ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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('A`) ドクオはレイヴンになるようです 1/2

65:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:41:47 発信元:118.0.92.78
第一層第二都市区。


多数のビルが立ち並ぶ900万平方Kmにも及ぶ区域だ。

高速道路はその上をいき、都市を一周出来るようになっていて、
区画内を容易に移動できるようになっていた。

今この区画を彩る物は輝かしい街明かりであり、空は暗い。

暗き空。光の無い夜空を飛行機が切っていく。

身を揺さぶる羽音を響かせ、別区画から飛んできたであろう機影は大きく、
頭上に二つの大型プロペラを回転させており、
腹の下には何かを格納させる為の収納スペースが設けられていた。

AC用輸送機。

第二都市区画へ到達したそれは、羽音とは別の音を二つ生んでいく。

『作戦領域に到達。ACを降下する』

輸送機に接続されていた二機のACが落ちる。

10m程の人形をしたそれらは真っ直ぐに落下していき、
高度から5tを超える重量物が落ちてきたことで強力な衝撃が生じるが、
ACの脚が曲げられ、アクチュエーターが稼働することでそれは緩和された。

重量のバランスを上体操作で整え、二機のACは目前の敵を捉えていく。

66:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:43:07 発信元:118.0.92.78

逆くの字に折れた足の生えた、二足歩行戦車型MT。

レーザー銃と小型ミサイルで武装したCR-MT77M
―――クレスト社製のそれが、ACの前方に立つ。

その背後にはもう一機が控えており、レーダーにはもう十四機の姿が捉えられている。

ACのパイロットは機内でその姿を確認すると、

('A`) 「作戦を開始する」

無線を使用して"試験官"へとそう告げた。

"AC"――――アーマードコア。

目的に沿ってパーツを機体の核であるコアに組み上げていくことで、
どのような状況下での戦闘を可能とする、汎用性の高い、
最強の人型機動兵器。

それを操る傭兵"レイヴン"となる為の試験が今、開始された。

68:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:44:27 発信元:118.0.92.78

******

試験官の声がスピーカーから発される。

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)から鼓膜へとそれは突き刺さり、
緊張しきった俺の脳を揺さぶった。

『試験開始。このミッションを達成した時、
 君達は"VIP"に登録され、レイヴンとして認められる』

『このチャンスに二度目はない。失敗する時は死ぬ時だ』

『諸君の奮闘を期待する』

二度目はない。

失敗すれば死ぬ。

受ける前から覚悟していたことが現実としてぶち当たることで、
俺の緊張感は最高潮に達していた。

だが、HMDの画面には既に敵が映っている。

逆関節型MT。訓練で何度も相手をしたことのある機体だ。
クレスト社製の安価で頑強なそれは、こちらを捉えている。

画面にLOCKと警告文が表示されているので、何時撃たれても可笑しくはない。

70:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:46:16 発信元:118.0.92.78
敵と相対した事実が、煮詰まりきった脳みそに突き刺さり、
それは今まで受け続けてきた訓練の記憶を揺り動かしたのか、
身体が自然と動き始めていた。

フットペダルを浅く踏み込み、ブースタを起動する。

コアの背部に備えられた二つのブースタが火を吹き、
機体の身を持ちあげていく。

そのまま重量操作で斜め右へと跳ぶと、敵MTのミサイルが飛来する。
コア右側を抉るように向かってきたそれを、
ブースタが生んだ慣性力を活かして、上体バランスを左に崩すことで回避。

空中で浮き上がったACが突如として身を左に振ることで、
発射されたミサイルは明後日の方角へと飛んでいく。

それよりも早く、武器をライフルからミサイルへと切り替えていた俺は、
回避動作と同時に敵MTをロックオンサイトに収めていた。

ロック完了まで、後、3、2―――ターゲットマーカーが赤く変色した途端、
すぐさま俺は操縦桿のトリガーを引いた。MTは後退を始めるが、遅い。
左肩部に装備されたCR-WR69Mからミサイルは発射される。

