ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)地球の寿命のようです 2/2

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:10:53.50 ID:4rmo7TQT0
ブーンはカーチャンのもとへと走っていた。

(;^日^)「カーチャン! カーチャン! どうしてここにいるんだお!
       ここにいたら死んじゃうお!」

J(;'ー`)し「お、や、ブーンかい……?
      いや、ブーンがこんなところにいるはず……」

(;^日^)「ドクオの妹を助けにきたんだお!
       カーチャンも早く、早くここから出るお!」

しかし、ブーンの声はカーチャンの耳に入っていないようだ。

J(;'ー`)し「ああ、ブーン。ブーンを強く握りしめれば、またブーンと会えるんだよ。
      私はブーンを産めるんだよ」

(;^日^)「カーチャン、なにを言って……」

J(;'ー`)し「ブーン……ブーンも、ドクオ君と遊びに行かなければ、ここにいたのにねえ」

J(;'ー`)し「お父さん、ブーンのこと……ブーン、お父さんのこと許してあげて……」

( ;日;)「カーチャン、ブーンはここにいるお! カーチャン、死んじゃいやだお!!」

それきり、カーチャンは返事をしなくなった。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:12:42.88 ID:4rmo7TQT0
だいぶ遅れて出てきたブーンに、ドクオは心配した様子で声をかけた。

(;'A`)「おい、ブーン! 大丈夫だったか!?」

( ω)「大丈夫だお、僕は……」

( ω)「でも、でも、カーチャンが」

( ;ω;)「カーチャンが、中にいて……死んじまったお」

(;'A`)「な……」

ドクオは絶句した。
そして、ブーンは絶えず嗚咽をもらしている。

从 ゚∀从「……みんな、一緒に死ねばよかったんだ」

そんな中、ハインがぽつりと言った。

(#'A`)「ハイン! おまえ……」

从 ∀从「だってそうだろ。金持ちはみんな宇宙へ脱出するって言うんだぜ?」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:14:51.45 ID:4rmo7TQT0
从 ;∀从「あたしたちだけ、金の持ってないあたしたちだけ、死んでいく地球と運命をともにしろってことだろ?」

('A`)「どういうことだ、それ……。
   それに金だなんて、こんな状況に……」

从 ;∀从「裏山に許可証を持って集まった人たちを、シャトルがあるところまで運ぶんだよ!」

(;'A`)「許可証って、もしかしてこれのことか?」

そう言って、ドクオはデレの父親からもらった許可証をハインに見せた。

从 ;∀从「!! それだ、それだよ! なんで兄貴がもってるんだよ!」

(;'A`)「もらったんだよ、ある人から」

そして、ドクオは少し考えてから、その許可証をハインに渡した。

从 ;∀从「……どういうつもりだよ」

('A`)「……一枚しかないんだ、それ。
   だから、死にたくないならお前が使え」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:16:44.03 ID:4rmo7TQT0
从 ;∀从「でも、そうしたら兄貴が……」

('A`)「俺は、お前が死なないだけで良い」

从 ;∀从「嫌だよ! そうしたらあたしひとりぼっちじゃない!
     父さんや母さん、それに兄貴もみんな地球と一緒にいなくなるのに、あたしだけ宇宙に行ってどうしろっていうの!?」

ハインは泣きながらドクオに許可証を叩き付けた。
ドクオは地面に落ちた許可証を拾いながらハインに言った。

('A`)「ああ、そうだな。
   だから、俺はお前を助けに来たんだよ。
   ひとりぼっちで逝かせないために」

从 ;∀从「……兄貴」

('∀`)「帰ろうぜ、家に」

从 ;∀从「……うん」

そして、ドクオはブーンへ許可証を手渡した。

('A`)「俺には、もう必要ないみたいだ」

( ^ω^)「でも、僕がもらってももうカーチャンは……」

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:19:08.07 ID:4rmo7TQT0
('A`)「まだ、父さんがいるだろ?
   お前には兄弟もいないんだから、二人で宇宙に行けよ」

( ^ω^)「ドクオ……でも……」



('∀`)「いいんだよ。
    じゃあな、ブーン」

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:21:46.45 ID:4rmo7TQT0
ブーンは自宅に向かって歩き出した。
今考えれば、ツンがあんな質問をしたのは、このことを知っていたからなのかもしれない。
ツンは今頃、そのシャトルに乗っているのだろうか。

( ^ω^)「ツン……」

腕時計を見ると、時間はすでに10時になっていた。

( ^ω^)「トーチャン!!」

(`・ω・´)「おお、ブーン心配したぞ」

シャキンは玄関前に立っていた。
その姿を見て、ブーンはまた泣きだした。

( ;ω;)「トーチャン、カーチャンが、カーチャンが……」

ブーンは、さっき起こったことの一部始終を説明した。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:24:58.69 ID:4rmo7TQT0
(;`・ω・´)「そんなことが……。それより、許可証はお前が持っているのか!?」

