ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐

23:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:02:22.29 ID:dzL0hQEc0

『毒狐』

そう呼ばれているコンビがいた。
二人はその道では有名な掃除屋だ。

('A`)「で、今回の依頼は?」

爪'ー`)y‐「んーとな」

一歩進めば大通り。
しかし、二人がいたのは路地裏の闇の中だ。

('A`)「あーさびぃ」

片方の男は平均よりも少し小さい。
体格もいいとは言えず、ボロ着から出ている手は細い。

爪'ー`)y‐「火いるか?」

対しする男は、背も高く女にモテそうな顔をしている。
黒いスーツに身を包んだその姿はホストのようにも見える。

24:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:05:55.95 ID:dzL0hQEc0

('A`)「ライター程度の火でこの寒さが和らぐとでも?」

爪'ー`)y‐「まあ、とっととコートでも買うんだな」

('A`)「んな金ねーよ」

小柄な男はため息をつく。

爪'ー`)y‐「お前って本当に馬鹿だよな」

('A`)「うるせ」

スーツの男は紙をじっと見つめ、小さく笑った。

爪'ー`)y‐「喜べ。今回の仕事もでかいぞ」

('A`)「おお、そりゃ助かる」

爪'ー`)y‐「今度は馬鹿みたいなことに使わず、コートやら喰い物やらを買うんだな」

('A`)「どーすっかなー」

27:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:08:28.05 ID:dzL0hQEc0

文字が書かれた紙が、男から男へと手渡される。
簡潔な文章と写真を目に写す。

('A`)「また殺しかよー」

爪'ー`)y‐「まあ、掃除屋の仕事なんて大抵がそうだろ」

ふーっと、タバコの煙を吐く。
暗い路地裏に白い線が描かれる。

('A`)「なんでこんな仕事が公的に認められるんだよ」

爪'ー`)y‐「認められてなかったらお前死んでるだろ」

('A`)「うん。そうなんだけどね」

紙は再びスーツの男の手に渡る。
たった一枚に書かれた文字のために、死ぬ者がいる。
そう考えるとまた笑えてきた。

爪'ー`)y‐「『殺人者量産国』」

他国から自分達の国がどう言われているのか知っている。
男は紙に火をつける。
赤々と燃え、路地裏を照らした紙は静かに地面に落ちた。

('A`)「火って綺麗だよな」

そう呟いたとき、紙は消し炭になり炎は消えていた。

29:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:11:46.48 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)y‐「なあ毒」

('A`)「その呼び方ヤメロ。
    仕事してる気分になる」

爪'ー`)y‐「オーケードクオ」

('A`)「んだよフォックス」

爪'ー`)y‐「この仕事が終わったらさ」

('A`)「何その死亡フラグ」

まあいいから聞け、とフォックスは言う。
楽しげな顔をしているが、真剣な話なのだろうとドクオは結論づけた。
伊達に何年も一緒に仕事をしてきてはいない。

爪'ー`)y‐「この国を出ようと思うんだ」

('A`)「……本気か?」

この国から出るなど、考えたこともなかった。

('A`)「オレらが他の国に行ってどうするんだよ」

生まれた場所が悪かった。
他の国へ行ったところで、殺人犯と指差されるだけだ。

31:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:14:51.67 ID:dzL0hQEc0

('A`)「足を洗うなんて無理だ」

爪'ー`)y‐「わかってるって」

短くなったタバコを地面に落とし、足で火を消す。
すぐにもう一本口にくわえ、火をつける。

爪'ー`)y‐「ただ、この国に飽きただけだ」

('A`)「飽きた?」

こんないい国なのに。と言おうとして口を閉じる。
少なくともいい国ではないだろう。
金か人脈があれば、掃除屋を使うことができる。
殺しが蔓延しているのだ。この国には。

