ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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从 ゚∀从の桃色世界のようです

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:40:12.96 ID:/4E2WuA70

 二月も中盤になったと言うのに今年の寒気はまだまだ健在なようで、
 寒いのが嫌いな僕にまだ嫌がらせを続けている。

('A`)『寒いなぁ』

 僕はいつものように始発電車の椅子の端っこに腰をかけると、おもむろに鞄に手を入れた。
 取り出した雑誌は【週刊少年魔ヴィップ】。

 通っている専門学校の間でも流行っている漫画雑誌だ。

 週初めの月曜日はこの本を読みながら電車に揺られるのが日課になっている。
 好きな漫画をあらかた読み終わると、電車の中はいつも通り満員になってた。

 視線をななめ上に移し、少し泳がせ、彼女を探した。

从 ゚∀从

 いた。

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:41:20.25 ID:/4E2WuA70

 綺麗な茶髪のショートカットに 猫のような綺麗な目が特徴的な少女が、いつものように困ったような顔をしている。
 その表情の理由はわかる。

 ボサボサの髪に無精ひげを生やしたガラの悪そうな男が、痴漢をしているのだ。
 回りの大人も、それに気付いているが、何も言わない。

 ドクオも何も言わなかった。
 友達なら、『電車の時間を変えたほうがいい』位の警告はするが、
 あいにく話をしたことすらないのだ。

 いきなり話しかけられても迷惑だろう。

 しばらくすると、乗り換えの駅に到着した。
 彼女も降りる駅だからすぐにわかる。
 ちなみに、痴漢の男もいつもこの駅で降りている。

('A`)『なぜ誰も助けないかね』

 自分のことは棚にあげ、そんなことを言いながら、
 もうすっかり慣れた駅を歩き、目的の電車に滑り込んだ。

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:42:26.03 ID:/4E2WuA70

 いつもの場所に座ると、ドクオは携帯電話を開いた。
 この時間は痛いニュース、ハム速などのサイトを見て過ごしている。

('A`)『……更新なしか』

 定期巡回してるサイトを一通り眺め、ドクオは携帯電話をポケットにしまった。
 もう一度鞄から【週刊少年魔ヴィップ】を取り出し、再読を始めた。

 そうこうしているうちに電車はニューソクシティへと到着した。

 * * *

 ニューソクシティ。
 この国で最も犯罪の多いこの街に、ドクオの通う専門学校はある。

 しかし、ドクオが向かうのは、専門学校とは逆の方向。
 風俗街と言われる"眠らない場所"にドクオの目的地はあった。

 辿り着いたのは古い喫茶店。
 店の看板には【バーボンハウス】とある。

('A`)『あいつ、いるかな?』

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:43:59.08 ID:/4E2WuA70

 独り言を言いながら、店へと足を踏み入れる。
 店の奥で、友人は手を上げたのを見て、ドクオも右手を友人に向けた。

(´・ω・`)『いらっしゃい』

('A`)『あ、モーニングセットB、カフェオレアイスで』

 そう言ってドクオは、500円玉をカウンターに置いた。

(´・ω・`)『いつもありがとうね』

('A`)『いえ』

 いつも同じ時間に同じ物を注文しているうちに、
 ドクオが来る少し前に準備を初め、すぐに料理を出してくれるようになっていた。

 受け取った料理を持って、いつもの席に座った。

( ^Д^)『おはよう』

 この、顔面に笑顔が張り付いたような男の名前はプギャー。
 入学当初は笑顔が不気味だと思っていたが、付き合って見ると本当にいい奴だった。

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:46:09.42 ID:/4E2WuA70

('A`)『おはよう』

('A`)『今日も電車であの子いたな』

( ^Д^)『だから助けてやれってwwフラグ立つかもよww』

(*'A`)『助けてあげたいんだけどさ~』

 そんな馬鹿話をしながら、学校の始まる時間まで時間を潰す。
 それが僕の日課で、ささやかな楽しみだ。

( ^Д^)『んじゃ、そろそろ行くか』

('A`)『だな』

(´・ω・`)『まいど』

 【バーボンハウス】を後にした僕達は、のろのろと学校へ向かう。

( ^Д^)『そういや知ってるか?』

('A`)『何が?』

( ^Д^)『モララーがまた内定取ったらしい』

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:47:21.08 ID:/4E2WuA70

('A`)『マジかよ?まだ二月だぜ?』

 モララーとはクラスメイトで、一言で言うとなんでも出来る奴だ。
 勉強も運動もでき、誰とでも仲良くなれる。

 性格も……悔しいがとてもいい。
 よく課題を見せてもらったり、まぁとにかくすごい奴だ。

('A`)『ああいう奴はどうせ全部受かるんだから
   普通に第一希望だけ受ければいいのにな』

( ^Д^)『ハハハハハ』

( ^Д^)『でも、あいつ言ってたぜ、もう何個も落ちてるってさ
     やっぱ専門ってのは結構ネックらしいぜ』

('A`)『……』

('A`)『マジか』

(;^Д^)『なんだよ、今の嫌な間は?』

 モララーが落ちるってのが、正直信じられなかった。
 その原因が"専門卒"にあるのなら俺みたいな凡人、
 いや、どちらかというと落ちこぼれはどうなるんだろう。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:48:32.46 ID:/4E2WuA70