小型ミサイルは夜空に白い尾を引いて敵へと襲いかかり、
MTの頭部を粉砕し、破片と爆発を撒き散らした。

しかし、大破には至らない。

背後に控えていたMTがバックアップに回り、
被弾したMTが姿勢制御を行うより早く後退しようとするが、やはり遅い。

75:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:48:21 発信元:118.0.92.78

足を一歩踏み出そうとしていた時には、既にもう一機のACが接近していた。

間合いは零距離。俺と同じ機体のそれは、
エネルギーの刀身を左腕から出現させ、大きく一閃することでMTの装甲を断ち、
ブレードを食らったMTは火花と破片を散らして爆散していった。

撃破と同時、ACは次の敵を捉える。

( ^ω^) 『一機撃破』

ホライゾンの子供のような高い声が俺にそう告げ、敵に再び向かっていく。

……突出しすぎだ。そう思うが、ならば俺がサポートに回ればいい話だと、
瞬時に頭を切り替え、ブースタを吹かせて前進する。

ホライゾンのACの背後に付けていく形となり、奴の動きに従っていく。

相手はクレスト社製のMTで、装甲は頑強だ。
こちらはACとはいっても、パイロットの俺達はレイヴンの卵といった腕で、
長期戦になればダメージが蓄積し、撃破される可能性がある。

武装の中で一番攻撃力の高いブレードを使用すればほぼ一撃で敵は倒せて、ダメージを抑えられる。
最も、無理に近づけば余計にダメージを受けてしまう可能性もある。

が、ブーンはMTに接近し、更に距離を詰める。

レーザー砲がACを捉えて発射されようとするが、
俺がブーンの背後から飛び出し、ライフル弾を浴びせてやることで、
MTはこちらへと照準を向け直す。

76:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:49:08 発信元:118.0.92.78
LOCK。HMDにその文字が浮かぶが、
次の瞬間にMTは真っ二つに切り裂かれて倒れていった。

( ^ω^) 『二機撃破』

再び告げられた言葉に、安堵感を覚える。
上手くいっている。そう確信出来る。

('A`) 『順調だな』

HMDのマイクに声を浴びせ、ホライゾンへと繋げる。

( ^ω^) 『おっおっお、独男と一緒で良かったお』

笑みで返って来た言葉に、俺は再び安堵する。
画面の右端に映るレーダーにはまだ12もの機影が残っているが、
こいつとなら問題はないだろう。

こちらを取り囲もうとするMT部隊を確認し、ホライゾンに言う。

('A`) 『まだ始まったばかりだ、抜かるなよ』

( ^ω^) 『了解だお。西側の展開が僅かに遅れてる、そっちに向かうお』

ホライゾン機がビルの裏を回り、その先にいたMTを斬り捨てながら進んでいき、
俺はそれについて都市区の西方面へと向かっていった。

78:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:50:17 発信元:118.0.92.78

******

無骨なシルエットをした中量級二脚のACが二機、第二都市区を行く。

右腕にライフル、左腕にブレード、
左肩にミサイルと右肩にレーダーを装備したその二機は、
MTの大群へと立ち向かっていく。

包囲網を完成させつつあるそれらの、西側へと切り込む二機。

数は三。隊形を組んでいたMT三機は、
扇状に独男とホライゾンを向かえ、レーザーとミサイルを浴びせた。
二機のACは左右に分かれ、ミサイルを避けると反撃にミサイルを見舞う。

左側に位置していたMTに二発のミサイルが被弾し、炎に飲まれて倒れていく。

そのまま進路を左に取ったホライゾンは、先程のMTの傍に立っていたMTに食らいつく。
直線的な動きを取る彼のACは、放たれたレーザーを避けられなかった。
宙に青い線が走り、鼓膜を射抜く鋭い音が立つと、ACの左腕が突かれてしまう。

分厚い装甲板に焼け跡が出来るが、大したダメージではない。
しかし、もう一、二撃と積み重ねられれば、流石にACと言えども無視は出来ない。

ホライゾンは別機のレーザーを受けてしまうが、構わずに目前のMTを斬り捨てた。

爆散し、炎が二つ吹き上がった。
黒煙が棚引き、視界が開けると、ホライゾンのHMDには独男機が映った。

79:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:51:21 発信元:118.0.92.78
三機撃破。

