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ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)クリスマスキャロルのようです 第二節

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:28:09.68 ID:YdAjWsjk0

─────────────────真夜中の読み物


( ^ω^)ブーン系小説で読むディケンズ 『クリスマス・キャロル』

原作 クリスマス・キャロル 1843年 チャールズ・ディケンズ 著


*真夜中テンプレート
*わりと 地の文が 多いよ('(゚∀゚∩
*AAは 原作の名前で 登場するよ('(゚∀゚∩
*だからといって それほど 原作に忠実でもないよ('(゚∀゚∩

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:31:14.37 ID:YdAjWsjk0

───────────────第二節 最初の精霊


スクルージが目を覚ましたとき、部屋は暗かった。
まだ早い朝にはいつもするように、スクルージは枕に半分顔をうずめて遠くから聞こえる教会の鐘の音を聞いていた。

重々しい鐘の音は六つ鳴り、そして七、八と続き、きちんと間をおいて十二まで鳴り続くと、やんだ。
十二時である。
スクルージが床へついたのは真夜中の二時過ぎだった。
お寝坊さんにも程がある。

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:34:22.22 ID:YdAjWsjk0

( ФωФ)「えっ」

( ФωФ)「いやいや、そんな」


スクルージはベッドから這い出して窓際へ行った。
外は暗く、霧が深くてひどく寒く、窓は真っ白な霜で覆われている。


(; ФωФ)「えっ夜?夜の十二時なの?」

川 ゚ -゚)「信じようと信じまいとー」

(; ФωФ)「そのうえ誰この人!?」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:37:05.25 ID:YdAjWsjk0

川 ゚ -゚)「目と目が合ったその日から」

川 ゚ -゚)「マジで恋する五秒前」

川 ゚ -゚)「どうも、運命の女神(過去)です」

(; ФωФ)「意味が分からないです」

川 ゚ -゚)「かっこかこ(笑)」

(; ФωФ)「笑いどころがサッパリ分からないです」


川 ゚ -゚)「つかみはこのくらいで本題に」

川 ゚ -゚)「アレ( ^ω^)に聞いてると思うが、これからちょっと過去に連れてくから」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:39:42.68 ID:YdAjWsjk0

と言うと運命の女神は、凍りついた寝室の窓をバリバリと開けるとそこからスクルージを突き落とした。


(; ФωФ)「キャー!?」

(; ФωФ)「…」

( ФωФ)「え?」


スクルージが恐る恐る目を開けると、そこは一面の畑の間を抜ける細い田舎道だった。
都会はすっかり消えてしまって跡形もない。
暗闇も霧も消えていた。
明るく冷たい冬の昼間で、地面にはうっすらと雪が積もっていた。
スクルージは風景の中に立ち尽くしていた。

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:41:53.69 ID:YdAjWsjk0

( ФωФ)「見覚えのある景色なのである」

川 ゚ -゚)「そうだ、お前はここを知っている。お前の過去に連れてきたのだからな」


スクルージは落ち着かない様子で辺りを見回した。
冬の空気のなかに様々の匂いが混じっているのに気が付いた。
それはとっくの昔に忘れていた数々の思い──たくさんの希望や喜びや不安を呼び覚ます匂いだった。


川 ゚ -゚)「道は覚えているかね」


と聞かれて、スクルージは何か返事をしようとしたが、声がつまるのを感じたので咳払いでごまかした。


川 ゚ -゚)「うむ、では行くとしよう。」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「ちなみに私は空気の読める女だ。郷愁のあまり泣いちゃったとしても、いちいち指摘したりしないから安心するといい」

( ФωФ)「思いっきり言ってるし」

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:43:51.78 ID:YdAjWsjk0

二人は道を歩いていった。
道々に見える門や柱、木々。
スクルージはどれも見覚えがあった。

やがて、橋や教会のある小さな町が見えてきた。
農夫をのせた二輪馬車や荷馬車が通る道を子供たちが駆け抜けてこちらへと来る。
子供たちは皆元気にあふれていて、キャイキャイとはしゃぐ声を広々とした野や畑に響き渡らせていた。
スクルージはそれらの一人一人を知っていた。
自分の傍らを通り過ぎるたびに、それぞれ名前を言い当てた。


川 ゚ -゚)「これらは昔あったものの影にすぎないのだよ」

川 ゚ -゚)「彼らには私たちがここにいることが分からないのだ」

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:45:59.30 ID:YdAjWsjk0

そうだったとしても、どうしてスクルージは小さな彼らが通り過ぎたとき、こんなに大喜びしたのだろう。
どうして冷たい目に輝きが戻り、心が躍ったのだろう。
子供たちが十字路やわき道で別れて家に向かうとき、お互いにクリスマスおめでとうと言うのを聞いて、なぜスクルージの心が喜びで一杯になったのだろう。
それが何の役にも立たないバカバカしいことだというのに。