('A`)「他の国は面倒だぞ」

殺せばつかまる。
つかまれば殺される。

爪'ー`)y‐「それでもいいさ。オレはスリルが欲しいんだ」

('A`)「…………」

爪'ー`)y‐「お前はどうする?」

35:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:17:11.26 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)y‐「あ、待て」

('A`)「え」

爪'ー`)y‐「仕事が終わってから聞くわ」

('A`)「やっぱりそれ死亡フラグじゃね」

爪'ー`)y‐「気にするな」

ドクオは路地裏の奥に足を進める。
フォックスは光の方へ足を進めた。

( )「オレはさ」

爪'ー`)y‐「ん?」

(A`)「お前はここで生きるのが一番いいと思うぞ」

爪'ー`)y‐「そうか?」

('A`)「オレとは違って、普通の生活もできてるんだし」

爪'ー`)y‐「…………」

('A`)「腹のたつことに、嫁も娘もいるんだしな」

37:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:20:01.77 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)y‐「関係ないよ」

('A`)「可哀想に」

爪'ー`)y‐「お前は馬鹿だな」

鼻で笑うと、次の言葉を聞かぬままに人混みの中へまぎれこんでいく。
路地裏に残されたドクオは、舌打ちを一つした。

('A`)「あんな奴が親になるから、不幸なガキが増えるんだ」

死んだ母親を思い出す。
父親はいなかった。きっとフォックスのような男だったのだろう。

('A`)「……しかたねーか」

頭をかいて、諦めたような言葉を吐く。
どれだけ嫌なところを思い浮かべてみたところで、フォックスのことは嫌いになれない。
ある種、兄弟のようなものなのだ。

('A`)「依頼の実行は夜だったよな……」

燃え尽きてしまった炎を思い出しながら呟く。

('A`)「寒いし、家に帰るかー」

39:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:23:13.99 ID:dzL0hQEc0

その日の夜は綺麗な満月だった。

爪'ー`)y‐「準備はいいか? 毒」

('A`)「おう行ってこい狐」

爪'ー`)y‐「渡すもん渡せや」

('A`)「はいはい」

ドクオは持っていた大きめのアタッシュケースを開く。
そこには銃弾や手榴弾が詰め込まれている。

爪'ー`)y‐「おー。大量大量」

適当な銃弾と手榴弾を手にとり、腰や太ももに巻きつけているベルトにセットしていく。
鼻歌交じりでとても楽しそうだ。

爪'ー`)y‐「あ、昼間の話、後でちゃーんと聞くからな」

('A`)「はいはい。行ってらっしゃい」

爪'ー`)y‐「じゃーなー」

ターゲットがいるであろう場所へ向かって足を進めて行く。
今にもスキップを踏み始めそうな後ろ姿を見ても、ドクオは不安など感じない。
いつも通りの光景だ。
ドクオがサポートをして、フォックスが始末する。

40:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:26:53.25 ID:dzL0hQEc0

('A`)「あー今日は月が綺麗だな」

丸い月が淡く光っている。
汚いこの国でこれほど美しく光る月ならば、他の国から見ればもっと美しいのだろう。
そう思っただけで、この国を出てもいいかもしれないと思った。

('A`)「……寒いな」

夜は冷たい風がふく。
昼間でさえ寒かったというのに、夜ともなればなおさらだ。
ボロ着を着ているドクオは腕をさすった。

('A`)「風邪ひくんじゃねーの」

ライターの一つでも借りておけばよかったと少し後悔した。
火種さえあれば、焚き火の一つや二つできたかもしれない。

('A`)「あ、焼き芋くいたい」

金が手に入ったら焼き芋でも食べるか、と想像を膨らませる。
妄想の一つや二つしなければ、この寒さは耐え切れない。

42:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:28:55.02 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)y‐「やあやあ皆様!」

