ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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('A`)は迷うようです(仮題)

877:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 06:12:13.27 ID:WWFgC27T0
 茹だるような暑さが遠のいてから暫く経ち、

 本格的に季節は秋を迎えていた

 そんな頃の事だった

 私は珍しく遠方まで出かけることになった

 理由はもちろん仕事関係であるが、

 移動には社用車を使うよう言われており、新幹線や飛行機を利用する事は出来なかった

 結果、私は道中で一泊しつつ二日がけで目的地へ向かう事になった

878:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 06:20:16.49 ID:WWFgC27T0
('A`)「はぁ・・・・」

 私は深夜にもかかわらず、車を走らせていた

 先ほど、聞いた事のない地名が書かれた看板の傍を通過した

 暗い山中を当てもなく彷徨っている

('A`)「くそ・・・」

 完全に迷ってしまった

 生来、方向音痴ではないのだが、

 カーナビに完全に欺かれてしまったようだ

879:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 06:30:22.54 ID:WWFgC27T0
 私がこんな状況に陥っているのも、

 このカーナビが古いせいだろう

 最近のはだいぶ賢くなったと聞くが、今はそれすら信用したくもない

 そもそもこの社用車は外観からして気に食わない

 普通の自家用車の塗装を変更してステッカーを張り付けただけのようだが、

 妙に目立つストライプが入っている

 よくある無機質なストライプではなく、

 気分の悪い曲線を描いている

 それでいてシンメトリである点は維持している

 鳥よけになりそうだ

880:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 06:53:30.69 ID:WWFgC27T0
 同じような不満をぶつぶつと並べながら、

 延々と繰り返すカーブと山々を抜ける

 どんどんと苛立ちが募っていく

 とりあえずは何処かの町に出なくては

 そして、現在位置を確認するのだ

 明日、いや今日の仕事に障るようなら睡眠時間もなくなるかもしれない

 私は数十回目の溜息を吐きだした

881:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:02:21.84 ID:WWFgC27T0
('A`)「・・・・・・」

 単調な運転が続いているせいか、

 私は少し眠気を感じ始めた

 それは次第に強くなり、抗いがたい物へ変わっていく

 眠気覚ましにとガムをポケットから取り出そうとした時だった

 ドゴッ

 かなり大きな音だった

('A`)「わ!」

882:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:12:02.09 ID:WWFgC27T0
('A`)「・・・・狸でも轢いたか・・・・?」

 或いは

 もしそうなれば最悪なのだが

('A`)「人・・・?じゃないよな・・・」

 軽傷で済むスピードではないはずである

 私は胃が冷たく縮みこむのを感じた

884:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:19:35.40 ID:WWFgC27T0
 しかし、音がした時、私はガムを取り出そうとはしていたが

 正面を見ていたはずだ

 音がした瞬間の事を思い返してみると、

 根本的に勘違いをしている事に気付いた


 あの時、音がしたのは私の上だ

 私は車の上に何かが落ちてくるような音を聞いたのだ


 そして、私はそれが地面に叩きつけられる音は聞いていない

886:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:31:28.07 ID:WWFgC27T0
('A`)「・・・・・・」

 私はおぞましいものを感じ、

 全力でアクセルを踏んだ


 しかし、

 どうにもスピードが出ない

 速度計を見た

 30km/hしか出ていないようだ

888:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:43:27.00 ID:WWFgC27T0
 ギッ ギギッ

('A`)「ひっ!?」

 突然車がギシギシと軋みだした

 車全体が揺さぶられているのだ

 間違いなく上に乗った物のせいだ

 一体何がこの車に乗ったというのだろう

('A`)「いいぃぃ!!いいぃー!!」

 私は気を取り乱し、アクセルを力の限り踏みながら狂ったようにクラクションを鳴らした

889:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 07:54:34.43 ID:WWFgC27T0
 エンジンも妙な音を立て始めた

 このまま故障して止まってしまえば絶対に危険だ

 そう確信した

 しかし、だからと言ってアクセルを踏む以外に出来る事は無いのだ

 のろのろと暗い夜道を進んでいるうちに

   ガンッ!

