ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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(-@∀@) コンビニにいるようです

730:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:23:47.83 ID:gKY1XC3JO
(-@∀@) コンビニにいるようです


(-@∀@) 「いらっしゃいませー」

僕は朝日、しがない深夜のコンビニ店員さ。
名前とは裏腹に漆黒の闇が世界を覆い尽くす時間に活動を始め、その帳が外された時に眠る生活をしている。

(-@∀@) 「今日もヒマですねー」

( ・∀・) 「そうだねー」

店長と二人でレジに立ちながら世間話をしているのだが、そんなこともしょっちゅうだ。
しかしながら、住宅街の中にあるだけあって夕方あたりは割と繁盛している。

逆に、住宅街とは言っても都心から離れた場所にあるこの店は、深夜になると閑古鳥が鳴き始める。
たまに客が来たかと思えば、立ち読みかバカみたいな若者、または何か変な人ばかり。
マトモな客は、あまり来ない。

731:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:25:33.37 ID:gKY1XC3JO
(-@∀@) 「今日も来るんですかねぇ、ティッシュさん」

( ・∀・) 「前回いつ来たっけ?」

(-@∀@) 「一週間前……?」

( ・∀・) 「あれ、今回は長持ちしたね……来ると思うよー」

ティッシュさん、と言うのは客のあだ名だ。
何か特徴的な部分がある常連さんには、すぐ何かしらのあだ名が付く。

ウィーン

( ・∀・)(-@∀@) 「いらっしゃいませー」

('A`)

(-@∀@) (来ましたね)

( ・∀・) (来たねー)

733:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:27:38.55 ID:gKY1XC3JO
噂をすればなんとやら、ティッシュさんのご来店だ。

('A`) キョロキョロ

(-@∀@) (まずはアダルトコーナー)

( ・∀・) (じっくりと品定めをして……取ったァ!)

(-@∀@) (そしておもむろに生活用品のコーナーへ行き……)

(;・∀・) (な、二箱……だと…?)

(;-@∀@) (前回の熟女物がそんなに気に入ったのか!?)

('A`) スッ

(-@∀@) 「ありがとうございまーす、失礼いたします」

(-@∀@) 「150円が二点、525円が一点」

(-@∀@) 「合計825円になります」

734:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:29:14.22 ID:gKY1XC3JO
('A`) チャリチャリ

(-@∀@) 「825円ちょうど、お預かりいたします」

( ・∀・) 「こちら商品どうぞー」

(-@∀@) 「ありがとうございましたー」

( ・∀・) 「またお越しくださいませー」

本日のビッグイベント、終了。

(-@∀@) 「来ましたねーしかも二箱買いましたねー」

( ・∀・) 「前回は熟女で今回は盗撮物…もうあの人の嗜好はわかんないなー」

(-@∀@) 「その前は二次元ですしねー」

736:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:30:32.75 ID:gKY1XC3JO
ウィーン

(-@∀@) 「いらっしゃいませー」

(´^ω^`)

(-@∀@) (変なのが来ましたね)

( ・∀・) (満面の笑みでこっちに来るね)

(´^ω^`)

そうして、レジの前まで来たお客様。
初めて見る顔だが、何か様子がおかしい。

(-@∀@) 「どうしましたか?」

(´^ω^`) 「触ってみろ」

(;-@∀@) 「は?」

(´^ω^`) 「触ってみろよ」

738:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:32:17.28 ID:gKY1XC3JO
何を言っているのか、理解に苦しむ。
突然の事態に固まっている僕に、なおもお客様は勧めてくる。

