ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)地球の寿命のようです 1/2

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:26:27.11 ID:4rmo7TQT0

(,,゚Д゚)「お伝えします。
     と言っても、いまさらですが、地球があと一日で寿命を終えるということは周知の事実でしょう。
     今日が人類の……いや、地球に住む全生命の最後の一日となります。
     悔いのないように、一日を終えましょう」

テレビのニュースキャスターがいつもと同じトーンで事実を伝えた。

( ^ω^)「……いまだに信じられないお」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:27:34.83 ID:4rmo7TQT0




地球の寿命のようです




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:29:05.68 ID:4rmo7TQT0
このSF映画にありがちな設定のような事実が伝えられたのは、ちょうど二年前のことだった。
これをニュースは連日取り上げ、今後二年間の科学の発展に期待しよう、などというコメントを残す者もいた。
世間にとってはあまりにも突飛な話で、みな信じられないといった様子で今までと変わらない日常生活を送っている。

今だってそうだ。

( ^ω^)「それにしても、地球最後の日が日曜日だなんてついてるおwww」

ブーンはそう言いながらベッドから起き上がり、自分の机の上に置いてあるカレンダーを覗いた。

( ^ω^)「よくよく考えたら悪趣味すぎるだろ、滅亡カウントカレンダーって……」

( ^ω^)「なんでこんなの買ったんだろ、あの時の僕は」

この日めくりカレンダーは、滅亡まであと何日ということがわかる仕様になっている。
いわゆるネタグッズの一つだ。
滅亡までの日にちが発表されてからしばらくの間は、このようなグッズがあちらこちらから発売された。

( ^ω^)「……くだらないお」

無言のままそれを見えないように前へ倒し、ブーンは部屋を出た。

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:30:43.92 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「カーチャン、おはよう」

J( 'ー`)し「おはよう、ブーン。昨日はよく眠れた?」

( ^ω^)「それなりだお」

カーチャンはいつもと同じように朝食を作り終え、テーブルの上に並べた。
ブーンもそれを手伝う。いつもと同じだ。

(`・ω・´)「おはよう、母さん、ブーン。二人とも起きるのが早いなぁ」

のっそりと寝室のほうから現れ、シャキンは大きなあくびをしながら席に着いた。

(`・ω・´)「いやー、地球寿命の日に日曜日がやってくるなんてちょうどいいな」

J( 'ー`)し「さっきテレビで、地球の葬式をやっている団体がいるって言ってたわよ」

(;^ω^)「マジキチ」

そんな会話をしつつ、朝食は和気あいあいと進んだ。
ふと、ブーンがカーチャンの手をまじまじと見つめた。

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:32:10.95 ID:4rmo7TQT0
(;^ω^)「お?カーチャン見たことない指輪をつけてるお。さては新しい男が……!?」

J( 'ー`)し「ばかね、そんなことはあるわけがないでしょう。これは私が自分で買った物よ」

指輪は変わった形をしている。
十字とハートが重なるようにくっついていて、およそ40代半ばのカーチャンがつけるような物には見られなかった。

J( 'ー`)し「それよりブーン。今日は何か予定はないのかい?
     無いのなら、カーチャンちょっと付き合ってもらいたいのだけれど」

( ^ω^)「すまんお、今日はドクオと遊ぶ約束をしてるんだお」

J( 'ー`)し「あら、残念ねえ。キャンセルできないの?」

(;^ω^)「いや、さすがに無理だお」

(`・ω・´)「おい母さん、父さんがいるぞ」

J( 'ー`)し「……お父さんじゃちょっと」

(`・ω・´)「………」

そうこうしているうちに、三人は朝食をすべて食べ終えた。

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:33:30.44 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「じゃあ行ってくるおー」

J( 'ー`)し「遅くならないうちに帰ってくるのよー」

(`・ω・´)「彼女できたら報告しろよー」

(;^ω^)「ねーよwwwww」

外に出ると、なんてことはない、普通の風景が広がっていた。

( ^ω^)「本当に今日で最後なのかお」

そもそも、世間がほとんどこの話を信じていないことには理由があった。
地球が寿命を迎える原因が、いまだ何も伝えられていないのだ。
ただ単に寿命を迎えると言われただけで、納得できるわけはない。

