ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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総合短編

865:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 23:39:10.62 ID:4peGjqR5O
(´・ω・`)ちょっと裏の川見てくるだ

(`・ω・´)やめねぇ兄さんこんな台風の中…
好奇心は鴨をも脅すっていうだらー?

(´・ω・`)それをいうならなあシャキン好奇心は鴨をも殺す………ん?なんか違うだな

(`・ω・´)ことわざも一丁前に言えねでなあ
なあーにが川見てくる、だ
おめーなんぞすーぐ川に流されておっちぬべ

(´・ω・`)うるせーだよ!おんめこそ間違ってくせにィ
えらそーなこと言うなべや
(`・ω・´)なにをぉ


(´・ω・`)…とにかくなあおらは川見てくるっぺから
おんめ廃屋でもかたしとけーや

867:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 23:41:58.80 ID:4peGjqR5O
(`・ω・´)ふん…風邪ひーてもしらねっからな

バタン

(`・ω・´)ほーんとにおらしんねっからな…

ガサガサ ゴトゴト

(`・ω・´)兄さん…風邪…引くだろなあ…

(`・ω・´)……

(`・ω・´)よし!焚火でも興しといてやんべかな


それから兄が無事川から帰ってきたとき

小さな廃屋は焚火のせいで燃えてしまったとのことだ
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  1. 2010/10/31(日) 11:26:04|
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(´・ω・`)思いの外暖かかったようです

650:(´・ω・`)思いの外暖かかったようです :2010/10/30(土) 10:26:20.63 ID:6xqXmxMfO [sage]
(´・ω・`) …今日上着必要だっつった女子アナぶち殺す


( ^ω^) おいすー


(´・ω・`) …おいすー


( ^ω^) お?どうかしたのかお?


(´・ω・`) いや…たいした事じゃないんだけど…

(´゜ω゜`) 女子アナの穴という穴につっこんでやろうかと思ってね!!!!!


( ^ω^) それは犯罪になるからやめておいた方がいいお


(´・ω・`) そうだね僕も犯罪とかちょっとひくわ

(゚A゚) いやいやそこはもっとアグレッシブにいこうよ話進まないからね!!!!


( ^ω^) いやそっちの方向に進んだらダメだろ常識的に考えて


(´・ω・`) ホントだよね、たかだかアドヴァイスが的を外れて僕が若干暑い思いをして街から浮いてるだけで

651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 10:27:13.96 ID:6xqXmxMfO [sage]
(´゜ω゜`) あのアナのアナというアナは蹂躙しつくしても足りない!!!!


( ^ω^) アナウンサーのアナと穴をかけている所少しも上手くないお


(´・ω・`)うん、そんな冷静な返しがくるとは思わなくて正直穴があったら入りたい


(゚A゚) いやそこ違うからね!突っ込むとこそこじゃないからね!!!


(´・ω・`) いやいいよ僕はもう穴ショボンになる

( ^ω^) 穴ショボンというのは自身の名前と穴があったら入りたいという恥ずかしい気持ちとを結びつけたネーミングだとするとだいぶ安直なネーミングセンスと言わざるをえない


(゚A゚) 辛辣ーーーぅ!!!!そこは友達なんだから暖かく受け入れてあげなきゃね!!!

652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 10:29:35.47 ID:6xqXmxMfO [sage]

ANA
(´・ω・`)


( ^ω^) これは一本とられた


(゚A゚) メーーーンってか?メーーーンってか?やかましいわぼk


( ^ω^) お前いいから黙れ

ANA
(´・ω・`) え…ブーン誰と話してるの?


( ^ω^) なんか…ここ寒い…ヤバイヤバイ

ANA
(´・ω・`) え?ああそう?あの女子アナやるじゃん


( ^ω^) たしかにこれは上着必要だおね



(゚A゚) 霊的事象を物理的防寒具でカバー!!!!

653:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 10:31:11.49 ID:6xqXmxMfO [sage]
( ^ω^) 霊的とかどこのオカルティック学園だお

ANA
(´・ω・`) 正直オカルティックが許されるのは女子中学生までよねーキャハハ

('A`) ねぇ泣いていい?

(゚A゚) つーか俺霊的なそんなじゃねーしオカルティック=享年とかじゃねぇし!!!!

654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 10:33:17.27 ID:6xqXmxMfO [sage]

( ^ω^) ほんのジョークに必死になるとか気持ち悪いお


(゚A゚) 初対面で霊的事象呼ばわりはやめよう、これお兄さんとの約束!!!!

ANA
(´・ω・`) でおじさん誰?、男子中学生の話に割ってはいるとかこの統治国家において許されると本気で思ってるの?



(゚A゚) どう考えてても許されますよね!?むしろ微笑ましさすら感じますよね!?

655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 10:34:53.95 ID:6xqXmxMfO [sage]

( ^ω^)白 あっ、そうです不審な男が…はい、h


(゚A゚) まてぇええええ―――――!!!!!!!!!!


ANA
(´・ω・`)白 はい…そうです不審な男が…


ANA
(´゜ω゜`)白 …だからクリステルだせってんだろ!!!!!!!


( ^ω^) まだ怒りが収まらないのかお


(゚A゚) 女子アナクリステルだったの!?っていうか通報じゃなくクレームかよ!!!!!!!

662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:04:05.27 ID:6xqXmxMfO [sage]
( ^ω^) いいから僕の携帯返せお


('A`) あ、ごめんはい


( ^ω^) で、結局あんたd…

( ゚ω゚)

( ゚ω゚ )

( ゚ω゚)
。 。
/ /
( ω )


(゚A゚) !!!!!!!!!



(; A ) (まさか組織が嗅ぎつけた…だと?)


ドクオとて末端とはいえカノッサ機関の者
数えきれぬほどの修羅場はくぐり抜けてきた、だが「これ」は桁が違う。
並々ならぬオーラ…ドクオは死を悟った
しかし最後に己の捕食者たるものの面を拝みたい…そのためには振り返らなくてはならない
しかしこのオーラの前にただ打ち震える事しかドクオにはできなかった

664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:05:23.64 ID:6xqXmxMfO [sage]




コツリ







コツリ



コツリ


コツリ


捕食者たるものの足音が近づく、一歩踏み出される度に彼の体から冷や汗が吹き出、体が急激に冷えていく


(((; A )))

665:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:07:35.08 ID:6xqXmxMfO [sage]

真っ青なその顔に表れるのは己の死期を悟った諦観ではない。ただひたすらの恐怖――――





コツリ








コツリ



コツリ

669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:09:23.67 ID:6xqXmxMfO [sage]
ドクオの横から死が通り過ぎていった。
途切れぬ緊張に頭がおかしくなりそうだった。だが網膜は問答無用に「それ」の様子を描き出す
目前にみえる「それ」は女の格好をしていた
少し背の高い普通の――――
普通の姿をとっている「それ」



脳がきしきしと動きだす、俺が目的でないのならだれだ?奴の目的はなんなんだ?
冷え切ってしまった頭で考えるが何もわからない、その時だった

671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:12:15.52 ID:6xqXmxMfO [sage]
目の前のしょぼくれ中学生がくるりと俺の方向に振り返る
まるでなんでもないように、一人つぶやく

ANA
(´・ω・`) ふーんずいぶん早いお出ましじゃないか


(; A ) ?!!!!


全く「やつ」に動じていない、むしろその瞳には僅かに歓喜が浮かんでいる

673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/30(土) 11:13:08.97 ID:6xqXmxMfO [sage]
全ての合点がついた「やつ」の目的はこいつなのだ


「まさか君自身直にお出迎えとはね」


「さあ僕のオカルティックで君のANAというアナを犯し尽くしてあげるよ」


「…クリステル」



「ほざけ」


轟音とともに辺り一面が吹き飛ぶ
気絶するその瞬間ドクオは思った


( A ) (路線変更とか誰得…)
  1. 2010/10/30(土) 21:56:08|
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(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです

428:(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです :2010/10/28(木) 20:45:16.64 ID:/01ZPdZC0
荒野に吹きすさぶ一陣の風──
風を遮る二つの影が、そこにあった。

“修羅”と呼ばれた彼らを見守るのは、
空と、
大地と、
そして太陽だけ。

(,,メД゚)「…………」
狂戦士(バーサーカー)と呼ばれた男、ギコ。
分厚い黒甲冑に身を包み、
身の丈ほどもある巨大な剣──
通称“竜殺し”を携えていた。

( ・∀・)「…………」
聖騎士(プリンス)と呼ばれた男、モララー。
その流麗かつしなやかな身のこなしと、端整な顔立ちは
まさしく天から舞い降りた聖なる騎士──
人々は彼を“救世主”と呼んだ。

430:(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです :2010/10/28(木) 20:47:23.53 ID:/01ZPdZC0
(,,メД゚)「──しぃの仇を討たせてもらう」
ギコは巨大な剣を肩に担ぎ、戦闘態勢へと入る。

( ・∀・)「しぃ? 名前は知らないが……“生贄”になった娘のことかな。
     君の気持ちは痛いほどよくわかるが、仕方のないことなのさ」
モララーは淡々とした口調で言った。

(,,メД゚)「仕方ないだと……!?」
ギコの剣幕がより一層深まる。

( ・∀・)「そうさ。
     “平和”のためには、少々の犠牲を払わなくてはならない。
     新世代の平和のための生贄として、彼女を捧げたのだ。
     少数の命と引き換えに、この世界にいる数十億の幸せを優先したまでさ」

(,,メД゚)「……貴様の考えは間違っている」

( ・∀・)「僕は間違っているとは思わない。
      これが僕の正義だ。
      誰がなんと言おうが、僕は僕の正義を貫く。
      それを邪魔しようとする者があれば、
      僕は誰であろうと容赦なく葬り去る」

(,,メД゚)「最後に生き残った者が正義というわけか。なら……」
ギコは深々と腰を下げ──

(,,メД゚)「───やはり俺のほうが正しいというわけだッ!!」

431:(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです :2010/10/28(木) 20:49:22.44 ID:/01ZPdZC0
疾駆。
巨大な甲冑と大剣は、一つの黒い影となって突進する。

(,,メД゚)「ゴルァ!!」

横薙ぎに、一閃。
しかし、そこにはモララーの姿はない。

( ・∀・)「ふっ、イノシシ武者らしい攻撃方法だ」

モララーは“竜殺し”の刀身の上に立ち、
不敵な笑みを浮かべていた。

( ・∀・)「どんなに威力が高かろうと、当たらなければ意味がないのだよ、ギコ君」
      ──疾ッッ」

今度はモララーの攻撃。
サーベルと呼ばれる細身の刀身をギコの甲冑に振り下ろす。
しかし、サーベルはいとも簡単に甲冑に弾かれてしまう。

(,,メД゚)「いくら攻撃が当たろうが、威力がなければ意味がないぜ」

( ・∀・)「…………」

両者は拮抗としていた。
ギコが大剣を振るい、モララーが反撃。
しかしどちらも大した成果は得られなかった。

433:(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです :2010/10/28(木) 20:51:47.13 ID:/01ZPdZC0
( ・∀・)(このままでは決着がつかないな。
     持久力勝負に持ち込まれたらこちらに分が悪い。
     ならば!)

突然、モララーは手に持つ武器、サーベルを地面に投げ捨てた。
そして背中から、サーベルよりも更に細い剣を取り出す。

( ・∀・)「これで貴様も終わりだ」

(,,メД゚)(どういうことだ……?)

サーベルですら甲冑で簡単に弾けたのだ。
それよりも細い、今にも折れそうな針の如き剣で一体どうしようというのか。
まさか、勝負を放棄したのか?

しかし、モララーのあの目──勝負を捨てた者の輝きではない。

( ・∀・)「行くぞ、イノシシッ!!」

モララーは、目にも止まらぬ速さで走り出した。

(;メД゚)「くっ……」

凄まじいスピードで、ギコを中心に円を描くように旋回する。
おそらくモララーは、唯一甲冑に覆われていない頭を狙ってくる。
しかし、それは何度も防御してきた。
いくら早かろうが、見切ることは容易い。

434:(,,メД゚)ギコはバーサーカーのようです :2010/10/28(木) 20:54:01.87 ID:/01ZPdZC0
背後に殺気を感じた。
攻撃がくる。
しかし大丈夫だ。頭さえ守れば──

(,,メД゚)「!!!!」

モララーは、目の前にいなかった。
否。そこにいなかったわけではない。
ただ、視界に映っていないだけなのだ。

モララーは、頭ではなく胴体に刃を突きつけていた。
そしてその刃は見事にギコの身を貫いていた。

(,,メД゚)「ガハッ……」

状況が飲み込めない。
何故、俺は攻撃を受けている。

一体何があったのだ……!?

モララーはギコから剣を引き抜いた。
血が飛び出し、地面をぬらす。
モララーは一足で後ろに飛びのいた。

436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 20:56:36.00 ID:/01ZPdZC0
( ・∀・)「“線”で捉えきれないのなら、
      “点”を捉えるまでさ」

つまりモララーは、甲冑のわずかな隙間から、あの針のような剣を突き刺したのだ。
──甲冑の中に着込んだ鎖帷子の網目よりも細く鋭い、その剣で。

甲冑にあったわずかな隙間。
あるか無いかの隙間を、戦いの中で見切るその異常な動体視力、
それを寸分の狂いもなく狙える正確さ、集中力。

そして何より、実力の差。
それが勝負を決定付けた。

(,,メД゚)「うう……ぐっ……」

急所をやられたらしい。
視界が霞む。
口からは一筋の血。
全身はびっしょりと冷たい汗に覆われていた。

437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 20:58:36.88 ID:/01ZPdZC0
( ・∀・)「どうやら勝負は僕の勝ちのようだ。
     もう一度君を刺せば、君は確実に絶命するだろう。
     そして僕は、この世界に救世主として君臨する。
     “悪”を根底から滅ぼしてやるのさ。
     僕に逆らう君のような存在は全て消滅させ、
     争いのない平和な社会を生み出す。
     人々は後世に伝えるだろう。
     モララーという名の神が、新たなる世界を創り出したのだと」

モララーが、一歩、一歩とギコに近づく。
ギコはその場にがっくりと膝をついた。

もはや、これまでなのか。

( ・∀・)「死ね」

モララーは、ギコの額に突きを繰り出した──

447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:07:09.66 ID:/01ZPdZC0


    *      *      *


(*゚ー゚)「ギコ兄ちゃん、だっこしてー!」

(,,゚Д゚)「やだよ。一人で歩けよゴルァ!」

(*;ー;)「うっうっ……」

(,,゚Д゚)「わ、わかったよ。ほら来いよ」

(*゚ー゚)「わーい!」

(,,゚Д゚)「やれやれ……しぃは子供だなぁ」

(*゚ー゚)「しぃ、子供でいいもん。
    だって、お兄ちゃんにだっこしてくれるから!」

(,,゚Д゚)「……へん。そんなこと言われたってうれしくなんかないや」

(*゚ー゚)「お兄ちゃんのうそつきー。あははは!」

452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:08:35.68 ID:/01ZPdZC0



(*; -;)「おにいちゃん!!」
(,,゚Д゚)「しぃ!!」

( ・∀・)「よし、これでこの村の幼女は全てか。
     城まで連れて行き、予定どおり生贄として捧げるのだ」
(,,゚Д゚)「お前! しぃを返せゴルァ!!」
( ・∀・)「なんだこのガキは?
     うっとおしいからどこかに遠ざけろ」
兵1「はっ」
(,,゚Д゚)「クソ、離せゴルァ!!」

(*; -;)「お兄ちゃん! 助けてお兄ちゃん!うわあああん」
兵2「黙れ、このクソガキ!」
(* ー )「……っ!」
兵2「あ、やべ……勢いあまって殺しちまったぜ。
   まあいいや、一人ぐらい減っても気づかれないだろ。放り出してしまえ」

454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:10:40.56 ID:/01ZPdZC0
静かに横たわるその体を、ギコはゆっくりと抱き起こした。

(,,;Д;)「しぃ……なあ、返事してくれよ……」
それは、何も答えなかった。

(,,;Д;)「ほら、だっこしてあげるから」
それの首が、人形のようにがっくりと折れ曲がった。

(,,;Д;)「しぃ……しぃ……」
名前を呼び続けても、返事はなかった。

これが、これが奴のいう、
モララーのいう“平和”の姿なのか……?

どうしてしぃが死ななければならない?
どうして俺が悲しまなければならない?
どうして人を犠牲にしなければならない?

こんなものが、
こんなものが平和の姿だというのなら、
俺はその平和をぶち壊してやる。

涙を流さなければ勝ち得ない正義など──何の意味もない!

