ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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三つ巴のようです

242:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:19:26.79 ID:tNRYmpRU0

( ´_ゝ`)「さて、そろそろ決着をつけねばならないな」

(´<_` )「まったくだ。この三つ巴も、もう飽きた」

(*゚∀゚)「そうか? あたしは楽しいぞ!」

よく似た顔の男が二人。楽しげに跳ねている女が一人。
この三人はかつては兄妹であった。
同じ孤児院で育ち、共に切磋琢磨しあっていた。

( ´_ゝ`)「オレの主のために消えてくれ」

(´<_` )「それはオレの台詞だ」

(*゚∀゚)「あたしは楽しかったらそれでいい!」

別々の道を歩んだのはしかたないことだった。
運命が三人を引き合わせたのも、またしかたのないことだった。
引き合うことが必然だったのなら、戦うこともまた当然だ。

( ´_ゝ`)「さよなら」

(´<_` )「また来世でな」

(*゚∀゚)「さあ! はじめよう!」

244:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:22:51.68 ID:tNRYmpRU0

( ´_ゝ`)「本来、オレは顔をつきあわせて戦う人間じゃねーんだが……」

口角がわずかに上がる。

( ´_ゝ`)「しかたねーよな! お前らと戦うんだから!」

(´<_` )「……久々だな、兄者のそのスタンド」

( ´_ゝ`)「【ブラクラゲッター】」

兄者の手にはPCの形をしたスタンドがある。

(´<_` )「ならばオレも使わせてもらう」

楽しいと感じてしまった。
血肉が踊るという言葉はこういうことなのだろう。
つーのような戦闘狂ではないのだが、と弟者は冷静な頭で考える。

だが、冷静でない部分が大半を占める今の弟者は、間違いなく笑っていた。

(´<_` )「【リトルマザー】」

腕にまとう甲冑からは思わず足が震えるような威圧感がある。

きっとこれは武者震いなのだろう。

247:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:25:26.05 ID:tNRYmpRU0

(*-∀-)「ああ、こんなに楽しいのは久々だ!」

(*゚∀゚)「見ろ! このあたしの力を!」

手にしたのは平均よりも少々大きなククリナイフだ。
本来は鈍い銀の光を放っているはずのそれは、赤錆びて見える。

(*゚∀゚)「【ブラッドヴァンパイア】」

三人のスタンドが現れ、草木のない荒野は乾いた風を吹かせる。
ここで誰かが死に、誰かが生き残る。
戦いの合図は、一陣の強い風だった。

まともに目を開けていられないような風の中で三人は地面を蹴った。
弟者とつーは前へ、兄者は後ろへと飛ぶ。

二人のスタンドがぶつかりあう。

圧倒的な破壊力を持つリトルマザーをまともに受け、ブラッドヴァンパイアが悲鳴を上げる。

(*゚∀゚)「痛いねぇ!」

弟者の腕へ突き刺すようにスタンドを動かす。
自身も彼へと一歩近づき、顔を寄せる。

至近距離で見た互いの瞳は昔と変わっていない。

249:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:28:29.47 ID:tNRYmpRU0

( ´_ゝ`)「お二人さんお熱いねぇ」

タンッと戦場には不釣合いな音が響く。
二人が兄者の方へと視線を向ける。

( ´_ゝ`)「こっちはあんたらの情報を引き出させてもらったぜ」

(´<_` )「……しばらく見ないうちに、早くなったものだ」

兄者のPCには今頃弟者とつーの情報がびっしり詰まっているのだろう。
身長、体重のようなものから癖、好み、弱点。

(*゚∀゚)「ということは……」

(´<_` )「まずは兄者からだ!」

二人は兄者のスタンドがどれほど危険か承知している。

兄者の持つスタンド、ブラクラゲッターは目に映した人間の情報を解析することができる。
また、その能力は解析だけに留まらない。

( ´_ゝ`)「甘いわ!」

慣れた手つきでキーボードでデータを打ち込む。

250:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:30:29.95 ID:tNRYmpRU0

細かく情報の中で、足の情報を書き換える。

(´<_` )「うおっ!」

(*゚∀゚)「おっと!」

そんな簡単な作業。それだけで俊敏な足は愚鈍な足へと変わる。

( ´_ゝ`)「流石だろ?」

(´<_` )「……ああ、流石だな」

(*゚∀゚)「でもさー」

それだけで終わるような戦いではない。
兄者も楽しげに笑う。

つーが投げたブラッドヴァンパイアは兄者の顔を狙う。

( ´_ゝ`)「危ないなぁ」

運動神経の悪い兄者が助かったのは、素早い動作でつーのブラッドヴァンパイアに【重さ】を加えたからだ。
重力に負けたナイフはただ地面に落ちる。

(*゚∀゚)「でもじゅーぶん!」

253:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:33:25.29 ID:tNRYmpRU0

気づけば目の前につーがいた。

( ;´_ゝ`)「しまった……!」

兄者のスタンドが書き換えられるのは一人につき一つだ。
つーは拳を握っている。直接的な攻撃に備え、兄者は歯を食いしばる。
彼のスタンドは補助がメインであり、こうした戦いには本来不向きなのだ。