川 ゚ -゚)「学校から皆帰ってしまったわけではない」

川 ゚ -゚)「ひとりぼっちの子がまだ残っている」


それは告げられなくてもスクルージは知っていた。


( ФωФ)「友達のいない子供が残っているのである」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:48:16.62 ID:YdAjWsjk0

二人は街道を離れて小道を歩き、まもなく赤レンガの大きな建物に近づいた。
てっぺんに風見鶏のついた塔があり、そのなかには鐘が吊してある。
大きな建物だが、湿った壁は朽ちて苔に覆われて、あちこちに殺風景な暗がりを覗かせていた。

二人は玄関を横切り、建物の裏口のほうへ歩いていった。
ドアは二人の前で開き、細長くがらんとして陰気な部屋が見えた。
部屋の中、飾りのない木の机と腰掛けが並んだうちの一つに少年が座り、さびしげに背中を丸めて本を読んでいる。
スクルージは遠い昔に忘れていた自分自身の姿をみつけて、また泣き出してしまいそうなほど心が波打つのを感じた。


( ФωФ)「できることなら…」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「いや今となっては遅すぎるのである」

川 ゚ -゚)「あ、ゴメン聞いてなかった。何?」

(# ФωФ)「…」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:50:36.61 ID:YdAjWsjk0

川 ゚ -゚)「えっと、気を取り直して別のクリスマスを見てみようか」


その言葉とともに目の前のスクルージ少年の姿は大きくなって、部屋は前よりよけい薄汚くなった。
過ぎた時間の分だけ羽目板は縮み、窓は割れて、漆喰のかけらが天井から剥がれおちた。
そして相変わらず他の少年たちは皆たのしい休みを過ごすため帰ってしまったというのに、ここに一人だけ取り残されていた。

スクルージ少年は、今度は本を読んでいなかった。
少年は心配そうに窓の外を見ていた。
すると窓とはまるで反対側のドアがバァーン!と開いて、小さな女の子が駆け込んできた。


l从・∀・ノ!リ人「お兄様を迎えにきたのじゃー!」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:53:15.49 ID:YdAjWsjk0

女の子は体当たりするように少年に飛びつくと、ちいさな手で少年の頭を揉みくちゃにした。


l从・∀・ノ!リ人「一緒にお家に帰るのじゃ!今年はお兄様も一緒にクリスマスなのじゃ!」

l从・∀・ノ!リ人「お父様が帰ってきていいって言ったのじゃ!これからはずっと一緒なのじゃ!」


女の子は兄の頭を気の済むまでバンバンと叩くと、最期にギュッと抱き抱えた。
少年はされるがままになっていた。


川 ゚ -゚)「兄に似ずに、素直な良い子じゃないか」

川 ゚ -゚)「もともと体が弱かったが、大人になってから死んだのだったな」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「そして死ぬ前に子供を一人残している」


スクルージは胸に針でも突き立てられたような気持ちになって、何も答えることができなくなった。


川 ゚ -゚)「そうだ、君の甥だよ」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:55:33.36 ID:YdAjWsjk0

川 ゚ -゚)「さあ、もりあがってまいりました!」

( ФωФ)「どちらかというと盛り下がってないかな」

川 ゚ -゚)「続きましては、こちらー!」


クリスマスの飾り付けに輝く町のなか、一組の男女が居るのが見えた。
男のほうは青年となったスクルージで、並んで座っているのは喪服を身に付けた美しい娘だった。
娘は瞳に涙を浮かべていた。


从'ー'从「ぐすん、ふええ、大丈夫だよ~」

从'ー'从「あなたは私の代わりになるものを見つけたから」

从'ー'从「これからは私の代わりにそれがあなたを元気にしたり慰めたりしてくれるから、私が悲しむ理由なんて無いの」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:57:33.09 ID:YdAjWsjk0