( ・∀・)「皆様? 変なことを言うね」
  _
( ゚∀゚)「ここにはオレとモララーしかいないぞ」

廃墟が立ち並ぶ地区の一角。ここではよくこのような光景が見られる。

爪'ー`)y‐「結構! 結構!」

フォックスは両手に銃器を持ち、二人に向ける。

爪'ー`)y‐「お客様が少なくとも、全力を尽くすのがプロです」

くわえていたタバコを捨てる。

爪'ー`)「ですので、お客様はじっとなさっていてくだされば結構」

次の瞬間、発砲音が響く。
  _
( ゚∀゚)「おっと危ね」

眉毛の男が銃弾を避ける。

爪'ー`)「避けきれてるとでも?」

43:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:31:14.82 ID:dzL0hQEc0
  _
( ゚∀゚)「は?」

通り過ぎたはずの銃弾が、彼の真後ろで弾けた。
銃弾自体は小さな物なので、爆発もそう大きくはなかった。
  _
( ゚∀゚)「ってーなあ」

それでも、男の頭から血を流させる程度の威力はあった。

( ・∀・)「もう。油断するからでしょ」

先ほどモララーと呼ばれていた男はナイフを手にしている。
  _
( ゚∀゚)「相手は『毒狐』の狐だからな」

眉毛の男は懐から銃を取り出す。

( ・∀・)「そうそう。ジョルジュは後衛なんだし下がってて」

爪'ー`)「ほう、以外だね。眉毛君の方がいかついように見えるのに」

( ・∀・)「人は見かけによらないのさ」

言葉が終わると同時に、ナイフがフォックスの横を通りすぎる。
危ないと口を開く前に、次は銃弾が飛んできた。

爪'ー`)「まったく落ち着きがないなぁ」

46:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:33:52.11 ID:dzL0hQEc0

まずフォックスは引き金を引いた。
装填させている銃弾はドクオお手製だ。

爪'ー`)「バーン」

( ・∀・)「おっと」

銃弾を避ける。やはりその銃弾はモララーの後ろで弾けた。
  _
( ゚∀゚)「気をつけろよー」

モララーが体勢を崩している間は、ジョルジュが銃弾を放つ。
二人の息はピッタリあっている。

( ・∀・)「かすっただけさ」

相手は二人。こちらは一人。
けれど、フォックスは慌てずただ笑っている。

爪'ー`)「最後の夜にこんな楽しい戦いができるとはね」

( ・∀・)「最期? 何だもう死ぬ覚悟があるんだ」

爪'ー`)「冗談」

48:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:35:47.19 ID:dzL0hQEc0

再度ナイフを放とうとした手から力が抜けた。

( ・∀・)「……え?」
  _
(;゚∀゚)「ど、どうした!」

( ・∀・)「ちからが……」

膝から崩れ落ちる。
頭がくらくらして、視界には靄がかかったようだ。

爪'ー`)「先ほどの銃弾は、毒が入ってるんだよ」

倒れるモララーを無視して、ジョルジュに銃口を向ける。

爪'ー`)「無論、キミの受けた銃弾にもね」
  _
( ゚∀゚)「は?」

それまでは何ともなかった体に変化が起きた。
力が抜ける。気が遠くなる。

前にいたモララーと同じく床に体をつける。
意識はかろうじて残っているが、体を動かすことはできない。

49:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:38:46.22 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)「オレさ、実際強くはないんだよ」