(´^ω^`) 「触ればわかる、触ってみろ」

( ・∀・) 「……あー、お客様?」

(´゚ω゚`) 「貴様じゃないッ!!!」

(;・∀・) 「ぅえ?」

(´^ω^`) 「貴様に触らせるようなものではない…さぁ少年、触ってみろ」

そう言うと、一礼。

(-@∀@) 「……頭を、触ればよいのですか?」

(´^ω^`) 「頭ではない、髪の毛だ。髪の毛を触るのだ」

(´^ω^`) 「日々のケアにより、完璧となったこの髪質に、触れるがよい」

(-@∀@) 「……」

740:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:34:29.12 ID:gKY1XC3JO
恐る恐る、手を伸ばす。
その先にはお客様のサラサラな――いや、まだ見ぬ栄光と呼ぶに相応しい光があった。

(;・∀・) 「落ち着け、朝日!コレは罠だッ!!」

(´゚ω゚`) 「貴様は黙っていろ!!」

(;・∀・) 「うわぁー!」

あまりのサラサラ具合に、店のライトが反射した光で店長の目が眩む。

しかし、そんなものはもうどうだっていい。
僕は、目の前のサラサラした髪に心を奪われている。

(´^ω^`) 「我が髪質は、かの有名なひろゆきを超えるほどのサラッとした髪質であるぞ」

胸が弾ける。
ひろゆき……以上――?

741:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:36:29.84 ID:gKY1XC3JO
心臓の鼓動が、これでもかと言うほどに激しくなる。
伸ばした手が、緊張と興奮で小刻みに震えている。
この感覚は、懐かしい。

小学生のころ、初めて道端に落ちているエロ本――いや、禁書を拾おうとした時。

中学生のころ、初めてしぃさんのアルトリコーダーを僕のアナルにぶち込もうとした時。

高校生のころ、初めてハインさんの国語の教科書にぶちまけてカピカピにしてやろうとした時。

あの時の感覚が蘇ったような、底知れぬワクワク感――。

(- ∀ ) 「あ…あァ……」

(´^ω^`) 「今こそ自分を、超える時だ」

(´゚ω゚`) 「さぁ朝日!触るんだ!!」

(;・∀・) 「やめろォオ――――ッ!!」

(- ∀ ) 「アァァァアアアアァアッ!!!」

743:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:38:03.65 ID:gKY1XC3JO







サラァッ..






触れた。

744:お題:>>673-674 :2010/11/19(金) 23:40:06.15 ID:gKY1XC3JO
サラサラとした、絹のような、それでいて懐かしい感触が、手から体を支配する。
この感触は……。

(´^ω^`)

気づけば、お客様はいなくなっていた。
だがどうだっていい。
体を駆け巡るノスタルジックの方が、今は大切だ。

そう、あの感触は―――

(- ∀ ) 「おばあ……ちゃん………」

――おばあちゃんの家の、台所に入るドアにかけてあった、謎の暖簾。

( ・∀・) 「朝日……」

(- ∀ ) 「店長…いや……」
 スッ..
@@-⊂( ・∀・) 「兄さん…」

( ・∀・) 「!!」

756:さるさんらめぇぇぇぇぇ :2010/11/19(金) 23:57:57.60 ID:P641XvRl0 [sage]
( ・∀・) 「もう、止めにしよう」

(;・∀・) 「な、何を今更…!」

僕の言葉に動揺する兄さん。
しかし、首を二度振る。

( ・∀・) 「母さんたちが心配してる、帰ろう」

(  ∀ ) 「今更…帰れるか……」

( ;∀;) 「二十年も家出して、しかもコンビニなんて経営して、今更帰れるか!」

( ・∀・) 「兄さん……僕は、気づいたんだ」

( -∀-) 「このままじゃ変わらない、って」

( ;∀;) 「!?」

( ・∀・) 「だから、帰ろう」

そうして僕は兄の手を握り、自動ドアから出た。

振り向かない。
きっと僕らのコンビニが、楽しかった思い出が、振り返れば見えるのだろう。
しかし、そうしてしまえば決意が揺らいでしまいそうだから、僕らは前だけを向いて歩いた。

空は少し、明るんでいた。
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  1. 2010/11/19(金) 23:57:57|
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