ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)ブーン達は季節のようです

477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/15(金) 17:07:53.29 ID:WIF1E+uH0
('A`)「ふあぁぁぁぁ……」

( ^ω^)「何ジジイみたいな欠伸してんだお」

('A`)「ん……いや、春だなぁと思って」

( ^ω^)「桜、綺麗だおね」

('A`)「もう散り時かぁ……」

( ^ω^)「満開は過ぎたおね」

('A`)「……なぁおいブーン」

( ^ω^)「なんだお?」

('A`)「俺はな、桜は散り時が好きなんだ」

( ^ω^)「それもまた風情だおね」

478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/15(金) 17:08:28.91 ID:WIF1E+uH0
('A`)「儚い……儚くて、切なくて、綺麗なんだ」

('A`)「そこだけ別世界かってくらい、綺麗なんだ」

( ^ω^)「今日のドクオはロマンチストだおね」

('A`)「ブーン……これ、やるよ」

( ^ω^)「? 勾玉の、首飾り?」

('A`)「お前の衣によく合うだろ」

( ^ω^)「…………」

( ^ω^)「薄紅色の、管玉……おいドクオ」

('A`)「んぁ?」

( ^ω^)「お前、何する気だお」

479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/15(金) 17:08:59.35 ID:WIF1E+uH0
('A`)「散り時だから、還るのさ」

('A`)「春は、さよならの季節と、新しいはじまり」

('A`)「嘉月のしぃはもう去った 次は俺だ」

('A`)「清和月ドクオは 桜と共に還るとしよう」

('A`)「烏帽子もいらない 髷も結わない 直垂は…狩衣に替えていこう」

( ^ω^)「……桜、まだ、咲いてるお?」

('A`)「明晩 風が吹く  その時、一斉に舞い散るだろう」

( ^ω^)「本当に行っちゃうのかお」

('A`)「世話になったな 橘」

( ^ω^)「お……」

480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/15(金) 17:10:14.28 ID:WIF1E+uH0
('A`)「また来年、会えるさ。また遊ぼうな」

( ^ω^)「……お…………」

( ^ω^)

( ^ω^)

( つω^)

( つω^)「……多分、しぃちゃんが一番辛いんだおね…」

( つωと)「……僕じゃ、ないおね?」

::( つωと)::「……最初だけ…一人だけなら、泣いてもいいおね?」

::( つωと)::

::( つω)::

::( つ)::

::(つ::

::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/15(金) 17:10:58.69 ID:WIF1E+uH0
僕は橘月
ドクオ…清和月から季節をバトンタッチされたお
僕の仕事は、涼暮月のショボンを待つだけだお
今日も みんなに、春麗をお届けするお



( ^ω^)ブーン達は季節のようです    終


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  1. 2011/04/15(金) 23:33:08|
  2. 総合作品まとめ
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( ^ω^)ブーンは壁を超えるようです

951:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 00:58:02.12 ID:ECU9gjs40


その壁がいつからあるのか、それは誰も知らない。


ブーンは技師の家に生まれた。
その街の技術は大した物では無かったので時計や、子供のおもちゃ細工などといった物の修理程度の仕事であったが
生計はなんとかなっていた。

ブーンもその仕事を継ぎ、両親が他界した今では家には彼しかいなかった。

( ^ω^)「……」

ブーンは工房の壁にかかった古時計が指し示す時間を見ると作業を中断して立ち上がりいそいそと用意を始めた。

恋人と会うのだ。
以前からしょっちゅう会ってはいたがここ数カ月は毎日だった。

しかし彼は少しも嬉しくなかった。
ただ、葉の散っていく木々を見つめ続けるような毎日だった。

( ^ω^)「……」

工房で作業していた『それ』を彼は一瞥するとそこを後にした。

953:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 00:59:31.91 ID:ECU9gjs40

壁についての記憶をたどってみてもそれはブーンが父に手を引かれ散歩をしていた頃から存在し、

「ごらんブーン、あれは父さんが子供の時からあるのだよ」

などと言われていたので少なくとも自分よりもはるかに長い歴史を持ってそこに存在しているのだろう。
壁は彼の住む町をぐるっと囲み、少々日当たりこそ悪くなるものの外敵から身を守る防壁として素晴らしい代物だった。

門は無い。完全に囲われている。
その防壁の中で人々は暮らし、作物などを栽培し、自給自足の生活を育んでいた。

壁によって一体どれだけの危機を逃れられたのだろう。少なくとも成人したブーンが今日日
自分の記憶をするすると辿ってみても特に危機という危機が無かったことを考えると外の者に対して相当な威圧感を与えているのであろう。

しかしブーンは壁が憎かった。忌々しかった。

その壁が記憶の及ばぬところでその街とその住人を守っていようがブーンには関係なかったのである。

( ^ω^)「おはようだお」

彼は壁に対して話しかけた。
雲を手で掴むかのように繊細に、そして自分から離れ行く声を逃がさないかのようにはっきりと。

ξ゚⊿゚)ξ「おはようブーン」

壁は十数年ぶりの再開を喜ぶかのように彼に挨拶を返した。

954:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:00:40.98 ID:ECU9gjs40






防壁の代価は住人の命だった。

そして今年はブーンの恋人のツンがイケニエだった。





( ^ω^)ブーンは壁を超えるようです









956:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:02:41.93 ID:ECU9gjs40

生きた壁に年に一度一人イケニエをささげる。その風習がいつからあるのかは確かなことは誰も知らない。
しかしそれを想像するのは物心ついた幼子であろうと出来るくらい容易かった。

おそらく壁とともにその風習は出来たのであろう。

壁に触れるや否や壁に引力があるかのように吸いつけられる。
それぐらいならば強固な意思を持って引き剥がせばいいのだが数十分でもくっついていると手が一体化しまう。

そうして少しづつ体は取りこまれ、痛みも無く、死の実感など感じさせぬままいずれは壁となりイケニエはこの世から消える。

( ^ω^)「ツン……」

ξ゚⊿゚)ξ「そんな顔しないでよ、大丈夫だから」

大丈夫な物か!! ブーンは思う。
半身になっているツンの体は既に半分ばかし壁と一体化し、碧色の澄んだ両目はもはや片目しか見ることは出来ない。

ブーンが壁にくっつくわけにはいかないので視線をこちらへと動かしているツンの事を思うと彼は胸が張り裂ける心地だった。

おそらく数日もすれば意識は失われてしまうだろう。
影がかかった壁は冷たそうだった。

958:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:05:30.62 ID:ECU9gjs40


二人はたわいもない会話をした。今朝何を食べたか、今日の天気、どんな夢をみたか、など。
いくら会話を繰り返そうが後悔が胸の奥に積った。なぜ何を話そうと言い残した心地になるのか。
そもそもなぜ彼女を無理にでも連れ出さなかったのか、連れだせなかったのか。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえブーン」

会話のネタも尽き、二人がただぼんやりと見つめ合い始めた頃、ツンが彼に再び話しかけた。

( ^ω^)「なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「遠慮しないでいいからね」

( ^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「そろそろじゃないの? 完成」

彼女がイケニエになり、壁にと一体になってしまう前までは二人の希望の象徴だった物。
今になっても『それ』を捨てられずブーンは作り続けていた。

( ^ω^)「もう意味なんて無いお」

なんでもないかのようにブーンは言った。

963:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:07:00.38 ID:ECU9gjs40


嘘だった。会話の中心である『それ』を先ほどまでブーンは弄っていた。
口でなんと言おうが手に染みつき、肌の色とまでなった油の汚れは隠せない。

ξ゚⊿゚)ξ「嘘。だってあれ私と会う前から設計してたじゃない」

『それ』は二人の希望である前は彼の夢だった。
ただただ、好奇心という母から生まれた純粋な夢だった。

( ^ω^)「でも……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねえブーン」

( ^ω^)「聞きたくないお……」

ξ゚⊿゚)ξ「でも私はもうね」

(  ω )「聞きたくないお!」

苛立ちと悲しみを一緒くたにしてそこらじゅうにぶちまけたような声だった。

( ;ω;)「聞きたく……ないお……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ブーンは泣いていた。

最近の会話の終わりはいつもこうだ。

964:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:07:52.63 ID:ECU9gjs40


しかし今日は違った。ツンが一歩先へと会話を踏み出した。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、きっと私明日ぐらいには喋らなくなるよ」

(  ω )「……」

ブーンは答えない。自分の中の感情を整理出来ず声が出ないのかもしれない。

ξ゚⊿゚)ξ「なんとなくわかるんだよ、少しずつ私が私で無くなっていっているの。
     気持ちも変わらないよ、痛みも無いけれどなんとなくわかるの」

(  ω )「……」

ξ゚⊿゚)ξ「私見られたくないの、ブーンに。私が私で無くなっているのに私だった物をブーンにみられるのが。私は……」

ξ ⊿ )ξ「私は……」

「私はあなたより長く生きてあげたかった」

取り込まれていない左手はもう動かないのだろう。
だらんとして、拭えぬままツンの目からは涙が流れた。

966:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:08:57.52 ID:ECU9gjs40

( ^ω^)「ごめんだお……」

しばらくの沈黙の後、ブーンはツンの涙をそっと拭ってやると、その後に軽く口づけをした。
本当ならばもっと長い間そうしていたかったが、壁と一体となった彼女に取り込まれかねないので
惜しみながらもすぐに離れた。

ξ ー )ξ「暖かい、暖かいよブーン」

そう、感じたのか、そう感じたかったのか、それはわからないが彼女は確かにそういった。

( ^ω^)「……明日、行くお」

ξ ー )ξ「うん……」

( ^ω^)「ちゃんと見て欲しいお。絶対に見せてやるお」

ξ ー )ξ「うん」

( ^ω^)「だから、それまでは」

ξ ー )ξ「わかってる」

( ^ω^)「……」

ξ ー )ξ「私の分までよろしくね?」

( ^ω^)「当然だお」

967:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:10:06.84 ID:ECU9gjs40


少しでも気を抜くとまた泣いてしまいそうだった。
決壊してしまいそうな気持ちを抑えブーンはその場を後にした。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ツンは何も言わず、彼の背中を見つめていた。

968:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:10:59.65 ID:ECU9gjs40


まだ夜露の消えぬほどの時間だった。
壁によって覆われた街はまだ、暗い。
しかしこれから起こる音でツンは十分に気付くだろう。

( ^ω^)「……」

ブーンは『それ』に乗り込み一つ一つ計器を確認した。
全て手製の計器だ。時計などを弄り、長い年月をかけて別の物へと作り変えてきた。

後ろの席を見る。
本来ならば『それ』は二人乗りだった。

設計当初は一人乗りだったのだが……

( ^ω^)「……」

すぐに感傷を振り払いブーンは作業に没頭した。
ろくにテストもしていないが、街から出れればそれで十分だった。

969:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:12:07.40 ID:ECU9gjs40

最終確認を終え、ひとつ思いつく。

そういえば名前が無かったな。

( ^ω^)「そうだ」

そう呟きブーンは『それ』を見た。
先に付いた風車の羽にも見える何か、大きく広げた鳥の翼を彷彿とさせる羽。

ブーンが子供の時に見た鳥から発想を膨らませ、幾度も実験を重ねた彼の翼だった。

( ^ω^)「名前をお前にやるお」

ポンポンと『それ』を軽く叩きブーンは言った。






( ^ω^)「ホライゾン」





970:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:13:28.39 ID:ECU9gjs40


ξ゚⊿゚)ξ「……」

ツンの意識は水辺に一滴の絵具を垂らしたかのように飛散していた。
自分が自分で無い何かに変わっていく感覚。

理性では恐れているのに段々と自分がそれに違和感を覚え無くなっていることが彼女は何より恐ろしかった。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

既に表情にも自由は無い。
数分後にはここに自分はいないだろう。

「あ……」

飛散しきり、色が無くなる直前、

彼女はそれを見た。

976:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:19:27.05 ID:ECU9gjs40




大空を舞う二人の翼。




( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)

ξ゚ー゚)ξ




それの駆動音によって跳ね起きた人々の声も、

人々の走りまわる音も、

彼女には何も聞こえなかった。



977:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:20:27.35 ID:ECU9gjs40



夜露も消え、街の人々が夜の出来事に各々折り合いをつけた頃、

人知れず彼女は完全に壁と化していた。




ξ ー )ξ



その顔は安らかだったという。







( ^ω^)ブーンは壁を超えるようです おわり


  1. 2011/04/12(火) 08:43:40|
  2. 総合作品まとめ
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( ^ω^)妖精との血塗られた契約のようです

575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:30:15.40 ID:omAKY+YA0
(´・ω・`)「……遅かったじゃないか」

( ^ω^)「……」

 家に帰ると、知らない男が居間でくつろいでいた。
 しわくちゃのスウェットを着こなし、顎には無精髭を蓄え、
 新聞片手にラジオで競馬実況を聞いている。どこからどう見てもおっさんだ。

(;^ω^)「えー……」

 怖い。超怖い。
 何故、変なおっさんが居間でくつろいでいるのか。
 少なくとも、知り合いではない。こんなおっさん知り合いになりたくもない。

(;^ω^)「あの……どちら様ですかお?」

(´・ω・`)「よくぞ聞いてくれた……」






(´・ω・`)「────僕は妖精さ!!」

( ^ω^)「は?」

577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:31:24.85 ID:omAKY+YA0


( ^ω^)妖精との血塗られた契約のようです





( ^ω^)「あんま今時の若者なめてっとやべぇぞ? あ?」

(#)ω・`)「すいませんでした」

 とりあえず、一発殴って正座させた。競馬実況が流れるラジオは辞めさせた。
 一体何処のメルヘン世界に無精髭を生やした妖精さんがいるのか。
 早々にこの自称妖精のおっさんにはお引取りを願わなくてはなるまい。

579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:33:23.47 ID:omAKY+YA0
( ^ω^)「……で、妖精さんが何の御用ですかお?」

(´・ω・`)「はい、話してもよろしいでしょうか」

( ^ω^)「うむ」

(´・ω・`)「実は……」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

( ^ω^)「……?」

(´・ω・`)zzz


(;^ω^)「って、寝てる───っ!!!!」

581:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:35:03.04 ID:omAKY+YA0
(´・ω・`)「ってのは冗談さ! AHAHAHA!」

( ^ω^)「さっさと話さないと二度とその舐めた口を聞けねぇようにしてやるお?」

(´・ω・`)「すいませんでした。話させて下さい」

( ^ω^)「ふむ……」

(´・ω・`)「僕は妖精だからね……イタズラしに来たのさ!!」

( ^ω^)「そうですかお!! それはよかった!! 出口はあちらになりますお!!」

(;´・ω・`)「ちょちょちょちょっとまって!」

 そう言っておっさんを無理やりお引取り願おうとする。
 途端、親父臭い体臭が匂ってきた。加齢臭漂わせる妖精が何処に居るんだよ。

(´・ω・`)「あら? さては信じてないですね?」

( ^ω^)「当たり前だお。アンタみたいな加齢臭漂わせる妖精が何処に居るんだお」

(´・ω・`)「ふむ……それではちょっと待っててください」

583:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:37:34.85 ID:omAKY+YA0
 (´・ω・`)⊃━━☆  「えーい!」

( ^ω^)「うわぁ……きっつい……」

 おっさんは股間の辺りから、先端に星型の宝石が付いたステッキを取り出し、振り回した。
 その光景はまさに見るに耐えない。えーい!じゃねぇよ。

(´・ω・`)「いま、部屋の外にイタズラをしてみました。扉を開けてみてください」

( ^ω^)「ったく、何だお……アンタの遊びに付き合ってる暇は……」


 ──────そして、扉を開けたらそこには別世界が広がっていた。

 見慣れた廊下でなく、そこは薄暗い迷路。明かりが届かない程の地下にあるのか。
 中は非常に薄暗く、所々の壁に掛けられた蝋燭の灯火が唯一の光であり、それ以外は闇。
 地下特有の粘り気のある湿気が奥からは漂っており、苔の独特の匂いが鼻を擽る。
 いくら目を凝らしても出口のような光は見えもしない。本当にこの迷路は出口があるのかすら、
 疑ってしまうかのような陰湿な雰囲気を漂わせている。この迷路を例えるならば、怪物。
 さながら深遠から此方を覗き込む怪物であり、この迷路に潜ったが最後、そこは怪物の口の中なのだ。

( ゚ω゚)

(´・ω・`)「ね? 妖精の魔法で君の家の廊下を迷路にしてみました! どう?これで信じて……」

(#^ω^)「元に戻せー!!!!!!」

586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:39:40.31 ID:omAKY+YA0
 少し時間が経った後、もう一回扉を開けてみたら、普通の廊下に戻っていた。
 しかし、あの迷路に足を踏み込んでいたらどうなっていたのか。
 恐らく無事に帰ってはこれまい。そう考えると、震えが止まらない。

(´・ω・`)「信じて貰えましたか?」

( ^ω^)「……まぁ実際に目の当たりにしては、ね。信じざるを得ないお」

(´・ω・`)「それはよかった」

( ^ω^)「……しかし、本当に凄いお。その……妖精の魔法?」

(´・ω・`)「いえいえ、所詮は悪戯。大したものではありませんよ」

( ^ω^)「他には例えば何が出来るんだお?」

(´・ω・`)「そうですね……例えば、明日の天気が雨だとするでしょう?」

( ^ω^)「うむ」

(´・ω・`)「雨の代わりに豚を降らせられます」

( ^ω^)「そこは飴降らせよ。何で豚なんだよ」

589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:41:44.18 ID:omAKY+YA0
(´・ω・`)「ちなみに妖精ですからね。羽もありますよ」

( ^ω^)「うわぁ……って、煙草くせぇお! 羽も黄ばんでるし!」

(´・ω・`)「まぁ飛べませんがね」

( ^ω^)「なんで羽生えてんだよ。飾りじゃねぇかお」

 おっさん妖精は羽をおもむろにポロリしてきたが、煙草臭かったのでしまって頂いた。
 そして、窓の外から豚の鳴き声が聞こえてきたが、聞こえてない事にした。
 目の端で空から豚が落ちてくる光景が目に入った気がするが、見えてない事にした。


 ブヒー    ブヒー    ブヒー


( ^ω^)「……とにかく帰ってくださいお」

(´・ω・`)「それはできないんだ。すまないね」

(;^ω^)「それは困る!! 非常に困るお!」

591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:43:19.15 ID:omAKY+YA0
( ^ω^)「なんで帰らないんだお!?」

(´・ω・`)「君に使った魔法で魔力を使い切ってしまってね。魔力が回復しないと元の世界に帰れないんだ」

(;^ω^)「むぅ……」

 嫌な予感がした。猛烈に嫌な予感がした。
 家におっさんの妖精が来る時点で最悪の事態なのだが、
 それ以上の事が起こる嫌な予感がした。

( ^ω^)「その魔力を回復するにはどうすればいいんだお?」

(´・ω・`)「協力してくれるのかい?」

( ^ω^)「まぁ、自分に出来ることなら……家に居られても困るしお」

(´・ω・`)「ありがとう!! さて、その方法と言うのはね……」

594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/11(月) 02:45:17.62 ID:omAKY+YA0

