ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ∵)繋ぐようです

171:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 15:56:29.67 ID:ZZiXswoC0

vip町のはずれに、ひっそりと石像が置かれている。
町の人々はその石像に日々の愚痴や、人には言えないようなことを呟いていく。

石像の傍には民家もなく、他人に言葉を聞かれる心配がないからだ。
そしてもう一つ。その石像は不思議と生きているようで、言葉をかけやすかった。
アドバイスを貰えるわけではなかったが、人々は思いを吐き出すだけで満足していた。

( ´_ゝ`)

今日も一人、言葉を零して行く。
明日もまた誰かがやってくる。
石像の前で誰かと鉢合わせすることはなかった。

いつしか、あの石像には魔力があるのだと言われるようになった。
悩みを石像にうちあければ、解決するだとか。
悲しみを打ち明ければ、心が晴れやかになるだとか。

毎日言葉が積み重なっていく。

そんな中、とある学生が集まった。

172:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 15:59:52.32 ID:ZZiXswoC0

ちょっとした好奇心と、悪戯心だった。
誰が言い出したのかなど覚えてはいない。

从 ゚∀从「おい、誰もいないだろうな?」

( ´_ゝ`)「おk」

すでに日が暮れ、辺りは暗い。
民家がないこの辺りには街灯もすくなく、学生達は手探りで前へ進んでいるような状態だ。

彼らの手にはICレコーダーが握られている。
これを石像の後ろに取り付けようというのだ。

石像には多くの人が言葉を零していく。
もしかすると、意中の人の思いや、嫌いな奴の弱味が握ることができるかもしれない。
思いついたとき、やってはいけないと思ったが、やりたいという気持ちが抑え切れなかった。

今晩レコーダーを取り付けて、明日の夜に回収する予定だ。
罪悪感と、明日への期待感で誰もが心臓を激しく動かす。

( ^ω^)「どうだお」

川 ゚ -゚)「首尾は上々」

四人はこっそりとその場を後にした。


( ∵)

173:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:02:56.64 ID:ZZiXswoC0

次の日、四人は不思議な感覚で一日を過ごした。
誰のどんな秘密がわかるのだろうか。これがきっかけで、恐ろしい事件に巻き込まれたりするのではない

か。
子供っぽい妄想にふけてみたりした。

学校ですれ違うときも、視線で今夜のことを確認しあう。
アレを回収するのは今夜だ。


夜になり、集まったときも、誰かが見ているのではないかという不安感が常につきまとっていた。
誰も言葉を発しなかった。
自分の手をギュッと握り、自分自身を勇気付けていた。

石像の近くまできたとき、誰かがいることに気づいた。
四人は慌てて身を潜める。
相手は一人ではなく、複数人いるようだ。
彼らも誰かの言葉を得るために仕掛けをおこなっているのかもしれない。

(    )「出てこいよ。いるんだろ」

声をかけられた。
それだけでも驚きだというのに、その声の主は全員が知る人物だった。
震えながら彼らのもとまで歩く。

暗い世界で、顔がよく見えないと思っていると、相手が懐中電灯をつけた。

174:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:05:55.73 ID:ZZiXswoC0

(´<_` )「で、どういうことなんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「説明してよね」

( ФωФ)「当然であろう」

ノパ⊿゚)「さあ! 早く!」

彼らの手の中には、昨日しかけたレコーダーが握られていた。
どうしてばれたのだろうか。ブーン達はひそひそと話す。

(´<_` )「石像だよ。石像が夢に出てきたんだ」

今夜、この時間にきてみなさいというお告げのような夢だったという。
始めは、みんなただの夢だと思っていた。しかし、同じ夢を四人も見るなんてありえない話だ。
試しにやってきてみれば、ブーン達が現れたというわけだ。

( ФωФ)「こんなものまでしかけて」

罪悪感よりも、恐怖が深く四人に浸透していく。
誰よりもこのことを知られたくなかった人物達なのだ。

175:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:09:03.09 ID:ZZiXswoC0

ハインはロマネスクの後輩だった。
兄者は弟者が嫌いだった。
ブーンはツンが好きだった。
クーはヒートの姉だった。

いつも清廉潔白な先輩の考えていることが知りたくて。
嫌いなあいつの弱味を知りたくて。
好きな人のことを知りたくて。
最近冷たい妹のことが知りたくて。

沈黙が身に刺さる。
痛みがましていくようで、血でも流れているのではないかと不安になる。


「とある四人の言葉を言おうか」


不意に声が聞こえた。
弟者達も驚いているようで、懐中電灯をあちらこちらに向けている。

176:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:12:05.21 ID:ZZiXswoC0

( ∵)「一人目。彼女は走ることが好きで。でも、部活は嫌いだった。
   だって、いつも真面目な先輩がうるさいから。ただ走るだけでいいのに。彼なんていらないのに。