一部の終末論者や、オカルト好きな者にとってはそうじゃなさそうだが。

ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーン」

ブーンがそんなことを考えながら歩いていると、不意に声をかけられた。

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:35:07.26 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「お、ツン。おはようだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おはよ」

そこにはクラスメイトのツンがいた。
ツンとブーンは何とはなしに一緒に歩き始めた。

ξ゚⊿゚)ξ「どこかに行くの?」

( ^ω^)「ドクオと公園で待ち合わせしてるんだお。ツンも来るかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「わたしは……いいや」

そう言うとツンはぴたりと止まり、少し先を歩いているブーンに対し言葉を続ける。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、ブーンはこのまま死んじゃってもいいと思う?」

( ^ω^)「お?いきなりどうしたんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「いいから答えて」

ツンは真剣な眼をしている。ブーンは今思っていることを素直に告げた。

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:36:55.12 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「……まあ、一番良いのはみんな一緒に生き残ることなんだけど。
       今の状況じゃ、みんな一緒に死んでしまえるほうがいいお。
       中途半端に一人だけ生き残ったり、一人だけ死んでしまったりするよりは」

ξ゚⊿゚)ξ「そう……そうよね。それが一番よね。
     わたしもそう思うわ」

(;^ω^)「ツン、なんか元気ないお」

ξ゚ー゚)ξ「ううん、そんなことはないわよ。
     じゃあね、ブーン。わたしこっちに行かなくちゃだから」

( ^ω^)「お、そうなのかお」

ξ゚ー゚)ξ「じゃあね。また今度」

( ^ω^)「おっおっお」

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:38:35.59 ID:4rmo7TQT0
ツンはそう言って、手を振りながらブーンと別れた。ツンの行く先には、大きな屋敷があった。

( ^ω^)「さすが金持ちだお、あんなところに用があるなんて」

いまさらだが、ツンはこの国で有数のお金持ちのお嬢様だ。
そんなお嬢様がブーンやドクオたちと友達というのもおかしいが……。
ツン自身、自分がお嬢様であるいということをけして鼻にかけたりはせず、人に嫌味な印象を持たせなかった。

明るく、頭も良く、多少口の悪いところはあるけどクラスの人気者。
それがツンだ。
だからこそ、今の彼女の態度はひどくブーンの頭に焼き付いた。

( ^ω^)「ナイーブになってるのかもしれないお、今日はこんなだし」

そう、自分に言い聞かせた。

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:40:04.95 ID:4rmo7TQT0
('A`)「おっす、ブーン」

( ^ω^)「おいすー」

ちょうど待ち合わせの時間である11時に公園に着くと、ドクオはすでにそこにいた。

( ^ω^)「で、何をするんだお?」

ブーンはドクオと遊ぶとは言ったものの、何をするのかは聞かされていなかった。

('A`)「ああ、まあちょっとな。
   こっちに来いよ」

( ^ω^)「?」

ドクオの後をついていくと、そこには三つのガスマスクが置いてあった。

( ^ω^)「なんだお、これ」

('A`)「訳は歩きながら話す。
   リュックは持ってきたよな?」

(;^ω^)「お……まあ一応」

('A`)「よし」

そう言うと、ドクオはガスマスクの片方をブーンのリュックにいれ、残った二つを自分のリュックへ入れた。
そしてある方向へ向かって歩き出した。

('A`)「悪いな、ブーン。実は遊びに行くってのは嘘なんだ」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:41:22.27 ID:4rmo7TQT0
(;^ω^)「どういうことだお」

('A`)「うちの妹が最近変な宗教にはまっちまってよ。
   手を貸してもらいたかったんだ」

( ^ω^)「宗教?」

('A`)「ああ。知らないか? 来世運命共同会ってやつなんだけど」

(;^ω^)「知らんお……。でも名前からして怪しい臭いがこれでもか!ってくらい漂ってきてるお」

ブーンがドクオから聞いた話はこうだ。
二週間ほど前から、妹が夜な夜な家を飛び出しているらしい。
一度そのあとをついて行ってみると、この町の郊外にある古びた建物にたどりついたそうだ。

内部で何をしていたのかは確認できなかったらしいが……。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:42:53.86 ID:4rmo7TQT0