(´・ω・`)「今は僕の他に妖精はこの世界に来ていてね。まずはその妖精と会う事から始めよう!
      何故かって? 妖精たちはこの世界の住人たちと接触して、ある契約をするんだ。
      その契約って言うのはね、魔の契約と言ってだね。僕らの世界ではある年齢に達した者は、
      地上の人間と接触しなくてはいけない。まぁ、通過儀礼の一つさ。妖精とその契約をした者は、
      妖精に願い事を一つだけ叶えて貰える代わりに、ある事をしなければいけない。戦いさ。
      戦争と言ってもいい。妖精戦争と言うべきだね。妖精と契約した同士で戦い合って、
      魔力を奪い合う。まさに血塗られた契約だね。ちなみに君とは既に契約しているよ。
      昨日君が寝ている内にしておいた。口付けをもってね。キスは初めてだったかい。ごめんね。
      さて、僕と契約した君はもう魔法が使えている筈だ。僕の魔法の一部、豚の魔法を分けてあげたよ。
      触れたもの豚になる魔法さ。どうだい?凄いだろう?君はもう妖精さんの仲間入りさ。
      それで今君の一番近くに居る契約者は欝田ドクオって人だ。知ってるかい?まぁどっちでもいいけど。
      彼は火の妖精ヒートと契約している筈だ。こいつは手強いぞ。一筋縄じゃいかない相手だろう。
      だけど、君なら大丈夫。僕が選んだ相手だからね、きっと彼等に勝てる……いや、それ以外の
      契約者にも勝てるって信じてるよ。君は運命って信じるかい?僕は信じる。君との運命を……ね。
      さっき君に殴られた時に感じたんだ。「あぁ……あたいこの人に一生付いていくんや」って。
      さぁ、今すぐ出発だ。扉を開けて夢の世界に飛び立とう! 二人で妖精戦争を勝ち抜こうではないか!!」



( ^ω^)「帰れ」


~FIN~
  1. 2011/04/11(月) 08:09:21|
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異説・とある男の物語のようです

420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/10(日) 18:29:09.77 ID:2iD0NjRr0
男は静かに呻いていた。
何故このような結果になってしまったのか。自問するが、答えは出ない。間違ったことをやったつもりはないからだ。
磔にされた体はすでに痛みも感じず、たとえ痛みを感じてものたうち回る事さえできない。
これが「死ぬほど」の痛み。鈍痛は静かに男を狂わせ、やがて殺していく。
そんな考えを表すように、灰色の雲が空を覆いつくし、死刑場には小雨が降っていた。

( A ) (――俺が死ぬにはうってつけの空だ)

さっきからつんと刺激臭がするのは、体が痛みに耐え切れず脱糞したのだろうか。それとも神経が壊れたのか。
ただそんなことはどうでもいい。今以降に存在する未来――つまるところ死――についてではなく、ココに至るまでの過程が重要だ。
だが、男は自分の半生を振り返ったところで、不意に笑いがこみ上げてきた。過程? 俺の? それはお笑いだ。

('A`) 「そうだ、俺自身は救い続けたのに、俺自身には救いなど存在しなかったのだ!」

そう吐き捨てると、男を打ちつけた兵士は静かにするように言った。そして意地悪な笑いを顔に張り付かせ、四肢の杭を力任せに揺り動かした。
眠っていたはずの痛覚が突然目覚め、精神そのものが肉体と乖離するかのような痛みが全身を駆け巡る。気が狂いそうだ。
やはり俺などに救いは訪れない。男は全てを諦めた。
兵士は杭を動かすのをやめない。自然と、男の口からうめき声がもれる。早く殺して欲しい、そう逃げ出したくなるほどの激痛。
雨は次第に強くなってくる。きっと、神は俺を侮蔑しているのだろう。
次第に気が遠くなる。そして、網膜に今までの全て――男の半生――が再生される。

( A ) (これが走馬灯か)

どこかで聞いた話だ。人は死ぬ直前、今までの生き様が目に甦ると。それが、これか。
誕生。逃亡。平和。衝撃。師事。勉強。行動。救済。裏切。弾劾。そして――死刑。
痛みが臨界点に達し、目の前が真っ暗になる。

大雨の中、男はうめき声を上げて死んだ。惨たらしく醜い死だった。
死刑場を見物しに来た人々は、男が死ぬのを見ると清々としたように去っていった。
遠くで雷の音が聞こえる中、そこにはただ――、一人の男の死があった。

421:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/10(日) 18:30:51.02 ID:2iD0NjRr0
男は大工とその妻の下に生まれた。また、男には何人かの兄弟がいた。
貧しい家庭であったが、愛と喧騒につつまれて育った男はすくすくと育っていった。
また、男は勤勉で、父親の家業を手伝いつつよく本を読んで過ごした。本に知らないことをたくさん教えてもらえた。
だが――折りしも、当事男の家族が住んでいた国は悪政の最中。乱心の国王は、青少年を全て虐殺しようと企てた。
男は、友人知人が殺されていくのを見つつ、命からがら逃げ出した。

('A`) (――なぜ人は殺しあうのだろうか)

大量虐殺の中でふと男は思った。多感な青年期における男の課題がこれであった。
本を読んでも、作者にその話題をものの見事に避けられた。父親に聞いても、彼は怪訝な顔をして考え込むだった。
彼はこの問題に対する答えを欲していた。渇きは収まるところを知らず、次第に大工仕事も浮つくものとなった。
そうして――ある日、男は運命を変える師匠と出会う。

二人は出会うべくして出会った。運命――まさにその呼び名がふさわしい。
師匠は、人を治す「医者」であった。彼は医学を独学で学び、そして実践し続けた。
お世辞にも名医とはいえなかったが、理知的な治療法のない世では絶大な効果があった。彼を慕う者は多くいた。
男もその一人だった。彼は男に

('A`) 「死んだ人をも生き返らせるような、圧倒的な医療を教えて欲しい」

と宣言した。彼は男に気圧された。あまりに乾いた目は、人を救う知識を求めていた。

(`・ω・´) 「よし、弟子にしよう――ただし、俺のいうことをすべて暗記しろ」

そうして、彼と男はひたすら医学を学び、行動した。人の死と救済を目の当たりにし、男は医師になることを決意した。

('A`) (――俺は、一人でも多く救ってやるよ)

男は固く決意した。
その決意が国をも揺るがす氾濫と混沌を生み出すとは、男はまだ知らない。

422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/10(日) 18:32:38.30 ID:2iD0NjRr0
男は立派な医師となり、数人の部下を連れて国中の病人を診回った。寝る間も惜しんだ。三日食わず飲まずで診療を続けたことさえある。髭は伸び、髪は女のように長くなった。
その成果は目覚しいものであった。おし、精神病、唖でさえも治した。時に医療ミスをすることもあったが、噂は良い物のみが広まる。国中にその評価は広まった。

(# ;;- )「「彼らはまるで魔法のように、体の悪さを直して下さる」」(//‰ )

噂は風に乗って見る見るうちに広がり、さらに多くの人々が彼らの元を訪れた。
だが、この噂を快く思わないものたちもいた。俗に言う「お上」、つまりは政治家達である。
国政にかかわるものは、たとえそれが政治に関するものでなくとも――、強い勢力を嫌う。恐れる。嫌がる。憎む。潰そうとする。
そうして、彼らは標的となった。男は国の生贄となった。
その方法はひどく簡単なもので、男の弟子――つまりは医師を希望するものを一人、内通者として仕立て上げた。
内通者を作るのはひどく簡単――金、自由、名誉などの「アメ」、権力という「ムチ」。この二つは人を数日で作り変える力がある。
たやすく裏切り者となった男の弟子は、数枚の金貨と男の命を等価交換した。
男は、逮捕された時に始めて自分が国家を揺るがすほど――人を救ってしまったことに気付いた。
だが気づくのが遅過ぎた。男は裁判所までしょっ引かれ、
裁判所を見に来た観客達は、男に
     ペテン師
( #゚Д゚)「嘘つき」

などと罵った。この言葉に異を唱えようものなら、傍の警備員が鞭を振るい、失笑を浴びるのみであった。

('A`) (――俺は別に金ももらってないし、嘘もついていない。何なら金が欲しいくらいだ)

結局、男の応答を半ば無視して裁判は進み、驚くほど早く男への仕打ちが決まった。
罪状:国家反逆罪。判決:磔刑による死刑。

('A`) (――ここまでやられちゃあ、何もできないわな)

男は自分ひとりに偽の証言まで付ける国の過剰さに心底あきれながらも、自分の近くに死が訪れていることを実感した。
不思議と、男は落ち着いていた。
ただ、自分がまだ治療できなかった足の不自由な老人や始終暴れている子供を診てあげられなかったことが唯一の心残りであった。

426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/10(日) 18:35:00.15 ID:2iD0NjRr0
男の死体は、岩室の中に埋葬された。
棺の中の男は、磔にされたのが嘘のように安らかな死顔をしていた。
だが数日後、男はその岩室から消えていた。
噂は広まる。真実の種が虚言の葉を付け、やがて種を残し拡散する。
  _
(  ∀ ) 「男は手を触れただけで盲人や唖者を治した」

(  ω ) 「憑物を落とした」

( д ) 「男が死んだ直後、雷が掲揚された国旗を引き裂いた」

(* ω *) 「死んだはずの男を見た」

<ヽ д > 「裏切った男の未来を予言した」

( _ ) 「海の上を歩いた」

( 、 トソン 「水を酒に替えた」

( _L ) 「木を枯らした」

………
……


やがて十二人の男の弟子達は男の生涯、訓示、行動をくまなく描いた書を記すこととなる。
男の名前はイエス・キリスト。
神のごとき治癒の腕を持ち、嘘つきと罵られて死に――やがて神の息子と称されることとなる一人の男。

――異説・とある男の物語のようです  おわり
  1. 2011/04/10(日) 22:30:58|
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('A`)飯が美味いようです(仮)

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:19:12.81 ID:UqF+RsFu0 [sage]
お茶漬けには永谷園。米は当然こしひかり。
こだわりとも言いづらいが、それが根付いた習慣だった。

('A`)「あー、お茶漬けうめぇな」

飯がうまいのは幸せである。
そんな共通認識を盾にして、自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

('A`)「うまいっすよ。マジでうまいですよ」

飯はうまい。誰かと食う飯はもっとうまい。
そう熱弁して、俺に叩き込んでくれやがったバカは隣にはいない。

('A`)「このうまさが伝えらんねぇなんて残念だぜ」

言ってりゃ物事は実現するもんだ。
やり続けてりゃどうにかなるもんだ。
信じてりゃ願いだって叶うだろ。

どこの少年漫画だっつーの。

('A`)「……まじうめー」

誰かと食う。たったひとつの調味料を失っただけ。
最期の一口をかきこんで、ごちそうさまと手を合わせた。
随分と行儀がよくなっちまったもんだ。

('A`)「でも、もうちょっとだけ暑苦しさは必要かなー」

熱々の飯を作ろうとして爆発する大バカはもういない。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:19:59.80 ID:UqF+RsFu0 [sage]
米が大好きな姉ちゃんがいるんだ、とはにかんでみせるその表情に見惚れたのを覚えてる。
へぇ。何? 銘柄にこだわったりすんの? 俺はそんな返答をしたはずだ。

ノパ⊿゚)「米は当然こしひかりだったなっ!」

その笑顔がまぶしくてまぶしくて。
確かに、ひかりと名前に入っているのはいいかもしれないと思った。

('A`)「じゃ、俺もその銘柄にしてみっかな」

ノハ*゚⊿゚)「ホントかぁ! シュー姉ちゃん喜ぶぞー!」

('A`)「姉ちゃんが喜ぶのって、お前がそんなに喜ぶことなのか?」

一人っ子な俺にはどうもその感覚が分からない。
付き合いが浅い俺はその仲の良さの度合いも知らなかった。

ノハ*゚⊿゚)「お前がシュー姉ちゃんを喜ばせることを言ってくれたのが嬉しいんだっ!」

ヒートは真っ直ぐすぎる視線をこちらに向けて、本当に嬉しそうに笑う。

('A`)「……暑苦しいやつ」

ノパ⊿゚)「それがあいでんててーだからな!」

高校二年。クラス替えからちょっと経って、新しい環境に馴染みはじめた頃。
友達になったばかり俺らの話題は、ヒートの変な姉ちゃん二人のことが中心だった。

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:20:50.06 ID:UqF+RsFu0 [sage]
ノハ;゚⊿゚)「クー姉がまたやらかしてさぁ!」

('A`)「お前の姉ちゃん達がなんかやらかすのはいつもじゃねぇか」

ヒート自身もやらかす輩に入るのだが、それはいつもギリギリのところで飲み込んでいる。
この前、うっかり口にしたらひどいぞぉなんて言われてぶっ飛ばされた。
ヒートは思い止まるための装置がついていないから、発言には気をつけなきゃいけない。

ノハ;゚⊿゚)「今回はやばいんだって! 飯作ろうとしたら、今度は家全体が爆発して!」

(;'A`)「作らせるなって言っただろ!」

前に聞いた時は厨房だけだったから、確実にパワーアップしてる。
ヒートの家は、チャレンジ精神が無駄すぎるくらいに旺盛な人種の集まりなのだ。
もちろん、ヒートも飯を爆発させる。三姉妹ともだから、遺伝子に組み込まれているのかもしれない。

('A`)「お前ら三姉妹は料理すんな。そのうち町内が吹っ飛びそうだ」

ノハ#゚⊿゚)「そんなことは! ない!」

(;'A`)「家吹っ飛ばした前科から目をそらすんじゃねぇ!」

ぎゃーぎゃーとわーわーと、休み時間を過ごしていく。
そんなふうに仲良くなった俺らが、飯を一緒に食うようになるまで時間もかからなかった。

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:21:55.66 ID:UqF+RsFu0 [sage]
ノパ⊿゚)「ドクオと食う飯はうまいなー」

('A`)「飯がうまいのは当たり前だろ」

ヒートは飯時だけ静かになる。
ご飯粒を飛ばさないよう、姉ちゃんからしつけられたそうだ。
できれば、平時にももう少し静かにしてもらいたいものだが。

ノハ*゚⊿゚)「ドクオが飯をうまいって言うからうまいんだ」

作れもしない癖して、ヒートは食うことには一生懸命だった。
普段、何も考えないバカは飯を食う時だけ大真面目に何かを語る。

ノパ⊿゚)「私は姉ちゃん達と食う飯が好きだ。それ以上にお前と食う飯が好きだ」

('A`)「……どうも」

ノパ⊿゚)「誰かと食う飯はうまいだろ。ドクオもそう思わないか?」

静かな口調には、いつも以上の熱があった。

('A`)「うん。お前と食う飯は、うまいよ」

だから、できるだけ素直な返事をした。

ノパー゚)「そっか。それなら嬉しい」

幸せそうに飯を食う表情は出会ったばかりの時に見惚れたそれより全然可愛かった。
これは飯時にしか見られないんだろうな――
そう直感したことと、それが悔しかったことは内緒だ。

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:22:47.43 ID:UqF+RsFu0 [sage]
ノパ⊿゚)「ドクオってば料理うまいよな」

('A`)「男にゃ褒め言葉にもならねぇスキルだ」

ノパ⊿゚)「いやいや、すごいぞ。砂でさえもドクオが握ればおいしくなりそうだ」

('A`)「砂はどう調理しても砂だろ……」

俺の弁当は自分手作りだった。
俺の家族はカーチャン一人しかいなかったから、その負担を減らすために料理は俺担当だった。

ノパ⊿゚)「ドクオがお嫁さんに欲しいなー」

('A`)「ヒートみたいな旦那さんは貰いたくないなー」

人の弁当から容赦なくおかずを奪い取っていくなというに。
だのに、ヒートは鉄壁のディフェンスで自分の弁当をガードしているのだった。

('A`)「飯くれよ」

ノパ⊿゚)「やらん。これは私の血肉となるべきものだ」

きっぱりと拒絶して、これ見よがしに弁当を食べきった。

ノハ*゚⊿゚)「ほら、ドクオ!」

食べきった途端、大声で俺の名前を呼ぶ。
それに促されて二人でごちそうさま、と手を合わせた。
俺達の奇妙な習慣が完璧に出来上がった頃の話だった。

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:24:05.59 ID:UqF+RsFu0 [sage]
ノハ;゚⊿゚)「ど、どどどくっどっどくどくおぉおぉぉおぉおおぉお!!!!!!!!」

(;'A`)「いつにも増してうるせぇ!」

ほら、と飴を差し出して半ば無理矢理に黙らせる。
こいつのあしらい方もだいぶうまくなったもんだな、としみじみ思った。

ノハ;゚⊿゚)「わ、わたしな、わわわたしっ」

('A`)「もちつけ。食ってる最中にうるさくするんじゃありません」

どうやら相当慌ててるらしい。深呼吸させて、話をゆっくりと続けさせた。

('A`)「どうしたんだよ、そんなに慌てて」

ノハ;゚⊿゚)「私、引っ越すことになった!」

('A`)「…………、え?」

そりゃ慌てるわ。
今までの俺らの関係とか、これからの俺らの関係とか、どうなるんだろう。
ずっととは言わないけど、卒業まではこんな関係が続くもんだと思っていた。

今まで積み上げたものが、一気に崩れたみたいだ。
食べてるときは静かだと信じてたヒートがこんなにもうるさくて。
いつかに見惚れたあの笑顔も嘘みたいだった。

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/08(金) 20:25:10.53 ID:UqF+RsFu0 [sage]
高校生の引っ越しなんてあっさりしたものだ。
お別れの挨拶をして、また会おうねなんてちっぽけな約束をしてそれだけ。

飯がうまいから幸せだと笑ってた日々は、遠い思い出に消えていく。
一握りの砂は、風に晒されて飛んで行ってしまうだけだ。
決して、うまい飯に変わったりはしない。

ヒートがいなくなっても、大して変わりなく俺は日常を送れていた。

('A`)「……うまかったけどね。さっきのお茶漬けは」

飯がまずいと言ったら負け。
別れたあの日に勝手な自分ルールを作ってみた。

('A`)「つーか、家で食う飯が一人なのは当たり前だよ」

あの三姉妹みたいに賑やかな日常は俺んちにはないもんだ。
普通に朝飯食って、登校するだけ。
学校での騒がしい昼飯が待ってないってだけで、こんなにも違うものなのかと実感した。

('A`)「晩飯はカーチャンと食おうかなー」

誰かと食っても、そいつと食う飯よりうまいものはないんだろう。

いつかまた、心から飯がうまいって思えるその日まで、
もしかしたら、俺が立ち直ってるかもしれない日まで、
誰かと食うからおいしいんだって調味料はとっておこう。

飯は、ちょっとくらいお預けされた方がうまいんだ。


  1. 2011/04/08(金) 22:47:38|
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('A`)一方通行タイムマシンのようです

710:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:34:57.92 ID:tk36IFDV0
鬱田ドクオは大学生である。
どういう大学生かというと、平均より少し体重が軽くて、平均より少し身長が低い大学生である。
ちなみに性別は男。ついでに言うと顔も平均よりちょっと悪い。

ドクオは陰鬱な気持ちを引きずりながら通学路を歩いていた。
天気予報を信じて持ってきた傘がアスファルトを擦る音が小気味よく響く。
気分にそぐわないその音を止める気にもなれず、ドクオはただ俯いて歩いた。

('A`)(…予想以上にしんどいな)

特に目的もなく、精確にはちょっとの期待を込めて携帯電話を開いてみた。
着信0。新着メール1。
内臓が5センチせり上がるような希望と不安と驚きが入り混じった感覚を飲み込み新着メールを開く。

『生きろ。死ぬな。女なんかお前が無駄にした精子より沢山いるお』

期待とは違う人物、友人の内藤ホライゾンからのメールだった。
やる気があるのかないのかわからないその文面に少しの苛立ちを覚えたが、同時に心にかかる重力が減ったことに気づく。
さすがは内藤だ。空気を読まないのではなく、空気を奪い去る男。
唇の端をやや持ち上げ、内藤への返信を打つ。
感謝の気持ちを辛辣な言葉に隠し、出来る限り普段通りを装った。
友人に弱った姿を見せたくない、ドクオなりの意地だった。

711:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:36:43.88 ID:tk36IFDV0
内藤への返信を済ませ、また同じように俯いたまま歩きだす。
よく思い出してみれば、落ち込まなくても自分は下を向いて歩いていた気がする。
なんだ、いつも通りじゃないか。
ドクオの心に少しだけ元気が生まれ始めた。
それがカラ元気であることはドクオ自身が重々承知している。
それでも今は、その程度の元気にもすがりたいのだ。

もうしばらくでキャンパスに着こうかというところで、一人の女とすれ違った。
通学中に他者とすれ違うのは当然。
何故かドクオはその女に意識を引っ張られた。
特に意識もせず、何となく女を目で追った。

川д川

ドクオの眼に映ったのは異様に髪の長い女だった。
前髪が顔を覆い口元くらいしかまともに見えない。
そして、恐らく眼が合った。
ヤバい、見た事あるけどヤバい。
テロリンテロリン♪
ドクオの脳内に、緊急地震警報が鳴り響いた。

713:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:38:25.17 ID:tk36IFDV0
川д川 …あの、鬱田君…だよね?