('A`)『いや、なんでもねぇよ』

('A`)『プギャー』

( ^Д^)『ん?』

('A`)『おまえさ、就活とかしてんの?』

(;^Д^)『……ドクオは?』

('A`)『全く、二年になってからやろうと思ってた』

( ^Д^)『だよなw安心したよ』

('A`)『ってか専門入ってまだ一年も建ってないぜ?
   この状態で就活とか高校卒業と何が違うんだよ』

( ^Д^)『ハハハハハハ』

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:49:32.80 ID:/4E2WuA70
 * * *

 二ヶ月建って、俺達は2年になった。
 そして、兼ねてから噂のあった【卒業制作】が始まった。

 情報処理の学科だから、情報処理のシステムを作る。
 どんな情報処理システムにするかは生徒に任せる。

 また、作成メンバーも生徒が自由に決めていい。
 高校までと違うのは【一人でもいい】ということだ。

('A`)『一緒にやろうず』

( ^Д^)『おう』

 本当はモララーも誘いたかったが、いや、モララーにやって貰いたかったが、
 モララーは大人気のようでそれはできそうになかった。

 とりあえず作成班は決まり、大方の予想通りモララーの班は人がたくさんいることになった。
 メンバーを見たが……能力が高く、断り切れない性格が良く出た班になっていた。
 まぁモララーならなんとかやるのだろう。

(;^Д^)『出来が悪くて良かったぜ』

(;'A`)『本当にご愁傷と言いたい』

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:50:27.74 ID:/4E2WuA70

 翌日から、朝のバーボンハウスメンバーが一人増えることになる。
 モララーである。

(;'A`)『大変だな』

(;・∀・)『まさか誰もいないとはね』

(;^Д^)『ハハハハハ』

 なんでも、班作成の時にモララーを利用しようとしなかったのは俺達二人だったとか、
 班のメンバーは結局モララーに全てを押し付け、放課後は遊び回っているのだと言う。

 今回はどんなシステムにするか決める話し合いを放課後しようと言ったら
 トイレから戻った時には誰もいなかったそうな。

( ・∀・)『ドクオ君たちの班はどんなの作るんだい?』

('A`)『んー、映画のチケット予約システムみたいなの』

(;・∀・)『ん?』

 何を隠そう!
 これは授業でやった(正確にはモララーにやってもらった)
 劇場チケット予約システムを多少改変するだけのものなのだ!

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:51:26.42 ID:/4E2WuA70

('A`)『お察しの通りだ。
   まぁあんま凝って、去年みたいなことになるのも考え物だからな』

(;・∀・)『あー、あれはひどい事件だったね』

(;^Д^)『ハハハハハ』

 去年、ある班では、卒業制作発表に間に合わないという理由で、
 卒業制作発表に出れなかったばかりか、卒業後も学校へ通ったのだ。

('A`)『そういや、最近モララーの内定取った話聞かないな』

( ・∀・)『あー、とりあえず一区切りついたし、
      今は卒業制作をやらないとね』

(;^Д^)『あの人数抱えた班じゃ、先生からの期待もあるしな』

 卒業制作は人数に比例して、大きいシステムを作るのが普通だ。
 モララーの班は一番人数が多いのだから、大きいシステムを作らざる得なくなる。

( ・∀・)『そこが厳しいところだね』

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:52:14.39 ID:/4E2WuA70

('A`)『あー、俺も一年の内に内定取っとけば良かった
   そろそろ就活始めないとな』

( ・∀・)『え?』

('A`)『え?』

(;^Д^)『ハハハハハ』

('A`)『あー、俺らまだ内定はおろか
   就活すらしてないんだ』

( ^Д^)『そろそろやろうとは思ってたんだよ』

(;・∀・)『始めたほうがいいよ!絶対!
      出来る事なら手伝うから』

 それからモララーに就活のコツを伝授して貰い
 俺達は就職活動に挑む決意を固めた。

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 20:53:25.19 ID:/4E2WuA70
 * * *

('A`)『おかしい』

 ついさっきまでリクナビを見てたはずなのに、なぜか2chを開いてしまっている。
 あわててリクナビにアクセスするが、また気がつくと2chへアクセスしてしまっている。

('A`)『ん?』

('A`)『ヴィップ高校生の援○○ックス動画流出』

('A`)『魂が、見ろと命じている』

('A`)カチカチ

 * * *

( ,,^Д^)ギシギシ
从* ゚∀从アンアン

 * * *

('A`)『これは……!ってか相手痴漢の男じゃん』

('A`)ooO(やばい、抜いたらどうでもよくなっ……)