   二人目。彼は弟が嫌いだった。だって、全てを彼が持っていってしまった。
   何をやっても勝てない。弟のくせに。消えてしまえば、少しは楽に生きられるはずなのに。

   三人目。彼は幼馴染が大好きだった。でも彼女は見向きもしやしない。
   彼女のことをすべて知りたいのに、知っているのはきっと自分じゃない誰かなんだ。

   四人目。彼女は妹が気になっていた。近頃は会話もありゃしない。
   きっと、姉である私よりも先に彼氏でもできたに違いない。さあ、全てを吐いてしまえ」


( ^ω^)「なっ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……今の、私達のこと?」

四人の目がさらに冷たく、ブーン達に突き刺さる。
しかし、言い訳はできない。今聞こえた言葉は確かな事実だ。


( ∵)「とある四人の言葉を言おうか」


再び聞こえてくる声。
どれだけ否定しても、それは石像から流れていた。

178:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:15:08.96 ID:ZZiXswoC0

( ∵)「一人目。彼はただ走ることが好きだった。規律を乱す者は嫌いだった。
   どうして人の話を聞かない人間がこうも多いのだろうか。

   二人目。彼は兄が嫌いだった。何もできないくせに、妬むことしかしない。
   もっと一生懸命になればいいだけの話なのに、なんて愚かなんだ。

   三人目。彼女は幼馴染の思いを知っていた。けれど答えることはできない。
   まだ好きな人はいないが、彼と愛を語ることはできないのだから。

   四人目。彼女は姉のことを鬱陶しく思っていた。放っておいてくれればいい。
   姉はいつもクールで、感情的な自分を見下している」


( ФωФ)「この石像……なんで」


喋っているのだ。


( ∵)「俺だってしゃべるよ」

179:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:18:47.03 ID:ZZiXswoC0


一瞬の沈黙。そして一歩後ずさる。
生まれてから、ずっとこの町ですごしてきたが、石像がしゃべるなど初耳だ。
そんな馬鹿なことがあるはずがない。

石像の言葉など忘れ、八人は身を寄せ合う。


( ∵)「とある八人の言葉を言おうか」



八人。そう口の中で復唱し、自分以外の顔を見る。
ここにいるのは八人だ。

次は何を語られるのだろうか。
もう、これ以上ないくらいに関係にはひびが入ってしまったというのに。

180:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:22:04.50 ID:ZZiXswoC0

( ∵)「一人目。彼女は真っ直ぐな先輩に自分にない素晴らしさを感じていた。
   走る姿だってあんなに素晴らしい。あんな風になれない自分が嫌いだ。
   二人目。彼は彼女を放っておけなかった。好き勝手する彼女が心配だった。
   わがままなのに、走る姿は楽しそうで、ひどく羨ましい。

   三人目。彼は弟が羨ましかった。弟の半分だけでも言葉があればいいと願う。
   そうすれば、尊敬の思いも、助言を貰うこともできるはずなのに。
   四人目。彼は兄と一緒にいたかった。本当ならば横に並んでいるはずなのだから。
   彼だって本当はできるはずだ。自分の兄なのだから。

   五人目。彼はやはり幼馴染が好きだった。彼女が幸せになるのならば、身を引く覚悟だってある。
   だから、せめて友人であり続けることだけは許して欲しい。
   六人目。彼女は幼馴染のことを生涯の友だと思っていた。彼ほどの友人はいない。
   彼を愛することができたら幸せだったのだろう。けれど、今は友人でしかない。

   七人目。彼女は妹のことを思いやっていた。たった一人の妹だ。
   変な男にでも掴まっていないか。悲劇になるようなことはないか。
   八人目。彼女は姉のことを慕っていた。だからこそ告げることができなかった。
   近頃変な輩に絡まれている。言ってしまえば、姉は自分の身を投げ打ってでも助けてくれるだろう」

182:( ∵)繋ぐようです :2010/09/15(水) 16:25:34.42 ID:ZZiXswoC0


vip町のはずれにひっそりと置かれている石像には不思議な力があるらしい。
すれ違う人々の心を通じ合わせるという。


从 ゚∀从「どうよ! オレ様の華麗な走り」

( ФωФ)「もっと、フォームをだな」


( ´_ゝ`)「肉まん買って帰ろうぜ」

(´<_` )「おごり?」


( ^ω^)「ツンー! 映画のチケットが手に入ったお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「しかたないわねぇ」


川 ゚ -゚)「で、最近はどうだ」

ノパ⊿゚)「変な奴は見てないぞ!」



( ∵)「めでたし。めでたし」

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  1. 2010/09/16(木) 13:02:22|
  2. 総合作品まとめ
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  4. | コメント:1
<<( ゚∀゚)豊胸相談のようです从'ー'从 | ホーム | (  ^^)山崎渉はテンプレに居ないようです>>

コメント

最近の短編の中で一番すき
  1. 2010/09/17(金) 00:31:53 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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