(;'A`) え?あ、うん。

女は井戸中貞子。ドクオと同じ学年の大学生だ。
ドクオとは顔見知り程度。偶に席が隣になったりもしたが、基本的に交流はない。
そんな井戸中がドクオを知っている。実に恐れ多い。というか、はずみでちょっと漏れていた。

川д川 日本語学概論のハロー先生、今日休みだから休講だって…

(;'A`) え?そうなの?

川д川 …うん。確か鬱田君、その次の日本語教育論も取ってたよね?それも休講だって。

(;'A`) s、そうなんだありがとう。ど、どうしよう。そしたら俺今日学校行く必要ないや。

川д川 そう…なんだ。

(;'A`) う、うん。

川д川 …じゃあ…ちょっと一緒に…お食事でも…どう?

(:'A`) ほえ?

川゚д川 …駄目?

(;'A`) (koeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!)

715:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:39:45.74 ID:tk36IFDV0
テロリンテロリン♪

ドクオの脳内に緊急地震速報が鳴り響く。
避難できるならしてしまいたい。
ドクオは貞子と共に近所のファミリーレストランに来ていた。
値段が安く味はそこそこ。大学生御用達の店でドクオも内藤や、いろんな知り合いと頻繁に利用する。
しかし、この時ばかりは店内の様子は違って見えた。
目の前で注文する品を考えているのは井戸中。あの井戸中。
もし講義の出席確認の際に教授が名前を呼ばなければ、きっと七不思議のひとつになっていたであろう女だ。
エセ紳士のドクオは決して井戸中を侮蔑したり嘲笑したりすることはなかったが、一応の恐怖はある。
それほどに井戸中貞子という女はミステリアスであり、ホラーなのだ。

ミスホラーが自分に親切に休講を知らせ、何故か食事に誘われた。
ドクオは今なら丑三つ時の墓場でコックリさんをやってのける自信があった。

川д川 …ごめんね…急に…誘ったりして…

('A`) いや、どうせ暇だったし、むしろ誘ってくれてありがとう(俺の馬鹿)

川д川 …本当?…よかった。なんか鬱田君…苦しそうな気配がしたから…

('A`) 気配?(やばい見える人だマジやばい)

川д川 …うん気配。…なんていうか…私…そういうの…分かるから…

('A`) (なんかふしぎと信じてしまえる)

718:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:41:52.80 ID:tk36IFDV0
川д川 …あ…違うの…こうゆうこと言うと…勘違いされちゃうんだけど…オーラが見えるとかじゃなくて…

川д川 …動作とか…表情とか…そういうので…何となく…

川д川 …鬱田君が…実は嫌がってることも…何となく…わかるし…

川д川 …ごめんなさい…オーラとか見えなくて…期待はずれで…

('A`) ……むしろごめん。嫌ってわけじゃないんだ。ちょっと突然誘われて戸惑ってるだけだから

川д川 …(これは…嘘じゃない…やっぱりいい人だ…)

川д川 …ごめんなさい…でも…ちゃんとお礼がしたくて…

('A`) お礼?

川д川 …前期の…テスト…シャーペン貸してくれてありがとうございます。

('A`) え?そんなこと?気にしなくても良かったのに

川д川 (私にとっては…凄いことだった…もう無理だって諦めた私に…そっとシャーペンを渡してくれた…)

川д川 …うれしかったから

川д川 …こんな見た目の私に…自分から貸してくれる人なんていなかったから…

('A`) ……。

722:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:42:59.94 ID:tk36IFDV0
('A`) 俺もさ。

川д川 …え?

('A`) 中高っていじめられてたんだ。キモイって言われて。

('A`) 本音を言えば、俺も井戸中さんめっちゃ怖い。正直さっきちびった。

('A`) ごめん。

川д川 (こんなにまっすぐ…言ってくれるんだ…悪意も無く…)

('A`) 内藤は知ってるよね?あの鏡餅に笑顔を落書きしたような奴。あいつが俺を助けてくれたんだ。

('A`) だからかな。当たり前に接してもらうだけで救いになるのはよく知ってるから。

('A`) そして、井戸中さんが意外と怖くないことに今気付いた。ビビってごめんなさい。

川*д川 …え…うん…ありがとう。

('A`) じゃあ、俺ドリアにする。井戸中さんは?

川д川 …あ…私…イチゴパフェで…

('A`) (意外とかわいいの頼むんだな)

723:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:44:40.39 ID:tk36IFDV0
……

川д川 …それで…どうして…そんなに…辛そうなのかな…って思って

川д川 …私でいいなら…なにか手伝えないかなって…

('A`) 大したことじゃないんだ。ちょっと嫌なことがあって。

川д川 ……違ってたらごめんなさい…彼女と…別れたの?

('A`) …そこまでわかっちゃうんだ

川д川 …ごめんなさい…なんだか…そんな気がして…最初は…内藤君と喧嘩したのかと思ったけど…違うみたいだったから…

('A`) …うん。昨日別れたんだ。それでちょっと。

川д川 …ごめんなさい…

('A`) …いいよ。それより。本当にすごい観察だよね。

川д川 …言われる前に…全部気づけば…あんまり傷つかなくて済むから…だから…

('A`) …ごめん…

川д川 …ごめんなさい…

725:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:46:11.68 ID:tk36IFDV0
井戸中貞子は不器用故に焦っていた。
目の前には恩人の鬱田ドクオが落ち込んでいる。むしろ会った時より落ち込んでいる。
何とか励ましたいと思って食事に誘ったのに、まったく役に立っていない。
人の考えていることが分かっても、それに応えられないのでは意味が無いのだ。
視線が泳ぐ。鬱田は窓の外を見ていた。
苦しさ、そして苦しんでいる自分に対する憤りのようなモノを感じているのだと分かる。
そこに貞子への申し訳なさが加わってしまっているようだ。
何とか…何か言わないと…

川д川 …どらえもん

('A`) え?

川д川 …どらえもんって、タイムマシンを持ってるよね…

川д川 …私…よく思うの…あの時ああしてればなって…

川д川 …今の記憶を持ったまま…過去に戻れば…タイムマシンがあれば…もっと上手く…友達を作れたんじゃないかって…

川д川 …でも…もしタイムマシンがあっても…私は…使えない…

川д川 …いいことだけの人生なんかない…やり直したら…頑張って乗り越えたよくないことを…もう一度乗り越えなきゃいけない…

川д川 …私には無理だと思う…上手くいっても…結局…辛い思いをするなら…いっそ…今を頑張る方がマシだから…

川д川 …鬱田くんは…どう…?

('A`) 俺は…

727:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:47:25.59 ID:tk36IFDV0
('A`) 俺は、あいつとやり直すチャンスがあるなら何度だってやり直したい。

川д川 (そういうと…思ってたよ…それが…君だもん…)

川д川 …そう思える人は…きっと…今からでも…やり直せるよ…過去になんか戻らなくても…未来を作れる人だよ…だから…

('A`) 井戸中さん…

川д川 …ごめんなさい…偉そうなこと言って…

川д川 …そんな簡単じゃないことは…分かってるの…でも…そこまで思える鬱田君なら…きっと…

('A`) …ありがとう。(ガタン)

川д川 …鬱田君?

('A`) ごめん、急用思い出したんだ。お金は置いていく、料理はよかったら食べちゃって。

川д川 …分かった。

('A`) それじゃあ。…井戸中さん。ありがとう。

川д川 …うん。

川д川 ……私…これで…良いんだよね…

729:('A`)一方通行タイムマシンのようです :2011/04/06(水) 05:49:04.33 ID:tk36IFDV0
井戸中貞子は鬱田と入れ替わりにやってきたドリアにスプーンを突き刺した。
鬱田は恩人である。貞子は彼を助けたかった。
テーブルの端には話題に一役買ったどらえもんがコックの姿で笑顔を見せている。
こいつがいなかったら、鬱田の背中を押すことはできなかったかもしれない。
こいつがいなかったら、こんな思いをせずに済んだかもしれない。
貞子は湯気の立つドリアを勢いよく口へ運んだ。

鬱田は馬鹿である。きっと、別れ話を切り出されて反対もせずそのまま受け入れたのだろう。
彼は相手の気持ちを優しくくみ取ってくれる人だから。
貞子と違い相手の望みを叶えて上げれる人だから。
だから、自分の気持ちなんか伝えないまま、別れ話に頷いたのだろう。
そのせいで苦しむことになっているのに。
貞子は、そんな馬鹿の背中をちょっと押してあげたいだけだった

二口、三口。ドリアを冷ましもせずに掻き込む。
口の中が焼けて痛みが走る。喉も、その奥も焼けた様に痛い。
あまりに痛くて涙が出てくる。それでも食べる。
痛くて痛くて涙が出た。ついに貞子の手は止まってしまった。
口が喉が胸が痛い。涙が止まらない。
いたくていたくてたまらない

川;д;川

背伸びをして頼んだイチゴパフェは、食べられることなく溶けて行った。 続きを読む
  1. 2011/04/06(水) 07:34:53|
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从 ^∀从コシアンルーレットのようです(・∀・ ;)

686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:29:33.82 ID:PmYILyQP0
( ・∀・)「なぁ」

从 ゚∀从「なんだよ」

( ・∀・)「俺さ、多分前世にさ」

从 ゚∀从「ああ」

( ・∀・)「一生のお願いって使ってないと思うんだよ」

从 ゚∀从「それで?」

( ・∀・)「でな、来世も絶対に使わないで生きていこうと思うんだ」

从 ゚∀从「だから?」

(; ・∀・)「三生分のお願い使うからここから逃がしてくれェェェエエエエエエエエ!!!!!」

从 ^∀从「だーめっ☆」



从 ^∀从コシアンルーレットのようです(・∀・ ;)

687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:30:49.63 ID:PmYILyQP0
从 ゚∀从「今日のは上手くできたんだってマジで」

( ・∀・)「前回も同じ台詞言った」

从 ゚∀从「だっけ?」

(# ・∀・)「その時の後遺症で未だに右手の震えがとまんねーんだからな!!!」

从 ゚∀从「病院行けば?」

(; ・∀・)「助けておかあさあああああん!!!! 僕ここで惨めに一生を閉じようとしているよおおおおお!!!」

从 ゚∀从「あ、おばさんは出かけるって行ってたぞ」

从 ゚∀从「『後は若い二人でしっぽりとドゥフフ……』」

从 ゚∀从「って言って出てった」

(# ・∀・)「ババァアアア!!!!! 気持ち悪い気を回してんじゃねェエエエエエエエ!!!!」

从 ゚∀从「ほれ、いいから食えっ!!」

( ・∀・)「あ、今日は友引だから無理だわ」

从#゚∀从「関係ねーだろ!! それとも今日をお前の仏滅にしてやろうか?」

688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:32:05.07 ID:PmYILyQP0
(; ・∀・)「マージ無理! ほんっと無理っす!! もし見逃してくれるなら俺かわりにザリガニ踊り食いするからさぁああああ!!!」

从 ゚∀从「昨日弟がザリガニ釣ってきたんだ」

( ・∀・)「すんません、ザリも無理っす」

从 ゚∀从「ほーらさっさ食えやぁあああ。冷めたらもっとマズいぞ」

(; ・∀・)「もうマズいの前提じゃねええか!!!」

从 ゚∀从「マズさLv100からLv56までダウンしたんだから十分な進歩だろ!!」

(; ∩∀∩)「もうやだこの子……どうしたら見逃してくれるの? ちんこ切り落としたらいいの? ねぇ」

从 ゚∀从「もう諦めて食えよぉ~」

(; ・∀・)「だってお前コレ……何作ったんだよ」

从 ゚∀从「チョコ」

(; ・∀・)「チョコってさぁ~、市販の板チョコ溶かして型に流すだけだろ?」

从 ゚∀从「そだよ。だから多分大丈夫!!」

(; ・∀・)「じゃあなんでどれも色がクーピーみてえなんだよおおおおおお!!!!」

689:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:34:06.00 ID:04dYVATB0
从 ゚∀从「カラフルなのが楽しいだろうが!!」

(# ・∀・)「お菓子に楽しさなんてチャラついた理念はいらねえんだよ!!! 旨けりゃいいだろうがっ!!」

从 ゚∀从「TVチャンピオンでお菓子は楽しませることも重要だって」

(# ・∀・)「あの人たちはチャンピオンですよ!? お前まごうことなき素人だろうが!!」

从 ゚∀从「心は錦」

(; ∩∀∩)「もーやだー、マジやだー。今すぐ体中の穴という穴からミミズが出てきて死にたーい」

从#゚∀从「そんなに嫌か!!」

( ・∀・)「だって食べたら魂ごと輪廻転生の輪を外れて消滅するんでしょ?」

从#゚∀从「しねーよ!! 死よりも重い事象は引き起こさねーよ!!」

( ・∀・)「はー、もー」

从 ゚∀从「ほい。どれでも好きなの食えよ」

( ・∀・)「大体なんだよ好きなのって、どれも嫌いだよ大嫌いだよ」

690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:35:23.21 ID:04dYVATB0
从 ゚∀从「それぞれちょっとづつ違うぞ!」

( ・∀・)「……なんで?」

从 ^∀从「ひ、み、つっ☆」

(# ・∀・)「コイツぜってーオリジナルアレンジしやがったよおおおおお!!!!!」

(# ・∀・)「料理下手が犯してはならない禁忌をおかしやがったよおおおお!!!!」

(# ・∀・)「レシピ通りにつくらねーから糞マズイんだろうがボケがぁあああああ!!!」

(# ・∀・)「ていうかチョコ溶かして型に入れるだけの工程でどこにオリジナル要素入れる隙があるんだよおおおお!!!!」

从 ゚∀从「俺ほどのプロになればそんな隙いくらでも見つけて見せるぜ!!」

( ・∀・)「なにお前、殺しのプロにでもなったの?」

从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……さー食えー」

(# ・∀・)「何か言えよ怖えよチクショォオオオオオオ!!!!!!」

691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:36:40.71 ID:04dYVATB0
从 ゚∀从「あと30秒で喰わなかったらお前の嫁になって永久に俺の飯を食わせる」


( ・∀・)「はい!! 食います!!」

从 ゚∀从「わーぶっ飛ばしてぇ」

( ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……」

(; ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……」

(; ・∀・)「……」

从 ゚∀从「……」

(; ・∀・)「……つ、つええ」

从 ゚∀从「なにがだ!!」

692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:37:55.77 ID:04dYVATB0
(; ・∀・)「どう頑張ってもやられるヴィジョンしか浮かばねぇ……」

从 ゚∀从「精神世界でチョコとバトるのは止めてくれるか」

(; ・∀・)「あ゛ああああ!!! もうコレ!!! コレにする!!!」

从 ゚∀从「……こ、これか……マジかよ……よりにもよって……」

(; ・∀・)「……」

从 ^∀从「はい、どーっぞっ!」

(# ・∀・)「食えるかあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

从 ゚∀从「あ? コレにするって言ったろうが。男に二言はネェだろ」

(; ∩∀∩)「もういい! 今日からあたい女でいい!! 女でいいからぁああああ!!!」

从#゚∀从「うっせぇ食えええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」グチャアアアアアア!!!!

(;  ∀ )「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

(;  ∀ )「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!1」

(;  ∀ )「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!11」

(;  ∀ )「ああああああああああああ……ああああ……」

(; ・∀・)「ああ?」

694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:39:12.31 ID:04dYVATB0
从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「……ん?」

从 ゚∀从「……どうだ?」

( ・∀・)「……ふつー」

从 ゚∀从「そうだろ! ふつーだろ!」

(* ・∀・)「うん! ふつーだ!!! スゲェ! 俺生きてる!!」

从 ゚∀从「やったな!!」

(* ・∀・)「やった! 俺生きてる!! 空気を吸って吐いてるよおおおお!!!」

从 ゚∀从「よかったな! アタリで!!」

( ・∀・)「……アタリ?」

从 ゚∀从「そーだよ。それだけはなんもしてないからな」

( ・∀・)「……じゃあ、コレ喰ったら?」

从 ゚∀从「これ今ノロウイルスにかかってる弟に作らせた」

(; ・∀・)「オィイイイイイイイイイイ!!!! ジョルジュ君になにやらせてんのおおおおおおお!!!」

695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:40:30.61 ID:04dYVATB0
从 ゚∀从「で、こっち喰ったら」

(; ・∀・)「……喰ったら?」

从 ゚∀从「くるぶしが割れる」

(; ・∀・)「……なんで?」

从 ゚∀从「さぁ」

(; ・∀・)「じゃあ何で分かるんだよ」

从 ゚∀从「おとうt……」

(; ・∀・)「ジョルジュくううううううううううううううん!!!!!!!!!!!!!!!!」

从 ゚∀从「まぁ、物事が前進するには常に犠牲が憑き物だからな!」

(; ・∀・)「漢字が不吉すぎるだろ……。でも、まぁ、普通のもんが作れてよかったな」

从 ゚∀从「だろ!!」

( ・∀・)「じゃ、もう帰れ」

从 ゚∀从「えー、スマブラやろうぜー」

( ・∀・)「俺は明日再試があるんじゃ! 帰れ!!」

从 ゚∀从「ちぇー」

696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 04:41:46.00 ID:04dYVATB0
トコトコ、バッタン

( ・∀・)「……はぁ」

( ・∀・)「ん? なんだ? なんか足が……」


从 ゚∀从「ん?」

从 ゚∀从「あ」

从 ゚∀从「間違えた」



ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!