二人はそのまま道路を抜けていき、レーダーを確認。

北東にMTが三機、東に四機、南東に二機。
ビルを通り過ぎていくとその背後にはMTがいた。

独男はライフルを放ち、ホライゾンもそれに重ねて放つ。
ホライゾン機が先をいき、独男は旋回して裏へ回っていく。

銃撃を浴びせられたMTは装甲を抉られ、足をやられる。

動けなくなったMTを接近したホライゾンがブレードで切り捨てる。

ブォン。鈍く唸りを上げたブレードが橙色に輝き、
MTは動力炉を焼き切られて爆発した。
轟音が響き、ホライゾンの背後にMTが現れる。

すかさずミサイルが放たれてACへと殺到する。
着弾するまでそれほどの時間はかからない。

しかし、爆発音がまた響き、ホライゾンの前方に独男機が飛び出してきた。

彼の機体の左胸に備えられたミサイルの迎撃装置が、
ホライゾン機を狙うミサイルを捉える。
すると、砲口から放たれたレーザーがミサイルを撃ち落とした。

ホライゾンはそれを確認する間もなく、背後へ跳ぶ。

80:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:52:16 発信元:118.0.92.78
地面を両足で蹴り、宙へと浮かび上がったACは、
ブースタを吹かしてMTに背を向けたまま接近。

迷いの無い素早い動き。

予め計算していたとおりに動いたACにMTは対応できない。
あっと言う間に背中を取られたMTは、無残に切り捨てられてしまった。

橙の炎がHMDを通してホライゾンの目に灯る。

破風をものともしないACはブースタを稼働させ、東へと向かっていった。
独男はそれに先行する。5機もの数を相手に中距離戦を挑めば、被弾は免れない。

ましてや初期装備であるのならば尚更のことだ。

だから彼らは、ダメージを度外視した接近戦を望んだ。
ビルを遮蔽物として部隊を展開させるMTに、正面からACはぶつかっていく。

迷いの無い素早い動き。MTはレーザーとミサイルを怒涛という勢いをもって浴びせていくが、
二機のACは物ともせずに突貫していき、懐へと飛び込んでいく。

跳躍した独男機は空中から橙の刃を繰り出し、MTを斬り捨てた。

着地直前にブースタに火を吹かせ、着地の衝撃を緩和すると、
すぐに加速して傍にいたMTを切りつける。

そのまま旋回して真っ直ぐに進んでいけば、ビルから姿を覗かせたMTに突き当たった。

83:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:53:21 発信元:118.0.92.78
右腕を伸ばせば、ライフルの銃口がMTのコックピットに向けられる。

MTパイロットは目を見開き、咄嗟にトリガーに指を掛けるも、
それはあまりにも遅すぎた。

ライフルがコックピットに密着し、銃弾が放たれる。
一発、二発、三発と。

銃弾を受ける度に衝撃に身を震わせたMTは倒れていき、
コックピットからは炎が噴き出していった。

遅れて、回り込んでいたホライゾンが独男の左手側に現れる。

どうやら、独男が先程倒したMTは、彼が取り逃した物らしい。

( ^ω^) 『すまないお。敵機を二機撃破したお』

('A`) 『こっちは三機撃破。次だ』

ここまで、何も問題はない。APは90%を保っている。
大したダメージは受けていない。

残るは三機。

84:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/03/12(金) 23:54:09 発信元:118.0.92.78

……それで終わりか。

そう思った独男は、さっさと終わらせてしまおうと機体を南東に向けるが、

『作戦領域に輸送機が接近。敵の増援だ』

(;'A`) 「……ちっ」

増援の報せに、思わず彼は舌打ちを吐き、
考えが甘かったかと自分の能天気さを悔やんだ。

『予定外ではあるが、これも撃破してくれ。
 全敵勢力の撃破を以って試験を完了とする』

('A`) 『了解』(^ω^ )

短く、そう応えた二人の試験生は、
その後、事の重大さを改めて知ることとなる。




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  1. 2010/03/22(月) 23:13:18|
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