455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:12:01.12 ID:/01ZPdZC0
(,,゚Д゚)「がああああああああああああああああ!!!!!!」

ギコは幾度となく戦場を駆け抜けた。
流れ矢が頬をかすめようが、
爆弾が上から降ろうが意に介さない。
毎日が、地獄の日々だった。

(,,メД゚)「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

ひたすらに、駆ける。
いつしか体には無数の傷跡が出来た。
痛みなど、気にしている暇はない。
ギコは一心不乱に駆け続けた。

(,,メД;)「────────────────────!!!!!!!!!」

手には剣が握られていた。
剣は次第に軽く感じるようになり、次々と新しい剣に持ち替えた。
いつしか剣は、身の丈を超えるほど長大となった。
それを見た戦場の男たちは、一様に目を奪われた。

いつしかギコは、狂戦士(バーサーカー)として恐れられた。
世界、そして天国にまでその名を轟かせるために──

456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:13:15.10 ID:/01ZPdZC0

    *      *      *

( ・∀・)「死ね」

モララーは、ギコの額に突きを繰り出した──

( ・∀・)「!!!」

しかし、モララーの剣はギコの額を貫くことなく、遮られていた。

(,,メД゚)「…………」

額ではなく、手のひらに。
甲を突き破っていたが、そのままギコは剣を握り締める。

(;・∀・)「ぐっ……こいつ、どこにこんな力が……」

ギコは、モララーの腕をがっしりと掴む。

458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:14:36.83 ID:/01ZPdZC0
(;・∀・)「離せ、この死に損ないが!!」

モララーは、ギコに腕を掴まれたまま、剣をギコの喉に突き刺す。
ギコの口から噴水のように血が湧き出た。
しかし、なおも腕は離さない。

(;・∀・)「化け物め……ッ!!」

モララーが鎧を脱いで逃げようとした直後──

(;・∀・)「やめろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

ギコは“竜殺し”でモララーの胴体を真っ二つに切り裂いた。

459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 21:16:21.86 ID:/01ZPdZC0



(,,メД゚)

空が見える。
雲ひとつない晴天。
先ほど行われていた死闘にはまったく不釣合いなほど美しい光景。


モララーは死んだ。
救世主が失われた世界は、今まで以上に秩序が乱れるだろう。


『生き残った者が───正義───』


一体正義とは何なのだろうか。
その答えは、永遠に見つかることはないだろう。
しかし、その時ギコの脳裏にあったのは世界のこれからなどではなく、
草原の真ん中でこちらに手を振っているしぃの姿だった。



fin
  1. 2010/10/28(木) 22:33:59|
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( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` )

348:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:06:40.07 ID:/kcdfqa+O
今朝うちの部署に新人が配属された
朝礼の挨拶で、俺は机の前で姿勢を正して、その新人を見守った




(;´_ゝ`)「今日から総務でお世話になります
流石 兄者と申します
事務職は不慣れなので最初は迷惑をかけてしまうかもしれませんが、精一杯頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いいたします」


カチカチに緊張して
足がgkbrしている
なんとも情けない新人だ



それに

流石 兄者 ?






349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 10:08:25.86 ID:/kcdfqa+O
変な違和感
いや 違和感だから変なんだが

なにか引っかかるものがあった




俺の名前は 流石 弟者
株式会社 Boon-K
総務部所属2年目の平社員だ

家は母子家庭で、
兄弟は一人 姉者がいる

母者
姉者
そして弟者

安易な名前
こんな命名をするのはうちだけだと思っていた




しかし
新入社員 兄者


350:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:09:20.96 ID:/kcdfqa+O
兄に成るべく付けられた名前のようだ


それに 同じ苗字
しかもパーツ的な意味で、目元が俺や姉者にそっくり



これは何かの偶然だろうか













351:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:11:59.68 ID:/kcdfqa+O
流石兄者は
基礎を叩き込む為、当面俺が面倒を見ることになった

そんなわけで
流石兄者は、俺の隣の席だ


(;´_ゝ`)「よろしくお願いします!」

(´<_` )「あぁ、よろしく。 俺、流石弟者」

352:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:13:22.51 ID:/kcdfqa+O
( ´_ゝ`)「弟者…?」

(´<_` )「ん?」

( ´_ゝ`)「いえ、なんでもないです。流石さん」

(´<_` )「弟者でいいよ。わかりにくい」

( ´_ゝ`)「弟者…さん……」

(´<_` )「……」

違和感









353:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:14:49.34 ID:/kcdfqa+O
彼に仕事を叩き込むのは、骨の折れる仕事だった

(´<_`;)「あぁ兄者!これは他社に送る文書だぞ
文面がおかしいだろ国語的に考えて」

( ´_ゝ`)「えっ。「本日はお日柄も良く…」?」

(´<_`#)「それは見合いだ兄者」

( ´_ゝ`)「「拝啓 藻螺羅株式会社様」…」

(´<_`#)「それは手紙だ! 殴るぞ馬鹿兄者」

(;´_ゝ`)「時に落ち着け弟者」

(´<_` )「お前 俺、一応先輩だからな?」

(;´_ゝ`)「……すんません」



「おい流石!」
誰かが 俺を呼んだ

355:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:19:26.94 ID:/kcdfqa+O
( ´_ゝ`)「はいっ!」(´<_` )

がたん と、同時に席を立つ

(;´_ゝ`)「……」

(´<_`;)「……すみません、どっちですか」








('A`)「お前ら、ほんと兄弟みたいだなww」

こいつはドクオ
鬱田独男

同じ総務部の1つ上の先輩で、気兼ねなく話せるいい奴だ



356:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:21:07.63 ID:/kcdfqa+O
珈琲を買いに席を立ち、自販機の前で話しかけられた


(´<_` )「冗談じゃないですよ
あいつ馬鹿すぎます
事務職どころか社会に向いてません」


珈琲のカップを傾ける
ドクオはココアのボタンを押した



('A`)「弟者厳しいなwwどっちが兄だかわからん」

(´<_` )「てか俺達兄弟じゃないですから」

('A`)「だって、二人共「流石」で、「兄者」と「弟者」じゃないか
兄弟じゃない方がおかしいだろ」

357:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 10:26:06.88 ID:/kcdfqa+O
出来上がったココアをふーふーと冷まし、一口啜って「あちっ」と悲鳴をあげた


('A`)「カーチャンに聞いてみるなり、本人に探り入れるなりしてみろよ
生き別れの兄弟かもよ?」

ケラケラと笑いながらドクオは言った
お互い目を合わせず、カップを見つめたまま


(´<_` )「…………」

('A`)「…ま、俺には関係ないから、好きにすればいいさ。
頑張れ、弟」


そう言って彼は、自分の席へ戻っていった


どうすればよいというのか


362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 11:15:41.30 ID:/kcdfqa+O
挨拶の時の靄が 最近俺の何かを刺激している


「流石兄者と申します」
『流石だよな 俺ら』

「弟者…?」
「ん?」
「いえ、なんでもないです。流石さん」

『流石だな、弟者』


満面の笑みの 俺ト同ジ顔……


俺の霞がかった記憶の中にいる、あいつは 誰だ





今日、兄者を仕事帰りに飲みに誘った


( ;_ゝ;)「俺のFMVたんが待ってるのぉぉ」


強制連行することにした

364:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:18:57.53 ID:/kcdfqa+O
からん
俺はとあるバーの扉を開けた


(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ。そのテキーラはサービスだから、まずは飲んで落ち着いて欲しい」

(´<_` )「マスター、久しぶり」

彼はこのバーボンハウスのマスター ショボンさん

(´・ω・`)「弟者君かい?久しぶりだね
そちらに連れているのは……兄弟かい?」

(´<_` )「俺の兄弟は姉者だけだよ。
こいつ新入りの兄者、よろしくしてやってくれ」

(*´_ゝ`)「ぁっ、よろしくお願いします」

(*´・ω・`)「…ウホッ」

(;´_ゝ`)「えっ…」

(*´・ω・`*)「いい男…
や ら な い か ?」

(;;´_ゝ`)そ「だが断る」

(´・ω・`)「それは残念
さて、それじゃあまず注文を聞こうか」

365:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:23:39.27 ID:/kcdfqa+O


(´<_` )「兄者って、変わった名前だよな
お前の親はどんな人なんだ?」

(*´_ゝ`)「それを言うなら弟者先輩だって変わった名前じゃないですかー」

(´<_` )「お前、酔うの早いぞ」

(*´_ゝ`)「うちぃ、父が再婚してるんですよぉ」

(´<_` )「……」

(*´_ゝ`)「で、父者も妹者も、爺者も婆者も伯父者も、みんなこんな名前なんで、
親がかわってるとかじゃなくて、きっと流石家全体がかわってるんですよね」

(´<_` )「…そうか」

(*´_ゝ`)「妹者は腹違いだからか、俺に全然似てなくて可愛いんですよww」

(´<_` )「今父側遺伝子全否定したな」
『流石だな 兄者』

(´<_` )「…?」
一瞬 口から出かかった言葉
と共に フラッシュバックする 何か


(*´_ゝ`)「どうかしました?」

366:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:26:28.80 ID:/kcdfqa+O
(´<_` )「いや、別に」

(*´_ゝ`)「時に弟者、姉者は元気か?」

(´<_` )「さん をつけろ馬鹿兄者
姉者?現在婚活中だが、どうかしたか?」

(*´_ゝ`)「や、さっき、「俺の兄弟は姉者だけだ」って」

(´<_` )「あぁ…」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「……だけ、か」ボソッ

(´<_` )「ん?」

(*´_ゝ`)「なんでもないですぅ弟者せんぱぁいww」

(´<_` )「死ね 氏ねじゃなくて死ね」

(*´_ゝ`)「ひでぇww」



367:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:28:54.42 ID:/kcdfqa+O
兄者が言った言葉が気になった
なにか重要なものな気がした










翌日 兄者は駄々をこねた
(*´_ゝ`)「先輩のー
ちょっとお家を見てみたーい♪」


あの 合コンとかでやるフリをやっている


(´<_` )「黙れ 仕事 残業」

( ´_ゝ`)


368:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:35:42.57 ID:/kcdfqa+O
そんな兄のデスクの下には、分厚いアルバムらしきものが入った紙袋が置いてあった

仕事中にそれとなく聞いてみたが

( ´_ゝ`)「弟者先輩のお宅行くまで秘密でーっす☆」

どうやら来ること前提らしい
不躾な奴だと思ったが、とりあえず母者に 帰りに同僚を連れて帰る旨を連絡しておいた




そして 兄者を率いて帰宅
玄関で迎え入れる母者
固まる空気
瞬間 ぶち壊す兄者


(*´_ゝ`)「初めましてー流石兄者と申します。
いつも弟者先輩のお世話になっておりまーす。今後ともよろしくお願いしまぁす」

今後とも…の件はいらないと思うのだが、まぁ俺への挨拶だったということにして、
母者の硬直は気になったが、とりあえす兄者を居間へ通した

夕食はいつも通り、食卓に並んでいた


背広だけハンガーにかけ、ネクタイを外して席につく
兄者もそれに習った

370:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:43:22.22 ID:/kcdfqa+O
  @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 人「それじゃ」

(*´_ゝ`)人「いただきまーす」人(´<_`*)


しかし母者よ、
同僚と夕食なのに同席か

それはさておき
俺たちは無意識に、同じように箸を動かしていた

味噌汁 白米 ハンバーグ 白米 サラダ …と、
雑談を交わしながらも同じ手順で平らげていく

母者は呆然と、それを眺めている


( ´_ゝ`)「弟者せんぱぁい、ぴー」

(´<_` )「だが断る 母者、ごはんおかわり」

371:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:50:39.97 ID:/kcdfqa+O
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あ、あぁ。兄者さんの方はいいのかい?」

( ´_ゝ`)「あ、俺小食なんで、お構いなく」

(´<_` )「奢りの時は容赦しねぇくせにな」

(*´_ゝ`)「フヒヒwwサーセンwwww」


夕食もお開きになり、母者は台所へ消えた

ダイニングで二人で酒を交わしつつ、兄者は持参したアルバムを取り出した

(*´_ゝ`)「昨日、みつけたんです」

(´<_` )「あんなに酔っていたのにか」

( ´_ゝ`)「……酔い委せに?ww」


呆れつつ、アルバムを開いていく






379:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 12:23:05.97 ID:/kcdfqa+O
(´<_` )「……これは」

そこに在るのは
幼い双子の写真


昔の自分が二人 ならんでいる
昔の自分が 昔の自分に瓜二つな誰かと一緒に、笑っている



『流石だよな 俺ら』






372:( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ) :2010/10/28(木) 11:53:55.23 ID:/kcdfqa+O
(´<_` )「………兄者?…これ…………」

( ´_ゝ`)「コラじゃないぞ。
押し入れにしまってあったんだ 大切にな」

( ´_ゝ`)「なぁ弟者、思い出したか…?」 続きを読む
  1. 2010/10/28(木) 22:32:32|
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( ^ω^)彼らは('A`)意志を貫く( ・∀・)ようです

308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:03:17.43 ID:rEnWJcqoO [sage]
西暦2122年、世界は一つの政府の名の下に纏まりを見せていた。

世界から戦争や飢餓が無くなり、画一化された社会が形成されていく。

そんな中----

人間同士の争いが鎮静化した同時に、人間に敵対する者達が現れた!

Void Illusion Peacemaker.

--通称V.I.P--

空虚なる幻想の調停者と名乗る、古今東西の妖怪、悪魔、鬼達が世界の裏で暗躍し始めたのだ!

そんな世界でそれぞれの意志を貫く戦士達が、V.I.Pに戦いを挑んで行く!




一人は父の敵を討つために--


    ('A`)


309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:05:16.51 ID:rEnWJcqoO [sage]
また一人は己の優秀さを示すために--



    ( ・∀・)



そしてまた一人は、大事な者達を護るために--


     ( ^ω^)


310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:08:34.89 ID:rEnWJcqoO [sage]
彼らは地球意志、ミストを身に纏い悪鬼達と戦い意志を示して行く!

それぞれの思いが交錯する時、世界は新たなるステップを迎えるだろう。

    意志を----

    ----曲げるな!


   ----貫き通せ!






( ^ω^)彼らは('A`)意志を貫く( ・∀・)ようです

311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:11:53.51 ID:rEnWJcqoO [sage]
----世界統一政府日本特府会議場(旧国会議事堂)

( ´∀`)「奴らの動向はどうなっている?」

中央に座る、温和な笑みを見せる男が口を開いた。

--この男の名は茂奈。

日本地域の代表として、この場を纏めている。

ξ゚⊿゚)ξ「未だ掴めておりません……」

それに対して、巻き毛の少女が立ち上がり答える。

--彼女の名はツン。
フランス人とのクオーターで、日本V.I.P対策委員会所属の科学者である。

その返答に、何をやっているのだ等と、議事堂に座る各界の重鎮達は口々に不平を漏らしていた。

313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:13:59.74 ID:rEnWJcqoO [sage]
小娘。未熟。無能。

内容は全て小汚い罵詈雑言で、まともに聞く気力も起きない。

ξ゚⊿゚)ξ(何もしない癖に……)

少女は内心毒づきつつも、表情には出さず罵倒や嘲笑に堪えていた。

( ´∀`)「静粛にしたまえ!」

中央に座る男の一喝で、さざ波が止む。

( ´∀`)「それで? 対策は講じてあるのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「現在奴らのミストを、探知する装置を開発中です。 四日ほどお待ち下さい」

( ´∀`)「解った。 戦力の方は?」

場に緊張が走る。
秘匿されて来た切り札が遂に完成したのだ。

今回の会議はこれについての発表がメインであった。

314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:16:59.16 ID:rEnWJcqoO [sage]
これに関してはやはりツンにも、自信がある。

ξ゚ー゚)ξ「お任せ下さい! ドクオいえ--ミストドライバーはかならず奴らを叩き伏せる事でしょう!」

議事堂にやっと弛緩した空気が流れる。
所詮この場に居る者達は、保身が一番なのだ。
身の危険さえ取り除ければ、殲滅など二の次となる。

ξ゚⊿゚)ξ(はぁ……)

ツンはくだらない保身の場に飽き飽きとしてしまった。

ξ゚⊿゚)ξ(早く帰りたい……)

( ´∀`)「では議会を閉会する。 各省庁は連係に当たり、ツン君のサポートをお願いする」

はっ!と官僚達が立ち上がり返事をする。

ツンは宛てにならないだろうなと思いながらも、頭を下げ議事堂から出て行った--

317:うわぁ……NGワード使ってて自分で書き込み見えてねーでやんの…… :2010/10/28(木) 01:24:26.17 ID:rEnWJcqoO [sage]
--議会場の出口の脇に、一人の冴えない高校生が佇む。

その場に似つかわしくない、よれたブレザーに陰欝な雰囲気の男はツンが出て来るのを見咎め近づいて行った。

('A`)「お疲れさん」

ξ゚⊿゚)ξ「本当よ。 ドクオすぐに研究所に戻るわよ!」

('A`)「あいよ~」

ドクオと呼ばれた男は気のない返事をして、ツンの後をついて長い廊下を歩いて行った。

319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/28(木) 01:26:50.08 ID:rEnWJcqoO [sage]
J( 'ー`)し「文太郎ーごはんよー」

( ^ω^)「今行くおー」

一階から文太郎と呼ばれた少年の母親が呼んでいる。

彼は自室で、ここ最近の猟奇殺人についての、考察サイトを眺めていた。

パソコンを消して、食卓へと向かう。
階段をギシギシと降りながら、彼は少し憂鬱な気分になっていた。

それは、友人の事だ。
彼の友人のドクオは、家族を同じ様な事件で無くしていた。

それ以来こう言った事に妙に、首を突っ込みたがるのだ。
10年来の幼馴染みとしては、心配になる。

( ^ω^)(ドクオ……良い加減忘れるお)

彼は食卓に着き、自制を知らない親友の緩衝材になれればと考えていた--


--グロテスクな爪や肉塊、血痕が残る部屋で血に濡れた白衣を来た男が立っている。

ブルーライトに照らし出された巨大な試験管を見つめる表情は、狂気を孕んでいた。

(-@∀@)「くくくっ……あと少しだ。 あと一つ……、念願の素材が手に入れば完成する……はははははははぁはぁーはっははぁ」

狂笑がいつまでも木霊していた。

324:猿る :2010/10/28(木) 01:54:02.68 ID:rEnWJcqoO [sage]
三人が三人共、それぞれの理由を持っている。

戦いのゴングはもうすぐ鳴り響くだろう。

その時彼等は何を感じ、何をするのだろうか?