从 ゚∀从「……」

从*>∀从「てへっ☆」


  1. 2011/04/06(水) 07:27:58|
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lw´‐ _‐ノv熱を欲するようです。

566:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:39:58.22 ID:zZyGwGVq0
 我が家には、一匹の猫がいた。
 いた。というのは、それは彼女が一か月前に死んでしまったわけであり。
 我が家には、もうわたし一人しかいないのだ。

lw´‐ _‐ノv「……」

 孤独。なんて生ぬるい言葉で表せるのなら、単純明快でいいのであるのだけれど。
 わたしには、もっと重苦しい言葉で自分の気持ちを表現をしたいと思っている。

lw´‐ _‐ノv「ともあれ、なにがあるのだろうか」

 ここ数日、つまりは彼女が亡くなってからずっと、考えているのだけれど。
 答えは見つからない。言葉は見つからない。終わりが見つからない。
 そろそろ、見つかってもいいと思う。でも、わたしの頭は完結を見いだせないでいる。

lw´‐ 3‐ノv「ま。いいや、ご飯たべよ」

 だからこうやって、また今日も一日が過ぎていくのであった。
 でも、答えがないのは、もしかして救いであるのかもしれない。

571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:41:13.00 ID:zZyGwGVq0
 考え続けていれば、彼女がいない日常がうやむやにできている、かもしれない。
 そうやって蛇足な思考ばかりしていれば。これがわたしにとって幸せになり続けるのかもしれない。
 彼女のことを、ずっと考え続けていれば。それが、あの時の日常と代わりになると思って。

lw´‐ _‐ノv「ごはんごはん」

 台所に行きついて、わたしは米櫃を開いた。
 一か月前には、最初は彼女のご飯を用意していたけれど。それも今は無いのだ。

lw´‐ω‐ノv「…」

 またちょっと、悲しくなる。 
 心臓から全体にかけて、かけめぐるような。冷たい冷気が走りこむ。
 ぬるぬると、首の後ろあたりが、切なく痛んだ。 

lw´‐ _‐ノv「いいのさ。ご飯があれば、今は幸せ」

 目先の幸せに、思考をシフト。
 泣くことなんて、もう、過去にやりきってしまった。出る水分なんてもう、ありゃしないのだ。
 でも、

lw´‐ _‐ノv「お米が無い」

 これは最悪なのである。




lw´‐ _‐ノv熱を欲するようです。

575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:42:41.12 ID:zZyGwGVq0
lw´‐ _‐ノv「…」

 にょろにょろと、台所から今に戻った私は、こたつの中に頭から飛び込んで、ずぼっと突っ込んだ。
 電源をつけていない炬燵は、外気と同じく冷たいままで、ただの暗い空間があるだけだ。
 こんな炬燵、あったって意味はない。なんなのだこれは。

lw´‐⊿‐ノv「だってもう、春だしよ」

 電源をつけるなんて勿体ないのである。実は結構、寒いのであるのだけれど、それでも電源はつけやしないのだ。
 でもこれはただのわたし自身の、ちっちゃなプライドであって。
 今まさに、電源のスイッチに伸ばそうとしているこの身勝手な右手は、弱いわたしの部分なのだろうか。

lw´‐ _‐ノv「なら、さよなら炬燵」

 いもむしのように、手足を使わず、炬燵の中にもぞもぞと入り込んでいくわたし。ニョッキだ。
 入り込んだ側から、反対側に頭が出てきたところで、わたしは炬燵を甲羅にしたカメに変化した。

lw´‐ _‐ノv「いざ」

 四肢に力を込め、わたしは腕立て伏せの要領で、立ち上がるのである。

580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:44:04.67 ID:zZyGwGVq0
 背中に感じる軽くもない炬燵の重み。それに負けては、わたしは弱いやつのままだ。
 お米を買い忘れてるぐらい、悲しみを忘れきれていないわたしのままであるのだ。  

lw´‐ _‐ノv「ごごごごご」

 効果音をつけて、わたしは身体に叱咤をする。
 動け。動くんだシュー。

lw#´‐ 益‐ノv「ふぇやー!」

 めくれ上がる布団と、板。
 冷たく舐めるよう身体の周りを空気が通り込み、個別された空気と外気が繋がった。
 途端に、軽くなる重み。
 その勢いのまま、わたしは立ち上がった。後ろで大きな音を立てて、炬燵がひっくり返った。

lw´‐ _‐ノv「やったね」

 小さくガッツポーズ。
 それと今の騒音が下の階の人に響いてないか、心配もしてみるのだ。なんて気がきくのだろう。なんてうそぶいてみる。

586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:46:06.28 ID:zZyGwGVq0
 そして、わたしはその格好のまま、視線をさきに伸ばすのだ。
 そこはちょうど窓で、外の景色は夕暮れを表していた。その赤い景色の先では、二匹の烏が飛んでいるのが見える。
 その飛んでいる下には、小さく見える公園があった。人影がない遊具たちが、吹いている風に揺れているのが見えた。

lw´‐ _‐ノv「なにやってんだろ」

 だらんと腕を垂らす。なんか急に冷静になってしまった。
 
lw´‐ A‐ノv「突然のテンションてこわい」

 どうすんのこれ。
 炬燵とか壊れてたらどうしよう。今になって怖くなってくる。どうしたのだろう。普段、こんなことするわたしじゃないのに。
 そうやって、わたしはわざとらしくおろおろとしてみるのだ。
 突然のテンションを、いいわけするように。そうなってしまった気持ちをごまかすように。

lw´‐ _‐ノv「ん…?」

 ふと、ひっくり返った炬燵を見つめていると、その熱を発する装置の部分が、なにか囲炉裏のように見えてきた。
 裏返った虫みたいになってる炬燵に近づいて、そっと電源をつけてみる。

596:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:48:35.01 ID:zZyGwGVq0
 スイッチを入れて数秒後。籠のような所の中から、熱気を持った赤い光がもれだしてくる。

lw´‐ _‐ノv「おー」

 なんとなく手をかざしてみた。手にひらを軽く撫でるように、熱気がわたしに届いた。
 なにも本物の囲炉裏と同じく暖を得られるようなほどじゃない。でも、それでも暖かった。

lw´‐ _‐ノv「まるで彼女の様だ」

 撫でていた時。彼女の枕にと手を貸していた時。
 嫌がる彼女を洗う時。ご飯をあげるときすねにタックルしてきた時。

lw´‐ _‐ノv「彼女は暖かった」

 今さらだ。
 本当に今さらだ。彼女の暖かさなんて、当時感じることなんてなかったのである。
 亡くなってから、彼女の暖かさを知るなんて。
 なんて馬鹿な子なシュー。

lw´‐ Д‐ノv「あがが」

 やばい。泣きたくなってきたのであるるる。

601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:50:04.48 ID:zZyGwGVq0


 ティッシュを使いまくった数十分後。
 発作のごとく出てきた涙と鼻水を処理をするのも大変でござった。

lw´‐ω‐ノvジュルジュル…

 この光景を他から見られていた、馬鹿を通り越して正気を疑われるだろう。
 なんでひっくり返った炬燵の横で号泣してるんだと。
 
lw´‐ _‐ノv「間違っちゃいないから、困るんだ」

 わたしは窓に近づいて、開く。
 ベランダに出て、手すりによりかかった。すんすんと鼻をすすりながら、暗くなりつつある空を見つめるのである。

lw´‐ _‐ノv「どうしよう」

 その景色を見つめて、わたしはつぶやく。
 答えを見つけてしまったのだ。孤独より良い言葉を。

lw´‐ _‐ノv「寒いんだな、うん」

 恋しいんだ。暖かさが。
 彼女のような暖かさが。

lw´‐ _‐ノv「心とか、色々が」

 寒い寒いと訴えているのだ。孤独とは違って、熱を欲しているのだ。

613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:53:22.97 ID:zZyGwGVq0
lw´‐ 3‐ノv =3「でも、どうすんのさ」

 寒いってのはわかったけれど、そんなことどうしようもない。
 新しい家族を迎えるべき?ふざけるなって感じだ。彼女の代わりなんていやしないのだ。

lw´‐ _‐ノv「結局……言葉を見つけても、あれか」

 なにも、解決にならないのか。
 それとも見つけることなんて、しなきゃよかったのかもしれない。
 もっともっと悩み続けているべきだったのかもしれない。でも見つけてしまったのは事実だし。

lw´‐ _‐ノv「なにがしたかったんだろ、わたしは」

 結局、なにを求めていたのだろう。
 わたしは彼女を忘れたかったのだろうか?あの時の幸せを忘れたくはなかったのだろうか?
 わからん。わからんのだ。
 
「あのー……お上の階の住人さん?」

lw´‐ _‐ノv「ふぇ?」

 どこから声が響いてきた。もしかして幽霊か、彼女の幽霊か。
 そんなわけないけど。

('(゚∀゚∩「こんちゃーす……あの、こんな状況ですんません」

624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:57:15.66 ID:zZyGwGVq0
 ベランダから乗り出して、下のほうへ視線を寄せた。
 そこには無理な体勢をしながら、こちらの上の階に顔を向けている男性がいた。
 つまりはわたしの部屋の真下の階であり、同じくベランダに出てるのだろう。

lw´‐ _‐ノv「あ、どうも……」

('(゚∀゚∩「ど、どうも……って大丈夫ですか?」

lw´‐ _‐ノv「え?」

('(゚∀゚∩「いや、ちょっと物音がしたもんで……大丈夫かなっと気になって…」

lw´‐ _‐ノv「……それで、イナバウアーを?」

('(゚∀゚∩「え?……ああ、そうですね。ちょっと腰がヤバめな感じです」

 ちょっと苦笑するように笑う男性。そこからわたしと視線を合わせるなら、そんな体背をしなきゃ無理だろう。
 というか物音が気になったんなら、この部屋に訪れればいいのに。

('(゚∀゚∩「それで、大丈夫ですか?」

lw´‐ _‐ノv「あ、大丈夫で……」

 わんわん。なにかが私の耳にとどいた。


('(゚∀゚∩「あ、こらホライゾン……ベランダは危ないからダメって言ったじゃないか…」

 ああ、この声は犬の声。
 男性が飼っているペットなのか。

627:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 02:59:19.13 ID:zZyGwGVq0
lw´‐ _‐ノv「あの…」


('(゚∀゚∩「え……どうしました?」

lw´‐ _‐ノv「突然、すみません……お宅にお邪魔していいですか?」

('(゚∀゚∩「え……」

 困る男性。
 あ、まあそうか。いきなりそんなこと言われれば困るというか、あれだよね。

lw´‐ _‐ノv「いえ、わたしは恋人はいないので…」

('(゚∀゚∩「あ、そうなんですか……ってそうじゃないでしょう。一応、僕、こう見えても男ですからね?」

 知ってます。凄い優しそうな、可愛らしい顔をしてますね。
 なんて、いわないけれど、それでもわたしは彼の部屋に訪れたかった。

lw´‐ _‐ノv「お犬、見せてももらってもいいですか」

 さらりと、言葉を続ける。

633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 03:01:12.17 ID:zZyGwGVq0
 彼女の代わりなんていやしない。
 でも、きまぐれで弱い私は、熱を欲していた。
 変わる環境はいつだって、わがままだし、わたしも変わることなんて気まぐれでしかない。
 
lw´‐,ω‐ノv「犬、ぶさいくですね」

「わんわんお!」

('(゚∀゚∩「でしょ!そこがかわいんですよ!」

 なら、わたしもちょっとは、このままで行こうと思う。
 わがままなわたしは、熱を欲する。
 彼女の暖かさは、いつまでたっても、消えることのないよう祈りながら。
 わたしは、熱を探し続ける。


  1. 2011/04/06(水) 07:19:34|
  2. 総合作品まとめ
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総合短編

404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:35:44.38 ID:1UjF9k0c0
('A`)「はぁはぁ」

川 ゚ -゚)「いいぞ、もっと、もっとだ」

('A`)「はぁはぁ」

川 ゚ -゚)「くっ……!なかなかうまくなったじゃないか」

('A`)「はぁはぁ」

川 ゚ -゚)「ばかっ……、調子に乗る……んぁぁっ!!」

('A`)「はぁはぁ」

川 ゚ -゚)「く……、は…ぁ……」

407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:38:28.22 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」

川 ゚ -゚)「……おい」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「あれはだな、反則だぞ」

('A`)「……」ムクリ

川 ゚ -゚)「聞いてるのか」

('A`)「……」ガサガサ

川 ゚ -゚)「くっ……、確かに悪くは無かった。それは認めよう」

('A`)「……」ゴソゴソ

410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:41:19.78 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」ボシュボシュ

川 ゚ -゚)「だからといってお前、ち、ちがう…あ…ああ………」

('A`)「ん……」

川 ゚ -゚)「あ?ああ、すまん。ありがとう」

('A`)「……」フキフキ

川 ゚ -゚)「こういうところは妙に紳士だなお前」

('A`)「……」ギュッギュッ

川 ゚ -゚)「なあ、前から思ってたんだが痛くないのかそれ?」

('A`)

('A`)「……」フキフキ

川 ゚ -゚)「ドMめ……」

412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:42:52.92 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」ガサゴソ

川 ゚ -゚)「出かけるのか?」

('A`)「……」コクリ

川 ゚ -゚)「自堕落かと思えば、律儀に時間を守る……」

川 ゚ -゚)「相変わらずお前は矛盾しているな」

('A`)「……」

415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:46:01.60 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……?」

川 ゚ -゚)「そう怖い顔をするな。別にお前を貶めることを意図しているわけじゃない」

川 ゚ -゚)「捕らえようの無さ……」

川 ゚ -゚)「そこがお前のいいところなのかもしれん、そういう話さ」

('A`)「……」ガタタン!

川 ゚ -゚)「ククッ……、お前は本当に褒められるのに弱いな」

('A`)「……!」

川 ゚ -゚)「ダーメだ。そろそろ慣れろ」

419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:49:04.42 ID:1UjF9k0c0
川 ゚ -゚)「これから一緒にいる時間も長くなる」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「慣れてもらわないと私が困るじゃないか」

('A`)「……」ビクッ

川 ゚ -゚)「……何故そこで怯えるんだ」

422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:51:49.96 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」ブンブン

川 ゚ -゚)「わかってるよ。私のような女が甘えても気味が悪いだけだろ?」

('A`)「……!!」ブンブンブンブン

川 ゚ -゚)「いいんだ。解っている、自分が一番わかっているから……」

川  - )「いいんだ……」

('A`)「……」

::川  - )::

('A`)「……」

426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:54:21.33 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」ゴト

川  - )「はやく行け」

('A`)「……」ガサゴソ

川  - )「はやく行けよ……!」

('A`)「……」ツカツカツカ

川  - )「早く行――」

('A`)「……」ファサ

川  - )「…………温かい」

427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 00:57:53.29 ID:1UjF9k0c0
('A`)「……」コポコポ

川 ゚ -゚)「いいのか?時間、過ぎてるだろ?」

('A`)「……」コトッ

川 ゚ -゚)「ああ、すまん……。いや……」

川 ゚ -゚)「ホットミルク、ありがとう」

川 ゚ -゚)「だったな?」

('A`)「……」コクリ

川 ゚ -゚)「不思議なものだ……。同じく礼を示すのに、言葉を変えるだけでこんなにも心持が変わるとはな……」

430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:02:29.30 ID:1UjF9k0c0
川 ゚ -゚)「『温かい飲み物は体を温める』」

川 ゚ -゚)「『暖かい言葉は心を暖める』」

川 ゚ -゚)「まったく……、お前は顔に似合わないことをよく言うものだ」

('A`)「……」カァァ…

川 ゚ -゚)「ククッ、いいじゃないか。泣かされたささやかな仕返しだ」

('A`)「……」アセアセ

川 ゚ -゚)「いーや、お前のせいだ。この女泣かせめ」

('A`)「……」グッ…

川 ゚ -゚)「ククッ、そこは否定しないんだな」

('A`)「……」カァァ…

432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:06:42.53 ID:1UjF9k0c0
川 ゚ -゚)「さて、体も温まったことだし……」

川 ゚ -゚)「またカラダを暖めてもらおうか?」

('A`)「……」ガタゴトガララン!!

川 ゚ -゚)「ククッ、女泣かせはお得意なんだろ?またお手並み拝見といこうじゃないか」

('A`)「……」ズザザ…

川 ゚ -゚)「今更時間のことを気にするのか?」

川 ゚ -゚)「ほんとに律儀な奴だな……」

川 ゚ -゚)「ふむ、確かにお前の信用を落とすのは私にとってもマイナスではあるな……」

('A`)「……」コクコクコク

川 ゚ -゚)「よし、ならばこうしよう」

('A`)「……?」

435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:09:52.50 ID:1UjF9k0c0
川 ゚ -゚)「時間に間に合うよう、速攻でいこう」

('A`)「……」ガックリ

437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:12:19.40 ID:1UjF9k0c0
VIP新聞○月×日 3面記事


 山中の山小屋で男女の凍死体が発見される。
 状況から、女が男に無理心中を図ったものと思われる。


(詳細は次面へ)

441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:15:35.26 ID:1UjF9k0c0
女の名前は素直クール(23歳)、男の名前は鬱田ドクオ(24歳)。
女の服装等に乱暴された形跡が無く、女の体内(胃袋等)から男の体液が確認されたことから、
二人は恋愛関係にあったものと推測される。

443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:18:57.35 ID:1UjF9k0c0
当日は、晴天後に急な吹雪にみまわれたため、山小屋の食料、水等が補充されていなかったことが
山小屋の管理担当者の供述で明らかになっている。

ただし、2週間という長時間にわたる生存の痕跡が見られるため、
二人は脱水と空腹をしのぐために、何らかの食料等を用意、もしくは採取したものと思われる。

446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:22:31.05 ID:1UjF9k0c0
以下は周囲の知人らの話である。

「二人は共依存の関係にあったお」(N氏)、
「無口な彼に幻想を抱いているところがあったかも」(T女史)、
「クールに頼まれたらたいていの男は断れない。それだけの迫力と魅力があるよ、あの子は」(M氏)

449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:26:10.75 ID:1UjF9k0c0
彼に幻影を求める女は、過剰な期待を抱き。

彼女の幻想を壊すまいと、無口な男は更に口を閉ざし。

更に、彼女は思い込む。

自分の都合の良い解釈を。

452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/06(水) 01:29:44.66 ID:1UjF9k0c0
二人がうまくいっているうちは、それは正の螺旋を描く。

だがそれが悪し環境に陥れば、たちどころに負の螺旋へと逆転。

行く末は奈落の底。

しかし、甘美な二人の笑顔。

白銀のスキーウェアを死装束にして。

二人は互いの命を絶つことを躊躇わなかった。
  1. 2011/04/06(水) 07:04:40|
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( ^ω^)雪の日のようです

822:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:16:04.82 ID:ezgtj7cJ0
( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「今年もよく降るな」

ξ*゚⊿゚)ξ「去年よりも降ってるわね」

川 ゚ -゚)「こんだけ降れば、どこか家がつぶれてもおかしくないな」

ξ*゚⊿゚)ξ「そういえば、昨日電話で、雪のせいでドクオ家の天井が抜けたっていってたわ」

川 - -)「相変わらず面白い人生歩んでるなアイツは」

ξ*-⊿-)ξ「だってドクオだもの」

( ^ω^)「……」

824:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:18:37.24 ID:ezgtj7cJ0
川 ゚ -゚)”「……どうしたんだ内藤?」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうね。さっきから大人しいわね」

( ^ω^)「……いや…なんか…色々わかんなくて…」

川 ゚ -゚)「なんだ。分からないことがあるならいってみろ」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうよ?ブーンぐらいの悩みなら簡単に解決してあげるわよ?」

( ^ω^)「……ツンの言い方には悪意があるおね……とりあえず聞いてくれるかお?」

「おう」

「どんときなさい」


「なんで僕の部屋でくつろいでるんだお」




( ^ω^)雪の日のようです

826:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:21:21.50 ID:ezgtj7cJ0
「…」
「…」

川 ゚ -゚)「…なにお言い出すと思えば…なぁ、ツン?」

ξ*゚⊿-)ξ「…そうね。アホらしくて涙が出るわ……ふわぁ」

( ^ω^)「ちょっと待てお」ぐい

川*゚ -゚)「なんだ内藤……急に腕なんか掴んで」

( ^ω^)「変に頬染めんなワザとらしい。自分の腕時計をみろといってるんだお」

川 ゚ -゚)「腕時計?」

川 ゚ -゚)「……四時半。別に時間は正しいとおもうが?」

( ^ω^)「そうだおね。たしかにそうだお」

( ^ω^)「それでは考えてみようお」

川 ゚ -゚)「おう、問題か?」

( ^ω^)「そうだお。幼稚園生でも答えられる問題だお」

川 ゚ -゚)「内藤…それは私をなめてるな。だが、申しだされるなら答えてやってもいいだろう!!」

828:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:23:52.06 ID:ezgtj7cJ0
( ^ω^)「うるさいお。もうちょっとキャラとあった声の大きさでいえお」

ξ*゚⊿゚)ξ「わ、わたしもやるわ……!」

( ^ω^)「ツンもなんでそんな乗り気なんだお。そして何で急に腕を掴むんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え…でもだって、なんかくやし…じゃなくて!!」

ξ*>⊿<)ξ「もうっ!!ばか!!」

(  ω )そ「ぐほ!」

川 ゚ -゚)「な、内藤ぉおおおおおおおううう!!」

(  ω )「……いや…なんでそんな…それとクーうるさい…」

ξ*>⊿<)ξ「だ、だってブーンが悪いんだからね……!!」

(;^ω^)「なにがだお……つぅーかきつく握りすぎ…うっ血してるしてるお」

川 ゚ -゚)「あぁ!内藤の手のひらがドクオ色に……ッ?!」

( ^ω^)「…地味にドクオが不憫だお…本当すぎて…」

829:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:26:23.07 ID:ezgtj7cJ0
( ^ω^)「それはいいとして……問題だお」