( ^ω^)「そんな事情があったなら言ってくれればよかったのに……人が悪いお」

('A`)「すまん。勝手なことをしたとは思っているけど、話したらついてきてくれなそうで」

そしてドクオは突然泣き出した。

(;A;)「ほんとごめん。でも、俺、あいつを助けてやりたいんだ。
    でも、一人で行ってもどうしようもないだろうし……。
    だから、こんな半ば強引な手を使ってもお前についてきてもらいたかったんだ」

(;^ω^)「泣くなお」

(;^ω^)「つーか、どっからガスマスクなんか買ったんだお」

ドクオは涙が止まるのを待ってから、少し震えた声で答えた。

('A`)「あ、ああ。通販で買ったんだ。
   けっこう高かったんだぜ」

( ^ω^)「通販すごいお。
       しかし、そこまでするなんてほんとに本気なんだおね」

('A`)「そりゃな。悪いとは思ったけど、妹の部屋に入りこんでその会の情報がないか調べたんだ
   そうしたら、この紙が見つかったんだよ」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:44:26.30 ID:4rmo7TQT0
ドクオの手にはA4サイズの紙があった。
そこには、なんらかのガスを使い命を失ったのちに地球の滅亡を受け入れると、復活できるという旨の言葉が書かれていた。
時間は午後8時。まだまだ余裕がある。

(;^ω^)「すごいお……こんなことを本当に考えている人がいるものなのかお」

('A`)「馬鹿みたいだろ? でも、信じちゃう人はけっこういるもんらしいんだよ」

( ^ω^)「そうなのか……」

('A`)「まあ、まだ時間に余裕はあるし、どこかの喫茶店でも入って時間をつぶそうぜ」

( ^ω^)「わかったお」

歩いている方向は、商店街のほうだ。
ここもいつもと変わらない風景で、店も通常通り営業を行っている。

( ^ω^)「ほんと、最後の日って実感がわかないおね」

('A`)「ほんとにな。俺だって、妹のことがなきゃ家でゲームしてたぜ」

( ^ω^)「ひきこもり乙wwwww」

('∀`)「うるせwwwww」

注文した飲み物がブーンたちの座っているテーブルに運ばれてくる。
それを飲みながら、その会の一同が集まる建物の侵入経路をドクオが説明した。
どうやら、その古びた建物の裏側に生えている木を上って鍵の壊れている窓から二階へ侵入し、一階玄関のカギを開ける。

それから信者に混じって広間へと入り、ドクオの妹を救出する。
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:46:17.27 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「でも、そんなにうまくいくのかお?
       何か目くらましできるようなものがあればいいけれど」

('A`)「それなら問題ない。痴漢撃退用スプレーを持ってきた」

(;^ω^)「……不安だお」

('A`)「多分なんとかなるだろう。まさか相手が銃を使ってくる、なんてことにはならないだろうしな。
   ここは日本だぜ?」

( ^ω^)「それもそうだお」

('A`)「ま、適当に時間をつぶそうぜ」

( ^ω^)「そうするお……お?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「いや、あの子……」

ブーンが指差した先、喫茶店の入り口のすぐ隣に、身なりの整ったかわいい女の子がいた。

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:47:29.12 ID:4rmo7TQT0
(;'A`)「おいおい、ロリコンだったのかよお前」

(;^ω^)「ち、違うお! 泣いているんだお!」

('A`)「お、ほんとだ」

( ^ω^)「多分お父さんかお母さんとはぐれちゃったんだお」

('A`)「かわいそうにな。
   で、どうするつもりなんだ?」

( ^ω^)「当然、探してあげるに決まってるお!
       時間つぶしにもちょうどいいし!」

('A`)「うし、そうと決まったらとっとと探してあげようぜ。
   会計は俺がするから、先に外で待ってろよ」

( ^ω^)「よし、慰めてくるお!」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:49:07.75 ID:4rmo7TQT0
ブーンは会計をドクオに任せ、外にいる女の子に話しかけた。

( ^ω^)「おじょうちゃん、なんで泣いているのかお?」

ζ(;ー;*ζ「ひっく、えぐ、だっで、おとうざんがみづがらなぐなって……」

('A`)「やっぱり迷子か」

( ^ω^)「お、会計サンクス。
       お父さんはどっちの辺りに行ったかわかるかお?」

ζ(;ー;*ζ「えっど、あっぢのほう」

女の子が指差した方向は、住宅街だった。

( ^ω^)「よし、わかったお。
       お兄ちゃんたちが一緒にお父さんを探してあげるお」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:50:08.33 ID:4rmo7TQT0
ζ(;ー;*ζ「ほんとう?」