それはまだ解らない。

だが意志という柱を守り、世界を巻き込み物語を紡ぐ事だろう。

~~NEXT SCENE COMING SOON~~


  1. 2010/10/28(木) 22:30:22|
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総合短編

178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:34:02.56 ID:1Um3rCz3O
( ・∀・)「安心しろや。誰もお前の事なんか好いちゃいねぇよ」


煙草の煙をぷかぷか浮かばせながら、そう言って俯いた彼の指先は僅かに震えていた。
それを見なかった事にしてしまう俺は、とんでもない弱虫なんだろうか。


( ∴)「それは…、俺に向かって言っているの?それとも自分自身?」

( ・∀・)「…さあな」

179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:35:30.23 ID:1Um3rCz3O
( ∴)「分かってるくせに。また君はそうやって嘘を吐く」

( ・∀・)「………………」


彼は何かを言おうと開いた口をゆっくり閉じて、また煙草の煙を吸い込む。
煙草は体に悪いんだけとなぁ。
彼は、ふぅ、と煙を吐き出すと、ゆっくりまた口を開き、声帯を震わせた。

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:36:33.18 ID:1Um3rCz3O
一言、一言。ぽつり、ぽつり。煙と共に、言葉を空に落とすかのように。ゆっくり、ゆっくり。


( ・∀・)「嘘吐き、か。いや、そうかもしれねぇなぁ」

( ∴)「そう。君も俺も。…とんでもない嘘吐きだよ」

( ・∀・)「ああ、そうさ。お前も、俺も…」

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:38:03.43 ID:1Um3rCz3O
そこで初めて、彼は俺の目を見つめた。
歪に歪められた彼の唇。嗚呼、彼は自分が微笑んでいるとでも思っているのだろうか。


( ∴)「君は、怖いんでしょう…?」

( ・∀・)「あ?…よーく、わかってるじゃねぇか」

( ∴)「ふん。臆病の弱虫で嘘吐き。良くそんな事で生きていけたもんだね。僕なら、無理だよ……」

( ・∀・)「はん。お前にゃ、もう関係無い事だろーがよ」

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:39:05.85 ID:1Um3rCz3O
俺の言葉を鼻で軽く笑って、また目を伏せる。
そして、煙草を地面に落とすと、高そうな、けれど、とても汚れた靴で煙草を踏み付けた。
たったそれだけの事で、まだ半分ぐらい残っていた煙草の光が、消えてしまった。


( ・∀・)「最後に言いたい事は?」

( ∴)「その煙草。ちゃんと捨てておきなよ?」

( ・∀・)「ったく、お前らしーよ」

184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:41:44.53 ID:1Um3rCz3O
俺を見つめないまま、彼は唇を歪ませ、空を仰ぐ。
全く。君の気持ちは分かるけど、最後ぐらいはこっちを見て欲しいもんだよ。
自分以外の、所謂他人で、彼が一番素敵な人間だったかもしれないから。
たった数時間一緒に居ただけで、これだけ良く俺を理解し、こんな俺が彼を理解たんだから、余程波長が合ったんだね。……あ、でもこう言うと彼は怒るかな?本当は照れているだけなんだろうけど。
俺が思わずクスリと笑ってしまうと、彼は不思議そうに俺を見た。
嗚呼、是非次会う時には違う会い方が良いな。

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:44:59.29 ID:1Um3rCz3O
( ∴)「最後は、俺を見ていてほしいなぁ」

( ・∀・)「お前は、とんでもなく酷い奴だな…」

( ∴)「うん。酷いとは、思うけど。最後、一人じゃ寂しいんだ」

( ・∀・)「……分ったよ」


俺が優しく微笑むと、彼は俺をじっと見たまま、終わりの鐘を響かせた。
俺は彼を見ているから分らないけど、音と気配が迫るのが分かる。
なんで、最後の時はこんなにも長いんだろうか……。

186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/27(水) 05:46:07.92 ID:1Um3rCz3O
その刹那、自分の首を分かつギロチンの刃が紅い飛沫と共に、首を切り裂いて、遠くで何かが転がる音がした。


おわり
  1. 2010/10/28(木) 22:27:54|
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総合短編

924:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:40:28.01 ID:9OCNLMwV0 [sage]

武骨な柱時計が、ぼおんぼおんと室内の陰惨な空気を揺らす。
その振動が届かない外は黒煙のない景色が広がり、酷く陽気だ。

ささくれが目立つ縁側に腰掛け、茶を啜りながら二人は語る。


(´・ω・`)「あーあ、兄さん早く帰って来ないかなー」

lw´‐ _‐ノv「何処かで道草食ってるのかもしれんよ、お前とは違う理由で」

(´・ω・`)「酷な事を言うね君ぃ」

ずっとひと啜り。器には鶴が飛び立つ様子が描かれている。

(´・ω・`)「まあ兄さんの事だから、何かに首を突っ込んでるのかもしれないけど」

lw´‐ _‐ノv「突っ込んだ首が抜けなくなってる可能性が高いのねん」

(´・ω・`)「言わないでよ」


雲を切り裂き、轟音を撒き散らし、V字の編隊を組んだ渡り鳥が頭上を飛ぶ。

きっと、別の国から階段を登れと言われたんだろう。
そのまま昇った先に住んでしまい、住み心地の良さに帰らないんだろう。きっと。

926:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:42:28.35 ID:9OCNLMwV0 [sage]

(´・ω・`)「兄さん、本当、いつになったら帰って来るのかなあ……」

lw´‐ _‐ノv「お前の兄の年を越してしまったよ、わたしゃ」

(´・ω・`)「そうだね。君もこんなとこにいるよりは自分の人生を省みて、
       有効的に時間を消費したほうがいいと思うよ。自分の為に」

lw´‐ _‐ノv「動くの面倒」

(´・ω・`)「嘘つき」


間を作って茶を啜ろうとしたが、器は既に空だった。


lw´‐ _‐ノv「お前の兄はノロマだね」

(´・ω・`)「兄さんの動きが俊敏過ぎて、小学校の時『鼠』ってあだ名つけたのは誰だい」

lw´‐ _‐ノv「誰だったかねえ」

(´・ω・`)「ノロマや愚図呼ばわりされていたのは僕のほうだったよ」

lw´‐ _‐ノv「そんな事をほざいた奴らを袋叩きにしたのは鼠じゃないかい」


かんらかんらと高く笑う。

927:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:44:09.91 ID:9OCNLMwV0 [sage]

(´・ω・`)「茶が空になったよ、僕は二杯しか飲んでないのに」

lw´‐ _‐ノv「喋ると喉が渇く」

(´・ω・`)「話す相手ならいくらでもいるでしょ」

lw´‐ _‐ノv「私がここで喋るのは、雨宿りの時に狭い一つ屋根の下二人きり、
       場が険悪にならないよう世間話をするのに近いよ」

(´・ω・`)「何それ」

lw´‐ _‐ノv「雨が止むのを待つ会話とほぼ同じだよ、これはね」

(´・ω・`)「今は晴れだけど」

lw´‐ _‐ノv「でもお前とは他人じゃないから、二人での雨宿りだね」

(´・ω・`)「会話してくれないかなあ……」

lw´‐ _‐ノv「しとるよ」


右手で扇ぎ続けていた団扇を、口元に持っていく秋。
団扇には子供の頃に描いた落書きがまだ残っていて、少々恥ずかしい。

930:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:46:20.77 ID:9OCNLMwV0 [sage]

lw´‐ _‐ノv「絶望的な待ち程退屈で、不安で、少し恐ろしく、希望が薄い」

(´・ω・`)「雨降り?」

lw´‐ _‐ノv「雨降りで考えればいい」

(´・ω・`)「……えと、そうだね。予報でずっと雨とかなったらうんざりするね」

lw´‐ _‐ノv「ふふ、雨が早く止むよう、どうやって祈る?」

(´・ω・`)「どうやっても何も、『早く止みますように』としか」

lw´‐ _‐ノv「そうさね、それが普通さね」

(´・ω・`)「それ以外思い浮かばないよ」

lw´‐ _‐ノv「その祈りが狂って届いて、爆弾で晴れたらどうする?」

(´・ω・`)「どうするって」


どうしようもない。の一択しか自分の中にはない。

931:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:50:50.60 ID:9OCNLMwV0 [sage]

lw´‐ _‐ノv「変なの問うてすまんね」


謝罪のつもりなのか、自分に送り続けていた風を僕に向かって送り出す。


(´・ω・`)「どう祈ればよかったの」

lw´‐ _‐ノv「自分もちっともわかりゃせん」

(´・ω・`)「何それ」


柵の向こうから、子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。
下校時間はもう過ぎた。隣の空き地で遊ぶに違いない。


lw´‐ _‐ノv「お前は、兄にどう祈ってる?」

(´・ω・`)「それは『早く帰って来ますように』と」

lw´‐ _‐ノv「駄目よ、それだときっと駄目さね」

(´・ω・`)「どうして」

932:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:52:23.78 ID:9OCNLMwV0 [sage]

lw´‐ _‐ノv「一人でするお祈りだと、危険に気付けない」

(´・ω・`)「何か間違ってるの?」

lw´‐ _‐ノv「君はなんにも間違ってないよ、ただそのお祈りは危ないよ」

(´・ω・`)「危ない?」


扇ぐ手を休めて、真っ直ぐにこちらを見る秋が横目で見えた。
真面目な顔付きの秋は慣れない。何となく視線が合わせ辛い。


lw´‐ _‐ノv「私の婚約者、遠征に行ってしまって」


口を挟めてはまずい気がしたので、無言を貫く。


lw´‐ _‐ノv「私は彼に早く帰って来て欲しくて、会いたくて、毎日お祈りをしたよ」


lw´‐ _‐ノv「『彼に早く会えますように』」


lw´‐ _‐ノv「お祈りは通じて、彼は帰って来たよ」

933:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:54:07.80 ID:9OCNLMwV0 [sage]

lw´‐ _‐ノv「無事に帰ってくるはずだったのに」


lw´‐ _‐ノv「特攻隊員に選ばれて」


lw´‐ _‐ノv「電報で散華と伝えられて」


lw´‐ _‐ノv「持たせたお守りと歯だけ帰って来た」


lw´‐ _‐ノv「それすら戻って来れたのは奇跡だって」


lw´‐ _‐ノv「届けた偉いお人が言うとったけど」


lw´‐ _‐ノv「確かに、早くは帰って来たけど」


lw´‐ _‐ノv「わたしゃあねぇ」

934:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:55:34.73 ID:9OCNLMwV0 [sage]

いきなり、秋からぎゅうと抱きつかれる。
何をしたらいいのか話せばいいかわからず、そのまま固まる。


lw´‐ _‐ノv「お前は弟も同然だよ、動きの鈍い可愛い子」

(´・ω・`)「貶してるの?」

lw´‐ _‐ノv「ううん優しい子、そのまま大きくなってほしい」

(´・ω・`)「もう大人だよ」

lw´‐ _‐ノv「そうさね」


そう言って僕の頭を撫でる手は、ちびを慰める手付きと一緒だ。
確かに、年から見ても、九つも下だとずっと子供に見えるかもしれない。


(´・ω・`)「でも、もう子供じゃないよ」

lw´‐ _‐ノv「無理よ、あなた臆病で優しい子だから」

936:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 12:58:38.78 ID:9OCNLMwV0 [sage]

(´・ω・`)「大人だよ」

lw´‐ _‐ノv「死んだ人すら思いやる子だから、無理でしょう」


背に回していた腕を解いて、にっこり微笑みかける。


lw´‐ _‐ノv「あの時、あなたは『そんなお祈りしないほうがいい』って」

(´・ω・`)「言ったっけ?」

lw´‐ _‐ノv「言ったよ、ちゃんと言ってくれたのにね。ちゃんと聞けばよかった」

(´・ω・`)「それ、僕は」

lw´‐ _‐ノv「いいの、言った意図と違っても、自分がそう解釈したの」

(´・ω・`)「……」

937:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 13:00:20.86 ID:9OCNLMwV0 [sage]

lw´‐ _‐ノv「そのお礼さね、ここにいるのは」

(´・ω・`)「お礼?」

lw´‐ _‐ノv「鬱陶しいでしょうけど、待ちの祈りは多いほうが間違わない時もある」


後ろめたい気持ちが、藍染めのように染みていく。


lw´‐ _‐ノv「もう一度お祈りしよう、間違わないように、今度は二人で」

(´・ω・`)「…………」

lw´‐ _‐ノv「ほら」


しゅうが指差す空には、V字が遺した五線譜がある。
線を引いた者達は、碌なメロディを奏でられないに違いない。

それでも、どうかせめて、最期に綺麗な和音になるよう祈る。

938:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/25(月) 13:01:46.44 ID:9OCNLMwV0 [sage]




(´・ω・`)「『兄さんが……無事、に、帰って来ますように』」


lw´‐ _‐ノv「『しょぼのお祈りが、ちゃんと通じますように』」



空はいつしか紺色になって、偵察用の飛行機がちかちかと瞬いていた。



 (了)
  1. 2010/10/28(木) 22:26:15|
  2. 総合作品まとめ
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(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)

596:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:00:42.50 ID:Imf9Rvp10 [sage]
プロローグ

(´<_` )「ふぅー」

 吐く息が白く流れていく。
 駅のホームで空を眺めながら電車を待つ。
 なんとなく、横を見る。
 そこには、ヒマワリが咲いたような笑顔があった。

(*゚∀゚)

 恋に、落ちる音がした。
 駅のホームで見かけた彼女に、近づきたいと願った。
 同じ学校の女子の制服、同じ学年のリボン。
 名も知らない彼女に、俺は恋に落ちていた。

 (´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)

597:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:01:52.56 ID:Imf9Rvp10 [sage]
一日目。

( ^ω^)「弟者~。授業はじまるお」

('A`)「弟者。そろそろ先生来るぞ」

(´<_` )「おぅ、すまない」

( ^ω^)「兄者はどうしたんだお?」

(´<_` )「あぁ、忘れた。多分駅で彷徨ってる」

('A`)「相変わらず方向音痴なのか。どうしたんだ? いつもなら兄弟漫才しながらでもつれてくるのによ」

(´<_` )「ちょっと、な」

( ´∀`)「朝礼やるから席に着くモナー」

 会話は慌しく終る。
 モナー先生の話はまったく覚えてなかった。
 ただ、駅で見かけたひまわりのような笑顔を思い出しながら、空を見ていた。

599:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:03:03.37 ID:Imf9Rvp10 [sage]
('A`)「で、今日のお前調子おかしいけど。どうかしたのか?」

 ドクオが朝礼の終了後すぐに聞きに来た。
 体調は悪くない。ただ、恋に落ちただけだった。

(´<_` )「いや、きわめて普通のはずなんだが」

('A`)「そっか。なら、いいさ。兄者もさすがにそろそろ来るだろ」

( ^ω^)「おっおっ、ツン今日もありがとうだお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「べ、別にあんたのためじゃないんだからね! はい、ドクオも弟者もどうぞ」

('A`)「あー。甘いものはブラックコーヒーか緑茶と一緒にときめてるんだ。悪いな」

(´<_` )「ありがとう。今日はクッキーか」

( ^ω^)「そうだお! ツンのお菓子はおいしいお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「そ、そんなにほしいのなら、もう少し食べていいわよ!」

川 ゚ -゚) 「どれどれ、私もいただこう。うむ、うまい。これで普通の料理も上手ければなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ 「そ、そのうち上手くなるわよ」

601:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:04:05.31 ID:8q59Q9JV0 [sage]
 ガラッ

( ´_ゝ`)「おぉぉぉぉぉぉっ! 弟者よ! 駅で迷ってしまったではないか」

(´<_` )「落ち着け兄者。1限目が始まる前に着くとは成長してるじゃないか」

( ´_ゝ`)「駅員さんに送ってもらったんだぞ! 女性駅員さん可愛かったんだぞ!」

(´<_` )「なら、よかったじゃないか」

( ´_ゝ`)「それもそうだな」

( ^ω^)「兄者、おはようだお! ツンの作ったクッキーがあるお!」

('A`)「おはよーさん。少しずつながら学校までならいけるようになってきたんだな」

ξ゚⊿゚)ξ 「おはよう。朝からご苦労様。はい、たべていいわよ。あまりものだけど」

川 ゚ -゚) 「おはよう。今日の連絡事項は特に無し。しかし、珍しいな。弟者が兄者をおいていくなんて」

 あぁ、そうだった。今日は兄者をおいていってしまった。
 だが、せっかくうやむやになりかけたそれを蒸し返さないでほしかった。

602:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:04:54.88 ID:8q59Q9JV0 [sage]
( ´_ゝ`)「そうだ! すべては弟者が悪いんだ!」