川 ゚ -゚)「どんとこい」

ξ*゚⊿゚)ξ「こ、答えられなくてもいいんだからねっ!」

( ^ω^)「ツン、文がおかしいお。クー、窓から外を見てみろお」

川 ゚ -゚)「外だな……おう、真っ暗」

( ^ω^)「ピンポーン。正解だおクー」

川 ゚ -゚)「うぉぉおおおお!!やったぁあああ!!」

ξ;゚~゚)ξ「くっ……やるわねクー……っ!!」

( ^ω^)「クー無表情に喜ぶのやめろお。恐いから。なんかうるさい君の妹を思い出すし」

川 ゚ -゚)「ヒートか?なら呼ぶか?今の時間ならちょうど、このあたりをジョギング中だろう」

( ^ω^)「やめてくれ。心から遠慮するお。つかこんな雪ふってんのにジョギングとか…すげーお」

ξ*>~<)ξ「わたしもあとちょっとで答えられそうだったのに……ッ!」

( ^ω^)「なんでツンはそこまで悔しそうなんだお」

832:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:29:21.23 ID:ezgtj7cJ0
ξ*>皿<)ξキー

川 ゚ -゚)「それで、これがなんの意味があったんだ?たんなる質問にしか思えないんだが」

( ^ω^)「……はぁ。じゃあ、僕の今の状態をいってみろお」

川 ゚ -゚)「内藤は……ふむ、今はベットの中にいるな。ついでにジャージらしきものをきている」

( ^ω^)「はい。そこからなにを思いつくかお?」

「……」

「……」

川;゚ -゚)「な、内藤…っ!まさか私たちをねんごろにしようと……!?」

( ^ω^)「はいストップー。意味不明な妄想つっぱしっている所だけど、そこまでだお」

川 ゚ -゚)「あれ?違う?」

( ^ω^)「急に素になるなお。リアクションに困るから、というかそんなノリはドクオ相手にしろお」

川 ゚ -゚)「……うむ。ドクオはあれだ、こちらのギャグにマジな反応するから、ちょっと面倒なんだ」

( ^ω^)「はっきりいうなお。可哀そうにドクオ…つぅーかだからって僕にすんなお。なら、僕もマジなリアクションをするお?」

836:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:31:51.42 ID:ezgtj7cJ0
「………」

( ^ω^)「………なんで黙るんだお」

川 ゚ -゚)「……いや、それもなかなか乙なものかな、と思ってな」

(;^ω^)「受け入れるの!?駄目じゃんそれ!!逃げ場ねぇな僕!」

川 ゚ー゚)「お。やっとテンションあがってきたな内藤。めでたいことだ」

( ^ω^)「めでたくないから。言葉の使い方、間違ってるから」

ξ*゚皿゚)ξ「とりゃぁー!!」

(;^ω^)「おうッ!?」

ξ*>皿<)ξ「なにを二人してい、いちゃいちゃしてんのよ!わ、私を置き去りにして!!」

( ^ω^)「いちゃいちゃしてないお。むしろ物凄く殺伐とした雰囲気だったから」

川 ゚( ^ω^)「だからツン。僕が君を置いて他の人といちゃいちゃするわけないだろう、お?」

三(^ω^ )「似てない全然似てないお。それに語尾にお、をつけ忘れそうになってるから。それといちゃいちゃしてないと否定しろお」

ξ*゚⊿゚)ξそ「え……そうなの…?私を置いていちゃいちゃするわけないの…?」

( ^ω^)そ「騙されたー!」

839:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:34:38.95 ID:ezgtj7cJ0
川 ゚ -゚)「ふむ、それでまあ冗談はさておき」

(;^ω^)「もう、はやめに切り上げてくれお。色々と朝っぱらから疲れてきた…」

川 ゚ -゚)「そうだな。ところで、ツン。いまのツンの状況をよーく把握してみたらどうだ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「え、状況……?」

ξ゚⊿゚)ξ… ←今、ブーンが寝ているベットに飛び込んでることに気付く。

ξ*//⊿/)ξ「は、はにゃにゃ……!?」

( ^ω^)(はにゃにゃ?)

川 ゚ -゚)「それとちょうどツンが手を置いている場所を確認してくれ。多分だが、そこはブーンのちょうど股下あたり……」

ξ*>益<)ξ「ぎにゃー!!」

( ・ω・)ズドゴングシャ!!

川 ゚ -゚)(あ。それはやばい感じがするな。変な音がした)

ξ*>⊿<)ξ「きゃあ!きゃあ!もう、ブーン最っ低なんだから!!!……さ、さわっちゃった…」

( ・ω・)

842:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:37:03.31 ID:ezgtj7cJ0
川;゚ -゚)「ツン!!まずは落ち着くんだ……そして私の言葉を聞くんだ!」

ξ*>~<)ξ「はわわ…手、さわ、あれに……ふにゃー!」

川 ゚ -゚)…

川* - )「ああ、もう可愛いなちくしょう!!抱きしめてやるぞ!!」

ξ*-⊿゚)ξそ「……ん……へ、へっ?な、なになんでクー私を抱きしめてるの!?」

川*゚ -゚)「つい可愛くてな。それと、落ち着いて聞いてくれ」

ξ*゚⊿゚)ξ「え、うん……」

川 ゚ -゚)「あのな、エライ人の言葉でこういうのがあるんだ」

川 ゚ -゚)「『布越しでは、タッチもセーフ』だとな」

川 ゚ -゚)「だからツンのさっきのは、セフセフだ。間違いない」

ξ*゚⊿゚)ξ「せふ…せふ…?」

川 ゚ -゚)「そうだ、ツン。君の純潔は未だに健在だ。よかったな!」キリッ

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そうなの……そうなのね!よかったー、もう私ったら取り乱しちゃって馬鹿みたい…」

( ・ω・)

846:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:40:30.53 ID:ezgtj7cJ0
五分後

( ^ω^)ムス

川 ゚ -゚)「そろそろ機嫌を直してくれ、ちょっとやりすぎたと思っている。この通りだ」

( ^ω^)「……腕組んで仁王立ちして何を言ってるんだお」

ξ*゚ペ)ξ「もう!私だって……少しは悪いと思ってるわよ?」

( ^ω^)「少し……?」

ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあいっぱい」

( ^ω^)「じゃあ……?」

ξ#゚⊿゚)ξ「ああ、もううざったい!!死ね!!」

( ^ω^)そ「それはひどくない!?」

川 ゚ -゚)づ「まあまあ……おふたがた、それまでにしときましょう…」

( ^ω^)「さり気なく仲介に入ってるけど君のせいだお!?色々と!!」

852:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:45:03.28 ID:ezgtj7cJ0
( ^ω^)-3「………はぁ、もういいお。これじゃあ話がすすまんお。最初に戻すお」

川 ゚ -゚)「うむ、私たちも遊び疲れたしな」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうね。はぁ、なんか無駄に疲れちゃった」

( ^ω^)「なんでそこで非難な視線を僕に送るんだお」

川 ゚ -゚)「そうだな。よし、内藤をおちょくるのもここまでにして」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「内藤が突っ込みたいことは、この時間帯のことだろう?今は朝の四時半だからな」

( ^ω^)「わかってたのかお……なんだおさっきまでの茶番」

川 ゚ -゚)「さて、ここにきて本題だが……今日は何の日かわかるか?」

( ^ω^)「今日?なんだお、なんかのお祝いかお?」

川 ゚ -゚)「……ふむ、ツンが言ってた通りだったな」

ξ*゚⊿゚)ξ「でしょ。こういう奴なのよ」

( ^ω^)「む。なんだお、なんかあんのかお」

川 ゚ -゚)「本当にわからないのか?結構、めでたいことだぞ?」

( ^ω^)「……。わからんお、答えプリーズ」

855:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:47:13.76 ID:ezgtj7cJ0
ξ*゚ロ゚)ξ=3「はぁ。まぁ言ってあげてもいいけど、まずはドクオを待たなきゃいけないわ」

( ^ω^)「ドクオ?ドクオが関係あるのかお?」

川 ゚ -゚)「そうだな、直接的には関係ないがな。……それにしてもドクオは遅いな」

( ^ω^)「なんだお。ドクオも来るのかお。つぅーか、君らもう少しはすまなそうにしろお。時間帯もそもそもだけど、ここ人ん家だからね」

川 ゚ -゚)「……電話もつながらないな。こうなったら直接ドクオの家に行くか」

ξ*゚⊿゚)ξ「アイツはいっつもなにかしらの迷惑をかけるわね。仕方ないか」

( ^ω^)「無視かお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ほら、はやくこれに着がえなさいよ。外はすっごく寒いわよ。あったかくしないと」

( ^ω^)「え?うん、ありがと……じゃなくて!なにかまずは説明しろお!」

858:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/05(火) 05:49:25.72 ID:ezgtj7cJ0
( ^ω^)「とりあえず着替えたお……」

川 ゚ー゚)「とりあえず流される内藤は、私は結構好きだぞ」

( ^ω^)「いらないわそんな告白」

ξ*゚ ロ゚)ξ「わ、わたしも……!!」

( ^ω^)「いらない対抗意識を湧かせない」

ガチャ…

('(゚∀゚∩「……あれ、みなさんして何処か出かけるんですか?」

( ^ω^)そ「……すまん。起こしちゃったかナオ」

('(゚∀゚∩「ううん、違うよ。もとから起きてたんだ。お二人がこの時間にくるって昨日聞いたからね」 続きを読む
  1. 2011/04/05(火) 14:35:24|
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('A`)は謙虚なようです

555:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:52:51.67 ID:W6Cdftx/0 [sage]
( ・∀・)「明日から春休みだが、先生おまえたちの為を思って宿題を用意した。ちゃんとやってくるように」

一同「ええ~」

( ・∀・)「はい静かに。呼ばれた人から順に取りに来なさい、ブーン」

( ^ω^)「はいだお」

( ・∀・)「ショボン」

(´・ω・`)「はい」

( ・∀・)「ドクオ」

('A`)「いやいや先生、こんなもの受け取れませんよ」

( ・∀・)「いいから持って行きなさい」

('A`)「いやいやいやいやこんないいもの頂いちゃったら僕が上から怒られるんで」

( ・∀・)「上って誰だよ、いいからさっさとしろ」

('A`)「はい」



            ('A`)は謙虚なようです


558:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:53:28.47 ID:W6Cdftx/0 [sage]
( ^ω^)「さすがドクオだお!いつも通りの見事な謙虚っぷりだったお」

(´・ω・`)「本当にね、謙虚って言葉を履き違えてるよね」

('A`)「ハッハッハッ、まぁな。謙遜させたら俺の右にでる奴なんてゴマンと居るからな」

( ^ω^)「出た!ドクオの十八番『謙遜』!息をするように、瞬きするようにサラッと出てくるお!」

(´・ω・`)「流石だね、もう文脈完全無視だよね」

('A`)「お前らだって簡単にできるぜ?何か頂く時はとりあえず二度断って三度目で受け取ればいいんだ。長々と語ってしまってすみませんね」

( ^ω^)「ここでも謙遜!常にへりくだることを忘れないお!」

(´・ω・`)「素晴らしいね、見習わないけどね」

563:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:54:02.88 ID:W6Cdftx/0 [sage]
(´・ω・`)「取り敢えずドクオくん」

('A`)「はい」

(´・ω・`)「一緒に帰ってるんだから三歩下がってついてくるのはやめなよ、こっち来な」

('A`)「いえいえそんな、私なんぞがあなた方と肩を並べて歩くなんて恐れ多い」

(´・ω・`)「いいから、なんか僕らがいじめてるみたいなんだよ」

('A`)「いえいえい(´・ω・`)「い い か ら !」

('A`)「はい」

( ^ω^)「やべぇお!まじやべぇお!大和撫子はまだ絶滅してなかったんだお!」

(´・ω・`)(こいつらまじめんどくせぇ)

567:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:54:39.00 ID:W6Cdftx/0 [sage]
(´・ω・`)「二人とも春休みはなにするんだい?」

( ^ω^)「ブーンは家族揃ってじーちゃんばーちゃんちに行くんだお」

(´・ω・`)「いいね、僕は春休み中もずっと塾なんだ」

( ^ω^)「大変だお」

(´・ω・`)「うん・・・それでドクオは?」

('A`)「寝る」

(´・ω・`)「・・・それは寝て過ごすってことかい?他にもなんかするんだろう?」

('A`)「いや、ただただ寝続けるんだ」

( ^ω^)「でもせっかくの春休みを寝て過ごすんじゃもったいないお!」

('A`)「せっかく頂いた春休みだからこそ、ただひたすらに脇目もふらずに休まなきゃくれた人に対して失礼だろ」

( ^ω^)「おお」

(´・ω・`)「『休む』=『寝る』の発想しか出てこないお前が一番失礼だよ」

568:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:55:11.35 ID:W6Cdftx/0 [sage]
('A`)「とにかく俺は新学期まで寝る、じゃあな」

( ^ω^)「おお、バイバイだお」

(´・ω・`)「じゃあねドクオ、せいぜい頑張って」



( ^ω^)「すごいお、ドクオカッコ良すぎるお!ブーンも将来絶対ああなるんだお!」

(´・ω・`)「やめとけ」



ドクオは宣言通り新学期の朝まで寝続けたそうな

571:('A`)は謙虚なようです :2011/04/04(月) 23:55:43.83 ID:W6Cdftx/0 [sage]
―――そして新学期

( ・∀・)「じゃあ早速だけど宿題を出してもらおうか」

( ・∀・)「呼ばれた人から順に出しに来なさい、ブーン」

( ^ω^)「はいだお!」

( ・∀・)「ショボン」

(´・ω・`)「はい」

( ・∀・)「ドクオ」

('A`)「いやいや先生、一度頂いたものを突っ返すような真似死んでもできません」

( ・∀・)「うっせー!いいから出せや!!」



                                            おしまい


  1. 2011/04/05(火) 00:27:34|
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( ・∀・)花一匁 のようです

449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:27:15.26 ID:BEndk5hkO


かってうれしい花一匁

まけてくやしい花一匁


あの子が欲しい

あの子じゃわからん

この子が欲しい

この子じゃわからん


そうだんしよう


( ・∀・)「そうしよう」



( ・∀・)花一匁 のようです



456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:28:24.11 ID:BEndk5hkO

あの子が欲しい
あの子じゃわからん

この子が欲しい
この子じゃわからん

そうだんしよう
そうしよう


男が童謡を唄う度に


♪かってうれしい花一匁

きぃんと銀一文の音と
嗚咽と足音が増えていく

460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:29:26.21 ID:BEndk5hkO

ある日の道中、滅多に喋らない男が 御話を聞かせてくれた

( ・∀・)「かってうれしい花一匁
これの意味がわかるかい?」

私は首を振る。私の後ろでも、衣擦れの気配がある

( ・∀・)「これはね、『買って』うれしい花一匁 なんだ。花は君達」

( ・∀・)「勿論、競りに『勝って』もあるけどね」

( ・∀・)「花街に高ぁく売る君達を、たった銀一匁で買えたんだ。」

( ・∀・)「おっと。怨むなら僕じゃなくて、こぉんな銀銭で君らを売った親を怨みな。
郭の中でなww」

周りから、啜り泣く声が聞こえる
みんな年端もいかない子供達なのだろう

かかぁ かかぁ… おっかさん おっかさん
とおちゃん ちちうえ…

みな 親を呼んで泣いている

470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:32:52.49 ID:BEndk5hkO

( ・∀・)「♪かってうれしい花一匁
まけてくやしい花一匁」

男は歩く
のらくら歩く
手綱をきつく きつく握り締めて

( ・∀・)「………子供を金で売る親なんて 死んでしまえばいいのに」

ぽつりとつぶやかれた男の声が、深い怨みにまみれていた

474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:33:32.19 ID:BEndk5hkO



( ・∀・)「♪きぃまった。どくおがほしい」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ?どくおはおのこですよ?」


( ・∀・)「陰間はたかぁく売れるのさ。茶屋に置くもよし…ま、坊主のが好みそうな顔だがね」

ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ…」

(;^ω^)「ま、まぁ…ひぃやしゅうを買われるくらいなら……」

( ・∀・)「銀一文でいいかい?」

(;^ω^)「……ちぃと安過ぎやしないかお?」

477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:34:18.86 ID:BEndk5hkO

( ・∀・)「何言ってんだ。この娘達も銀一文で手ぇ打ってきたんだ。こいつなんか上玉だろう?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……っ」

( ・∀・)「それに、おのこはよく食う。いい口減らしじゃないか」

(;^ω^)「うぅ……」

( ・∀・)「売らねぇってんならいいんだぜ。度してりゃ上玉隠した貧乏なんざ腐るほどいる」

(;^ω^)「まっ、待てお!…………わかったお。ど、どくお!」

(;'A`)「ぁ…あぃ……」

( ・∀・)「…………」

483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:35:43.21 ID:BEndk5hkO

( ・∀・)「商談、成立でいいかい?」

(;^ω^)「おっ……お…」

( ・∀・)「じゃあ、もらっていくよ」

ちゃりん  銀銭が落ちる

('A`)「……とぉちゃん、とぉちゃん」

(;^ω^)「ど、どくお。元気でやるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「り、立派になるのよ」

('A`)「……とぉちゃん…かぁ、ちゃん……」

( ・∀・)「……。」

( ・∀・)「さぁさ、いくよ どくおくん」


この日初めて、私の目の前で男の子が買われた

489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:36:22.89 ID:BEndk5hkO

その日入った待合茶屋で、私達は初めて被りものを外された
初めての顔合わせに戸惑ったものの、男の号令にならい 男とどくおを皆で囲った

( ・∀・)「やや、随分と増えた。そろそろ広い宿屋を借りた方が良さそうだ」

(;'A`)「ぁ……う…」

( ・∀・)「な、どくお 皆可愛い娘達だろう。お前の仲間だ」

(;'A`)「ぇ……でも、おれ……」

( ・∀・)「だーいじょぶ。この待合茶屋に置き去りにも売っ払いもしないし、陰間にもしない。
お前達も花街になんか売らないんだからな」

男の発言に 娘達はざわつく
散々花街に売られた子の話をしてきたのに、真逆を言っているのだから

( ・∀・)「いいか?こぉんな銀切れ一枚の為にお前らを売る親なんて、親じゃない。
てめぇらの食い扶持の為に、お前らを引き替えちまうような屑だ」

494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:37:49.01 ID:BEndk5hkO

( ・∀・)「俺もな、昔 売られたんだ。
人買いにじゃない …直接、茶屋にだ。」

(;'A`)「ひっ……」

( ・∀・)「人買いなんかよりずっといい値になったさ。
9つになったばかりの俺は、店で一から仕組まれ、12で売られた。」

「…………」

(;'A`)「……」

( ・∀・)「でもな、間もなく 俺を養子として受け入れたいと、物好きな坊主が身請けを申し出てきた。」

( ・∀・)「茶屋を出て、俺は坊主の下で勉学に手を出しつつ働いた。
ま、んなこたぁどうでもいいんだが
さて、この腐れ坊主 坊主の癖して甘いものが大好きだった。」

497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:38:10.33 ID:BEndk5hkO

(*'A`)「……お団子…」

( ・∀・)「お前らの家で出るきびだんごとは別もんだぜ。あまぁいみたらしだんごさ
綺麗な落雁 練り菓子 羊羹……」

(*'A`)「うわぁ」

( ・∀・)「俺は、その腐れ坊主に恩返しがしたい。だからお前らを『雇った』。
住み込みで、飯もつけるし、少ないが給料も出す。
だから、俺と一緒に茶店を出して欲しい。」

「……」

娘達はぽかんとして、顔を見合わせている
私も 驚きを隠せない

どくおは 震えている

( ・∀・)「♪勝って嬉しい花一匁
負けて悔しい花一匁」


( ・∀・)「親御さん 見返してやろうぜ!」

503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:38:56.61 ID:BEndk5hkO

「…………」

(;'A`)「…………」

男の発破に まだ皆躊躇いをかくせないでいる
男の隣のどくおは 口をぱくぱくさせている


でも 私は思う
他の人買いに売られる前に雇ってもらえたのならば、それはむしろ幸運
春や色を売らずに働けるならば、それは安全
だから私は、みんなの背を押す


川 ゚ -゚)「私は賛成だ。
花街に売られるくらいなら、この男と店を立てた方が 何倍もマシだ」

立ち上がり 宣言する
花街 という単語を強調して、この話がどれだけ安物件なのかを暗に悟らせる

次いで、立ち上がった影がある

506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:39:40.08 ID:BEndk5hkO

('A`)「おっ…おれ、もっ…手伝う!
とぉちゃん直伝の、大福でっ、お前を手伝う!!」

( ・∀・)「!」

そこからは、早かった


从 ゚∀从「あたしも、お汁粉うまいぜ!」

从・∀・ノ!リ人「お茶の心得ならあるのじゃ!」

(*゚ー゚)「私も、練り餡すき!」

ζ(゚ー゚*ζ「焼き菓子なら任せてよ」

('、`*川「……ごへいもちは お品書きに並べられるかしら?」

*(‘‘)*「あたい、お茶、こぼさへんで!!」


( ・∀・)

( ;∀;)

508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:40:46.55 ID:BEndk5hkO

( ;∀;)ありがとう!