(  _ゝ )「がっ!」

後ろに倒れた拍子に、弟者への書き換えもリセットされる。

(´<_` )「一応、礼でも言っておこうか?」

(*゚∀゚)「べっつにー?」

つーは地面に落ちたブラッドヴァンパイアを拾う。
重さも解除されているので、いつも通りの重量感しか感じない。
気を失っているのか、あっけなく死んだのか、倒れたまま動かない。

(´<_` )「お前のブラッドヴァンパイアは、どこまでオレのリトルマザーを受けれるかな?」

(*゚∀゚)「さてね。でも、限界がくる前にあんたを殺すよ」

255:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:36:26.55 ID:tNRYmpRU0

つーが力強く地面を蹴る。
その一瞬、弟者は彼女の姿を見失う。

三人は得意分野がまったく違う。
兄者は先ほどの能力からもわかるように、情報を集めることが得意だ。
弟者は他者を圧倒する力を持っている。

つーは、誰にも追いつけない早さだ。

(´<_` )「やっちまった……」

けっして目を離してはいけなかった。
目で追いつけなくなる前に、あの足を封じなければならなかった。

(*゚∀゚)「ほら、余所見しないで」

後ろから声がした。
わき腹からブラッドヴァンパイアの切先が見えた。

(´<_`; )「う、あ……」

赤い血が流れ、乾いた地面に染み込む。

(*゚∀゚)「ああ、あたしのスタンドが喜んでるよ。
     弟者の血は美味しいって!」

(´<_`; )「そ、りゃ……どうもっ!」

257:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:39:32.50 ID:tNRYmpRU0

スタンドをまとった肘でつーを狙う。
素早くブラッドヴァンパイア抜いたつーはまたしてもどこかへ消えた。

(´<_`; )「いってー」

そこにあったものが抜け、血は先ほどよりもずっと多く吹き出る。
赤い液体を見るのは楽しいが、それが自分のものとなるとまた別の話だ。

(*゚∀゚)「ほらほら!」

一瞬だけ見えたあのスタンドは少しばかり大きさを増している。
あれは人の血を吸い、強くなる。

(´<_`; )「あの素早さを落とすために必要な血は……オレの致死量か」

つーもどれほどの血を吸わせれば自分の手にあまるのか理解している。
だからこそ、一撃に重みを与える。

(*゚∀゚)「楽しいね!」

声だけが聞こえる。

(´<_`; )「……ああ、そうだな」

258:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:42:29.58 ID:tNRYmpRU0

楽しいのか、楽しくないのか。
尋ねられれば楽しいと答える。

(´<_` )「死ぬにしても、このまま死ぬのはごめんだよな」

死ぬつもりなど毛頭ないくせに、こんなことを言ってのける。

(´<_` )「つー、どこにいるか知らないが」

弟者は地面を殴った。
地面は砂埃をあげながら、大きな穴を作った。

(*゚∀゚)「痛っ!」

飛び散った砂が頬を裂いたのか、小石が体に当たったのか、つーが足を止めた。

(´<_` )「こんにちは」

(*゚∀゚)「やあ、こんにちは」

切先は弟者に向き、弟者はそれを受けるかのように拳を握る。

262:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 22:58:57.83 ID:tNRYmpRU0

( ´_ゝ`)「痛いなぁ……」

地面を揺らした振動に兄者は目を覚ました。
上半身を上げて見てみると、つーと弟者が激しく殴り、刺し、を繰りかえしていた。

( ´_ゝ`)「むこうの方が痛そうだ」

PCを立ち上げ、次の手を考える。
あんな野蛮な連中にあわせる必要はない。

血を流すのは好きじゃない。

( ´_ゝ`)「……ん?」

ちらりと視界に映った人影に兄者は首をかしげた。
ここにいるのは自分達だけのはずだ。
首を傾げ、自分のスタンドを見る。

( ´_ゝ`)「この距離なら、ギリギリ……いけるか」

情報を抽出してやる。
兄者はキーボードの音を響かせ始めた。

264:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:01:55.78 ID:tNRYmpRU0

(´<_`; )

弟者の体からは血が流れ続けていた。
リトルマザーは体に負担が大きい。今の状態で何度も使うのは危険だ。

(;*゚∀゚)

対するつーも疲労を見せはじめていた。
何度もリトルマザーと衝突し、彼女のブラッドヴァンパイアにも多数のヒビが見える。
彼女の体もまた、ボロボロなのだ。

(´<_` )「次で終わるな」

(*゚∀゚)「ちょっと、残念かも」

(´<_` )「そうだな」

こんな状態でも彼らは笑えた。

まるで昔した兄弟喧嘩の後のような清々しさがある。

(´<_` )「行くぞ!」

(*゚∀゚)「おう!」

265:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:04:06.05 ID:tNRYmpRU0

つーのブラッドヴァンパイアが弟者の心臓を突こうとする。
大量の出血により、本人が意識していない程度ではあったが、動きが鈍っていた。
今ならばリトルマザーをかわせる。つーは確信していた。