(´<_` )「おk、兄者。明日からは自分で起きて自分で学校に向かうんだな」

( ´_ゝ`)「すみませんでした」

 流石兄者。あっさりと降伏。

('A`)「で、なにかあったのか? 弟者がぼーっとしてるなんてさ」

(´<_` )「そ、それは……」

 キーンコーンカーンコーン

川 ゚ -゚) 「むっ、授業が始まるな」

('A`)「なら、昼休みにのんびり聞こうか」

 助かったと思ったのもつかの間のことだった。
 正直に話そう。少なくとも、こいつらは笑ったりしないだろう。
 それどころか、この恋路を応援してくれるかもしれない。

603:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:05:47.39 ID:Imf9Rvp10 [sage]
 昼休みの教室。
 机6つをくっつけて6人で昼食を食べる。
 話題はもちろん。俺のことだった。

(´<_` )「駅で、可愛い子を見たんだ。同じ学校、同じ学年の子。多分、恋に落ちた」

( ^ω^)「おっおっ。恋愛はいいものだお! 僕もツンに夢中だお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「ちょ、ちょっと。恥ずかしいでしょうが」

 うれしそうに語るブーンと恥ずかしそうにするツン。
 二人はからかうことなく、背中を押してくれた。

('A`)「兄者の世話ばかりだから心配してたが、そうでもないんだな。頑張れよ」

(´<_` )「そういうドクオも恋沙汰聞かないけどな」

('A`)「あ~、縁があるまで待つさ。恋愛ごとならゲームや本で十分楽しんでるしな」

 こいつはある意味つかみ所がないような気がする。
 彼女ほしいとは言わない。そして、動こうともしない。

川 ゚ -゚) 「私でよければ協力するさ。知り合いの子なら紹介できるしな」

 否定されるよりも、心強い友人たちの言葉。
 恋の行く末よりも、少しうれしく感じた。

( ´_ゝ`)「頑張るがいい。さくらたんは俺の嫁!」

604:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:06:44.38 ID:Imf9Rvp10 [sage]
これは、兄者なりの激励なのだろう。
 そう解釈することにする。
 他愛もない話に移り。昼食も終る。
 昼休みの終わりを告げる鐘が鳴る。
 放課後に会えますように。そう、願っていた。

 夕方の駅のホーム。吹く風が冷たい。
 朝のように何気なく周りを見渡す。

(,,゚Д゚)(*゚ー゚)

 楽しそうに歩く二人。
 それは恋人同士以外たとえようのない距離。

 恋が、壊れる音がした。
 俺は何故か逃げるように家まで帰った。

 なんで、こんなに苦しいんだろう? 始まってすらいなかったのに。

605:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:07:29.84 ID:Imf9Rvp10 [sage]
l从・∀・ノ!リ人「ちっちゃい兄者おかえりなのじゃ~」

(´<_` )「うん」

l从・∀・ノ!リ人「どうしたのじゃちっちゃい兄者。元気ないのじゃ」

(´<_` )「うん」

l从・∀・ノ!リ人「なやみごとなら妹者がきいてあげるのじゃ」

(´<_` )「ありがとう。でも、この悩みは今は話したくないんだ」

l从・∀・ノ!リ人「わかったのじゃ。ちっちゃい兄者はのんびりするのじゃ。父者がつかれたときはのんびりするのが一番といってたのじゃ」

(´<_` )「うん」

 妹者の陽気な声は傷に優しく、染み渡る気がする。
 部屋に戻り、布団にもぐりこむと声を押し殺して泣いた。

606:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 00:08:14.16 ID:Imf9Rvp10 [sage]
( ´_ゝ`)「おk。ブラクラゲット」

 ガガガガガッ

 兄者の声で目を覚ます。
 カーテンは閉められ、部屋の電灯の明かりが眩しかった。。

(´<_` )「流石だな兄者。で、今何時だ?」

( ´_ゝ`)「19時少し前だな。お疲れのようだな」

(´<_` )「ああ、そうだな」

 夕方に見た光景。アレが逢魔が時の見せた幻だったらいいと思った。
 あやふやな記憶。それにすがりたくなった。

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者、ちっちゃい兄者。ご飯なのじゃ~」

( ´_ゝ`)(´<_` )「「おk。すぐ行く」」

 この日の夕飯の味はほんの少ししかわからなかった。
 残してしまったが母者は何もいわなかった。それが、申し訳なかった。

614:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:06:17.98 ID:Imf9Rvp10 [sage]
 二日目。

 恋が実らないと知ってしまいながら諦めきれないで過ごす時間は奇妙な感覚だった。
 いらいらと何かが混じった感情。それが、思考をぼんやりとさせる。

(*゚∀゚)「ツン! 今週の料理倶楽部もってきたぞ~」

 ヒマワリのような笑顔が、そばにあった。

ξ゚⊿゚)ξ 「あっ、つー。ありがとう。もう出てたんだ」

(*゚∀゚)「早売りの店はおさえてあるんだぞ~」

(´<_` )「えっ?」

 胸のときめき。昨日の胸の苦しさは嘘のように心が弾む。
 
(´<_` )「ツン。この子は?」

ξ゚⊿゚)ξ 「同じクラブのつーよ。料理がとても上手なのよ」

(*゚∀゚)「あひゃ♪ ほめられても何もでないぞ。つーだ。よろしくなー。えっと」

(´<_` )「弟者です。流石弟者」

(*゚∀゚)「弟者か~。よろしくな」

616:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:07:13.04 ID:Imf9Rvp10 [sage]
( ´_ゝ`)「よろしくな。まいえんじぇる」

(*゚∀゚)「えっと、弟者?」

(´<_` )「こっちは流石兄者。双子なんだ」

(*゚∀゚)「おー、そうなのか。あたしと一緒だな! あたしも双子なんだぜ」

(´<_` )「えっ? そうなの?」

(*゚∀゚)「しぃはあたしに似て可愛いんだぜ。まぁ、あたしのほうが2倍は可愛い。はず」

 そうだとしたら、昨日の痛みは早とちりかもしれない。
 痛かったはずの心が、弾んで嬉しそうな鼓動を繰り返す。

(´<_` )「そうなんだ。あの……」

617:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:10:37.09 ID:Imf9Rvp10 [sage]
( ´_ゝ`)「ねぇねぇ、つーちゃんは彼氏いるの? もし、いないのなら俺なん……」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんたは黙っていなさい」

( ´_ゝ`)「あべしっ」

 ツンに殴られ吹き飛ぶ兄者。冥福をお祈りします。

(*゚∀゚)「おー」

(´<_` )「兄者が失礼した」

(*゚∀゚)「漫才みたいで楽しかったぞ。あたしはしぃと違って彼氏いないんだぜ。弟者はギコってしってるか?」

(´<_` )「陸上部の?」

(*゚∀゚)「そうそう、あいつ。すごく、かっこいいんだぞ」

(´<_` )「だよな」

 何故か、彼女の顔が悲しそうで。

620:(´<_` )弟者は手を伸ばすようです(*゚∀゚)◆0W2aXyHsp2 :2010/10/23(土) 01:14:23.00 ID:Imf9Rvp10 [sage]
(*゚∀゚)「まぁ、あたしの方が絶対にもっとかっこいい彼氏を作るけどな!」

 その笑顔が悲しそうで、曇り空の下のヒマワリの様だった。
 この子は、ギコのことが好きなんだ……。
 その推測は、うれしくて、切なかった。
 昨日見た二人。幸せそうだった。そこに、彼女が入る隙もないほどに。
 
(´<_` )「君なら、すぐにできるよ。かわいいから」

 俺が、恋に落ちたほど。
 心でそう付け加える。

(*゚∀゚)「ありがとな! 自信が出たぜ。じゃ、弟者またな! ツン、放課後部活でな」

ξ゚⊿゚)ξ「今日は部活ないわよ」

(*゚∀゚)「たはっー。そうだった。どうしよう。暇だ!」

ξ゚⊿゚)ξ「だったら、帰りに私たちと遊ばない?」

(*゚∀゚)「いいのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「せっかくだしね」

 ツンが、ちらりとこちらを意味ありげな目で見た気がする。 続きを読む
  1. 2010/10/28(木) 22:24:10|
  2. 総合作品まとめ
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」 目次

第!廻『猫村でぃ』 2 3

第”廻「逃走あるいは闘争」 2 3 4





(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287316409/
(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287759612/
  1. 2010/10/23(土) 07:47:20|
  2. 長編目次
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第”廻 4/4

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:27:12.36 ID:wqQmeBNs0
(; ^ω^)「う……うーん……って看板に書いてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「シュールね」

W(;#゚;;-゚)W「ハインちゃん?」

从 ゚∀从『お、おー、でぃ。なんだぁ? またあーんでもしてほしいのか?』

W(;#゚;;-゚)W「何も覚えてないの?」

从;゚∀从『覚えてねーって何が? つーかここどこ? あとなんであたしビショビショ?』

W(# ;;- )W「わかんない……わかんないよね……私も、ハインちゃんも……」

( ・∀・)「まぁ、今は知らなくてもいい時だろう。それで納得できなくても、今は我慢できるかい?」

W(# ;;- )W「……それはいつかは必ず知れますか?」

( ・∀・)「知れる……いや、知ることになるだろう。遅かれ早かれ、必ずね。だから今は、日常の方を大事にしなさい」

W(# ;;- )W「……はい」

从;゚∀从『???』

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:28:07.83 ID:wqQmeBNs0
コオ*゚ー゚)リ「私もよく分かってない! 私は今知りたいぞー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ、パン、ちょうだい」

コオ*゚ー゚)リ「はいっ! あ、どれ食べます? いーっぱい種類あったんで全部買ってきました!」

( ^ω^)「僕ピザパン食べたいお」

コオ*゚ー゚)リ「ありますよ!」

( ・∀・)「おっと、その前にブーン君。ちょっと手伝ってほしいことが」

( ^ω^)「なんですかお」

( ・∀・)「確か、右から五番目、上から三番目の畳だったね……」

( ^ω^)「ああ、しぃさんが言ってたことですかお? 畳の下ってやつ」

( ・∀・)「彼女は昔はちょっと有名な霊能ガールでね、その流れでアドレスも知っていたのだが
  彼女が言ったことはさすがに気になるのでね。調べてみよう」

( ^ω^)「分かりましたお。そこの畳を引っぺがせばいいですかお?」

( ・∀・)「ああ、私も手伝おう」

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:28:52.04 ID:wqQmeBNs0
セーノッ

ガパッ

( ・∀・)「……何かあるね」

( ^ω^)「拾ってみますかお?」

( ・∀・)「いや、私が拾おう」

ヨッコイセ

( ・∀・)「……壷か。なるほど」

( ^ω^)「なんですかお、その壷」

( ・∀・)「まぁ、これもそのうち、ね」

(; ^ω^)「おー謎ばっかり増えていきますおー」

( ・∀・)「ははは、すまないね。私は事なかれ主義なんだ」

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:30:09.33 ID:wqQmeBNs0
サァミンナ、イチドセイトカイシツニモドロウ

ソコデパンクイマツリデスカ!!

ソウダネ、ソウシヨウカ

ヤター

ディ、キガエアル?

ア、ダイジョウブデス。ジャージアリマス

ディー、アタシマダネムイー、ガッタイー

オ、ピザパンノケチャップガクチノナカノキズニシミルオ……

ソウイエバミセリサン、ゼンタイテキニカワリマシタネ。イメチェンデスカ?

イヤ、ユキオンナモードナノダ!!


ξ゚⊿゚)ξ。o(変わらなきゃ)

W(#゚;;-゚)W。o(知りたいな)

( ・∀・)。o(これから、か)



こうして今日の騒動は幕を降ろしました

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:31:05.75 ID:wqQmeBNs0

(   )「あーあ、バレちゃったかぁ」


(   )「まぁ蟲毒なんてチャチな呪いたいしたことないよね」


(   )「馬鹿をちょっとキレやすくして人間関係ひっちゃかめっちゃかにするくらいにしかつかえないし」


(   )「まぁ効果はバツグンだったけど(笑)」


(   )「でも、面白いものも見つけたし」


(   )「もうすぐ満ちる……かな?」


(   )「ひゃははっ」








151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:32:16.15 ID:wqQmeBNs0
おまけ1

――放課後:みんな大変な頃の生徒会室

从'ー'从「ぼんち揚げおいしいなぁ」

从'ー'从「今頃みんななにしてるのかなぁ」

从'ー'从「おちゃおいしいなぁ」

从'ー'从「は~ぁ」

从'ー'从「幸せっ」

おまけ2

――深夜:生徒会天井裏トソン特別スペース

( 、 トソン「zZZ」

( 、 トソン「zZ……はっ!!」

(゚、゚;トソン「私としたことがお昼休みからバッチリぐっすり寝てしまっていただと!!」

(゚、゚#トソン「今日も今日とて生徒会女子とめくりめく淫靡なマーマレードライフを送ろうと思っていたのに!!」

(゚、゚#トソン「ぐあああああ!!!」

(゚、゚トソン「……帰ろ」








(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」 目次へ
  1. 2010/10/23(土) 07:39:37|
  2. 長編まとめ
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第”廻 3/4

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:21:09.59 ID:rnWAxXLP0
ξ;゚⊿゚)ξ「え……」

(# ^ω^)「馬鹿! 君は女の子なんだお! 普通の、女の子なんだお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「だ、だって!」

(  ω )「……僕にも、責任はあるお。いつもポコポコ殴られても、何にも言わなかったから、勘違いしちゃったんだおね」

ξ#゚⊿゚)ξ「なに!? 何がいいたいのよ!」

(  ω )「いつの間にかすり替わって……そうやって大きくなっちゃったんだお、僕ら」

ξ#゚⊿゚)ξ「なに、何の話してんのよ!!」

(  ω )「もういいお、ツン」

(  ω )「これからは、僕が」

ミ,,゚Д゚彡「おまんじゅうくん、急に現れてかっこつけてくれてるところ悪いけど、俺達その女に用があるから」

(,,゚Д゚)「どいてくれぇねか」

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:23:59.72 ID:rnWAxXLP0
(  ω )「……駄目だお。どけないお」

(,,゚Д゚)「じゃああんたが代りに殴られてくれるわけ?」

(  ω )「……いいお。好きなだけ殴ってくれお」

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっと、さっきから何なのよ! なんで勝手に自分で納得して、自分で、そうやっていつも自分でっ」

ξ゚⊿゚)ξ。o(いつも? いつもって……いつ……?)

ミ,,゚Д゚彡「もう女は消えていいから」

(,,゚Д゚)「とにかくこのイライラが収まるまでサンドバッグでいてもらうぜっ!」 シュッ!!

ドコッ

(; ω )「ぐ……」

(,,゚Д゚)「おりゃ!」 シャッ!!

バキッ

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:27:59.00 ID:rnWAxXLP0
(;  ω )「っおお……」

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょ、やめなさいよ!」

(#   ω )「ツン! 前に出るなお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「だ、だって……」

(;  ω )「いいから……またやり直すお……」

ミ,,゚Д゚彡「喋ってると、舌かむから!!」 ヒュッ!!