川 ゚ -゚)「泣くことはないだろう。私達を買ったのはお前だ」

ζ(゚ー゚*ζ「遊女にされるくらいなら、ね」

(*゚ー゚)「かぁさま達と離れるのは辛いけど」

从・∀・ノ!リ人「そのうち 噂を聞きつけた兄達が、妹者を買い戻しに来るに決まってるのじゃ!
だから、寂しくなんかないのじゃ!」

*(‘‘)*「殴ったら殴り返すから覚悟しとき?」

(ぅ∀;)「……は…はは……」

('A`)「おじさん、名前 教えてよ」

( ;∀・)「……ばっか言え こぉんないけめんがおじさんなわけねぇだろ」


( ・∀・)「もら。俺の名ぁもらだ。」

514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/04(月) 23:41:44.38 ID:BEndk5hkO

川 ゚ -゚)「もら か。わかった
なら、店の名前は決まったな」


川 ゚ -゚)「最良屋。和菓子のもらやだ。」

从 ゚∀从「まんまだなww」

('、`*川「けど、それがいい」

从・∀・ノ!リ人「看板娘の座はいただきなのじゃ!」

川 ゚ -゚)「ははっ。なら、はいんとどくおは手代になってもらおう。」

( ・∀・)「勝手に話が進んでくなー」
17
川 ゚ -゚)「いいだろう。こんな花魁予備軍が店を飾るんだ」

( ・∀・)「菓子より、店員ウケしそうだなぁ…
ま、腐れ坊主に死ぬほど美味い甘味を吐くほど食わせりゃ、俺ぁ満足だ」

ζ(゚ー゚*ζ「吐かせなんかしないわ」

(*゚ー゚)「お残しなんか、許さないんだから♪」

川 ゚ -゚)♪勝って嬉しい花一匁
( ・∀・)まけて悔しい花一匁

( ・∀・)花一匁 のようです 終


  1. 2011/04/05(火) 00:21:55|
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('A`)は代弁するようです

188:('A`)は代弁するようです :2011/04/03(日) 23:14:43.61 ID:T3Il0/RK0 [sage]
(,,゚Д゚)「犯人に告ぐ、このビルは完全に包囲した。無駄な抵抗はやめておとなしく出てこい」

( ^ω^)「うるさい!こっちには人質がいるんだお、少しでも変な動きを見せたら一人づつ殺してやるお」

(,,゚Д゚)「くそっ」

( ^ω^)「いいか?無事に人質を返して欲しかったら('A`)「ちゃんとそう言えばいいのに」

( ^ω^)

(,,゚Д゚)「えっ、それでいいのか?」

( ^ω^)「ちがーう!」






('A`)は代弁するようです



190:('A`)は代弁するようです :2011/04/03(日) 23:15:42.38 ID:T3Il0/RK0 [sage]
('A`)「皆が言いにくいことをズバッと代弁する」

('A`)「そんな人間に私は憧れています」

( ^ω^)「何それ初耳、いいから人質見張ってるお、分け前やらんぞ」

('A`)「へい」



( ^ω^)「さあ警察ども、逃走用の車と二人が一週間食える分だけの食料を用意しろ」

(,,゚Д゚)「・・・分かった、だが一時間だけ待ってくれ」

( ^ω^)「長すぎるお、十分で用意するお」

(,,゚Д゚)「そんな急には無理だ、せめて('A`)「給料日まで待ってくれ」

( ^ω^)

( ^ω^)「ちょっと待ってろ」

(,,゚Д゚)「お、おう」

193:('A`)は代弁するようです :2011/04/03(日) 23:16:37.80 ID:T3Il0/RK0 [sage]
( ^ω^)「ねえドクオくん?」

('A`)「へい」

( ^ω^)「いい子だから少し黙ってよーね?」

('A`)「へい」

( ^ω^)「約束だよ?」

('A`)「へい」



( ^ω^)「よし、待たせたな」

(,,゚Д゚)「('A`)「ううん、私も今来たとこ」

( ^ω^)「よーし、歯ぁくいしばれ」

194:('A`)は代弁するようです :2011/04/03(日) 23:17:11.42 ID:T3Il0/RK0 [sage]
( ^ω^)「お前全然代弁できてねーんだよ」

('A`)「憧れているだけじゃダメってことですね」

( ^ω^)「もういいから話の腰を折るな」

('A`)「へい」



( ^ω^)「んで、用意はもう出来たかお?」

(,,゚Д゚)「ま、まだだ。もう少しだけ待ってくれ」

( ^ω^)「ふざけんな!一人ぐらい殺してやってもいいんだぞ!人質は何人でもいるんだからな!!」

('A`)「そう!この銃の中に入ってるBB弾のようにな!!」

( ^ω^)

('A`)

(,,゚Д゚)

(,,゚Д゚)「突入ー!!」

( ^ω^)「うわー!!」

196:('A`)は代弁するようです :2011/04/03(日) 23:17:49.75 ID:T3Il0/RK0 [sage]
( ^ω^)「くそー」

(,,゚Д゚)「おら、キリキリ歩け」

( ^ω^)「ちくしょう、ちくしょう」

( ^ω^)「コイツさえ、コイツさえいなければ('A`)「彼女は俺のものだったのに」

( ^ω^)「うっさい」

('A`)「ちなみにここで言う『彼女』とは奪ってきたお金のことを指しています」

( ^ω^)「あながち間違ってないし、なにちょっと成長しちゃってんの」

('A`)「立派に育ててくれてありがとうございます、これからはひとりで強く生きていきます」

( ^ω^)「二人揃ってブタ箱行きだけどな!」






                                           おしま('A`)「完」
  1. 2011/04/03(日) 23:39:15|
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【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが…

124:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 21:51:47.89 ID:6MthuGrpO
【オサム、起きる】

(´<_` )「フーンフーンフーンフーンフーーーーーーーーーーーン」

【+  】

(´<_` )「?」

【+  】

(´<_` )「あれれ~?道の真ん中に手のひらサイズの棺桶が落ちてるよぉ~?」

【オサム】 クルッ

(´<_` )「棺桶の裏に名前が書いてある。オサムくんの落とし物か」

125:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 21:53:19.77 ID:6MthuGrpO

(´<_` )「うん?まだ中に何か入ってるようだ」

【+  】ゞ-))) コロンッ

ヾ(;<_; )ノシ「ヒギィヤー!!」ッポーイ

ボトッ!!

棺桶が弟者の手から落下した!
オサムに9999のダメージ!
オサムに9999のダメージ!
オサムに9999のダメージ!

オサムは全身粉砕骨折した!!



【オサム、起きる】
改め【オサム、起きる間もなく粉砕骨折する】

127:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 21:56:03.61 ID:6MthuGrpO
【オサム、今度こそ起きる】

【+  】ゞ-)

(´<_`;)「びっくりした。虫かと思った。
       なんだこのちみっこい生き物は」

【+  】ゞ゚) パチッ

(´<_` )「あ、起きた」

【+  】ゞ゚)(´<_` )

【+  】ゞ○)(゚<_ ゚;) ビクッ

【+  】≡3 サッ

(´<_`;) ドキドキ
      ,_
【+  】ゞ゚#) ソッ…

(´<_`;)「なんだその顔は!?
       自分ばかりが被害者だと思ったら大間違いだぞ!!」

128:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 21:59:02.68 ID:6MthuGrpO
【オサム、仲良しになる】

【+  】ゞ゚)

(´<_` )「俺は流石弟者だ。
       さっきは粉砕骨折させて悪かったな」

【+  】ゞ゚) ?

(´<_`*)「分からないならいいんだ、存分に忘れてくれ」

【+  】ゞ゚)) コクリ

(´<_` )「お前はオサムくんの忘れ物なのか?」

【+  】ゞ゚))) フルフル

(´<_` )「お前の名前がオサムなのか?」

【+  】∀ゞ^)b グッ

(´<_` )

( <_  )(きもっ…いやでも、くそっ!やはりこれはダメだ!きもい!!)

130:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:02:06.67 ID:6MthuGrpO
【オサム、流石家へ行く】

(´<_` )「ただい」

( ´_ゝ`)「おk、ブラクラゲット」

d(´く_` )「流石だぜ、兄者!
        兄者の魅力に気づかない女どもはバカだぜ!!」

(*´_ゝ`)b「そうだろうそうだろう、兄は流石だろう!」

(´<_` )「ま…」

( ´_ゝ`)「」

(´<_` )

(;´_ゝ`)「望みはなんだっ!?いくら欲しい!?」

(´<_` )「いろいろ言いたい事はあるが、兄者の心の闇が深すぎて何も言えない」

131:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:05:04.66 ID:6MthuGrpO

(´<_` )「それよりこれ見てくれ」

【+  】ゞ゚)ノシ

( ´_ゝ`)「ほう」

(´<_` )「なかなか可愛いだろう?笑いさえしなければ」

(;´_ゝ`)「お前高校生にもなって豆で遊んでるの?」

(´<_` )

【+  】ゞ゚)

(´<_` )「……まめ?」

_ゝ`)「そうか、弟者よ…俺の弟は独り寂しく豆で…豆を恋人と思いながら…」

(´<_`;)「待て!!俺が豆で遊んでると勘違いしたままどこかに行くな!!
       というか、恋人とは言ってない!!」

132:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:08:04.37 ID:6MthuGrpO
【オサム、豆にされる】

【+  】_!_゚)

(´<_` )「兄者にはコイツが豆に見えるのか?」

( ´_ゝ`)「どこからどうみても手のひら大の豆だな」

(´<_` )「でけーよ。少しは豆である事に疑問持て」

( ´_ゝ`)「して、弟者にはこれが何に見えると?」

(´<_` )「そりゃあ…」

【+  】ゞ゚)v ピース

(´<_` )「…棺桶の妖精さん」

(;´_ゝ`)「誰か救急車ぁぁぁあああああ!!
       しっかりしろ弟者ぁ!! もちにときめけぇぇぇぇぇ!!」

(´<_`;)「お前が落ち着け!!
       分かったよ今のは俺が悪かったよ!
       妖精さんじゃなくて吸血鬼だよ!」

( ;_ゝ;)「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

133:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:11:02.72 ID:6MthuGrpO
【オサム、褒められる】

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者!ちっこい兄者!何してるのじゃ?」

(*´_ゝ`)「おお、妹者!おっきい兄者はちっこい兄者を精神病棟にぶち込もうとしてるんだよ!」

(´<_`#)「離せ!触るな!俺はまともだ!!」

l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?」

【+  】ゞ゚)ノ

l从*・∀・ノ!リ人「わ~っ!可愛いのじゃー!」

(*´_ゝ`)「え?」

(´<_`;)「え?」

l从・∀・*ノ!リ人「のうのう兄者達!これなんなのじゃ?妖精さんなのじゃ?」

(;´_ゝ`)「妹者たん、嘘だよね!?それでっかくてひとりでに動く豆だよね!?」

(´<_`#)「形勢逆転のようだな…って、ひとりでに動くのも見えてたんかいっ!!」

l从・∀・ノ!リ人「あ、それで兄者達は何してたのじゃ?」

(´<_` )「おっきい兄者を頭の病院に連れて行こうとしてるんだよ」

(;´_ゝ`)「本当なんですぅ!! 豆が! 豆が動いたんですぅ!!」

135:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:14:16.32 ID:6MthuGrpO
【オサム、食べる】

(´<_` )「オサムは何を食べるんだろう。吸血鬼だからやはり血か?」

【+  】ゞ゚) グキュルルル…

(´<_` )「よしよし待ってろ。今血を持って来るからな」

(´<_` )「兄者、ちょっと」

(;´_ゝ`)「お兄ちゃん今のやり取り聞いてたよ!?余すとこなく聞いてたよ!?嫌だよ俺、豆の餌になるの!」

(´<_` )「腕を一本なくすだけの簡単なお仕事です」

(;´_ゝ`)「豆KOEEEEEEEEEE!!」

【+  】ゞ゚) トコトコ

(;´_ゝ`)「ぎゃー!!豆こっち来た!豆来た!」

(´<_` )(シュールな絵だなぁ…)

136:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:17:13.53 ID:6MthuGrpO
【+  】ゞ゚) カプッ

( ;_ゝ;)「開いた豆が閉じて指が挟まれたー!!」

(´<_`;)「俺から見ればオサムが兄者の指を噛んでるようにしか見えんが、兄者が見てる光景はある意味ホラーだな」
     ,,_
【+  】ゞ゚) チュー…

(´<_` )「微妙な顔してるな。どうした?」

【+  】ゞ ) ゲロォォォ…

(´<_` )「おい、オサムが吐いてるぞ。どうしてくれる」

( ´_ゝ`)

   \\\
  (⌒\ ∧_∧
  \ ヾ(´_ゝ)
   (mJ  ⌒\
   ノ ∩兄 / /
   ( ||∧_∧ ゴメンナサイ オニイチャン ゴメンナサイ!!
`/\丿 |(   )
(_へ_ノヽ__ノ

(#´_ゝ`)「次はお前がやれ!!」

(´<_`;)「…把握した」

137:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:20:12.14 ID:6MthuGrpO

【+  】ゞ゚)ノシ バンバン

(´<_`;)「分かった分かった、そう催促しなくとも今やるから。
       さぁ、ひと思いにやってくれ」

【+  】ゞ゚) カプッ

【+  】ゞ゚) チューチュー

( ´_ゝ`)「俺がダメなら俺と同じ顔のお前もどうせダメだろうがな。
       もし大丈夫なら明日すれ違う人全員におちんちんびろーんしながら登校してやんよwww」

【+  】ゞ-) チューチュー

(´<_` )「…今だから言うが、俺兄者の事嫌いじゃなかったよ」

(;´_ゝ`)「ちょっと待ってどういう意味!?
       なんで今言ったの!?
       飲んでるの!?ねぇオサムちゃん飲んじゃってるの!?」

138:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:23:02.20 ID:6MthuGrpO
【オサム、呼ぶ】

(´<_` )「何か芸は出来ないのかな。
       頭は良さそうだから、すぐ出来そうだが」

【+  】ゞ゚)b

(´<_` )「ん?なんかやるのか?」

【+  】ゞ゚)) コクコク

【+  】≡3 ピューッ

【+  】

【+  】川 モゾ

【+  】д川 モゾモゾ

【+  】川д川


140:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:26:04.94 ID:6MthuGrpO

(´<_`*)「他にも仲間がいたのか。オサムの彼女か?」

【+  】ωФ)人川#皿゚川ノシ

(´<_` )「んっ?まだ中に…」

【+  】;;-゚)人( ФωФ)ノシ川#皿゚川

【+  】゚∋゚)人(#゚;;-゚)人(ФωФ)人川д川

(´<_`;)「え?え?」

【+  】ゞ゚)人(∴)人(∵)人( ゚д゚ )人(・∀ ・)/\(=゚ω゚)ノ(゚8゚)人(#゚;;-゚)人(ФωФ)人川д川/ ジャジャーン

(´<_`;)「イッツ・イリュージョン!!」

( ´_ゝ`)「あ、豆めっちゃ増えとる」

142:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:29:07.92 ID:6MthuGrpO
【オサム、懐く】

l从・∀・ノ!リ人「姉者も呼んで来たのじゃ!」

∬´_ゝ`)「どうしたの妹者?何の騒ぎ?」

【+  】ゞ゚)

∬´_ゝ`)「ずいぶん可愛らしいお客さんがいるわね、どちらさま?」

l从・∀・ノ!リ人「奄美ディサブレッドなのじゃ!」

(´<_` )「妹者、勝手に名前つけちゃいけません。それオサムだから、ディサブレッド違うから」

( ´_ゝ`)「我が妹ながらとんでもないネーミングセンスだな」

【+  】ゞ゚)「棺桶死オサムと申します。弟さん達にはいつもお世話になってます」

∬´_ゝ`)「流石姉者よ。こんな童貞ひきこもりな弟達だけど、仲良くしてあげてね」

l从;・∀・ノ!リ人「オサムが喋ったのじゃー!!」

(´<_`;)「何故童貞だと知ってる…!?」

( ´_ゝ`)「豆が変色した…だと…」

155:【+  】ゞ゚)棺桶死オサムを拾ったようですが… :2011/04/03(日) 22:47:38.33 ID:6MthuGrpO
【オサム、教える】

(´<_` )「話せるなら話せると何故言わんのだ」

【+  】ゞ゚) ムサームサー

(´<_`#)「可愛くない!!今更そんな鳴き声で騙されるか!」

【+  】ゞ゚)「すみません。今年で32になるというのに、お恥ずかしい」

(´<_`;)「あっ、いえ…こちらこそ、生意気な口きいてすみませんでした…はい…」

【+  】ゞ゚)「先ずは貴方を騙していた事、謝ります。本当に申し訳ありませんでした」

【+  】ゞ゚)「私を拾った貴方達が良い人か悪い人間かどうかを見ていたのです。でも思い過ごしでしたね、貴方達は本当に良い人だ」

(´<_` )「一つ質問いいですか?どうして兄者にはオサムさんが豆に見えたんですか?」

【+  】ゞ゚)「先程も言った様に、人間の中には悪い人もいます。
        そこで我々は人間界で生きる術を身に着けました。
        それが邪(よこしま)な心を持った人間には、我々が豆に見えるという」

('A`)「ういーっす弟者!そのでっかい豆なに?」

【+  】ゞ゚)「特別な魔法なのです」

(´<_` ) 続きを読む
  1. 2011/04/03(日) 23:19:37|
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ジジイ共がバンド名を決めるようです

107:ジジイ共がバンド名を決めるようです :2011/04/03(日) 21:23:21.20 ID:f/hx8aQ80

('A`)「定年退職後、暇を持て余した俺たちは音楽と出会い……」

( ^ω^)「一年間の猛練習の末……」

( ゚∀゚)「ようやく初ライブにこぎつけたぜ」

( ФωФ)「ワシらも齢六十にしてバンドマンの端くれなのである」

( ゚∀゚)「だが、ちょっと待てよ」

( ^ω^)「なんだお?」

( ゚∀゚)「まだ『バンド名』決めてなくね?」

('A`)「あー……忘れてたわ」

108:ジジイ共がバンド名を決めるようです :2011/04/03(日) 21:23:40.11 ID:f/hx8aQ80

('A`)「では、お手元のフリップに書いて見せ合おうじゃないか」

(;゚∀゚)「(いつ用意したんだよ……)」キュキュ

( ФωФ)「(老眼でよく見えないのである)」カキカキ

( ^ω^)「……」シュッシュッ

('A`)「それでは、まずブーンから」

( ФωФ)「なるべく前向きなのがいいのである」

( ^ω^)「おっおっお、ジジイ共にはもったいない案だお」

( ゚∀゚)「うるせージジイ」

('A`)「お前もジジイだろうが」

109:ジジイ共がバンド名を決めるようです :2011/04/03(日) 21:25:00.23 ID:f/hx8aQ80
( ^ω^)「じゃーん!」

『LUNA 爺』

(;'A`)「何でV系をチョイスしたの!? 俺たちがやるの演歌系ロックだよ!」

(#ФωФ)「次ドクオ!」


('A`)「俺たちの状況を如実に表現したよ」

『放課後爺タイム』

(;^ω^)「ドヤ顔でフリップ見せ付けんなお!」

(;゚∀゚)「微妙に上手いけど『爺タイム』って何だよ! しわしわ時間か!」

(#ФωФ)「次ジョルジュ!」


( ゚∀゚)「どうだ」

『おっぱいはやっぱり爺カップ』

(;'A`)「単なるお前の好みだろ!」

(;ФωФ)「お前も『爺』であるか! 打ち合わせでもしてたのかお前ら!」

(;^ω^)「そしてGカップなんてそうそう出会えないお!」

110:ジジイ共がバンド名を決めるようです :2011/04/03(日) 21:25:23.53 ID:f/hx8aQ80

('A`)「そういや、ロマネスクはなんて書いたんだ?」

( ФωФ)「ワシか」

( ゚∀゚)「どれどれ……」

『ROMAネステイック☆』

(;^ω^)「ロマが一番酷いお……」

(;'A`)「俺たち関係ないじゃん」

(;ФωФ)「ああああああ! 酷評はやめるのである!」

( ゚∀゚)「いいんじゃねーか? 『☆』(笑)」

(;ФωФ)「だからやめるのであるううううううううううううううう!」



結局('A`)の孫の案『爺トルズ』が採用されたようです
  1. 2011/04/03(日) 22:17:08|
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(人)a virgin=童貞 のようです

791:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/03(日) 00:51:17.89 ID:rDxvevF00

代わり映えしない生活 退屈な毎日
そんな鬱積した感情を秘めたまま、僕らの日常は無情にすぎていく
僕らの人生は、さながら何も代わり映えしないカスIDのようだ


( ^ω^)今日も代わり映えしないIDだお

( ^ω^)ああ……今日も日付が変わるお

川 ゚ -゚)ぼむん

( ^ω^)

( ^ω^)お?