スクルージ青年は、何が君の代わりになるものかと半ば責めるように訊いた。


从'ー'从「お金があなたに与えてくれる幸せは、私はあなたに何一つ与えることはできないけど」

从'ー'从「でも昔の約束から自由にしてあげることはできるよ」

从'ー'从「あなたはこの事で少しだけ苦しむかもしれないし、ちょっとだけ苦しめばいいとは思うけど、きっとすぐにあなたは思い出なんて心の中から追い払ってしまうよ」

从'ー'从「なんの利益にもならないあんな夢から醒めてよかったと、きっと思うよ」

从'ー'从「あなたが自分自身で選んだ生活で幸福に暮らしてくれたら、私も幸せだよ~」


娘は青年から去っていった。

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 22:59:28.84 ID:YdAjWsjk0


(∩ФωФ)∩

(∩ФωФ)∩キコエナイ…キコエナイ…

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「非常に言いにくいお知らせですが」

川 ゚ -゚)「もう一個見ることになってます」

( ФωФ)「いっそもうひと思いに殺してくれればいいのに」


次に二人は別の場面、別の場所にいた。
たいして広くもなければきれいでもないが、快適そうな部屋だった。

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:02:02.04 ID:YdAjWsjk0

火の入った暖炉のそばに、若く美しい娘が座っている。


从 ゚∀从「…」


件の娘と同じ人物とスクルージが思ったほどよく似ていたが、
そのうちに、今や美しい夫人となった例の女性が現れて、娘と向かい合って腰を下ろした。


从'ー'从「よっこら接吻マシンガン~」

从;゚∀从「いやママ、突然何言い出すんですかアナタ」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:04:46.46 ID:YdAjWsjk0

从'ー'从「思わずアウトっぽい単語が出てきそうだったから、とっさに機転を利かせて~」

从;゚∀从「機転きいてるのかなそれは」


そのときドアをノックする音が聞こえて、一家の主が帰宅したのを知らせた。

  _
( ゚∀゚)「ただいま!メリー!クリトリ从;゚∀从「あ、アウトォー!」


暖かな色に燃える暖炉の前に腰を下ろす父親と、
それに甘えてもたれかかる娘、
そして火の色に照らされた優しげな母親の姿、
スクルージはそれらのぼやけて滲む幸せな景色を見ていることができなかった。
ただひとつ分かっているのは、春のように暖かなその景色のなかにいるのが自分でないということだけだった。

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:06:29.12 ID:YdAjWsjk0
  _
( ゚∀゚)「そういえば、奥さん奥さん」

从'ー'从「なあに~?」
  _
( ゚∀゚)「今日午後に、君の昔の友人を見かけたYO」

从'ー'从「ともだち?誰かしら~?」


母親は何も考えていないように小首をかしげていたが、やがて思い当たったようだった。


从'ー'从「それはきっとスクルージさんね~?」
  _
( ゚∀゚)「そのとおり!さらにハンターチャンス!」

从;゚∀从「やばい!ハンターチャンスでた!」

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:08:40.61 ID:YdAjWsjk0
  _
( ゚∀゚)「偶然あの人の事務所の窓の所を通りかかったら、まだ閉まってなくて中で仕事をしてるのが見えたよ」
  _
( ゚∀゚)「聞いた話だと一緒に経営してる人が亡くなったというし、この年の瀬に一人では大変だろうね」

从'ー'从「そうねー、結局結婚もしてないみたいだしー、週末も一人で寂しく過ごしてるみたいだしー、今更どうでもいいけどー」
  _
( ゚∀゚)「アレ?妙にくわしいね?アレ?」

从;゚∀从「パパ、その話題は危険と女の本能が告げてるでござる。引き際を見誤らぬようくれぐれも」

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:10:50.88 ID:YdAjWsjk0

川 ゚ -゚)「このように一見平和な家庭でも、どこに地雷が埋まってるか分かったものじゃないという教訓というか」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「どうしてこうなった」

(; ФωФ)「やめて!もうやめて!」


スクルージは見せつけられるのに耐えられずに、ジタバタと必死に抵抗した。
力を込めると、背中から羽交い締めにする女の手はスルリとほどけて、それは寝室の天井から下がるカーテンのヒダになった。
そこはスクルージの寝室で、彼はベッドの上にいた。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:12:28.18 ID:YdAjWsjk0

( ФωФ)「…」


スクルージは、自分がヘトヘトに疲れて、そのうえどうしようもないほど眠たくて仕方がないことに気付いた。
そばに落ちていたナイトキャップを拾い上げると深くかぶって、自分もベッドに転がった。
考え事などする間もなく、たちまち深い眠りに落ちていった。


───────────────────第二節 最初の精霊 ここまで





24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/25(金) 23:16:14.30 ID:YdAjWsjk0
支援ありがと
けっきょく完成がクリスマスに間に合わない有り様
みなさま良いお年を





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  1. 2009/12/25(金) 23:46:16|
  2. 長編まとめ
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  4. | コメント:1
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コメント

ノードックンでロックボトムです。
  1. 2009/12/26(土) 12:04:32 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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