メキッ

(;  ω )「ぅう……」

ξ;゚⊿゚)ξ「や、やめてよ! もうやめてよ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、謝るから!」

ξ;⊿゚)ξ「あやまるからぁ……」

ξ;⊿;)ξ「もうやめてよぉ……」

(;   ω )。o(結局また、同じ泣き方するんだおね……)

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:29:50.00 ID:rnWAxXLP0


ドタドタドタ

トコトコトコ


(; ・∀・)「はぁ、はぁ、やっと着いたね」

(;#゚;;-゚)「な、なんですかこの状況。喧嘩だらけじゃ……って会長さん!!」

(; ・∀・)「ああ、あの真ん中で二人の男にタコ殴りにあってるのは」

(; ・∀・)「「ブーンくん!!(内藤先輩!!)」」(;#゚;;-゚)

(;#゚;;-゚)「た、助けに行きましょう!」

( ・∀・)「ああ、もちろん。だが君はここで待っていてくれ」

(;#゚;;-゚)「でもっ」

( ・∀・)「君になにができる?」

(;#゚;;-゚)「……っ」

( ・∀・)「すまないね。でも君にはやって欲しい事があるんだ」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:49:14.42 ID:MO46tdVE0
(#゚;;-゚)「……なんですか?」

( ・∀・)「そこの窓から、この女性が来るのを見ていて欲しい」 ピラッ

(#゚;;-゚)「この写真の女の人がここにくるんですか」

( ・∀・)「ああ。その人が来たのが見えたら、ここまで連れて来てくれ
  それでこの問題の終了条件は整うんだ」

(#゚;;-゚)「……わかりました」

( ・∀・)「あと、その辺に転がってるけが人の手当ても頼むよナイチンゲール」

(#゚;;ー゚)「はいっ」

( ・∀・)「さて、じゃあ私はナイトくんのナイトになりにいこうかな」

(#゚;;-゚)「会長さん」

( ・∀・)「……なんだい」

(#゚;;-゚)「あんまり絆創膏もってきてないです……だから……」

( ・∀・)「ははっ、努力するよ」

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:49:57.17 ID:MO46tdVE0

トコトコトコトコ

(#゚;;-゚)「……何もできないなぁ」

(# ;;- )「……悔しいなぁ」



( ・∀・)「諸君! 我が生徒会メンバーを虐げるのはその辺で止めにしてくれないかい?」

(,,゚Д゚)「ん? あんたは……」

ミ,,゚Д゚彡「生徒会長だから」

( ・∀・)「ははは、いやはや、中々防御力が高いようでなによりだブーンくん」

(; ω )「おー……お……おっお……お肉が……厚いからですお……」

( ・∀・)「だが、そろそろバトンタッチの時間だよ」

ξ;⊿;)ξ「か、かいちょー」

( ・∀・)「ツンくん。今日の行いで何か得たかい?」

ξ;⊿;)ξ「なにも……むしろ……」

( ・∀・)「失った? まぁいずれにせよ君も退場だ。ブーンくんを連れてあそこにいるでぃくんのところに行きたまえ」

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:51:04.15 ID:MO46tdVE0
ξ;⊿;)ξ「でもっ」

( ・∀・)「津出レイ」

ξ;⊿;)ξ「っ!」

( ・∀・)「行きなさい」

ξ;⊿;)ξ「……はい」


ブーン、ネェ、ブーン

ダイジョブダオ……ダイジョブ……

ゴメンネ……ゴメン……

ズルズルズル……


(,,゚Д゚)「勝手に話を進めんじゃねえよ会長さんよぉ」

ミ,,゚Д゚彡「俺達の怒りはまだ収まってないから」

( ・∀・)「はっはっは。なにがあったかは大よそ把握してるつもりだ。そこでどうだね、あのお肉の彼の代りに私がサンドバッグになるというのは」

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:52:43.67 ID:MO46tdVE0
(,,゚Д゚)「はぁ?」

ミ,,゚Д゚彡「生徒会はマゾばっかりだから」

( ・∀・)「まぁ好きに捕らえてくれたまえ。ともかく、君達が満足したら兄弟喧嘩も、この騒ぎも、治めてくれるかい?」

(,,゚Д゚)「……いいぜ、生徒会長さんを殴れる機会なんて中々ないからな。存分にやらせてもらうぜ」

ミ,,゚Д゚彡「これはあんたから言い出したことだから、俺達悪くないから!!」

ドゴォ

バキィ

メシィ

メキメキメキ……

(  ∀ )「   」←気絶中

(,,゚Д゚)「ゴルア!!」

ミ,,゚Д゚彡「オリャア!!」

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:54:07.91 ID:MO46tdVE0
ξ;⊿;)ξ「で、でぃ……」

(#゚;;-゚)「津出先輩、内藤先輩をこっちに」

ξ;⊿;)ξ「どうしよう、血が……」

(#゚;;-゚)「鼻血です。ティッシュで拭いてあげてください。私は打撲に湿布を貼ります」

ξ;⊿;)ξ「ブーンごめんね」 フキフキ

(; ω )「いいんだお……これから……ゆっくり……」

ξ;⊿;)ξ「うん……うん……」

(# ;;- )。o(苦しんでる。争ってる。殴られてる。殴ってる)

(# ;;- )。o(もう嫌なのに、嫌なのに、嫌だから逃げてきたのに)

(# ;;- )。o(ここまで聞こえてくる。痛い音。痛い声、痛い、痛い)

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:54:49.86 ID:MO46tdVE0
(# ;;- )。o(追ってくる。追いかけてくる。逃げても逃げて、逃げ切れない)

(# ;;- )。o(逃げても、逃げても、逃げても逃げても逃げても逃げても!!)

(# ;;- )「ぎ、ぎぎぎ」

(# ;;- )。o(いつだってそう、いつだって血塗れで、そうやって、私は)

(# ;;- )「が、――ききっ――」

(# ;;- )。o(血が、血が、流れてるよ。嫌なのに、嫌なのにぃいいい!!!)

(# ;;- )「ううぁあ……」

ξう⊿゚)ξ「……? どうしたの、でぃ」

(# ;;- )「あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁああああああ!!!!」

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:55:36.27 ID:MO46tdVE0
(# ;;- )

│││
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│││スポーンッ!!
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│││↑↑↑

U  |
|  |
U U

110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:56:49.08 ID:MO46tdVE0
ξ;゚⊿゚)ξ「で、でぃ?」

メキ、メキカキパキ……

カキカキカキ……

メシメシメシ……

ξ;゚⊿゚)ξ「でぃの体が……変わってく……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ハインリッヒが……狼の体になってく……」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、っく、首は!?」


ヒュルルルルル~


ξ;゚⊿゚)ξ「お、落ちてきてる!? でぃ、羽開きなさい! でぃ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「気絶してる!? くっそ、キャッチするわよ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「よ、っしょっと!」

ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ」

ξ;゚⊿゚)ξ「でぃ、でぃ!?」

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:58:38.66 ID:MO46tdVE0
(# ;;- )「   」

ξ;゚⊿゚)ξ「駄目だ……完全に気を失ってる……」

ξ;゚⊿゚)ξ「!? 体、ハインリッヒは!?」



柔B「うおおおおおおお……お? なんだよ……コイt」

ドッゴオオオ!!!

柔B「あ……が……」

剣B「柔Bー!! こ、この化け物め!!」

从 ∀从『……』

ゴシャ……

柔C「ギョボ!! ギョボボチョボリン!!」

剣C「レレレ!! ペッペペーペッペッペペ!!」

从 ∀从『……』

バギッドゴッメシッ!!

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:00:19.73 ID:MO46tdVE0
柔A「「う、うああああああ!!!」」剣A ダッ!!

从 ∀从『……』

ドス

ドス

ドス

ドス

(,,;゚Д゚)「お、おいなんだよコイツ」

ミ,,;゚Д゚彡「わかんないけど、メチャクチャ強いから」

(  ∀ )「う……」

(,,;゚Д゚)「と、とにかく先手必勝! ぶっ飛ばすぞ!」

ミ,,;゚Д゚彡「ら、ラジャだから!!」

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:01:32.15 ID:MO46tdVE0
(,,;゚Д゚)「ぅおりゃ!!」 ブンッ

ミ,,;゚Д゚彡「そりゃああ!!」 ブンッ

从 ∀从『……』

パシ、パシ

(,,;゚Д゚)「つ、掴まれた!?」

ミ,,;゚Д゚彡「は、はなせ!」

从 ∀从『……』 グッ……

(,,; Д )「ぐあああああ!! 拳が!」

ミ,,; Д 彡「わ、割れるから!!」

从 ∀从『……』 グググ……

(  ∀ )「や、やめたまえ……ハインリッヒくん……」

从 ∀从『……』

(,,; Д )「があああああああ!!」

ミ,,; Д 彡「ぎゃああああああ!!!」

(  ∀ )「ハイン……くん……」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:02:16.34 ID:MO46tdVE0





     「ちょーっと待ったあああああああああああああ!!!!!!!!!」






119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:03:08.62 ID:MO46tdVE0


 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                  -‐
  ー
 __          わ た し で す            --
     二                      = 二
   ̄            ミセ*゚ー゚)リ            ̄
    -‐                          ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 02:04:24.41 ID:MO46tdVE0
ミセ* ー )リ「な……」

ミセ#゚Д゚)リ「なーんじゃこりゃあああああ!!!」 続きを読む
  1. 2010/10/23(土) 07:36:22|
  2. 長編まとめ
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第”廻 2/4

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:48:51.20 ID:creDSn7u0



――放課後:生徒会室

( ・∀・)「今日は人数が少ないねぇ」

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオとミセリは用事があるそうです」

( ・∀・)「トソンくんは?」

( ^ω^)「分からないですお。メールも返ってきませんお」

( ・∀・)「うーむ。今日は武闘派がいないから、そっち系の問題は舞い込んできて欲しくないねぇ」

(#゚;;-゚)「武闘派?」

( ^ω^)「トソ先輩とミセリちゃんくらいなんだお、生徒会で強いのは」

( ・∀・)「だから喧嘩とか、そんな問題が起こったときの処理は基本的にその二人に任せているんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁー男が二人もいるのに情けないわねー。まぁそんな問題が起こっても私が何とかしてやるわよ!」

( ^ω^)「ツン……あんまり危ないことは……」

ξ゚⊿゚)ξ「うっさいわねー。あんたと会長が情けないから私が頑張るって言ってるんでしょ?」

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:50:05.67 ID:creDSn7u0
( ・∀・)「まぁ、今日は平和に終わってくれる事を祈りながら文化祭実行委員会の会議で使う資料でもホッチキろうか」

(#゚;;-゚)「じゃあ道具用意しますね」 テコテコ

( ・∀・)「ああ、頼むよでぃくん」

( ^ω^)「じゃあ今日は僕がトソ先輩の代わりにお茶でも入れますお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ私は……お菓子用意します」

( ・∀・)「はっはっは、私が動かなくても全ての状況が整っていく! 素晴らしい!」

ξ゚⊿゚)ξ「そんなだからトソ先輩に置物会長って言われるんですよ」

( ・∀・)「手厳しいねぇ。ねぇ、でぃくん。でぃくんはトソンくんやツンくんみたいにならないでね」

(;#゚;;-゚)「はへ!?」

ξ゚⊿゚)ξ「どーいう意味ですか」

( ^ω^)「口うるさいってことだお……」

ξ゚⊿゚)ξ「殴るわよ」 ドゲシッ

(#)ω^)「蹴ってるお」

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:51:39.82 ID:creDSn7u0
(#゚;;-゚)「はい、みなさん資料とホッチキスです。番号を間違えないようにしましょうね」 クバリクバリ

ξ゚⊿゚)ξ「というか、もう文化祭の会議とかするのねー」 パチン

( ・∀・)「実際に文化祭が行われるのは夏休み後だがね、我が学園の文化祭は規模が大きいからこうして六月頃から準備をするのさ」 パチン

( ^ω^)「確かに去年の文化祭は凄かったですおー。まさか校舎が巨大ロボに変形するとは……」 パチン

(;#゚;;-゚)「え?……え?」 パチン

ξ゚⊿゚)ξ「そして体育館が巨大怪獣に変身して、ロボと死闘を繰り広げるなんてねー」 パチン

(;#゚;;-゚)「え……ちょ……文化祭ですよね?」 パチン

( ・∀・)「ああ、でぃくんは一年生だからこれが初めての文化祭になるのか。まぁ楽しみにしていてくれたまえよ。ははは」 パチン

ξ゚⊿゚)ξ「今年は死傷者も行方不明者も出ないといいですねー」 パチン

( ・∀・)「ははは、一応全員復活はさせたじゃないか」 パチン

( ^ω^)「まさかたまたま来ていた泰山府君に丸く治めて貰えるなんて思いもしませんでしたおー」 パチン

( ・∀・)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「「「はははははは」」」」 パチン

(;#゚;;-゚)「あ、あの……冗談ですよね?」 パチン

( ・∀・)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「「「え?」」」 パチン

(#゚;;-゚)。o(文化祭はお休みしようかな……) パチン

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:52:23.23 ID:creDSn7u0
( ^ω^)「そういえば……」

ξ゚⊿゚)ξ「なによ」

(* ^ω^)「今日凄い美人さんをみたんだお!」

( ・∀・)「へぇ、ウチの生徒かい?」

(* ^ω^)「だお! トソ先輩で美人には耐性が出来てると思ったけど、もうホントに目が覚めるような美人さんだったお!」

(#゚;;-゚)「トソ先輩より美人さんですかー。見てみたいですねー」

(* ^ω^)「僕ももう一度見たいおー。あれ? どうしたんだおツン、おまんじゅうみたいな顔して」


ξ#゚H゚)ξ


ξ#゚⊿゚)ξ「うっさい! あんたの方がまんじゅう顔じゃない!」

(#)ω゚゚)「ぐほぉ! な、なんで僕殴られたんだお!?」

( ・∀・)「ははは、女心と秋の空だねぇ」

(#゚;;-゚)「会長さん、今梅雨です」

ξ#゚⊿゚)ξ「ふんっ」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:54:15.17 ID:creDSn7u0
(#゚;;-゚)「でも、津出先輩もやっぱり結構強いんじゃないですか?」

( ・∀・)「なんでだい?」

(#゚;;-゚)「だって、結構重そうな内藤先輩をふっ飛ばしてますし」

ξ#゚⊿゚)ξ「最近の男子が情けなさ過ぎるだけよ。まったく頼りにならないわ」

( ^ω^)「おっお、面目ないお!」

( ・∀・)「はっはっは、まったくだ」

ξ-⊿-)ξ「はぁ、これだから生徒会男子は……」

ドタドタドタドタドタ……

ドドドドドドドドドドド

( ・∀・)「ん? お客さんかな?」

(#゚;;-゚)「ずいぶんとあわてた足音ですけど……」

ガラガラ!!

バッ!!

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:55:49.91 ID:creDSn7u0
从;'ー'从「ほぇえ~!! た、たすけてほしいんです~!!」

( ・∀・)「ようこそ生徒会へ。どうしたんだいそんなに慌てて。ともかく名前をまず頼むよ」

从;'ー'从「わ、渡辺っていいます~。あ、あのぶ、武道館が大変なんです~!
      大戦争なんです、柔道部と剣道部が血みどろの殺し合いなんです~!」

(#゚;;-゚)「あの……お茶です。これ飲んでちょっと落ち着いてください」

从'ー'从「あ、ありがとぉ~」

ξ゚⊿゚)ξ「で、どういうことなの? ちょっと詳しく話しなさいよ」

从'ー'从「あ、お茶菓子とかありますぅ~?」

( ^ω^)「ぼんち揚げならあるお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと! のんきしてて良い訳!?」

从;'ー'从「は、はわわぁ~! そうでしたぁ~! お茶があまりにおいしくてついのほほん病が……」

( ^ω^)「のほほん病?」

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:56:34.38 ID:creDSn7u0
从;'ー'从「そうなんです。私どんな状況でも一度落ち着いてしまうとずーっとのほほ~んとしてしまうんです~!!」

( ^ω^)「……ぼんち揚げですお」

从'ー'从「あ、ありがとうございます~」

从'ー'从「あーおいしー」

( ^ω^)。o(おもしろいお……)

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン! ふざけてんじゃないわよ!! あんたも、早く用件を言いなさい!!」  ベキィッ

(#)ω゚゚)「べぼぉ!!」

从;'ー'从「は、はひぃ!!」

( ・∀・)「まぁツンくん。鬼ババみたいに脅しても相手が萎縮してしまうだけだよ」

ξ#゚゚益゚゚)ξ「鬼ババ!?」

( ・∀・)「    」←気絶中

(;#゚;;-゚)「ま、まぁまぁ津出先輩。まずは落ち着いてお話を聞きましょう?」

ξ#゚゚益゚゚)ξ「だからこの子は落ち着くと話進まないんでしょうがあああ!!!」

(;#゚;;-゚)「にゃひ!」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:57:48.63 ID:creDSn7u0
( ^ω^)「……もう一枚ぼんち揚げですお」

从'ー'从「あ、ありがと~」

ξ゚゚益゚゚)ξ「殺すぞ」

(#)ω(;;,)「ずびばぜん」

从;Д;从「わ、私なんでも喋ります! だからあの肉饅頭みたいにするのだけは……」

ξ゚゚益゚゚)ξ「喋れ」

从;'ー'从「え、えと、私、柔道部のマネージャーをやってるんですけど、
      今日急に剣道部が文句を言ってきて、大喧嘩になっちゃったんです~」

( ・∀・)「どんな文句を言ってきたんだい?」←起きた

从'ー'从「えっと武道館は三階建てで、二階が剣道場、一階が柔道場なんですけど、
     剣道部の部長さんが防具をいちいち二階に持っていくのが面倒くさいから場所を交換しろっていいだして……」

ξ;゚⊿゚)ξ「め、メチャクチャね」

(; ^ω^)「武芸者としてあるまじき発言だお……」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:58:57.15 ID:creDSn7u0
从'ー'从「で、実はウチの柔道部と、剣道部の部長は双子の兄弟で、いつの間にか兄弟喧嘩になっていっちゃったんです」

ξ;゚⊿゚)ξ「何その兄弟!? めっちゃ迷惑じゃない!」

( ^ω^)「えーっと、あ、部費の資料から名前分かったお。なになに、剣道部部長が埴野ギコ、柔道部部長が埴野フサだお」

( ・∀・)「私は知ってたけどね!」

ξ゚⊿゚)ξ「うるさいです会長。ちょっと黙っててください」

( ・∀・)「……聞いてよでぃくん。私後輩から嫌われてるみたいなんだぁ」

(;#゚;;-゚)「わ、私は好きですよ会長さんのこと」

( ・∀・)「ありがとう……私もうちょっと頑張る……」

从;'ー'从「そ、それでもう部員まで巻き込んで、最後まで部員が残ってたほうが一階二階両方のフロアを占領するとかお互い言い出して
      いままさに、柔道VS剣道の戦争が始まってるんですぅ~! それで、生徒会に何とかしてもらおうと思ってぇ!」

ξ-⊿-)ξ「大体分かったわ、くだらなさというか、頭の悪さというか、そういうのが」

( ・∀・)「しかし困ったねぇ。私も生徒間のいざこざは是が非でも解決していきたいのだが、
     喧嘩やら暴力系の仲裁となると、今丁度そういうのを得意にしてるメンバーがみんないないからねぇ……」

( ^ω^)「おー……ともかく話を聞きに行くくらいは大丈夫だと思うお……」

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:00:15.98 ID:creDSn7u0
从'ー'从「あ、今武道館に踏み入った者は問答無用で叩き潰すとか言ってました」

( ^ω^)「……時間が解決してくれることもあると思うお」

( ・∀・)「……あ、でぃくーん。私もお茶飲みたいなー」

(;#゚;;-゚)「会長さん……」

ξ#゚⊿゚)ξ「ああ、もうウチの男子は役立たずばっかり!! もういい! 私がいったるわよ!!」 ダッ!!