( ^ω^)「ほんとだお!
       そうすれば、すぐお父さんが見つかるお」

('A`)「そうそう、だからもう泣くのはやめて、一緒に探しに行こうぜ」

ζ(゚ー゚*ζ「………うん、ありがとうお兄ちゃんたち!」

(*'A`)「かわええ……」

(*^ω^)「ほんとだお……ところで、名前はなんて言うんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「デレってゆーの!」

( ^ω^)「デレちゃんか、良い名前だお! よし、じゃあさっさとお父さんを探すお!」

('A`)「おう!」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:51:50.39 ID:4rmo7TQT0
住宅街

( ^ω^)「デレちゃんのお父さんいませんかー?」

('A`)「あなたのデレちゃんは俺たちが預かっていますよー!」

ζ(゚ー゚*ζ「預かられてますよー!」

(;^ω^)「その言い方誤解されるからやめるお!」

('A`)「悪い悪い。でも、ほんとどこにいるんだ?
   もう6時になっちまったぞ」

( ^ω^)「うーん……。デレちゃん、お父さんが喫茶店に君を残して行ったときに、どこに行くとか聞かなかったな?」

ζ(゚ー゚*ζ「むー……。きょかしょう?をもらってくるってゆってた」

( ^ω^)「許可証?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん!」

('A`)「わからねえな……。
   それにしても、こんなかわいい子を一人置いてどこに行っちまったんだか」

完全に手詰まりの状況になった。
しかし、その状況もすぐに打開された。

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:54:26.33 ID:4rmo7TQT0
ブーンたちの後ろから、猛烈な勢いで走ってくる中年男性がいた。

(;ФωФ)「ぬおおおおおおおおおおお!!!!デレちゃん!!!こんなところにいたのか!!!」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、おとーさん!」

( ^ω^)「この方がデレちゃんのお父さんかお」

('A`)「やっと見つかったぜ」

(#ФωФ)「おまえら、うちのデレちゃんに何をした!!!!!ただじゃ済まさんぞ!!!」

(;^ω^)「い、いやいやいや。僕たちはデレちゃんと一緒にお父さんを探していただけですよ」

(;ФωФ)「な、それは本当か!?」

ζ(゚ー゚*ζ「ほんとだよー! おとーさん、もどってこないんだもの!」

('A`)「誤解は解けたみたいだな。
   そういうわけなんですよ」

( ФωФ)「むう……。それはすまなかった、つい早とちりをしてしまって」

( ^ω^)「誤解が解けたのならいいんですお。
       じゃあ、僕たちはこれで」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:55:54.65 ID:4rmo7TQT0
('A`)「じゃあね、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、またねー!」

( ФωФ)「いや、ちょっと待ってください。
       許可証が余ってしまったのでお二人にもお分けします」

( ^ω^)「お? ありがたいですけど、これは何の許可証なんですかお?」

('A`)「見たこともないやつだな」

( ФωФ)「お二人はご存じありませんか……。
       まあ、今日の日付が変わる前に裏山の方に行ってみてください、きっと役に立ちますよ。
       さあ行くよ、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「うん!」

そう言うと、二人の親子は裏山の方へ歩き始めた。

( ^ω^)「うーん、わからんお」

('A`)「とりあえず、今考えるのはよそう。
   もう7時になってるから、そろそろ行こうぜ」

( ^ω^)「そうするお」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:57:12.42 ID:4rmo7TQT0
古びた建物にやってきた二人。
すでに時間は7時半になっていた。

('A`)「まだ信者たちはやってきてないみたいだな」

( ^ω^)「そうみたいだお……。お?」

('A`)「どうした?」

ブーンが見た先は、古びた建物の前に貼ってある紙があった。
そこには、十字とハートが重なってくっついているマークが描かれていた。

( ^ω^)「このマーク、どこかで……」

('A`)「見たことあるのか?
   多分あいつらのシンボルマークだろう」

( ^ω^)「……いや、気のせいだと思うお」

('A`)「そうか。
   それより、やつらがやってくる前に侵入するぞ」

( ^ω^)「わかったお」

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:58:44.27 ID:4rmo7TQT0
侵入は考えていたよりも楽だった。
ドクオの言っていた通りにしたら、いとも簡単に中に入ることができた。
もしかしたら、念入りな装備や計画は必要なかったのかもしれないと、ブーンの頭をよぎった。