(*゚∀゚)「え」

その時だ。
腕が重くなった。

ブラッドヴァンパイアを上げることができない。
無防備になったつーは正面からリトルマザーの破壊力を実感した。

(´<_` )「……さよならだ」

最期に聞こえたのはこんな台詞だった。
残念なのは、もうつーの口は返事をすることができなかったことだ。

(* ∀ ) ばいばい

たった一言。これを伝えたかっただけなのに。

(´<_` )「あっけないものだな」

空を見上げる。
青い空は、自分から流れているものとは違い美しい。

268:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:07:36.93 ID:tNRYmpRU0

(´<_` )「……ああ、結局、兄者の一人、勝ち……か」

その場に膝をつき、地面へと倒れる。
最後につーの動きが鈍った理由はわかっていた。
放置していた兄者の仕業だったのだろう。

( <_  )「くっそ……」

力には自信があった。
けれど、勝者は力のある者でなく、知恵のある者だった。

( ´_ゝ`)「世の中、頭なんだよ」

ひょっこり顔を出した兄者の声を聞きながら、弟者は闇に堕ちた。

( ´_ゝ`)「やっぱり悲しいな。兄妹が死ぬってのはさ」

涙の一つも出てこない自分に驚いたが、長年会っていなかったわけで、それも当然なのかもしれない。

( ´_ゝ`)「お前らのことは忘れない――っ?」

唐突な痛み。
背中から広がる熱。
これはスタンドなんかではない。

(  _ゝ )「銃……?」

270:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:10:19.94 ID:tNRYmpRU0
  _
( ゚∀゚)「そうさ。頭の良い奴が勝つんだ」

三人の戦いをずっと見守っていた。
いや、監視していた。
  _
( ゚∀゚)「お前らは強すぎた。
     だから、どこの国も、誰もがお前らを恐れた」

ゆえに殺しあいをさせられた。
最後は見知らぬ男に不意打ちをくらい、誰も知らない場所で誰にも知られずに朽ちていく。
いつの間にか練られた計画だった。
  _
( ゚∀゚)「ま、オレは満足だけどな」

不意打ちとはいえ、強者を倒したという事実に変わりはない。
これを機会に名を上げるのも悪くない。
男は一人ほくそ笑む。
  _
( ゚∀゚)「さて、帰るか」

三人の死体に背を向け、自分があるべき場所へ帰ろうと足を進める。
  _
( ゚∀゚)「ん?」

ふと、自分の腹を見た。

271:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:13:46.28 ID:tNRYmpRU0
  _
( ;゚∀゚)「おいおい、これはなんて冗談だ?」

切先が見えた。赤錆びた色だ。

(*゚∀゚)「さあ?」

女の声が聞こえた。

(´<_` )「知らないな」

( ´_ゝ`)「お前の目が、違うものを見るように書き換えられていた、なんてな」

(´<_` )「オレらはまったく知らない」

(*゚∀゚)「しーらない」

男達の声が聞こえる。
  _
( ;゚∀゚)「まっ……!」

腹に突き刺さっていた何かが抜かれる。
足は鉛のように動かない。
目の前にあるのは威圧感をまとった拳だ。
  _
(  ∀ )

悲鳴もあがらない。
ただ感じたのは死の冷たさだけだ。

272:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:16:14.21 ID:tNRYmpRU0

( ´_ゝ`)「なー? オレの言った通りだっただろ」

(´<_` )「オレらは嵌められたってわけか」

(*゚∀゚)「あたしは戦ってても良かったんだけどなー」

( ;´_ゝ`)「勘弁してくれ」

(´<_` )「無駄な殺しあいは必要ないだろ」

(*゚∀゚)「そっかー」

兄者がスタンドを使い、解析した結果は自分達の置かれている状況をよく教えてくれた。
これらはすべて仕組まれていたことで、自分達の誰かが生き残る道なんて存在していなかった。

( ´_ゝ`)「一矢報いたって感じだな」

(´<_` )「で、オレらはこれからどうするよ」

(*゚∀゚)「なあなあ!」

( ´_ゝ`)「ん?」(´<_` )

(*゚∀゚)「一緒に冒険しよう!」

( ´_ゝ`)「冒険ねぇ」

273:三つ巴のようです :2011/01/02(日) 23:19:20.61 ID:tNRYmpRU0
宝探しや、未だ見たことの強者との出会い。
想像するだけで、肌が粟立つ。
こんな刺激が今までは足りていなかったのではないか。

(´<_` )「悪くない」

( ´_ゝ`)「ああ、悪くないな」

(*゚∀゚)「んじゃ、ケッテーイ!」

つーが二人の手を掴み、先頭を歩く。

( ´_ゝ`)「え、どこに行くんだ」

(´<_` )「気の向くまま、つーの赴くまま」

(*゚∀゚)「よーし、走るぞー!」

( ;´_ゝ`)「無理無理無理!」

(´<_` )「オレもちょっと無理かな」

(*゚∀゚)「はい、いち、にーのさん!」

( ;´_ゝ`)「ギャーーー」

(´<_`; )「ちょっ、無理だってwwwww」


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