( ^ω^)

( ^ω^)……どっから出てきたお

川 ゚ -゚)画面の中だよ

( ^ω^)は

806:1レス目>>791 :2011/04/03(日) 01:11:44.08 ID:IFwnJ30R0
突然現れた女は僕の戸惑いにも表情一つ変えない。
その無機質な印象と容姿の美しさは確かに異次元の匂いがした。

川 ゚ -゚)はじめまして。私は二次元からの使者、素直クール

( ^ω^)はじめまして…なんのようですかお?

川 ゚ -゚)あなた今、ID見てため息を吐いたわね

( ^ω^)はい

川 ゚ -゚)ぶち殺すぞ

(^ω^)

( ^ω^)え?

川 ゚ -゚)IDは私達の身体も同然

川 ゚ -゚)それを見てため息をつかれるなんて、胸のサイズをネタに笑われるに等しい侮辱だ

川 ゚ -゚)あやまれ

( ^ω^)え?

川 ゚ -゚)あやまれ

819:1レス目>>791 2レス目>>806 :2011/04/03(日) 01:20:53.75 ID:AvBWHC1v0
(;´ω`) ご、ごめんお……。そんなつもりじゃなかったんだお

(;´ω`) 僕はただ毎日が漠然と過ぎていくのがたまらなく嫌なだけなんだお

川 ゚ -゚) ほう、そんなに無為に時を過ごしているのか?例えば今日はなにをした?

(;^ω^) きょ、今日は……モゴモゴ

川 ゚ -゚) いい。言わないでも知っている。画面の中から見ていたぞ。

川 ゚ -゚) お前の今日一日の行動は朝起きておもむろにパンツを脱いでそれから……

(;^ω^) うわあああああああ!!言わないで!言わないでいいお!!!

川 ゚ー゚) ふふん、IDを見てため息をついた罰だ

( ´ω`) でもこれで如何に僕が無為な日々を過ごしているか、わかってくれたと思うお

川 ゚ -゚) 簡単じゃないか

     て
( ^ω^)そ お?

川 ゚ -゚) キミの無為無情な日々を変える、そんなこと簡単にできるじゃあないか

(*^ω^) mjdk!?どどどどうすればいいんだお!?

829:1レス目>>791 2レス目>>806 3レス目>>819 :2011/04/03(日) 01:32:35.45 ID:nyEuUeTN0
川 ゚ -゚)「外に出ろや」

( ^ω^)「………………」

( #゚ω゚)「それができたらこんな生活してねえええええええええええ」

川 ゚ -゚)「む。やってみてから――」

( #゚ω゚)「うっせええええこのクソアマアアアアア! こういう展開なら、チュッチュギシアンだろおおおおおお」

川#゚ -゚)「……帰る」 ぼひゅん

( #゚ω゚)「おう! 帰れ!」

( ^ω^)「まったく……クソ展開にもほどがあるお」

( ^ω^)「……ん?」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/03(日) 00:01:13.05 ID:virginED0 [1/1]

( ^ω^)「ID変わってるお……」

ぼむん

川 ゚ -゚)「貴様にはお似合いのIDだろうよ」

ぼひゅん

(人)a virgin=童貞 のようです 完



  1. 2011/04/03(日) 10:32:25|
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( ・∀・)モララーは寿司を食べ歩くようです

586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:38:52.83 ID:iqf8tyVf0


( ・∀・)はぁ、仕事おわり

( ・∀・)あーお腹すいたなあ。今日は寿司でも食べにいこうかね


モララー 会社員32歳。童貞。
寿司が大の好物で、寿司屋巡りが、彼の大人()の休日の楽しみ方である。

しかし、こうやって仕事帰りにフラッと寄るのも、また良し。


( ・∀・)ここにしようか。初めての店だ


■■内藤寿司■■


588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:40:29.39 ID:iqf8tyVf0


( ・∀・)カラカラ

( ^ω^)らっしゃいませー

( ・∀・)キレイなお店だな。清潔でない飲食店に美味いものなし。合格。

( ^ω^)お飲物は、なんにしやしょう

( ・∀・)うーん、どうするか。飲むか。いや、ここはお茶で

( ・∀・)初めての店では、お茶を頼む。お茶の出し方によっても、その店の品格が伺えるというものだ

( ^ω^)ヘイアガリーおひとつー

( ・∀・)ちなみに、アガリって言うのはお茶の別称。というか、寿司屋の符丁だね

( ・∀・)だから、客がアガリという言葉を使うのは違和感があると俺は思うね。うん


590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:43:17.16 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)なんにしやしょう。握りで、刺身で

( ・∀・)握ってください。お好みで

( ・∀・)寿司屋にきて、握りを食わないで帰る奴は何なんだろうなぁ

( ・∀・)せっかく寿司屋に食いに来てるんだからな。気取りやがって

( ・∀・)お前、刺身って言いたいだけちゃうんかと

( ・∀・)さて……何から食うか。じゃあ、赤身

( ・∀・)ここで、通は一巻目にタマゴを頼んで店を試すという奴がいるが

( ・∀・)解ってないね。本当の寿司好きなら、魚介を食って店を試すものだ

( ・∀・)つーか、タマゴ食って不味かったらお前帰るんかと。海原雄山かよ

( ・∀・)みなさんはどうですかね?


594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:46:11.63 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)あっ、すいません。ウチ、マグロ置いてないんすよ

( ・∀・)……へ?ま、マグロないの?

( ・∀・)まいったね。マグロは寿司屋の看板だ。マグロのない寿司屋なんて初めてだ

( ・∀・)寿司屋は、マグロだけは収益を度外視して握るものと聞くが……

( ^ω^)すいませんお。なにか違うものを

( ・∀・)うーん、じゃあ、ヒラメもらおうかな

( ・∀・)ヒラメは寒い時期が一番うまいというけどね。脂ものっているし

( ・∀・)魚は冬に脂がのるものだ。もちろんそれ以外もあるが

( ・∀・)冬は寿司好きにとっちゃあ、たまらない季節というが

( ・∀・)いやいや。春夏秋冬いつの季節も、季節に応じた味わいがあるものよ


598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:49:05.10 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)あっ、すいません。ちょっとヒラメも置いてません

( ・∀・)えっヒラメも?マジかよ

( ・∀・)じゃあ、しめ鯖ください

( ・∀・)うまく〆られたサバときたら、ほんとに堪えられないよなぁ

( ^ω^)すいません、サバもちょっと

( ・∀・)えっ

( ・∀・)……

( ・∀・)ちょ待てよ

( ・∀・)じゃあ、いったい何ならあるっていうんだい?

( ^ω^)そうですねえ


599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:52:07.83 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)今日のオススメはハンバーグ寿司ですね

( ・∀・)

( ・∀・)は

( ・∀・)ハンバーグ寿司だとおおおお

( ・∀・)なんという事だ なんという事でしょう

( ・∀・)ハンバーグ寿司こそ、日本の食文化の崩壊の象徴!

( ・∀・)それが回ってない寿司屋で出てくるとは!

( ^ω^)プリンもオススメですお

( ・∀・)ぷりんんんんだとおおおおお

( ^ω^)おみくじもやってますお( ・∀・)やめろおおおおお


603:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 19:57:33.39 ID:iqf8tyVf0


( ・∀・)いやいや、ここは寿司屋だろう?俺は普通のお寿司が食いたいんだよ

( ・∀・)普通のネタはないのかい?

( ^ω^)アスパラ ハンバーグ フォアグラ

( ・∀・)い いや

( ・∀・)いやああああああ

( ^ω^)うちは、既存の既成概念を取っ払ったニューウェーブの店ですお

( ・∀・)何この寿司屋!俺は自分の家に帰らせてもらうぜ!

( ^ω^)ガシャポンも置いてますお

( ・∀・)たたき壊せ 今すぐにだ!


604:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 20:00:10.33 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)……お客さん。聞いて欲しいお

( ・∀・)え、なんだい

( ^ω^)私も、昔はお客さんと同じ考えでした

( ^ω^)伝統的な技や仕込みを守っていく事が、これからの寿司の文化に繋がっていくと

( ^ω^)しかし、現実は非常でした

( ^ω^)何の取り柄もない、ただ昔ながらの仕事しかできない店に、客は入らなかったんですお

( ^ω^)店の売れ行きが低迷していく中……私は、ある漫画に出会ったのです

( ・∀・)漫画ですか

( ^ω^)それに、こんな事が書かれていたんですお


605:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 20:02:33.98 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)「本物のフランス料理なんか求めないで、本物のフレンチシェフになることを考えろ」!
・( ^ω^)「本物のフレンチシェフなら、それがたとえ卵をご飯にぶっかけたものでもフランス料理になる」!
( ・∀・)はあ

( ^ω^)心に響きましたお。私は寿司屋ですけど

( ^ω^)寿司職人の技と心さえもっていれば、私が出すものは全て寿司になるのだと

( ^ω^)そう気づいた瞬間、わたしは売り上げを伸ばす為に

( ^ω^)古今東西のあらゆる流行りのものを店で出しましたお

( ・∀・)それ単なる言い訳ちゃうんですか

( ^ω^)おかげで、店の儲けは増えましたお。ハンバーグ寿司もお子様に大人気だお

( ・∀・)うーん


609:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 20:05:19.32 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)食べてくださいお。これが、私の店のハンバーグ寿司ですお

( ・∀・)おお……すごい香ばしい香りと、脂の光沢が食欲をそそる

( ・∀・)モグモグ

( ・∀・)こっこれは

( ^ω^)和牛とイベリコ豚の合い挽き肉に、北海道産の新鮮な野菜

( ^ω^)それに、苦心の思いで完成させた秘伝のスパイスを加え

( ^ω^)最高級の備長炭で焼き上げましたお

( ^ω^)内藤寿司の誇る、最高の一品ですお

( ・∀・)大将……

( ^ω^)解って頂けましたかお


610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 20:08:22.22 ID:iqf8tyVf0


( ^ω^)ささ、他にもいろいろメニューはありますお

( ^ω^)ロールキャベツ、青椒肉絲、シーフードカレーなんかもオススメですお

( ^ω^)プリンもなんと自家製ですお!

( ・∀・)あ、ああ



■■内藤寿司■■



( ・∀・)あのハンバーグ寿司

( ・∀・)普通だったな……




―――終―――



  1. 2011/04/03(日) 00:32:40|
  2. 総合作品まとめ
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从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从

464:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:07:07.53 ID:qOSyRPrRO



近づくな
近づくな

从 ∀从

アタシは爆弾だ

从 ゚∀从



465:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:09:22.37 ID:qOSyRPrRO

从'ー'从「ほぇ?」

从 ゚∀从「比喩的表現とかじゃなくてよ、アタシは爆弾なんだよ」

从 ゚∀从「数年前に話題になっただろ?
     人間と兵器を融合云々~ってあれ、アタシも実験台の一人だったんだ。
     今じゃ仲間はみぃーんなぶっ殺されるか爆発して、残ってるのはアタシだけになっちまったけどな。
     ほらここ、分かるだろ? チクタク言ってる」

从 ゚∀从「だから、アタシに近づくな。
     爆発させるぜ?」

从'ー'从「ん~?」

从;゚∀从「お、おい!!」

从^ー^从「本当だ~、チクタク言ってるよぉ~!
     かっこいいね! ハインちゃん!」

从;゚∀从「お前、な…」

なんでだろう。
なんで唯一アタシの名前を呼んでくれたこの女の子が、敵国の王の娘なんだろう。

467:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:11:28.94 ID:qOSyRPrRO

王の娘がどうしてこんな治安の悪い裏路地をほっつき歩いてたのかは分からない。
あーもー、コイツの父親どもは何やってんだよ。
テメェらがしっかり首輪つけて鎖でつないでおかねーから、アタシがこんな目に遭うんだ。
渡辺がここに来てから、もう三日が経つ。

从 ゚∀从(今更ほっとくわけにもいかねぇよなぁ…)

長年戦争してる憎き敵国の、それも王の娘と知れたら何をされるか分かったもんじゃない。
見せしめに殺される事なんて充分に有り得る。いや、間違いなくそうなるだろう。
こんな所でこんな暮らししてるアタシでも顔を知ってるくらいだ、渡辺の事を知らない人なんてもうこの国にはいないんじゃないだろうか。

( ФωФ)

从'ー'从「あ、猫さ~ん!」

( ФωФ)「いいえ、ただのオッサンです」

从'ー'从「えぇ~…」

从 ∀从(猫とオッサン間違えてる…)

本当に、なんでコイツなんだ。

468:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:13:23.74 ID:qOSyRPrRO

爪'ー`)y-「よう、ハイン」

从 ゚∀从「おう、フォックスじゃねぇか。久し振りだなー」

爪'ー`)y-「…コイツは」

从'ー'从「?」

从^ー^从「ハインちゃんのお友達ですか? こんにちは」

从;゚∀从「バカッ!! 家の中にいろって言っただろ!!」

从;'ー'从「えぇ!? そうだったっけ、ごめんなさい…」

从;゚∀从「ったく…」

爪'ー`)y-「…ハイン」

从;゚∀从そ「アイツはなんでもねぇんだよ!! ただのデクだ! 気にすんな!!」

爪'ー`)y-「すごいな、お前。
      爆発どころか核兵器まで手に入れたのか」

从 ゚∀从「は?」

469:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:18:21.18 ID:qOSyRPrRO
何を言ってるんだ、コイツは。

爪'ー`)y-「なんだ、知っててパクったんじゃねぇのかよ?
      あれはな、渡辺様様の娘によぉーっっく似た……
      この国の新しい最終兵器だ」

从 ゚∀从

爪'ー`)y-「覚えてるだろ? 俺の時はナイフ、お前の時は爆弾。
      生きてる人間に直に埋め込むなんて、頭の良い奴らはキチガイじみてるよな。
      だが今回は安心しな、完璧にキチガイだ」

爪'ー`)y-「人間を作っちまったんだよ、この国の秩序様達は。
      国ひとつどっかーんと逝っちまうくらいの極上もんらしい。
      おまけに見た目は敵国の王のかあいい性悪娘にそっくりだなんて、粋な事をなさる」

从 ∀从「………」

爪'ー`)「…さーて、なんかお前忙しそうだから、俺もう帰るわ。
     核兵器は欲しいが、ダチのダチを奪うつもりはさらさらないんでね」

从 ゚∀从「!」

爪'ー`)「っと、ハイン。
     またいつか酒でも飲もうぜー。
     今度はお友達も一緒にな」

从 ゚∀从「…またいつか、な」

470:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:20:13.00 ID:qOSyRPrRO

从-ー-从 すやすや

从#゚∀从「起きろ渡辺!!」

从;'ー'从「ふえぇ!?」

从 ゚∀从「この国を出るぞ!!」

从;'ー'从「な、なんでぇえ!?」

ハインちゃん引っ張ったら痛いよ~!
なんて人の気も知らないで、まだ気の抜けた事を言ってる。
説明してる時間なんてない。

从 ゚∀从「もうこんな国とはおさらばするんだ!
     普通の人間みたいにくだらない事で笑って、
     普通の人間みたいにどうでもいい事で泣いて!」

从 ∀从「普通の人間みたいに生きるんだ!
     幸せになるんだ!! 一緒に!!!」

从'ー'从「…ハインちゃん?」

472:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:22:10.44 ID:qOSyRPrRO

从'ー'从「じゃあ大切な約束だね!?」

从;゚∀从「んん?…ああ」

从'ー'从「分かった! ちょっと待っててね!」

从゚∀从「は…?」

从'ー'从「はい! 出来たよ~」

从 ゚∀从「…なんだよ、これ」

从'ー'从「おまじないだよ。
     小さい頃にね、誰かが教えてくれたの。
     大切な約束の時は、小指と小指を赤い糸で結んで~」

从;'ー'从「結んで~…あれれ~? なんだったっけ~?」

从;゚∀从(またこのパターンだよ…)

从 ゚∀从「………」

从*゚∀从「…がと、な」

从'ー'从「ん? 今、何か」

从*゚∀从「なんでもねぇよっ」

473:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:24:03.39 ID:qOSyRPrRO

从'ー'从「なんで人間はハインちゃんの事怖いって言うんだろう?
     ひどいよね、こんなに優しいのに」

从 ゚∀从「優しくねぇよ!! …まっ、アタシは爆弾人間だからな」

从'ー'从「あたしは爆弾なんか怖くないよ。
     ハインちゃんが爆弾なら、あたしは核兵器だもん。ね?」

从;゚∀从「!! お前っ…」

从^ー^从「あたし核兵器で良かったよ。
     だってハインちゃんの事怖がらなくて済むもん!」

从'ー'从「ところで、核兵器ってなに?」

从 ∀从「………」ドスッ!!

从 ー 从「ぐっ…」

ドサッ…



从 ∀从「教えてやるよ渡辺、核兵器ってのはな…」

474:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:26:16.69 ID:qOSyRPrRO

从 ∀从

「おい見ろよ。今城の門から入って来た女、すごい荷物だぜ」

「背中に何を背負って…待てよ、あれって…まさか…!!」

从 ゚∀从

「敵国の爆弾人間だ!! ハインリッヒが巨大な爆弾を抱えて乗り込んで来たぞ!!」

「射殺しろ!! 撃てー!撃てー!」

从 ゚∀从「はっ!! アタシに銃なんざ無駄無駄無駄ァ!!」

「バカ!! 下手に刺激すると爆発するぞ!! この城ひとつ簡単に吹っ飛ぶぞ!?」

「爆っ…!? ヒィ!!」

从 ゚∀从(んな簡単に爆発しねぇよ、アタシ達はもっと高性能なんだ)

从 ゚∀从(自分で爆発すると決めた瞬間、或いは自分の心臓が止まった時でないと、爆発しねぇんだよ、…っと!!)

