(  ω )「ありがとうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「……気にしないでよ。私達、パートナーじゃない」

その言葉は今の僕にとって随分、重い意味を持っているような気がした。

958:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 08:11:44 発信元:61.12.169.119 [sage]

(  ω )「パートナーって、なんなんだお」

ξ゚ー゚)ξ「え? だからそりゃー私よ、私」

体を離した僕の目の前では、ツンが胸を張って笑っていた。

それがどういう意味なのか、僕にはまだ理解できそうにない。

しかし誇らしげなその表情は柔らかく、安心感を与えてくれているのは事実であるといえる。

(*^ω^)「ぷっ」

ξ゚⊿゚)ξ「えー? なに噴き出してんのよ」

(*^ω^)「なんでもないお」

ξ-⊿-)ξ「ったくもー……」

だったら今ぐらいは。

この温もりに、甘えてしまっても。



( ^ω^)は理解に苦しむようです  おわり
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  1. 2010/02/11(木) 13:52:49|
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コメント

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
ドックンは優秀
  1. 2010/02/11(木) 15:16:43 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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