 遅いくる闇に抗う力はもうドクオには残されていなかった。








49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:02:00.57 ID:HengBiGz0

別の从 ゚∀从の桃色世界のようです投下してみます


 病的に白い肌に、茶のセミロング。
 少し長めの前髪から、眠たげな一重瞼が見える。
 そんな、どこにでもいる目立たない少女。
 名を、ハインといった。

从 ゚∀从『……』

 学校にいる時間はとても長い。
 授業中はまだいい。
 授業はよくわからないけど教科書を読んでれば時間は過ぎるし、
 てきとうな妄想をしてれば終わるからだ。

| l| ゚ー゚ノl『今坊主が流行ってるんだって』

ζ(゚ー゚*ζ『えーやだー、アハハハ』

从 -∀从ooO(うっせえなぁ)

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:02:59.30 ID:HengBiGz0

 問題は休み時間だ。
 10分なのが信じられないほど長い。
 永遠のように感じられる。

 昼休みなんてもっとひどい。
 全国でいじめられて自殺する人は大勢いるが
 この休み時間という時間を0にすれば多くの人は死なずに済みのだろうと思えてくる。

 まあ私は死ぬ気はない。
 死にたくはなるけどね。

 太ももを通じて携帯の振動が伝わり、携帯を開いた。

 周りの視線が突き刺さる気がする。
 メールする相手なんていないだろ、とでも言われてるかのようだ。

 見たことないアドレス。
 題名には "掲示板見ました" と書かれている。

 ああ、そういえば今日会える人を募集したんだったな、と思い出し、相手の住みを確認する。
 同じ県だ。

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:03:58.23 ID:HengBiGz0

从 ゚∀从『……♪』

 車持ってますか?と打ち、返信を送った。

 しばらくしてまた振動が伝わり、もう一度携帯を開いた。
 どうやら相手は車を持っているらしい。

 写メを送ってと打ったらすぐに返信が来た。
 用意していたんだろう。

 うん。なかなかのイケメンだ。
 まあ、写メなんてあてにはならないが、それで何もないよりは安心できる。

 本文には "どこか行きたいとこある?" と書かれていたから、"どこでもいい" と返した。

从 ゚∀从ooO(イケメンだし……いっか)

从 ゚∀从『……いいよ、と』

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:04:46.43 ID:HengBiGz0

 ようやく学校が終わり、私は死にたくなる空間から開放された。
 学校が終わると、私は急いで家に向かい、私服に着替えた。
 そしてまたすぐに、遠くの駅に向かった。
 そこで、車で向かいに来て貰うことになっている。

 遠くの駅にしたのは、知ってる人に見られたくなかったからだ。
 電車代はかかるけど、そんなのはどうでもいい。

从 ゚∀从『……遅いなぁ』

 もう約束の時間から10分位たっている。
 握り締めた携帯から振動が伝わった。

从# ゚∀从『んだよっ』

 どうやら相手は急用が入り来れなくなったらしい。
 私はすぐにサイトに投稿した。

 メールはすぐに来た、顔写真はない。
 もう誰でもいいやって思った私は一番最初にメールをくれた人と会うことにした。

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:05:58.16 ID:HengBiGz0

 10分もしないで黒のVitzがやってきた。

( ゚∀゚)『ヒカルちゃん?』

从 ゚∀从『うん』

 ちょっと怖い感じの人だ。
 お世辞でもイケメンではない。
 やっぱり、写メを送ってもらえばよかった。

( ゚∀゚)『待った?』

从 ゚∀从『待った』

 反射で答えてから、まずい、と思ったが、幸いにも相手の男はにこやかな顔を崩さなかった。

( ゚∀゚)『ごめんごめん、とりあえず乗って』

 意外と優しい人なんだなと思い、私はおずおずと助手席に乗った。

( ゚∀゚)『ホテルでいいよな』

 いきなり、こう切り出された。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:06:47.32 ID:HengBiGz0

从;゚∀从『いや、私今生理中で』

( ゚∀゚)『は?』

从 ゚∀从『本当に』

( ゚∀゚)『……』

从;゚∀从『……』

( ゚∀゚)『……』

从;-∀从『……』

 結局最後までやられてしまった。

 なんでこんなことをしたのだろう。
 いや、わかってるんだ。普通に寂しかったから それだけ……

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/23(日) 22:07:41.05 ID:HengBiGz0

从 ゚∀从『……』

 やっぱ、若い人は駄目だな。怖いし
 まあ皆が皆そうじゃないと思うけど

 でも、オッサンは例外なく優しい。

 少なくとも、私が今まであってきた人は。

从 ゚∀从『……モテなさすぎて頭腐ったかな』

 そう呟きながら携帯を操作する。
 特に目的もない。

 気付くと、また掲示板に書き込んでいた。

 そんな日々を繰り返し、私はだんだん壊れていくんだろう。

 終了
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  1. 2011/01/24(月) 02:45:47|
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