(; ^ω^)「あ、ちょ、ツン!?」

(;#゚;;-゚)「津出先輩!」

( ・∀・)「あらら……参ったことになったねぇ」

(; ^ω^)「ぼ、僕追いますお!」 ダダダッ!!

(;#゚;;-゚)「内藤先輩……。会長さーん……」

( ・∀・)「まぁ、こうなってしまっては仕方ないね。私も行こうか」

(#゚;;-゚)「私も行きます。津出先輩が心配ですし」

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:01:01.34 ID:creDSn7u0
( ・∀・)「……いい子だね。じゃあ一緒に行こうか」

(#゚;;-゚)「はいっ」

( ・∀・)「君は、どうする?」

从'ー'从「ぼんち揚げ食べ終わってから行きます~」

( ・∀・)「はぁ、じゃあ鍵はかけなくていいからね。さぁ行くよでぃくん」 ダダッ!!

(#゚;;-゚)「わかりましたっ」 トテトテッ!!

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 01:03:52.42 ID:rnWAxXLP0


――二階渡り廊下

(;#゚;;-゚)「はぁはぁ、走ってみて分かるんですけど、この学園広いですね」

( ・∀・)「まぁ、一応妖霊指定都市唯一の高等学校だしね。中等部もあるし、武道館以外にも施設は一通り揃ってるからねぇ」

(;#゚;;-゚)「私、まだ一年生で学園全部回ったことなくて、迷子になっちゃいそうです」

( ・∀・)「ははは、ちゃんとついてきてくれたまえよ」

(;#゚;;-゚)「はいっ……津出先輩大丈夫ですかね」

( ・∀・)「……駄目だろうね」

(;#゚;;-゚)「えっ? 津出先輩、そこそこ強いイメージがあるんですけど……」

( ・∀・)「どこからそのイメージが湧いたんだい?」

(;#゚;;-゚)「えーっと、言いたいことをはっきり言えたり、内藤先輩をいつも吹っ飛ばしたりしてて、なんとなく強そうだなぁと」 続きを読む
  1. 2010/10/23(土) 07:28:23|
  2. 長編まとめ
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第”廻 1/4

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:05:35.05 ID:PeLMPUaV0
(#゚;;-゚)


こんにちは、猫村でぃです

先週、私は色々ありまして、生徒会へ入ることになりました

いっぱいいっぱい泣いて、喚いて、そうやって痴態を晒しながら

ゆっくりゆっくり自分も『ハインちゃん』もいっぽを踏み出しました

知らない場所は凄く怖くて

寂しくて

仲良しな生徒会の皆さんを見ていると

余計に自分の惨めが浮き彫りになった気がして

悔しくて

悲しくて

余計に自分の『独り』が明確になった気がして

私は涙と敗北感にまみれながな逃げようとしてしまいました

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:06:24.13 ID:PeLMPUaV0
でも


ホントは


独りじゃなくて


独りじゃなくなって


私は、私達は


スタートラインを超えたんです







6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:07:27.25 ID:PeLMPUaV0
                           




                            (#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」


                               第”廻「逃走あるいは闘争」







8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:10:17.75 ID:creDSn7u0
※お昼休み


――美府学園三階廊下


キーンコーンカーンコーン


(#゚;;-゚)「お昼休み、かぁ」

私はお昼休みが好きではありません

中学校の頃、イジメられていた時
学校生活の中で一番悲惨な時間はお昼休みでした

髪を掴まれ、引き倒され、蹴られ、殴られ、引き裂かれ

【妖怪だから、死なない】

薄ら笑い顔にを貼り付けた同級生が

口々にそういいます

代わる代わる暴力を振るいます

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:12:01.48 ID:creDSn7u0
高校生になって。【妖霊指定都市】に来て、妖怪が、幽霊が当たり前の日常に溶け込んで
それでも私の心の奥底にはあの頃の日々がヘドロのように沈殿しています

もう遠い昔のように感じているのに、今はもう状況が違うというのに

……でも、これもゆっくり治していきましょう
はじめのいっぽはもう踏み出したのだから

私は未だ引っ込み思案が治っていないので、ご飯を一緒に食べる友達がいません

そんなクラス中が和気藹々とご飯を食べている中で独りでご飯を食べていると
とても陰惨な気持ちになるのです

言ってしまえばくだらない嫉妬心。やはり私は根本的に醜い生き物なのでしょう

……だめだめ。マイナス思考は連鎖するものです。これ以上憂鬱なことを考えてもいいことないでしょう

ともかく、今日も元気にご飯を食べないとイケマセン

いつもは独りで食べるお弁当

(#゚;;-゚)「でも、今日は」

そう、今日はちょっと違います

あれは、火曜日のことでした

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:13:54.07 ID:creDSn7u0
―――――――――――――――――――――

――――――――――――――

―――――――

(゚、゚トソン「ご飯、ですか」

(#゚;;-゚)「は、はい。恥ずかしながらまだ独りで食べている現状です……」

(゚、゚トソン「別に無理して誰かと食べなければならない訳ではないでしょう?」

(゚、゚トソン。o(じゃあ私と食べ比べしようよ! でぃたんのぷっくりヘビイチゴペロペロさせてほしいよ!!
    あ、あれ? こんなところにちみっこお豆たんがあるなぁ。
    ここもクリクリクッリクリクリイイイイイ!!)

(#゚;;-゚)「でも私、ちょっとづつ変わっていきたくて。まずは苦手なお昼休みをどうにかしようかと……」

(゚、゚トソン「でぃさんは一年生ですよね。同じ一年生のドクオくんやミセリちゃんはどうなんですか?」

(#゚;;-゚)「クラスが違うので声を掛けに行きづらいというか、他のクラスが怖いというか」

(゚、゚トソン「……それじゃ何も変わりませんよ? 受身では中々人は変われません」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:14:39.19 ID:creDSn7u0
(#゚;;-゚)「す、すみません」

(゚、゚トソン「ああ、いや。怒ってるわけではないのです。
ただ、あれやこれやと状況選り好みしていると
どうしても牛歩になりがちになってしまうと私は考えます」

(#゚;;-゚)「そ、そうですよね……なにごとも、いっぽめはじぶんで、じぶんで」

(゚、゚トソン「……では、お昼休みは生徒会室でご飯を食べたらどうですか?
   邪魔な人はいませんし、ゆっくりご飯を食べられますよ?」

(#゚;;-゚)「え、いいんですか?」

(゚、゚トソン「基本的に生徒会メンバーはいつでも出入り自由です。鍵も基本かかってないですしね」

(#゚;;-゚)「じゃあ……そうしてみようかな……」

(゚、゚トソン「待ってますよ」

(#゚;;-゚)「は、はいっ」


―――――――

――――――――――――――

―――――――――――――――――――――


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:15:54.78 ID:creDSn7u0
と、いうわけで今日は生徒会でご飯を食べることになりました

わたしはお弁当箱の入った手提げ袋を抱え、ちょっとドキドキしながら廊下を歩きます

実はまだ私が生徒会に入ったことは誰にも知らされてないので、特に周りの目を気にすることなく歩けます

もし、全校生徒に私が生徒会メンバーに入ったことが知れたら、
今のようにいてもいなくてもいいよな空気のような存在ではいられなくなるんだろうか

それは
それは少し興味があって

でも
でも凄く怖いことのように感じます

(#゚;;-゚)「ともかく、今日は生徒会のみなさんとご飯をたべるんです」

(#゚;;-゚)「人生初グループお昼ですね……」

(#゚;;-゚)「ふ、ふふ……」

言っててちょっと消え去りたくなりました

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:17:35.39 ID:creDSn7u0
と、ともかく!

今日はちょっぴち張り切ってお弁当も作ったんです

(#゚;;-゚)「おかず交換とか……」

(#゚;;-゚)「ふ、ふふふ……」

さぁ、これも一つの『はじめのいっぽ』ということで

生徒会の仕事も最近やっと覚えてきました
生徒会の主な活動は学校行事関係の資料をまとめたり、各部活と相談して部費を決めたり、備品を整えたり

それと生徒達が抱える問題の解決
会長さん曰く、自分が会長である限りは特にここに力を入れていきたいとのこと

だから放課後は誰でも生徒会室に入ってこれるようになってます

しかしお昼休みは違います。基本的に生徒会メンバーしか入れません
なので今日生徒会室でお昼を食べようとしている私は、なんだか本当に生徒会の一員になったんだなと
漠然とした現実感と、ちょっぴりの気恥ずかしさを覚えます




さぁ、さっそく生徒会室に急ぎます

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:18:39.21 ID:creDSn7u0
トコトコトコトコトコトコトコトコ


――生徒会室

カラララ

(#゚;;-゚)「し、失礼します」

(#゚;;-゚)「……」 キョロキョロ

(#゚;;-゚)「あ、あれ? 誰もいない……」

(#゚;;-゚)「早く着すぎちゃったかな?」

(#゚;;-゚)「ちょっとまってみよう」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:19:25.23 ID:creDSn7u0

カッチッコッチ

(#゚;;-゚)「……」 三分経過

カッチッコッチ

(#゚;;-゚)「……」五分経過

カッチッコッチ

(#゚;;-゚)「……ふぁ」十分経過


(# ;;- )「誰も……来ない……です」

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:20:57.81 ID:creDSn7u0
どういうことでしょう

お昼休みの六分の一を消費したというのにメンバーの誰も来ません

これは……


(#゚;;-゚)「……」


何故だれも来ないのでしょう?

あの時トソ先輩はこう言ってたはずです

【……では、お昼休みは生徒会室でご飯を食べたらどうですか?
 邪魔な人はいませんし、ゆっくりご飯を食べられますよ?】

……もしかしてこれは何か違う意味が含まれているのでしょうか

トソ先輩を疑うわけではありませんが、現状が現状なので
私が何か勘違いしてしまってはいないで……


(#゚;;-゚)「っは!!」


もしやこれは『生徒会メンバー』含む他の【邪魔な人】がいないということなのでしょうか

これで気兼ねなく独りご飯が楽しめる……と

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:23:19.99 ID:creDSn7u0
(#゚;;-゚)「は……はは……」


い、いや、もし仮にそうだったとしても、
教室で陰惨な思いをしながら食べるご飯よりはおいしいご飯が食べれるはずです!


(#゚;;-゚)「……」


――訂正。ちょっと泣きそうかもです



――生徒会室天井裏トソン特別スペース


(゚、゚トソン。o(うひょおおおおおおおおお、独りでご飯食べようとしてるでぃたんかわいいよおおおお)

(゚、゚トソン。o(涙をこらえながら、ゆっくりとお弁当箱を開いて『あーあ、じょうずに出来たのにな……』って顔してるでぃたんの顔ペロペロ!)

(゚、゚トソン。o(はぁん! 上手に出来てるね! おねぇさんも食べたいよ! お弁当もでぃたんもまるっとモグモグモグリンチョ!!
   でぃちゃんのクリを狩りたいよ! 大収穫祭! でぃたんの未発達ボディを収穫しちゃうぞ~☆)

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:24:31.82 ID:creDSn7u0


――生徒会室


(#゚;;-゚)「……たべよう」 ゴソゴソ

(#゚;;-゚)「からあげ、上手にできたのにな……」

(#゚;;-゚)「おいしい」 モグモグ

(#゚;;-゚)「……」 モグモグ


いつもの環境よりは絶対にマシなはずなのに、なぜかいつもより心が痛みます
やはり変に期待していた分落差というものがあるのでしょうね


(#゚;;-゚)「……」 モシャモシャ

(#゚;;-゚)「……っ!!」 モサリンチョ!!

(#゚;;-゚)「そうだ……ここには誰もいないんだし……」

(#゚;;-゚)「……分離っ」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:25:13.88 ID:creDSn7u0
W(#゚;;-゚)W「これで」 バサバサ

W(#゚;;-゚)W「……ハインちゃーん……」

从 -∀从『……』

W(#゚;;-゚)W「おきてー……」

从 ゚∀从『ふ、あぁあ~。お~おはようでぃ~』

W(#゚;;-゚)W「おはよーハインちゃん」

从 ゚∀从『どうしたんだ? 今お昼か?』

W(#゚;;-゚)W「うん、お昼、食べてるとこ」

从 ゚∀从『それで、なんであたしを呼んだんだ?』

W(#゚;;-゚)W「え、え~っと……」

从 ゚∀从『なんだよ~、遠慮してんなよ~』

W(#゚;;-゚)W「その、ご飯……」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:25:59.25 ID:creDSn7u0
从 ゚∀从『ごはん?』

W(#゚;;-゚)W「たっ、食べ、食べる」

从 ゚∀从『おお、食え食え。ただでさえちっこいんだからいっぱい食わなきゃな』

W(#゚;;-゚)W「そ、そうじゃなくて、ハインちゃんと」

从;゚∀从『あ、あたしと!? ってー言われてもあたし口がないぜ? 基本的に栄養は共用だろ?』

W(#゚;;-゚)W「じ、じゃあ……あーんとか……」

从;゚∀从『……は?』

W(#゚;;-゚)W「こ、これじゃ箸もてないから、あーんしてもらわなきゃ……」 バサバサ

从;゚∀从『なに? 今日はそういう日なの? 幼児退行プレイ?』

W(;#゚;;-゚)W「ち、違う! 今日は、誰かとご飯、したかったの!」

从 ゚∀从『うーん、まぁ、いいぜ。あーんくらいしてやるよ』

W(#゚;;-゚)W「うん…じゃあ……よろしくお願いします」

从 ゚∀从『こちらこそ……ってなんだこのやりとり……まあいいや、いっぱい食えよー』

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/23(土) 00:27:12.36 ID:creDSn7u0 続きを読む
  1. 2010/10/23(土) 07:25:30|
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ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)土鳩が恩返しするようですζ(゚ー゚*ζ 2/2

362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:35:37.69 ID:jfVsWya+O
ξ゚⊿゚)ξ「……でも、本当に無理なんてしちゃダメよ。あなたは私達の宝物なんだから」

ζ(゚ー゚*ζ「!!?」
( ^ω^)「!?!」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ……と……あたしの作った朝ご飯、味付け変だった?
      少し薄味だったかもしれないと思って心配してたんだけど……」

( ^ω^)「いや、いつも通り最高だったお。風邪……いや、インフルエンザ?
       もしかしたら不治の病とか、そういう不味いフラグの可能性も……」

ζ(゚ー゚*ζ「そ……そんなフラグ、機織り名人の名に掛けて必ずへし折ってみせるわ!」
( ^ω^)「ごめん、それは僕が前に使ったから止めて」

ξ゚⊿゚)ξ「……私だってたまには怒るんだよ?」

( ^ω^)「すみませんでした」ζ(゚ー゚*ζ

ξ゚⊿゚)ξ「許す」

363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:36:34.35 ID:jfVsWya+O
しかし、娘は日に日に痩せ細ってゆきます。
夫婦はそんな娘をどうしても放っておくことができません。

( ^ω^)「君! もう良いから少し休めお! ふらふらじゃないかお!」

ζ(ー ;ζ「大丈夫です……。給油、いや、機織りしてきますね……」

( ^ω^)「だから休めって言ってるお! ほら」グイ

ζ(ー ;ζ「あ、あらら? ご主人さま、遂に私を手籠にする決心をして下さいましたの?
     全くもう、せっかくの私のキュートな顔はもう台無しになっちゃってるじゃありませんか。
     でも、ご主人さまが私を抱いて下さるなら、不束ながら精一杯御奉仕させて……」

(#^ω^)「だまらっしゃい! いつまでもそんな手ではぐらかされると思うなお!
       こちとら超一流のロリコン様だ、色仕掛けなんぞが通用するかバカチン!
       ガタガタ抜かしてねェでとっとと横になって寝てろお、この土鳩女!」

ζ(ー ;ζ「……! どうして……?」

(#^ω^)「この内藤ホライゾン様が土鳩料理が好きだなんて言ったのは、生まれてこの方一度きりだお!
       そうじゃなくても、知り合って一晩しか経ってなかったお前に教える機会は無かったお!」

ζ(ー ;ζ「……」

(#^ω^)「大方、探していた人っていうのは僕の事だろう? なんとか恩返ししようと家に来た、違うかお!?」


ζ(ー ;ζ「……私が探してたのは、私を罠にかけたあの憎き猟師だったんだけど……」

( ^ω^)「えっ」

364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:37:36.68 ID:jfVsWya+O
(;^ω^)「……(何コレ恥ずかしい……)」
ζ(ー ;ζ「……(何コレ気まずい……)」

