ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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ξ   )ξ見つめているようです

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:22:46.88 ID:GJ0FpDmAO
( ´ω`)


 好きな人が、ひどく落ち込んでいた。

どうしたんだろう?
話しかけたいけど、無視された時の事を思うと、勇気が出ない。


('A`)「もう一週間だぞ? そろそろ元気出せって……」

( ´ω`)「お……」


 友達の励ましも虚しく、彼―――内藤くんは悲しそうな顔のまま首を振る。
そんな内藤くんの姿を、私はただ黙って見つめている事しか出来なかった。



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:23:50.67 ID:GJ0FpDmAO


ξ   )ξ見つめているようです




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:25:13.56 ID:GJ0FpDmAO
 内藤くんは、授業にも集中出来ていなさそうだった。

ぼんやりと窓の外を眺めて、時々めんどくさそうに板書をノートに移す。
それが一日中、最近ずっと続いている。

声をかけようと何度か口を開いた事もあったけど、私が一体何を言える?
彼の友達が何を言ってもダメなのなら、私に言える事なんて何もないじゃない……。


( ´ω`)「先生……」

( ´∀`)「ん?」

( ´ω`)「気分が悪いので早退しますお……」

( ´∀`)「あー、確かに顔色悪いモナね。仕方ない、お大事にモナ」

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:26:47.49 ID:GJ0FpDmAO
 先生の返事を聞くより先に、
内藤くんはもうすでに帰る支度をして席を立っていた。
彼が教室を出て行った後、先生は何事もなかったかのように授業を進める。

でも、


('A`)

(´・ω・`)


 彼の友達はとても心配そうな表情で、内藤くんがいなくなった後の机を見つめていた。


* * * * *
 * * * * *

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:28:05.75 ID:GJ0FpDmAO
( ´ω`)


 ラウンジ駅の前の道路で、私は彼の姿を見つけた。
車が途切れるのを待ってるみたい。

ここは事故が多いから、今の内藤くんの状態だとちょっと心配だわ……。

そういえば、彼の家はこっちじゃなかったと思うけど……どこに行くのかしら?

別に隠れる必要はないんだけど、私は思わず、手近にあった看板に身を隠した。

車の流れが途切れる。
早足で横断歩道を渡る人混みの中、内藤くんだけは重い足どりでゆっくりと道を渡る。


( ´ω`)


 重い足どりのまま、内藤くんは、駅前のお店へと入っていった。
さすがにそこまで着いて行くのも憚れる。

どうしようか考えていたら、三分もしないうちに彼はお店から出て来た。

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:29:26.03 ID:GJ0FpDmAO
手には、ピンク色の見慣れない花が抱えられている。

彼がその場から遠ざかるのを待って、私もそのお店に入ってみた。
黄色、白、赤や紫やピンクの花が、お店の至るところに飾られている。
ここは花屋さんなのね。

さっき彼が持ってた花は、何だったのかしら。
えーと……あぁ、これだわ。

胡蝶蘭?

……花より団子って感じの見た目だけど、あぁ見えて花が好きなのかな。
あの花を抱えて、どこに行くんだろう。

まだそんなに遠くには行ってないわよね、ちょっと捜してみよう。


( ´ω`)


 ……どうやら、捜すまでもなかったみたい。
胡蝶蘭を抱えて、内藤くんは悲しそうな表情のままどこかへ向かう。

どうしよう。
彼がどこに行くかは気になるけど、ずっと着いて行く訳にもいかないわ。

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:31:10.85 ID:GJ0FpDmAO
……そうね、もうちょっとだけ彼の後を追うことにしよう。
それにしても、……我ながらストーカーみたいだわ。


( ´ω`)


 今度は駅と反対の方向に行くのね。
そっちって、何かあったっけ……?

まぁ、いいわ。
とりあえず着いて行ってみるだけみましょう。


( ´ω`)


 ピンク色の胡蝶蘭を抱え、内藤くんはやっと足を止めた。
……ここ……霊園だ。


( ;ω;)「うっ……うぅぅ……」

 たくさんあるお墓のうちの一つ。

その前に腰を下ろし、内藤くんはずっと抱えていた胡蝶蘭をお墓に供えた。
辛そうな嗚咽が、ここまで聞こえてくる。

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:34:08.13 ID:GJ0FpDmAO
( ;ω;)「っ僕、っ……」

 ……。

( ;ω;)「僕はっ……君が……」

( ;ω;)「……君が好きだったお……!」


 泣きじゃくる彼の前には、黒い墓石。
そこには、津出の文字。

事故で死んだ、私の、苗字。

ξ ⊿ )ξ『……』

ξ ー )ξ『ありがとう。私も、あなたが好きだった』

 なぁんだ、両想いだったのね。
だったら、さっさと告白しちゃえば良かったなぁ……


( ;ω;)「うっ……ううっ」

ξ ⊿ )ξ『……ありがとう』


 生きてた頃も今も、見つめている事しか出来なかったけど―――

私は、それでも、幸せだったの。

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:35:58.00 ID:GJ0FpDmAO
* * * * *
 * * * * *
('A`)「ブーン!」

(´・ω・`)「おはよう」

( ^ω^)「……おはようお……」

 やることがない私は、今日も内藤くんを見つめ続ける。
ずいぶん無理してそうだけど、笑顔を作るくらいの元気は出たみたいね。

(´・ω・`)「今日は英語の小テストだってさ」

(;'A`)「ったりーなぁー」

( ^ω^)「……今日もショボンのテストをカンニングするお」

(´・ω・`)「いいけど、高いよ?」

('A`)「やめとけやめとけ、掘られんぞ」

(´・ω・`)「何言ってんだ、ぶち殺すぞ」

( ^ω^)「……おっおっwww」

('A`)(´・ω・`)

('∀`)

(´^ω^`)

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:37:03.38 ID:GJ0FpDmAO
 彼がまたいつか、心から楽しそうに笑う顔が見られるまで。

それまで、私も彼を見つめていよう。


( ^ω^)「チャイム鳴っちゃうから、急ごうお!」

(´・ω・`)「……うん!」

(;'A`)「朝から走んのか……」


 表と裏の狭間。
もう、手が届かない場所で。




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:38:03.01 ID:GJ0FpDmAO
ξ   )ξ見つめているようです

終わり



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  1. 2011/04/01(金) 22:14:26|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

中々良かった、作者乙
  1. 2011/04/03(日) 10:53:27 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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