从 ゚∀从「ひゃっはー! なんだよ、兵隊さんはみーんな逃げちまったのかー?
     こりゃ思ったより早くターゲットを見つけられそうだぜ!」

483:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 15:57:57.98 ID:qOSyRPrRO
「きゃあ!! なにするのよ!?」

从#'ー'从「離してよ!! アンタみたいな国のゴミが、気安く私に触らないでよ!! 汚い汚い汚いっ!!」

从 ゚∀从「誰が離すかバーカ。やっと見つけたぜ、ワガママ女」

从 ゚ー从「よっと。渡辺、お前はここで待ってな。
     …すぐ、終わらせるから」

从-ー-从

从;'ー'从「何これ…私!? 気持ち悪い!!
     ちょっと誰か来てー!! 誰もいないのー!?」

从-ー-从

从#'ー'从「早くこのゴミ共を殺してちょうだい!!」

486:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 16:02:02.83 ID:qOSyRPrRO

『ねぇハインちゃん、核兵器ってなに?』

『あたしって…』



ああ、まだ教えてなかったな。

馬鹿なお前にこのハイン様が教えてやるよ。

核兵器ってのはなぁ……





从#゚∀从「お姫様の事なんだよっ!!!」



489:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 16:05:13.03 ID:qOSyRPrRO

チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタクチクタク
チクタクチクタクチクタク
チクタクチクタク
チクタク

チック……

490:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 16:09:03.38 ID:qOSyRPrRO

「―――!!」

从-ー-从

(;‘_L’)「姫!!」

<_フ;゚ー゚)フ「姫!!」

从'ー'从

(;‘_L’)「ああご無事で良かった!! あの爆弾少女が爆発した時は、もうダメかと!」

<_フ;゚ー゚)フ「なんと。あれほどの爆発で無傷とは…奇跡だ!!」

(‘_L’)「姫様? どうなされましたか?」

从;'ー'从「えぇ~と、すみません」



从;'ー'从「あたしは、誰ですか?」

493:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 16:12:07.69 ID:qOSyRPrRO

爪'ー`)y-「…戦争終了…新女王誕生…、
     独裁王族の終焉…人体実験制度廃止へ…、か。
     いいね、新聞は吉報で溢れてら」

爪'ー`)y-「おーい、見てるか嘘つきー。
     ここにある平和も笑顔も、女王様も、全部お前が作ったんだぞー」

爪'ー`)y-「ったく、世界が平和になっちまったら俺の商売上がったりだぜ…」

爪'ー`)y-「………」

爪 ー )y-「…なぁ、近づきたいと思ったんだろう?
     近づくなと、触るなと、そればかり言ってたお前が、初めて
     この子になら触れてみたいと、そう思えたんだろう?」

爪'ー`)y-「それってすごく幸せな事なんだぜ」



爪'ー`)y-「さぁ嘘つきな我が友よ、体がないくらいで俺の酒を断るなよ?
     約束だろ、付き合え。お前がいないと一人酒になっちまう。
     お友達も一緒にってのは無理になっちまったけどな。
     なんせ相手は…隣国の女王陛下なんだから」

496:从 ゚∀从爆弾少女とお姫様のようです从'ー'从 :2011/04/02(土) 16:15:12.83 ID:qOSyRPrRO

(‘_L’)「女王様」

从;'ー'从「うぅ…女王様って慣れないなぁ…渡辺でいいよぉ~」

<_プー゚)フ「そういう訳にはいきませぬ。おや、その小指の糸はなんですか?」

(‘_L’)「事件以来、女王様はずっとそれをつけておいでですが…何か特別な意味でも?」

从'ー'从「これ? これはね…なんだっけ? 忘れちゃった」

(;‘_L’)そ

<_フ;゚ー゚)フそ

从'ー;从「でもね、とても大切なものなんだよ。
     誰かと約束したんだ。
     誰かは、忘れちゃったけ、ど…っ」

从;ー;从「あれれ~? おかしいな、なんで涙が…、止まんないよぉ…。
     あの人はっきっとこの国のどこかで、
     くだらない事で笑って…、どうでもいい事で泣いてる…はず、なのに…。
     おかしいなぁ……」

从つー 从「あの人との約束を果たす為に、あたしは国のみんなに約束しよう」 続きを読む
  1. 2011/04/03(日) 00:12:26|
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川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです

283:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:09:56.51 ID:WQD/FZeZO
lw´‐ _‐ノv パンパン!!

lw´‐ _‐ノv「というわけで私達のコードネームを決めようじゃないか」

川 ゚ -゚)「貴女は“というわけで”の意味を履き違えているようです」

<ヒャー! コッチコナイデー!!

ガスッ!!

lw´‐ _‐ノv「チームネームはみんなの名前から一文字ずつ取って【米研ぎ隊】」

川 ゚ -゚)「いつから私の名前が【コー】に、貴女の名前が【メー】になったんですか」

<ソレダト ボクノ ナマエガ トギタイニ ナッテシマギャー!!

ドゴッ!!
キィンキィン!!

lw´‐ _‐ノv「君のコードネームは……【サッカーボール】だな」

川 ゚ -゚)「乳を見て言わないで下さい」

286:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:11:45.23 ID:WQD/FZeZO
(;´・ω・`)「ちょっとぉぉぉ!!
      なんで二人とも僕に投げっぱなしにしてるのさ!!
      危うく三回くらい死にかけたよ!」

lw´‐ _‐ノv「よう、【女体盛り】」

(;´・ω・`)「女体盛り? …女体盛り!?
      もー、ちゃんと二人も戦ってよ! 今の状況分かってるのかい!?」

lw´‐ _‐ノv「もちろん」(゚- ゚ 川

ジャギャギャギャギャ、
耳に入り込んだ嫌な音に三人の注意が向く。
刹那、光に覆われた何かが道路に傷を付けながらこちらに飛んで来た。

正体は分からない。発射された場所も。
だが敵意を持った何かが飛んでくる事だけは確かだった。

288:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:15:01.68 ID:WQD/FZeZO
(;´・ω・`)「き、来たぁ…!」

lw´‐ _‐ノv「落ち着け、女体盛り」

(;´・ω・`)「聞き間違いじゃなかった!!
      なんで僕が女体盛りなのさ!?」

lw´‐ _‐ノv「チッチッ、ショボンくんよ、それは君の能力に聞きたまえ、…よっ!!」

川 ゚ -゚)「!!」

(;´・ω・`)「ふわあっ!?」

素早く胸の谷間から取り出した卵を地面に叩きつけながら、シューが高く飛び上がる。
続けてショボンの腕を掴んだクーが跳んだ。
その高さはいずれも人間の常識を遙かに超えるものだ。

ふと見下げれば先程まで三人のいた所には大きな穴がぽっかりと口を開けている。

lw´‐ _‐ノv「シュー選手フィニッシュ! 10点10点10点!」スタッ

川 ゚ -゚)「………」スタッ

(;´>ω<`)「あびゃっ」ベシャッ

289:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:17:27.26 ID:WQD/FZeZO
(;´-ω・`)「いてててて…どうしようクー?
      相手がどこなのか分からないんじゃ、捕まえようがないよ…」

川 ゚ -゚)「ふむ」

クスクス…
「外れちゃったね」

「外れちゃったね」
    クスクス…

(´・ω・`)「悔しいなぁ、敵の声はするのに…声とは別の場所にいるなんて…」

291:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:19:04.76 ID:WQD/FZeZO
川 ゚ -゚)「ショボン、シュール、少し耳を塞いでいて下さい」

(´・ω・`)「?」

( ∵)w´‐ _‐ノ( ∵)「あいよ」スチャッ

( ∵)w´‐ _‐ノ( ∵)←ヘッドフォン

(;´・ω・`)「どこで買ったのそれ…」

川 ゚ -゚)「ショボン」

(∩´・ω・`∩)「あ! う、分かっ、た!」

川 ゚ -゚) スゥー…

川 ゚ O゚)「おおっれええええええはじゃいあああああああんがああああああきだああああいっしょおおおおおおおお!!!!!!」

キーーーン!!

「きゃっ!」

「やーん!」

(∩´・ω・`∩)「えっ?なになに? なんで窓ガラス割れてるの?」

294:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:21:04.40 ID:WQD/FZeZO
(   )「うぅ…」

(   )「はぅ~」

川 ゚ -゚)「捕まえたぞ」

川 ゚ -゚)「お前らの見えない攻撃の正体、あれは“音”だ。
     巨大な音を何らかの形で振動に変えて私達を攻撃していたんだ。
     姿が見えなかったのと攻撃物が光ってたのは、もう片方の能力か?」

(   )「……………」

(   )「…バレてる」

(   )「しっ!!」

川 ゚ -゚)「さあ姿を見せろ、【罪人】!!」

ξ ⊿ )ξ人ζ( ー *ζ



「見つかっちゃったわ」

ξ゚⊿゚)ξ人ζ(゚ー゚*ζ

「見つかっちゃったね」

297:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:22:58.96 ID:WQD/FZeZO
川 ゚ -゚)「ショボン! シュール! 確保です!!」

( ∵)w´‐ _‐ノ( ∵)「やいやいさー」

( ∵)w´‐ _‐ノ( ∵)「さぁさぁ、メイドさんの御土産に教えてやろう。
          私の能力は、ななんと、この卵!
          この卵は魔法の卵でね、育て方によって魔法の効果が変わるのさ!」

( ∵)w´‐ _‐ノ( ∵)「つまり何が言いたいかと言うと…
          卵と言えばチャーハンだよねファイヤー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「きゃー!!」

ζ(゚ー゚;ζ「どういうことー!!」

川 ゚ -゚)「捕らえて下さいと言ったのに何故ファイヤーを…」

lw´‐ _‐ノv「卵間違えちゃった☆」

300:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:24:55.36 ID:WQD/FZeZO
ξ;゚⊿゚)ξ「なんなのこの人達…やっと【裁人】の檻から逃げて来たのに、冗談じゃないわっ!」

ζ(゚ー゚;ζ「嫌だよ、もうあんなところには戻りたくないよ。もっと、もっとたくさん…」



ζ(゚∀゚ζ「人間を食べたいのに!!」



ξ゚∀゚)ξ「食べちゃおっか、デレ?」

ζ(゚∀゚ζ「食べちゃおうよ、ツン!」

ξ゚∀゚)ξ「じゃあまずは…」

ζ(゚∀゚ζ「じゃあまずは…」

ξ ゚∀゚)ξ「一番弱そうな奴から!!」ζ(゚∀゚ζ

(;´・ω・`)「わ、こっち来たぁ…!」

ξ゚∀゚)ξ「【ロストレクイエム】!!」

ζ(゚∀゚ζ「【ブラッディーイルミネーション】!!」

(;´・ω・`)「あわわわわわわ」

303:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:26:21.32 ID:WQD/FZeZO
重力を味方につけた双子は身軽な動きであっという間にショボンへ距離を詰めていく。
ツンは左手に“音”を、デレは右手に“光”を、それぞれの凶器をその手に携えて。
手をつないだ二人の狂気は混ざり合い、ひとつの刃となりショボンに降り注いだ。

(;´>ω<`)「!!」

無音。
無傷。

(;´>ω・`)「?」

それらがショボンを傷つける事はなかった。
ショボンの小さな体を白い影が包み、黒い影が攻撃を跳ね返したからだ。
思わぬ反撃に少女達の華奢な体は後方へと大きく弾け飛ぶ。

305:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:28:34.93 ID:WQD/FZeZO
ξ;゚⊿゚)ξ「いったいわね~! なにすんのよ!!」

ζ(゚ー゚;ζ「なに!? なにが起こったの!?」

(;´・ω・`)「…あ、ごめんね。痛かった?」

まだ幼さを残した少年の影からは。

从 ゚∀从从'ー'从

少年を守るようにして、黒と白の女の影が伸びていた。

lw´‐ _‐ノv「…ほら、女体盛りだ」

川 ゚ -゚)「ショボンが最弱だと思ったか?
     残念だが、それは違うぞ」

川 ゚ -゚)「ショボンは私達の中で最強だ」

(´・ω・`)「正確には僕の能力…いや、僕に憑いてるハインとワタナベが強いんだよ。
      二人は僕の意志に関係なく動くしね…」

306:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:30:12.79 ID:WQD/FZeZO
ξ;゚⊿゚)ξ「なんなのよ! 一体なんだってのよ!」

ζ(゚ー゚;ζ「どうして私達の邪魔するの!?」

(´・ω・`)「だって。ほっといたら食べちゃうでしょ? 人間」

ξ;゚⊿゚)ξ「貴女達にだって能力があるじゃない!!」

ζ(゚ー゚;ζ「貴女達だって人間じゃないくせに!!」

lw´‐ _‐ノv「そのとおり! 私は米世界の神になるんだ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうして人間を庇うの!?」

ζ(゚ー゚;ζ「貴女達は何者なの!?」

307:川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです :2011/04/01(金) 23:31:29.26 ID:WQD/FZeZO
川 ゚ -゚)「私は」

lw´‐ _‐ノv「このナイスバディはサッカーボール!
      この男の娘は女体盛り!
      そして私はチャーハンだ!!」

(;´・ω・`)「男の娘じゃないよ!!
      あとで米キャンディーあげるからシューは黙ってようね!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「貴女達はっ…」

ζ(゚ー゚;ζ「一体なんなの!?」

川 ゚ -゚)「私達は【裁人】」



川 ゚ー゚)「罪を食べたお前ら【罪人】の、敵だよ」





川 ゚ -゚)判決は罪喰につき、のようです 了
  1. 2011/04/02(土) 00:30:17|
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ξ   )ξ見つめているようです

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:22:46.88 ID:GJ0FpDmAO
( ´ω`)


 好きな人が、ひどく落ち込んでいた。

どうしたんだろう?
話しかけたいけど、無視された時の事を思うと、勇気が出ない。


('A`)「もう一週間だぞ? そろそろ元気出せって……」

( ´ω`)「お……」


 友達の励ましも虚しく、彼―――内藤くんは悲しそうな顔のまま首を振る。
そんな内藤くんの姿を、私はただ黙って見つめている事しか出来なかった。



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:23:50.67 ID:GJ0FpDmAO


ξ   )ξ見つめているようです




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:25:13.56 ID:GJ0FpDmAO
 内藤くんは、授業にも集中出来ていなさそうだった。

ぼんやりと窓の外を眺めて、時々めんどくさそうに板書をノートに移す。
それが一日中、最近ずっと続いている。

声をかけようと何度か口を開いた事もあったけど、私が一体何を言える?
彼の友達が何を言ってもダメなのなら、私に言える事なんて何もないじゃない……。


( ´ω`)「先生……」

( ´∀`)「ん?」

( ´ω`)「気分が悪いので早退しますお……」

( ´∀`)「あー、確かに顔色悪いモナね。仕方ない、お大事にモナ」

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:26:47.49 ID:GJ0FpDmAO
 先生の返事を聞くより先に、
内藤くんはもうすでに帰る支度をして席を立っていた。
彼が教室を出て行った後、先生は何事もなかったかのように授業を進める。

でも、


('A`)

(´・ω・`)


 彼の友達はとても心配そうな表情で、内藤くんがいなくなった後の机を見つめていた。


* * * * *
 * * * * *

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:28:05.75 ID:GJ0FpDmAO
( ´ω`)


 ラウンジ駅の前の道路で、私は彼の姿を見つけた。
車が途切れるのを待ってるみたい。

ここは事故が多いから、今の内藤くんの状態だとちょっと心配だわ……。

そういえば、彼の家はこっちじゃなかったと思うけど……どこに行くのかしら?

別に隠れる必要はないんだけど、私は思わず、手近にあった看板に身を隠した。

車の流れが途切れる。
早足で横断歩道を渡る人混みの中、内藤くんだけは重い足どりでゆっくりと道を渡る。


( ´ω`)


 重い足どりのまま、内藤くんは、駅前のお店へと入っていった。
さすがにそこまで着いて行くのも憚れる。

どうしようか考えていたら、三分もしないうちに彼はお店から出て来た。

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:29:26.03 ID:GJ0FpDmAO
手には、ピンク色の見慣れない花が抱えられている。

彼がその場から遠ざかるのを待って、私もそのお店に入ってみた。
黄色、白、赤や紫やピンクの花が、お店の至るところに飾られている。
ここは花屋さんなのね。

さっき彼が持ってた花は、何だったのかしら。
えーと……あぁ、これだわ。

胡蝶蘭?

……花より団子って感じの見た目だけど、あぁ見えて花が好きなのかな。
あの花を抱えて、どこに行くんだろう。

まだそんなに遠くには行ってないわよね、ちょっと捜してみよう。


( ´ω`)


 ……どうやら、捜すまでもなかったみたい。
胡蝶蘭を抱えて、内藤くんは悲しそうな表情のままどこかへ向かう。

どうしよう。
彼がどこに行くかは気になるけど、ずっと着いて行く訳にもいかないわ。

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:31:10.85 ID:GJ0FpDmAO
……そうね、もうちょっとだけ彼の後を追うことにしよう。
それにしても、……我ながらストーカーみたいだわ。


( ´ω`)


 今度は駅と反対の方向に行くのね。
そっちって、何かあったっけ……?

まぁ、いいわ。
とりあえず着いて行ってみるだけみましょう。


( ´ω`)


 ピンク色の胡蝶蘭を抱え、内藤くんはやっと足を止めた。
……ここ……霊園だ。


( ;ω;)「うっ……うぅぅ……」

 たくさんあるお墓のうちの一つ。

その前に腰を下ろし、内藤くんはずっと抱えていた胡蝶蘭をお墓に供えた。
辛そうな嗚咽が、ここまで聞こえてくる。

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:34:08.13 ID:GJ0FpDmAO
( ;ω;)「っ僕、っ……」

 ……。

( ;ω;)「僕はっ……君が……」

( ;ω;)「……君が好きだったお……!」


 泣きじゃくる彼の前には、黒い墓石。
そこには、津出の文字。

事故で死んだ、私の、苗字。

ξ ⊿ )ξ『……』

ξ ー )ξ『ありがとう。私も、あなたが好きだった』

 なぁんだ、両想いだったのね。
だったら、さっさと告白しちゃえば良かったなぁ……


( ;ω;)「うっ……ううっ」

ξ ⊿ )ξ『……ありがとう』


 生きてた頃も今も、見つめている事しか出来なかったけど―――

私は、それでも、幸せだったの。

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:35:58.00 ID:GJ0FpDmAO
* * * * *
 * * * * *
('A`)「ブーン!」

(´・ω・`)「おはよう」

( ^ω^)「……おはようお……」

 やることがない私は、今日も内藤くんを見つめ続ける。
ずいぶん無理してそうだけど、笑顔を作るくらいの元気は出たみたいね。

(´・ω・`)「今日は英語の小テストだってさ」

(;'A`)「ったりーなぁー」

( ^ω^)「……今日もショボンのテストをカンニングするお」

(´・ω・`)「いいけど、高いよ?」

('A`)「やめとけやめとけ、掘られんぞ」

(´・ω・`)「何言ってんだ、ぶち殺すぞ」

( ^ω^)「……おっおっwww」

('A`)(´・ω・`)

('∀`)

(´^ω^`)

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:37:03.38 ID:GJ0FpDmAO
 彼がまたいつか、心から楽しそうに笑う顔が見られるまで。

それまで、私も彼を見つめていよう。


( ^ω^)「チャイム鳴っちゃうから、急ごうお!」

(´・ω・`)「……うん!」

(;'A`)「朝から走んのか……」


 表と裏の狭間。
もう、手が届かない場所で。




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/01(金) 04:38:03.01 ID:GJ0FpDmAO
ξ   )ξ見つめているようです

終わり



  1. 2011/04/01(金) 22:14:26|
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