(;^ω^)「(ああくそ、こんな時にどうして嫁は留守なんだ。間がもたねェよ畜生!)」
ζ(ー ;ζ「(ああもう、こんな時にどうして奥様はご留守なの。会話が続かないわ!)」

(;^ω^)「あのー、ええと。あの猟師の旦那は僕の顔見知りですし、なんなら今度紹介しますお?」

ζ(ー ;ζ「あ、いえ、もう良いですよ。ほら、もう翼の傷も癒えたし……」

(;^ω^)「お、それは良かったです。しかし、本当にあの時の土鳩さんが、ねー」

ζ(ー ;ζ「あ……あの、その事ですけど……私って実は鶴だったりするんですよー……?」

(;^ω^)「(あぁぁ、またやらかしたよ! 何なんだよもう死にたい……)」
ζ(ー ;ζ「(つまり今の今まで土鳩だと思われてたと……死にたい……)」

365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:38:52.03 ID:jfVsWya+O
ζ(ー *ζ「ふう……少し体調も戻ってきましたから、今織っている反物だけでも仕上げて参ります」

( ^ω^)「お……君はそのせいでそんなにボロボロになってるんだおね?」

ζ(ー *ζ「……これは私が選んだ事です。くれぐれも、機織りをする所は覗かないで下さいね」

( ^ω^)「もし覗いたらどうなるんだお?」

ζ(ー *ζ「もし鳥の姿を見られてしまった場合、直ちに山に帰らなくてはならない。そういう掟です」

( ^ω^)「……わかったお。もうすぐ妻も帰ってくる頃だおね」

ζ(ー *ζ「はい、では宜しくお願いしますね」

( ^ω^)「……すまないおね」

366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:40:39.06 ID:jfVsWya+O
……そしてその晩も、ぎっとんぎっとんと機織りの音が聞こえてきています。


( ^ω^)「……という訳だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そう、それであの娘は……」

( ^ω^)「まだ隣で機織りをしてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇ、私達はどうすれば良いと思う?」

( ^ω^)「そんなこと決まってるお」

ξ*゚ー゚)ξ「……うん」


……夫婦はそっと襖を開け、遂に機織りをしている娘の姿を覗き見てしまいました。

367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:42:45.97 ID:jfVsWya+O
すると、一羽の美しい鶴が自らの羽を毟って機織りをしています。


( ^ω^)「奇麗だおね。まるでエンジェルだお」

ζ(゚-゚*ζ「……やはり見てしまったのですね」

( ^ω^)「お。さぁ、掟通りこの家から出て行って貰うお」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたの幸せは、ここで命を擦り減らせる事じゃないわ」

ζ(゚-゚*ζ「見られてしまっては仕方がありません。私は山の掟に従って、この家、を……」


鶴は、涙交じりの声で言います。
元の姿で居る所を見られてしまった以上、自分はここには居られないと。

大好きだった夫婦と、別れなければならないと。


ζ(;-;*ζ「嫌だよ、こんなお別れなんて……もっと一緒に居たいよぅ……」

( ^ω^)「それは僕達だって同じだお。でも、君はここに居たらきっと自分が傷つく恩返しを選ぶお」
ξ゚⊿゚)ξ「前にも言ったでしょう、あなたは私達の大切な宝物なの。これからは、あなたの為に生きて」

ζ(;-;*ζ「う……うぅ……」

368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 18:44:21.92 ID:jfVsWya+O
( ^ω^)「きっと必ずまた会えるお。永遠の別れなんて雰囲気、作っちゃ駄目だお」

ζ(;-;*ζ「はい……ありがとう……ございます……」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、笑顔! 私達は笑ってるあなたが大好きなのよ?」

ζ(;ー;*ζ「……はいッ!」


完全に鶴の姿に戻った娘は高く飛び上がり、別れを惜しむように夫婦の家の上を
三度回ってから遠く山の方へと姿を消しました。



( ^ω^)「……感動の別れに水を差されたようで、凄く気分が悪いんだけどさ」

(メメ;-∋-)ク・・・クルックー・・・

( ^ω^)「バカで有名な鳥類の連中は、反省ってモノをまるで知らないんだおね」

(メメ;-∋-)クルックー・・・クー・・・

( ^ω^)「……なァんで同じ位置の同じ虎バサミに同じ土鳩が引っ掛かってるのかなァ?」

(メメ;-∋-)ク・・・

( ^ω^)「わかったわかった、すぐに外してやるお。……恩返しに来るの、家で待ってるからな」


FIN.
  1. 2010/10/20(水) 20:13:23|
  2. 総合作品まとめ
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ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)土鳩が恩返しするようですζ(゚ー゚*ζ 1/2

315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:18:32.87 ID:jfVsWya+O
むかしむかしの物語。
ある山奥に、一組の仲睦まじい夫婦が住んでおりました。


ξ#゚⊿゚)ξっ<^ω^;)


巻き毛の可愛いお嫁様、丸顔ふくよかなお婿様。
二人は時どき喧嘩しながら、貧しいながらも幸せな生活を送っておりました。


ξ;゚⊿゚)ξ(;^ω^)土鳩が恩返しするようですζ(゚ー゚*ζ




317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:19:52.60 ID:jfVsWya+O
ある日、夫が稼業の薪売りを終えて家に帰る途中の事です。
道端で、土鳩に近しい鳥が鳴いているのが見えました。


( ^ω^)「ちっくしょうが、電化だか何だか知らねェが調子に乗りやがって。
       片っ端から送電線ぶった切てやろうか、外国かぶれの猿どもが!!」

(メメ゚∋゚) クルック-!!

( ^ω^)「ヒイ、ごめんなさい冗談ですおお! ……って、なんだ鳩かよ」

(#メ゚∋゚) ク・・・クルック-、クルック-!!

(#^ω^)「ぎゃあぎゃあ喚くな鳩畜生め、焼いて食うぞ食用生物が!」

318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:20:43.33 ID:jfVsWya+O
よく見ると、その土鳩のような生き物は人間の作った罠に翼を挟まれているではありませんか。


( ^ω^)「フン、売約済みかよ食肉め。折角晩飯の食材を確保したと思ったのに……?」

(;メ゚∋゚) クルック-、クルック-!

( ^ω^)「よぉし、わかった! すぐに外してやる!」


夫は、鳩モドキを罠から解放しました。
鳩によく似た生き物はすぐに飛び立とうとしましたが、羽を痛めていたため、うまくいきません。


( ^ω^)「あー、偶然道端に傷だらけの鳩が落ちていたぞ! 今日はなんと運が良いのだろう!
       おめでとうございます! 今日は大好物の土鳩の土瓶蒸しに決定しましたおー!」

(メメ ∋ )+ ククッ・・・!

( ^ω^)「え」

==(メメ゚∋゚) ダッ

(# ^ω^)「クソッタレがァ! 折角逃がしてやったってェのに、その態度は何だァ!?」

(,,゚Д゚)「ほう、お前が俺の獲物を勝手に逃がしたのか」

( ^ω^)「」

(#,,^Д^)

319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:22:39.98 ID:jfVsWya+O
(メメ∩ω^)「いってぇ……あの野郎、本気で殴りやがって……」

ξ;゚⊿゚)ξっ□「ほら、これで顔を拭って……」

(メメ∩ω^)「お、ありがとうだお! でも出来ればボロ雑巾を差し出すのはやめて欲しいお」

ξ ⊿ )ξ「私、タオルのつもりで作ったのに……」

(メ;□ω^)「」

ξ ⊿ )ξ「ご、ごめんね! すぐにお夕飯の準備するから……」

(メ;□ω^)「お、お願いするお」

321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:24:52.87 ID:jfVsWya+O
ξ*゚⊿゚)ξ「はい、たんと召し上がれ!」

( ^ω^)「おお、美味そうなお米……だけ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「隣の素直さんにおいしいブレンドの割合を教えて頂いたの!
      他の物と一緒に食べるのは邪道だから米だけ出せって」

( ^ω^)「お、おいしそうだおね! 食事が終わったら怒鳴り込んでくるお」

ξ*゚⊿゚)ξ ニコニコ

( ^ω^)「覚えてろよマイナージャンルのイミフ女が……」

ξ*゚⊿゚)ξ ? ニコニコ





( ^ω^)「……負けた。普通にうめぇお……」

322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:27:04.51 ID:jfVsWya+O
その晩は、珍しく大雪が降りました。
外を見ると、漆黒の闇を覆い尽くすように純白の狂気が降り注ぎ――
ξ*゚⊿゚)ξ「――冬は死の季節。生命の息吹を羨む灰色の雲は厚みを増し、嫉妬の死灰を撒き散らす。
      降り積もる絶望に耐える我が庵を凍える風が吹き抜け苦しみの中に夫婦(つがい)は眠る。
      見よ、滅びの大海に轍を残し歩み寄る死神の影が! 終焉の業火はすでに二人を捉えた!
      広がりゆく恐怖、折り重なる虚無。祈れ、凡人よ。魔なる王の牙はすぐ其処に迫って――」

( ^ω^)「そろそろ殴った方がいいか……?」

ξ*゚⊿゚)ξ「捧げよ、祈りを! 耳を澄ませ、聞こえるだろう呼び声が!」


洗い物をしている妻の自作のポエムが華僑に差し掛かった時、家の戸を叩く音が聞こえてきました。


    「あの、お願いです……開けてください……」


ξ*゚⊿゚)ξ「閂を下せ! 凶悪を追放しろ! 滅びを招き入れる腐敗を切り落とせ! 永劫の歌声が――」

( ^ω^)「お願い、ちょっと黙って。はいはい、今開けますおー!」


夫が戸を開けると、そこには美しい娘が凍えながら佇んでおりました。


ζ(- *ζ「この雪に道を失い、死ぬや生きるやの有り様です。どうか一晩の宿を……」

( ^ω^)「お、そういう事な『称えよ! 我こそメシアなり!』ごめんちょっと待ってて。やっぱり殴ってくる」

323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:28:45.63 ID:jfVsWya+O
( ^ω^)「成程、じゃあ貴女は人探しをしていて大雪に見舞われたと」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。こうして助けて頂いた上に食事まで頂いて、感謝の言葉もありません」

ξ*゚⊿゚)ξ「あんなに美味しそうに食べて頂けたら、お米の方が喜ぶわ」
( ^ω^)「一晩と言わず、冬が過ぎるまで居ると良いお。この雪では外出すらままならないお」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、それではお二人に迷惑がかかります」

ξ*゚⊿゚)ξ「無問題! 家事の手が増えるなら大助かりだわ」

ζ(゚ー゚*ζ「それでは……しばらく、お世話になります。
      私は掃除洗濯子守給油機織り添い寝、あらゆる御奉仕の心得がありますから……」

( ^ω^)「待て、一個変なの混じってたぞ」

ζ(/ー//*ζ「やだ、添い寝って言ってもホントに添い寝するだけで、それ以上はゼッタイに……。
      でも貴方がどうしてもシてほしいって言うなら、ちょっとぐらいなら良いのかな……?
      でもでも強引にって言うのも意外と悪くないかもしれないわ、私の体に興奮した貴方が
      強引に薄い着物を引き裂き、泣きながら許しを乞う私にそそり立つナニを……キャー///」

( ^ω^)「添い寝の事を言ったんじゃねーお、って言うか目の前に僕の妻が見えねーのかコラ」

ξ*゚⊿゚)ξ「添い寝してくれるの?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい、子守唄も歌えますよ?」
ξ*゚⊿゚)ξ「やったぁ、じゃあお絵本も読んで!」
ζ(^ー^*ζ「うふふ。漢字は苦手だけど、精一杯頑張りますね」

( ^ω^)「……もしかして僕が間違ってるのか……?」

324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 15:33:02.25 ID:jfVsWya+O
翌朝夫が目覚めると、食卓には既に美味しそうな料理が並んでいました。


(;^ω^)「……嘘だろ? 砂糖と醤油の区別すらつかないアホ嫁にこんなアートが出来るわけ……」

ζ(゚ー゚*ζ「おはようございます、旦那様」

( ^ω^)「お、これ全部君が作ったのかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。旦那様のご好物の土鳩料理です。お口に合えば良いのですが……」

( ^ω^)「……すごく美味しそうだお、いただきますお!」

ζ(^ー^*ζ「まだダメですよ。奥様がお目覚めになってからでないと」

(* ^ω^)「お、そうだおね。すぐに起こしてくるお!」

ζ(゚ー゚*ζ「昨晩はぐっすり御眠りでしたから、きっと直ぐにお目覚めになりますよ」


娘は実によく働きました。
朝晩の料理と風呂焚き、掃除に洗濯、妻の子守に至るまで、家事を全て彼女が引き受けます。

330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:00:39.09 ID:jfVsWya+O
こうして若い娘はすぐに夫婦と打ち解け、冬が終わる頃になると、
夫婦はこの娘を手元に置いておきたいと願うようになりました。


( ^ω^)「なあ君、君の探している人は見つけなくて良いのかお?」

ζ(゚、゚*ζ「うーん、別に良いんじゃないかなぁ?」

( ^ω^)「だったら、ずっとこの家に居てほしいお。妻も君を気に入っているようだし……」

ζ(゚、゚*ζ「!」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうよ、私達の事は実の父母だと思うといいわ」

ζ(゚ー゚*ζ「……ありがとうございます、お母さん、お義父さん」

( ^ω^)「お前が母って何か違和感……ってちょい待てや姉ちゃん」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうね、娘と言うよりは妹って感じかな」

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあお二人は、お姉さまとお義兄さまですね!」

( ^ω^)「いや、だから、もっと普通に呼んで欲しいお……」

ζ(゚ー゚*ζ「……? ご主人さま?」

(*^ω^)「!!……仕方ないからそれでいいお」

331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:01:31.72 ID:jfVsWya+O
娘はとても器量がよく、すぐに近所の評判となりました。
毎日、夫婦の家に娘を一目見ようとする者が集まります。


( ゚∀゚)「うおおおお!! 俺だ、結婚してくれえええ」

ζ(゚ー゚;ζ「いやあっ! 助けて、ご主人さまぁっ!」

( ゚∀゚)「へっへ、叫んだって誰も来ねえよ! さあ大人しく服を脱ぎな!」

ζ(;ー; ζ「嫌、嫌です! 私の初めてはご主人さま以外の人に捧げるつもりなんてありません!
      ご主人さまが私を力づくで押さえつけてその逞しい○○○を後ろから強引にブち込んで下さるまで、
      私は処女を失う訳にはいかないの! あの優しい瞳で冷酷に見下されて『なんだ、中古か』なんて
      冷たく言われたりなんてしたら、ああ私は、私は興奮の余りきっと死んでしまうわ……!」

( ゚∀゚)「」


ξ ⊿)ξ「私の娘に何をしてるの……?」

(;゚∀゚)「あ……あぁ、この家の娘か。痛い目見たくなかったらさっさと……」


ξ゚⊿ )ξ ユラ・・・

333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:02:42.43 ID:jfVsWya+O
( ∀)「うぎゃああああ!? お、俺の眉毛がぁああ!!」


ζ(゚ー゚;ζ「奥様、ダメです! それ以上勁脈を突いたらいくら黒光りするGでも死んでしまいます」

ξ゚⊿ )ξ「ナゼ止メル? コノ屑ハオマエヲ汚ソウト……」

ζ(゚ー゚;ζ「とにかく止めて! 奥様の究極の武が殺虫剤と同格に堕ちるなんて、耐えられません!」


(メナメ∀メ)「う……済まねぇ、助かったぜ……」

ζ(゚ー゚*ζ「もう、こんな事はしないでくださいね?」

(メナメ∀メ)「あ……あんた、優しいな。まるでエンジェルだ。惚れちまいそうだぜ……」


娘は気立ても優しく、集まった男によりますます評判が良くなります。


ζ(ー*ζ「エンジェル(笑)……生理的に無理」

(メナメ∀メ)「」

335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/20(水) 16:05:02.70 ID:jfVsWya+O
ある日、娘は夫に一つの頼み事をしました。

( ^ω^)「糸が欲しいって……いったい何に使うんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「先祖代々の、秘伝の反物を作ろうと考えております。
      それを売れば、少しは家計の助けになれるかと……」

( ^ω^)「君は十分に僕たちを助けてくれているお。そんな風に気を使わないでほしいお」

ζ(゚ー゚*ζ「いいえ、これは私がしたいのです。ご主人さまの為にできることなら、何でもしたいのです」

( ^ω^)「……わかったお。君から何かを頼んでくるのは、一晩の宿を頼まれた大雪の晩以来だ。
       日ごろよく尽くしてくれる君への恩返しだと思って、必ず良い糸を揃えるお。
       ところで、何色の糸が欲しいんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「うーん、何色でも良いのですが……。私は赤が一番好きですから……?」

ζ(/ー//*ζ「やだ私ったら、ご主人さまとの間に赤い糸を求めるなんて、どうかしているわ……!
      ご主人さまには既に可愛らしい若奥様がいらっしゃるのに。でもご主人さまが良いのなら 続きを読む
  1. 2010/10/20(水) 20:12:34|
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( ^ω^)の毎日は日曜日のようです

150:( ^ω^)の毎日は日曜日のようです :2010/10/19(火) 13:15:32.46 ID:B8jN3g0C0
月曜日―――

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンちゃん,ほらお弁当よ,あとコートも着てらっしゃい,この時期はまだ冷えるんだから……」

