213:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:21:13.92 ID:LncYOrA1O
20XX年、この世界は破滅へと向かっていた。
誰もが諦め、終末へ向けて緩やかな死を迎え入れようとしていた。
そんな中、この破滅を阻止すべく、とある一派が活動を行っていた。
( ・∀・)「我々の活動に参加したいというのは君かね?」
( ^ω^)「ええ、ブーンといいますお」
( ・∀・)「それはありがたい。私はモララーだ。どうして参加しようと?」
( ^ω^)「まぁ、自分もこの世界が消えるのは嫌ですし、何よりまだまだやりたい事が沢山ありますからおね。出来るだけ協力させてもらいますお」
( ・∀・)「そうかそうか、では早速活動に向かうとしよう」
( ^ω^)「具体的に何をするんですかお?」
( ・∀・)「とにかくまずは人員募集からだ。ツイッターやFBで拡散を行い、より我々を認知してもらう」
(;^ω^)「えっ、まずそこからなんですかお?」
( ・∀・)「デカい団体連中は早々に見切りを付けているからな……アイツらが動かない以上、我々民間人がどうにかするしかないのだよ」
( ^ω^)(民間人って……)
( ・∀・)「まぁ、そちらに関しては既に別動隊が動いている。我々は現地に赴いて呼びかけを行っていくから。ついてきたまえ」
( ^ω^)「はあ…」
215:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:22:13.23 ID:LncYOrA1O
《とある広場》
ξ゚⊿゚)ξ「この世界が凍結の危機に瀕しているのは、皆様も十分理解していると思われます!」
ζ(゚ー゚*ζ「私達の世界が!このような形で終わってしまってよろしいのでしょうか!」
(,,゚Д゚)「答えは否ッ!俺達はこれを阻止せねばならないッ!」
(´゚ω゚`)「我々『キャンドル』はッ!人類の希望ッ!世界を照らす最後の灯火ッ!」
('A`)「だが、我々の光は未だか細い。より多くの同志の存在が不可欠だ」
(# <●><●>)「この世界を愛する同志達よッ!是非我々に協力してほしいッ!」
( ゚д゚ )「我々キャンドルと共に!この世界を救う為に!」
( ^ω^)「うっわぁ……」
219:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:24:12.59 ID:LncYOrA1O
( ・∀・)「うむ、早速やっているな」
( ^ω^)「い、いつもこんな感じで?」
( ・∀・)「場所を変えながら定期的にな。賛同者も着々と増えてきている」
( ^ω^)(よく参加する気になるおね……まぁ自分もだけど)
( ・∀・)「そうだ、君もやってみるといい」
( ^ω^)「え、でも何て言えば」
( ・∀・)「そんなのアドリブで構わんよ。とにかく周りに訴えかける事が重要だ」
( ^ω^)「えぇ……」
( ・∀・)「救いたいのだろう?世界」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)…スゥッ
220:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:25:29.56 ID:LncYOrA1O
( ゜ω゜)「このままでいいのかッ!僕達が過ごしてきた日々をッ!無価値な物にされていいのかッ!」
( ・∀・)「おお…!」
(´゚ω゚`)「そうだッ!故に我々は救わねばならないッ!」
( ゜ω゜)「凍結をッ!阻止せねばならないッ!」
( ・∀・)「我々はッ!キャンドルッ!」
(,,゚Д゚)「人類のッ!希望ッ!」
ξ゚⊿゚)ξ「世界を照らす!」
「「「「「最後のッ!灯火ッ!!」」」」」
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223:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:28:40.49 ID:LncYOrA1O
こうしてブーン達は
( ^ω^)「人員がついに1万を越えたお!」
( ・∀・)「おお!」
凍結を阻止すべく
(,,゚Д゚)「団体連中の協力を得られたぞ!」
ξ゚⊿゚)ξ「これは心強いわね!」
最後の最後まで
('A`)「見抜きいいですか」
ζ(゚ー゚*ζ「しょうがないにゃあ…///」
戦い、抜いたのだった――
225:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:29:43.98 ID:LncYOrA1O
《終末の日》
( ^ω^)「あと、30分ですおね……」
( ・∀・)「あぁ、皆よく頑張ってくれた」
( ^ω^)「……結局、駄目でしたおね」
( ・∀・)「でもまぁ、無駄じゃなかったろ?」
( ^ω^)「まぁそうですおね」
( ・∀・)「……正直なところさ」
( ^ω^)「お?」
( ・∀・)「世界が破滅しようがなかろうが、どっちでも良かったんだ」
( ^ω^)「あ、やっぱりですかお?」
( ・∀・)「なんだ、気付いていたのか」
226:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:31:42.03 ID:LncYOrA1O
( ^ω^)「本気で阻止しようとしてたのなら、『キャンドル』だなんてその内なくなってしまいそうな名前、普通は付けませんおw」
( ・∀・)「うむ、その通りだ」
( ・∀・)「……私はこの世界が無くなると聞いた時、怖かった」
( ・∀・)「終わる事がではない。忘れ去られる事が、だ」
( ・∀・)「もう消える世界だからと切り捨てられるのが嫌だった。実際、大型チームが早々に撤退したときは震えが止まらなかった」
( ・∀・)「『キャンドル』という名前は、最後までこの世界が輝いていてほしかったという、私の願望そのものなんだ」
( ^ω^)「そしてその願望は」
('A`)「もうすぐ終わりかー」
( <●><●>)「まぁ楽しかったよなw」
(´゚ω゚`)「終わらないでくれぇぇぇ!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「最後の灯火ッ!(キリッ」
ζ(゚ー゚*ζ「wwwww」
( ^ω^)「こうして叶ったと」
228:世界は破滅へ向かうようです :2012/12/12(水) 18:32:34.99 ID:LncYOrA1O
( ・∀・)「ネタ扱いでも何でもいい、馬鹿にされたっていい」
( ・∀・)「ただ少しでも多くの人が、この世界の最後を笑って迎え入れる……そんな終わり方にしたかったんだ」
( ^ω^)「………」
( ・∀・)「……さて、時間だな」
( ^ω^)「モララーさん」
( ・∀・)「うん?」
( ^ω^)「来月のオフ会、楽しみにしてますおw」
( ・∀・)「おうw」
―――お知らせ―――
『VIP World』は、本日をもってサービスを終了致しました。長い間ご愛顧いただきました事を心より感謝申し上げます。
おわり
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- 2012/12/13(木) 19:25:05|
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