倒れているモララーにまず銃をつきつける。

( ・∀・)「う……うう……」

爪'ー`)「でもさ、狙撃の腕にはまあまあ自信があってさー」

引き金を軽く引いた。

爪'ー`)「こうして仕事してますよ」
  _
( ゚∀゚)「うそ……だろ」

爪'ー`)「さて、次はそっち」

同じように銃をつきつける。

爪'ー`)「あ、そうだ」

最高に意地の悪い笑みを浮かべて告げる。

爪'ー`)「お前に向けた銃弾は暗示弾。
     毒でもなんでもないよ」
  _
( ゚∀゚)「なっ!」

50:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:41:06.10 ID:dzL0hQEc0

ジョルジュが立ち上がる寸前に、引き金は引かれる。
力を必要としない人殺しの道具は硝煙の匂いと血の匂いを充満させる。

爪'ー`)y‐「ふー」

新しくタバコに火をつける。
灰に有害な煙を充満させ、再び外へ出す。
コレだけの行為が最高の幸せだ。

爪'ー`)「っと、いつまでも毒を待たせてたら怒られるな」

タバコを消し、足取り軽くその場から去る。

爪'ー`)「もう一本……っと、あれ?」

見ればあと一本しか残っていない。
買いだめしていたカートンもそろそろなかったはずだ。

爪'ー`)y‐「ふむ……」

他の国に行くのならば、少しは節約も考えねばなるまい。

爪'ー`)y‐「高くなったし煙草やめようかな……」

最後のタバコを灰に吸い込み、満月を見た。

52:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:43:45.38 ID:dzL0hQEc0

('A`)「おかえり」

爪'ー`)y‐「お前唇真っ青www」

('A`)「寒いんだよ馬鹿」

爪'ー`)y‐「はいはい。で、どうなの」

('A`)「何が」

爪'ー`)「お前、一緒にくるの?」

最後のタバコを消す。

('A`)「当たり前だろ」

爪'ー`)「……そうか」

('A`)「オレが孤児院にきてからの付き合いだろ」

爪'ー`)「だから嬉しいよ」

('A`)「喜んでもらえてよかったよ」

爪'ー`)「じゃあオレからお礼を……」

55:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:46:45.13 ID:dzL0hQEc0

フォックスの手には何かのスイッチがある。
ドクオが首を傾げると、フォックスは黙ってある方向を指差す。

('A`)?

爪'ー`)「そーれ」

ボタンが押される。
同時に爆発音が響いた。

まさに、彼が指差した方角から火の手があがる。
赤々と燃え上がる炎は美しい悪魔のようだ。

('A`)「……なあフォックス」

爪'ー`)「なんだ?」

ここからでも冷たい体が温まりそうなほど大きな炎だ。
昼間に見た、紙切れとは違う。

('A`)「アレ、オレの家じゃね?」

爪'ー`)「そうだぞ」

56:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:48:56.48 ID:dzL0hQEc0

爪'ー`)「これで心残りはないだろ」

('A`)「オレ……何の用意もしてないんだが」

爪'ー`)「お前の家って家具何もないだろ」

('A`)「……服とか」

爪'ー`)「今回の金で買え」

ドクオは自分の家だったものから目を離せない。

('A`)「俺の家が燃えてるぜ……」

爪'ー`)「綺麗だろ?」

('A`)「……うん」

これは好意ではない。
ただの悪意と悪戯だ。
わかってはいるが、怒鳴る気力もなかった。

57:('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ :2011/01/15(土) 23:51:07.23 ID:dzL0hQEc0
フォックスに連れられるがままに外の国へと出た。
国は引きとめもしない。

爪'ー`)y‐「さーてどこに行くか」

('A`)「計画性のない奴め」

ドクオはノートをフォックスに叩きつける。

爪'ー`)y‐「これは?」

('A`)「近隣の国事情だ。趣味でな」

爪'ー`)y‐「ああ、お前って無駄なことに金を使うもんな」

('A`)「んだよ」

爪'ー`)y‐「あんな国に生まれた孤児を救ってやりたいんだろ?」

('A`)「別にー。つか、お前結局タバコ買ったのか」

爪'ー`)y‐「もう中毒だからな」

二人の掃除屋は列車に乗って、どこかの国へ向かう。


その日の朝刊には、同時刻に家が二件爆発したという記事が載っていた。


('A`)掃除屋のようです爪'ー`)y‐ 完

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  1. 2011/01/16(日) 02:34:54|
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  1. 2011/02/03(木) 22:01:20 |
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