 またしても激しい音が響いた

 それと同時に、私は座席に強く押しつけられた

892:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 08:09:50.55 ID:WWFgC27T0
 車が突如加速し始めたのだ

('A`)「う、うおおっ」

 気付けばもう車は揺れていない

 どうやら、上に乗っていた何かがいなくなったようだ

 トンネルに入ると同時の事だった

 まさか、このトンネルの天井にぶつかって振り落とされたのだろうか

 だとすれば、さっきまで上に乗っていた物は恐ろしく巨大な物ということになる

893:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 08:24:37.85 ID:WWFgC27T0
 私は後ろを確認する事もせずに、

 出来る限りの速さでトンネルを進んだ

 そして十分走ってからトンネルの入り口が見えない程離れているのを確認して、

 一度車を止めてみた

('A`)「・・・・大丈夫か・・・?」

 遠くから何かが来る様子もなく、

 車の上に何かがいる気配もなかった

 私は、車から出て状態を確認する事にした

895:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 08:43:44.07 ID:WWFgC27T0
 恐る恐るドアを開け

 車を見ると、

 妙な物が二つ刺さっているのに気がついた

('A`)「何だこれ・・・・?鎌か?」

 鎌――のように見えるその物体は、

 たしかに刃物のようなものがあり、それが車のボディーを切り裂いて突き刺さっていた

 ただ普通の鎌と違って二股の刃物である上に、

 持つ部分であると思われる箇所はやたらと角ばっている

899:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 08:55:53.46 ID:WWFgC27T0
 そして一番奇妙なのは、

 刃と逆の側に付いている棒状のものである

 これがあるせいで、一層ただの鎌には見えなくなっている

 柄より太いそれには、均等な間隔で小さめの刃が数個付いていた

 車に突き刺さったその二つの妙なものは、遠目からみればさながら破損したレーシングカーのウイングだ

 刃は深く突き刺さっており、抜くどころか動きもしない

 無理をすれば手を怪我しそうだ

 私は一体何に襲われたのだろうか

900:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:06:21.18 ID:WWFgC27T0
('A`)「とりあえず・・・警察に電話するか」

 ――圏外だった

 そういえば、迷い始めたころから圏外だった気がする

 トンネル内にも連絡に使えそうな設備は無い

('A`)「・・・・・・・」

 このまま、トンネルを出るしかないのか

 とにかく、こうして悩んでいても埒が明かない

 私は車に乗り込み、トンネルの中を再び進み始めた

901:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:11:48.33 ID:WWFgC27T0
 このトンネルを出た途端、再びあの何かに襲われるようなことにならないのを祈りつつ、

 トンネルの出口まで走った


 結果的に、その願いは叶えられた



('A`)「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!」

904:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:19:03.75 ID:WWFgC27T0
 車がトンネルを出る直前

 私を襲った物が再びその姿を現した

 それはトンネルの外に突然落下してきたのだ

 ようやくそれと対面した


 私はその物に見覚えがあった

 確かに私の記憶の中にはそれと同じ姿をした物があるのだ

 しかし、こんな巨大なものではなかったはずだ

 それは広げた傘程の頭など持っていないし、

 バスケットボール程の眼を持ってなどいない

905:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:23:45.82 ID:WWFgC27T0
 ―――

   ボンッ!!

 鈍い音がした

 衝突は免れなかった

 車はそれの顔面に向かって突っ込み、

 数メートル程それを押して停止した

('A`)「ぎぃぇえええええ!!!!!!」

 私は車が停止しても尚、アクセルを踏み続けた

906:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:28:02.90 ID:WWFgC27T0
 水っぽい音が響く


 何かが散っていた

 黄緑色


 車の前輪に巻き込まれ、巨大なそれの体は少しずつ削られていった



 そして、いつの間にか辺りは静かになっていた

 ――――

908:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/06(日) 09:33:54.57 ID:WWFgC27T0
( ^ω^)「まじ?」

('A`)「まじだってばもー!!」

( ^ω^)「で、結局何だったのその大きい奴って」

('A`)「飛蝗」

( ^ω^)「は?」

('A`)「だからバッタだよッ! これがその死骸だよ」

( ^ω^)「え~ 何これ ただの小っちぇミイラじゃん」

('A`)「死んだらどんどん萎んで、そうなったんだよ」

( ^ω^)「ふ~ん、で、なんでそんなに大きかったの?何なの?」

('A`)「良く分らんが蟲毒がどうとか知らない爺さんが言ってたな 地元じゃ伝承に残ってたらしいが、将軍飛蝗とか言うでけーバッタだって」

( ^ω^)「ないわ~」





( ^ω^)「つか、FFでよかったね」
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  1. 2011/02/06(日) 12:06:36|
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