( ;ω;)「そうだお、これがその許可証だお」

(`・ω・´)「これがそうなのか……。よし、父さんが預かっておく」

( ;ω;)「お?」

(`・ω・´)「俺は先に裏山に行くから、お前は少し家で休んでから行きなさい。
       まだ10時だ、時間に余裕はある」

( ;ω;)「……わかったお」

そして、ブーンは家の中に入った。

また涙が出てきた。
カーチャンのいた痕跡がいまだに残っている。
ブーンには、カーチャンが死んだなんてまだ納得しきれていなかった。

外から車を動かす音がして、ドアを開ける音もした。
音は二回したが、ブーンはそれに気付かなかった。

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:27:17.10 ID:4rmo7TQT0
( ;ω;)「カーチャン……」

そして、ブーンは自分の部屋のテレビをつけた。
どこの局も砂嵐が映っている。テレビ局の人間も、宇宙へ脱出するのだろうか。

( ^ω^)「……もう11時だお。トーチャン待ってるお」

少し落ち着き、ブーンは裏山へと足を進めた。

( ^ω^)「トーチャン、どこにいるお……」

裏山に来てみたが、そこにシャキンの姿はなかった。
すると、ブーンの後ろから声が聞こえた。

川 ゚ -゚)「許可証をお持ちの方ですか?」

( ^ω^)「あ、いえ、僕は持っていませんお。
       さっき、ここに男の人はいませんでしたか?」

川 ゚ -゚)「シャキンと言う方ですか?」

( ^ω^)「そうですお! その人は僕のトーチャンなんですお!」

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:30:12.72 ID:4rmo7TQT0
川 ゚ -゚)「……しかし、彼はすでにシャトルの方へ女性と一緒に向かいましたが」

( ^ω^)「え……嘘だお、そんな……」

川 ゚ -゚)「……失礼します」

女の人はそれだけ言い残し、ブーンの前から姿を消した。

( ω)「嘘だお、トーチャンが」

( ω)「トーチャンが女の人と一緒?」

( ω)「ははは、僕は見捨てられたのか」

( ω)「愛人と一緒に宇宙で仲良く暮らすのか」

( ω)「………」

( ω)「カーチャン、このこと知ってたんだお」

ブーンはその場で横になった。もうどうでもよくなっていた。
とても静かで、空には星がきらめいている。
今日で終わりだとはとても思えなかった。

しかしそんなシャトルが配備されているとするならば、本当に今日で終わってしまうのだろう。
政府が、そんな金のかかる無駄なことをするはずがない。

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:33:09.94 ID:4rmo7TQT0
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!!」

( ^ω^)「……お?」

眼を開けてみると、そこにはツンがいた。

( ^ω^)「お、許可証を持ってきたのかお。
       宇宙に行っても元気でやれお」

ξ゚⊿゚)ξ「……そんなんじゃないわよ。
     それに、今からじゃもう間に合わないわ」

( ^ω^)「? じゃあどうしてこんなところに……」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたを探しにきたのよ」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:37:26.74 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「僕を?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ」

( ^ω^)「……もう12時近くなってるお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

( ^ω^)「もうちょっとで、地球の寿命だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

( ^ω^)「終わるんだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「多分そうでしょうね。
     でも、終わらないかもしれない」

そして、ツンはブーンに寄り添った。

( ^ω^)「僕でいいのかお? 最後かもしれないのに」

ξ゚⊿゚)ξ「言わなくちゃわからない?」

( ^ω^)「……ありがとう、ツン」

ξ゚ー゚)ξ「……うん」

そして、今日という日は終わった。

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:46:26.81 ID:4rmo7TQT0
シャトルは宇宙へ飛び立ったのだろう。
地球から上がる流れ星が見えた気がした。
あれに乗っている人々は、どこか違う星に行くのかもしれない。

デレちゃんとそのお父さん、あと、トーチャン……許せないけど、カーチャンに免じて許すしかない。
決めた道は違ったけど、元気でいてほしい。



日付は変わったけど、僕たちはまだ生きている。
もしかしたら、地球の寿命はもうちょっと長いのかもしれない。


地球の寿命のようです 終わり





( ^ω^)地球の寿命のようです
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287062787/
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  1. 2010/10/14(木) 23:57:51|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

元ネタは2012か?
  1. 2010/10/15(金) 13:17:24 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

絶滅記念日かと思ったらちょっと違った
  1. 2010/10/15(金) 12:44:30 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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