( ^ω^)「一階が騒がしくなってきたお。
       二階に上がってくることはないのかお?」

('A`)「ない、とは言いきれないな」

(;^ω^)「危ないお」

(;'A`)「そうなったら、強行突破しかない」

('A`)「ま、今日で終わる予定の命だ。
   ……思い切りやろうぜ」

( ^ω^)「……うん」

( ^ω^)「ほんとに終わるのかお? 今日で」

('A`)「……さあな」

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:01:05.26 ID:4rmo7TQT0
( ゚д゚ ) 「そこで話をしているのは誰だ?」

(;^ω^)(;'A`)「!!」

信者であろう男は、そう言いながら二人に詰め寄ってきた。

( ゚д゚ ) 「なんだお前らは。
     見ない顔だな……新しく入った奴か?」

(;'A`)「え、あ、あ(;^ω^)「そうですお! 待ちきれなくなってきてしまったんだお!」

( ゚д゚ ) 「なんだ、やはりそうか。
     よし、一階へ行くんだ。もうみんな集まっているぞ」

(;^ω^)「わ、わかりましたお!」

それだけ言い残し、男は一階へと下りて行った。

(;'A`)「あ、あぶなかった……ナイス、ブーン」

(;^ω^)「とりあえず一階に行くお。
      これ以上ここにいたら疑われるだけだお」

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:03:37.52 ID:4rmo7TQT0
一階へ下りる。すでに大勢の信者が集まっているようだ。
入り口は、どうやら施錠されてないらしい。
鍵にあたるものすら見当たらなかった。

( ^ω^)「……みんな何かしらの荷物を持ってるお」

('A`)「ああ……。これなら正面から行った方が楽だったな」

( ^ω^)「ドクオ、妹さんの位置を把握しておくお」

('A`)「そうだな。……見つけた、あの中央にいる奴だ」

( ^ω^)「おお、懐かしいお。たしか、僕は一回会ったきりだったお」

('A`)「そうだったか?」

( ^ω^)「多分……」

そんなことを話していると、広間の壇上へ会長らしい男がマイクを使い呼びかけるように言葉を発した。

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:05:57.31 ID:4rmo7TQT0
/ ,' 3「今、お集まりの皆さまは、来世運命共同会の教えに賛同した賢い方々とお見受けします」

/ ,' 3「各自、それぞれ思い出の品をお持ちになっているのでしょう。
    それを、強く握りしめなさい。
    そうすれば、復活する際、その品と必ず巡り合えることでしょう」

( ^ω^)「………」

('A`)「……へっ」

/ ,' 3「では、そろそろお時間です。
    また来世でお会いしましょう」

そう言うと、会長らしき男は両手を挙げた。
それが合図だったのだろう。部屋の四方から、プシューという音とともにガスが放たれた。

(;'A`)「いまだ、ブーン! ガスマスクを!」

(;^ω^)「お!」

二人はリュックの中からガスマスクを取りだして装着し、ドクオの妹であるハインのもとへと駆け寄った。
信者たちは、二人の邪魔をしようとはしない。
その顔には、苦痛の中にも安寧の表情が見受けられた。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:07:52.60 ID:4rmo7TQT0
(;^日^)(そんなにこの場でみんな集まって死にたかったのかお……)

(;^日^)(まだ、本当に地球が寿命を迎えるだなんてわからないのに……?)

( ^日^)(ん……あれは、カーチャン……?)

ブーンの見た先には、苦しそうに、しかし安心した表情をしているカーチャンがいた。
そこでブーンはやっと気がついた。
この建物に入る前に見たマークは、カーチャンがつけていた指輪とおなじだったことを。

(;'日`)「ハイン、ハイン! しっかりしろ!」

从;゚日从「あ、兄貴!? なんでこんなところに……それにこのマスクは」

(;'日`)「いいから! 早くここから出るんだ、すぐに!」

从;゚日从「いてえ! 引っ張るなよ!」

ドクオは、ブーンを放置したままハインと一緒にすぐに建物を出た。


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