( ^ω^)「分かったお……ママン……」
(内藤ホライゾン,この春2ch商事に勤める
 あだ名はブーン,VIP大学卒)

ξ゚⊿゚)ξ「お弁当はブーンの大好きな物を沢山入れたからね,あとデザートにプリンを入れといたわ」

(#'A`)「ママ!!いつまで待たせてるんだ!!ブーンは会社に行くんだぞ!!小学校の遠足じゃないんだから,そんなに甘やかすな!!」
 (父ドクオ,ν速商事に20年勤めるベテランサラリーマン)

ξ゚⊿゚)ξ「パパ!!そういうこと言うけど,この子は体は大きいのに昔から引っ込み思案でママは心配で心配で……」
 (母ツン,専業主婦)

(#'A`)「バカ!!ブーンなら大丈夫だよ!!ホラそろそろ行かないと遅刻するぞ!!」

( ^ω^)「それじゃママン,行ってきますお……」

ξ;⊿;)ξ「ブーン……辛いけど頑張ってきなよ……」

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:18:14.27 ID:B8jN3g0C0
('A`)「全くママときたらいつまでもお前を子ども扱いしてるんだから……」

('A`)「お前だって今日から社会人なんだからビシバシしなきゃ駄目だぞ……」

(;^ω^)「分かったお……(会社……正直言って怖いお……)」

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:20:08.22 ID:B8jN3g0C0
ひろゆき駅―――

('A`)「ホラお前これに乗るんだろ,頑張って来いよ」

(;^ω^)「うんだお……行ってきますだお……パパン……」

列車の中―――

(;^ω^)(満員電車苦しいお……パパンが痴漢に間違われないように気をつけろとか言ってたお……)

間もなく鮫島駅―――

(;^ω^)(ここで降りるんだお……)

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:22:05.65 ID:B8jN3g0C0
2ch商事前―――

(;^ω^)(人が沢山いるお……怖いお……てか入っていいのかお……?)ウロウロ

(`・ω・´)「ちょっと君!!さっきから会社の周りをウロウロと何してるんだね!!」

(;^ω^)「う……いやそのブーンは……」

(`・ω・´)「まさか……怪しいやつじゃないだろうな!!」

(;^ω^)「う……」

(`・ω・´)「とにかくちょっとこっちへ来なさい!!」

( ゚ω゚)「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ダッ

(`・ω・´)「あっこら君!!!!!!!!」

157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:22:53.81 ID:B8jN3g0C0
3時間後―――

(;^ω^)(ハアハア……今時間は……12時……)

(;^ω^)(今,会社へ行ったら……)



(# ・∀・)「ねえ君舐めてんの?初日から重役出勤とかざけてんじゃねぞゴルァァァァァァァァァ!!!!!!」

( ;ω;)「すみませんお……!!」


(;^ω^)(もう駄目だお……)

(  ω )(会社に行けないお……)

161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:27:36.96 ID:B8jN3g0C0
公園―――

(  ω )(弁当の中身は……から揚げに卵焼きにウインナにとり飯……みんな僕の好物だお……)

パクモグ

( ;ω;)(美味いお……)

162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:29:51.71 ID:B8jN3g0C0

( ^ω^)「ただいまお……」

ξ゚⊿゚)ξ「お帰りブーン!!!!!!!!どうだった会社は!!!!!」

('A`)「おおブーン!!よく帰ってきたな!!!!!ささっとりあえず夕食にしよう」

( ^ω^)「………」

ξ゚⊿゚)ξ「パパったら今日ブーンのことが心配で早引けしてきたのよ」

( ^ω^)(夕食……豪勢だお……)

('A`)「とりあえずカンパーイ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「カンパーイ!!」

163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:30:32.99 ID:B8jN3g0C0
ゴクゴク

('∀`)「プハーッ!!!今日は一段とビールが美味いなwwwwwwww」

ξ^⊿^)ξ「ええ…だって今日はブーンちゃんが一人前になった日だものねwwwwwwwwww」

('∀`)「ああ!!これでやっと俺も肩の荷が下りるよwwwwwwこれからはブーンに養ってもらわないかんからなwww
    ところでブーンどうだった会社は?」

( ^ω^)「………」

(;'A`)「おいおいどうした浮かない顔して!!まさか初日からミスでも……?」

( ^ω^)「いや……今日は紹介だけされて特に何もありませんでしたお……」

('∀`)「なんだぁwwwww仕事がなかったから落ち込んでただけかwwwwwwwwwまあ仕事なんてその内嫌というほど来るさwwwwwwwwww」

( ^ω^)「僕……今日は疲れたから……寝るお……」

ξ^⊿^)ξ「そうねwwwwww今日は疲れたろうし,また明日に備えてグッスリ休みなさいwwwwwwwwww」

164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:36:17.63 ID:B8jN3g0C0
部屋―――

( ^ω^)「………」バタンッ

( ;ω;)(パパン……ママン……ごめんなさいだお……)

165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:37:15.36 ID:B8jN3g0C0
それから一週間後――――

ξ^⊿^)ξ「行ってらしゃい今日はゼリー入れといたからね」

('∀`)「全く母さんはいつまでも,お前を子どもとしかみてないんだから……」

( ^ω^)「………」

ひろゆき駅―――

('∀`)「それじゃなブーン頑張ってこいよ」

( ^ω^)「うんだお……行ってきますだお……パパン……」

ガタンゴトン

( ^ω^)「………」

166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:39:22.73 ID:B8jN3g0C0
やる夫駅―――

( ^ω^)(今日はここで降りるかお………)

( ^ω^)(昼までベンチにいるかお……)

( ゚∀゚)「あれ?もしかしてブーンだろwwww久しぶりだなwwwww」

( ^ω^)「あ大学の時一緒だったジョルジュ君………」

( ゚∀゚)「お前確かVIP商事に勤めんだって?あそこはいいよなー安泰してるし」

( ゚∀゚)「俺なんか小汚い印刷会社の下っ端でよー今日も配達の仕事ってわけだよ」

( ^ω^)「………」

( ゚∀゚)「まあ俺にとっちゃああいう会社の方が良いかもなー……ん?ところでお前は何でこんなところにいるんだ?
     まさか今から出勤ってわけじゃないよなwwwwwww」

(;^ω^)「いや僕は外回りで……あっ電車がきたお!!それじゃまた……」

( ゚∀゚)「おーまたなーwwwwwwwwwwww」

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:40:05.09 ID:B8jN3g0C0
ガタンゴトン

(  ω )(弁当食べるかお……)

パクモグ

( ;ω;)(ジョルジュ君はあんなに頑張れるのに僕は……)


ξ゚⊿゚)ξ「はいもしもし内藤ですが……あっ2ch商事さん……いつもブーンがおせわになって……え……」


ξ゚⊿゚)ξ「ブーンが会社へ全然来てないですって!!!!!!!!!!!!!!」

170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:42:08.70 ID:B8jN3g0C0

( ´∀`)「えーと,お子さんの場合,一種の自閉症で社会とか組織とかに対する協調性がかけてるわけですモナ」

( ´∀`)「こういう場合とくに悪いところがなければ,まあ家でジッとしてるのが一番ですモナ」

ξ ⊿ )ξ「……………はい……どうもありがとうございました………」

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/19(火) 13:42:58.75 ID:B8jN3g0C0
それから十数年後―――――


('m`)「ただいま………」

ξ´⊿`)ξ「まあまあ,あなたお疲れ様……」

('m`)「どっこいしょっと……腰が痛いわ……ブーンは……?」

ξ´⊿`)ξ「相変わらず部屋でジッとしてますよ……」



(  ω )「………」

明日も日曜日,明後日も日曜日,その後もずーと………

おわり
  1. 2010/10/20(水) 19:21:44|
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(´<_` )夜中明け方ようですよ

89:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 00:42:53.48 ID:niI/sp2nO
(´<_` )「本当に行くのか」

( ´_ゝ`)「嫌なら帰りなよ」

( ´_ゝ`)「おれは、何回も言うけど予定を変えるつもりはない」

(´<_` )「いや、いい、帰らない」

( ´_ゝ`)「好きにしたらいいけど」


気持ちのいいもんじゃないぜ。

暗い静かな夜だから、兄者のやる気のない、小さい声もはっきりと聞こえた。

90:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 00:45:27.43 ID:niI/sp2nO
( ´_ゝ`)「こないなぁ、バスってあんまし時間守ってくんないよね」

体をぐぃっと傾がせて、暗闇を覗きこんだまま呟く兄に、腹立たしさを覚えながらも
「こなければいい」と声に出す事も
家まで引き摺ってでもつれ返す事も
家に電話することも出来ない。

結局、何も行動できないまま、10分ほど遅刻したバスに二人して乗り込んでしまった。

( ^ω^)「発車しますおー」
つるんと丸く、白い運転手とおれたち以外バスに乗っているものはいなかった

91:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 00:49:00.74 ID:niI/sp2nO
( ^ω^)「発車しますおー」

つるんと丸く、白い運転手と、おれたち兄弟以外、バスに乗っているものはいなかった。

(´<_` )「どこで降りるんだ」

( ´_ゝ`)「ひ、み、つ」

ふざけた声だ、よくもまぁ、こんな状況で。

ガラガラのバスで、隣あって座るのは、少し決まりが悪かったが、兄は気にしていないらしく
だらしなく伸びた髪から覗く頭頂の耳も、真っ直ぐに立ったままだった。

( ´_ゝ`)「暗くて景色もへったくれもないな」
(´<_` )「夜だからな」

青い硝子で出来たデフォルメされた兎のヘアゴムをいじくりながら今から起きる出来事に不似合いな事を兄が話す、おれが応える

男が髪を伸ばして、可愛らしいヘアゴムで髪を括ることにおれは最後まで慣れなかった。

( ´_ゝ`)「あげようか」
(´<_` )「いらん」
手渡されたヘアゴムは帰ったら捨てようか、しまおうか。

93:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 00:54:03.40 ID:niI/sp2nO
おれは心臓がいやに目立った音を立て、手には汗をかいているし
耳も忙しなく動いている。
気分が悪い。
ふざけられる心境じゃない。

( ´_ゝ`)「暗くて景色もへったくれもないな」

(´<_` )「夜だからな」

ぼんやりした兄の声
ぎこちないおれの声

青い硝子で出来たデフォルメされた兎のヘアゴムをいじくりながら、今から起きる出来事に不似合いな事を兄が話す、おれが応える。

男が髪を伸ばして、可愛らしいヘアゴムで髪を括ることにおれは最後まで慣れなかった。

( ´_ゝ`)「あげようか」
(´<_` )「いらん」
手渡されたヘアゴムは帰ったら捨てようか、しまおうか。

95:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 00:58:56.59 ID:niI/sp2nO
なんだか寒気がする。

『ちゃんとした』話をしなければいけないはずなのに、舌が渇いて声がでない。
( ´_ゝ`)「そういう時はお茶を飲むんだ」

水筒のプラスチックカップに注がれたお茶を、口に流し込んだ

温かくもつめたくもないし、舌も乾いたままだ。

ずいぶん長い時間、バスに乗っている気がする。

バスの振動で眠くなってきた。

最後なのに、最後の機会なのに。

話をしないと。

( ^ω^)「着きましたお」
( ^ω^)「目的地ですお」

( ´_ゝ`)「ああ、そうか」

97:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 01:00:42.23 ID:niI/sp2nO


( ´_ゝ`)「そんじゃバイバイ」


おい、ちょっと待てよ
おれも行くって言っただろ
体が動かない、瞼が
待てよ、待ってくれおれも
( ^ω^)「出発しますお」

目を開けないと

99:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 01:04:38.69 ID:niI/sp2nO
目をこじ開けると、見慣れた天井が見えた。

周りを見る、部屋だ、おれの部屋だ。


なんで、いつのまに、そうだ



(´<_` )「兄者!」

荒い息を整えないまま、部屋を出て、兄の部屋の扉を開けた。

雑多に置かれた家具、衣装ケース、埃のにおい。


あれ、おれは物置なんて開けて何をやっているんだ
兄者は?
ところで、兄者って誰だよ。
デジャヴ
昔、見た夢で、冷凍庫いっぱいに詰められたシューアイスの夢をみた。

起きたおれは、いの一番になんの疑いもなく冷凍庫のドアを開けて、製氷受け、アイスノン、ビニール袋に入った豆、安っぽいイラスト付きのゼリー、使いかけの冷凍食品を見てようやく
大好物のシューアイスがないことに純粋にショックを受けながら

(´<_` )「そうだ、夢だった」
なんて考えていた。

101:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 01:07:43.98 ID:niI/sp2nO
ああ、そうだ。
夢だったんだ。

おれには男の兄弟なんていない、人間には猫の耳なんてついてない
夜中にバスはないだろう
そういや、あいつ、なんて名前だっけ、まぁいいや。
髪の短かったころの姉者に似てたな。


嫌な気分だ、寝直そう
まだ時間はある。

ばかな会話も何もかも
ああなんだ、全部夢だったのか。

103:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 01:14:53.70 ID:niI/sp2nO
妙な爽快感と喪失感が残っている。

良かったじゃないか、おれ。
死にたがりの兄は夢だったんだ。

部屋に戻って扉を閉める時
鏡にうつるおれ

おれってこんな顔してたっけ

なんだか、髪の長さがちぐはぐな気がする。
前髪を摘んだ指の
手首にはまった青い硝子のデフォルメされた兎のヘアゴム
(´<_`;)「ははは」

後退る、もつれた足を支えるため机に手をついた

106:(´<_` )夜中明け方ようですよ :2010/10/19(火) 01:16:44.64 ID:niI/sp2nO


手に触る紙の感触

視線の先の文字



遺書


なにが、どこまで夢なんだ。
  1. 2010/10/19(火) 23:08:12|
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第!廻 3/3

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:47:30.91 ID:yx9Kkge10




(゚、゚トソン(; ゚゚ω゚゚)ξ;゚゚⊿゚゚)ξミセ;゚゚ワ゚゚)リ(゚゚A゚゚)。o(((((koeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!)))))




87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:48:15.27 ID:yx9Kkge10
(;'A`)。o(なんだよこれヤベェだろ。人を六人は呪い殺してるでェ……)

ミセ;゚ー゚)リ。o(上手いのか下手なのかは分からないけど、とにかく怖い……)

ξ;゚⊿゚)ξ。o(というか何で書いたのかしら……)

(; ^ω^)。o(見た瞬間、一瞬意識がとんだお……)

(゚、゚トソン。o(こんなところもキュートだよでぃたあああああん! でも絵はヤバイ)

( ・∀・)。o(   )←気絶中

(#゚;;-゚)「あ、あれ? もしかして下手すぎました……?」

(; ^ω^)「いや、下手って言うか……」

ξ;゚⊿゚)ξ「か、角度がね……」

(#゚;;-゚)「ごめんなさい……絵が苦手で……」

ミセ;゚ー゚)リ「い、いや! 上手いよ! 漫画家(ホラー)になれるくらい!」

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:50:50.22 ID:yx9Kkge10
(;'A`)「……よかったら俺が書こうかィ?」

(#゚;;-゚)「え?」

('A`)「こう見えて絵は得意だぜ。特徴さえ話してもらえれば簡単にだが描いてみる」

(#゚;;-゚)「じゃ、じゃあお願いできますか?」

('A`)「うい」

ξ゚⊿゚)ξ「……ドクオ、絵が上手いって知ってた?」

( ^ω^)「格好がキモイ妖怪オタクとしか思ってなかったお」

ミセ*゚ー゚)リ「ドクオくんはああ見えて習い事いっぱいさせられてたみたいで」

(゚、゚トソン「ああみえて、あ あ み え て 意外と多才なんですよね」

( ・∀・)「じゃあここは彼に任せよう」←いま、起きた

(#゚;;-゚)「えっと、性別は、女の子でした。顔は中性的っていうか可愛い男の子みたいな表情をする時がありました
    あとは、えーっと……ごめんなさい夢の中ってぼんやりしてて」

('A`)「かまわねェよゆっくりで」

(#゚;;-゚)「あ、あと髪は短めでぴょんぴょんハネてました。
    やさしそうで、つよそうで、凛としてて……ああっ、すいません抽象的になってしまって……」

('A`)「いや、十分だ。こんなもんだろィ」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:53:28.94 ID:yx9Kkge10




从 ゚∀从




95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:00:45.21 ID:yx9Kkge10
(#゚;;-゚)「そう、コレです! すごくそっくりです!」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ、かわいいじゃない」

( ^ω^)「美人さんだお!」

(゚、゚トソン「……」

(゚、゚トソン。o(【全思考自主規制】)

ミセ*゚ー゚)リ「これで名前も浮かびやすくなりますね!」

( ^ω^)「亞蛮義耶琉怒!!」

ξ゚⊿゚)ξ「キャサリン!!」

ミセ*゚ー゚)リ「さちこ!!」

(゚、゚トソン「ベティちゃん!! ねぇこれいいですよね!! ベティちゃんにしましょう、ねぇ!!」

(#゚;;-゚)「あ、あうあう……」

( ・∀・)「コラコラ、ペットの名前じゃないんだぞ。でぃくんも困っているじゃないか。
      ――ところででぃくん、こんな昔話を知っているかい?」

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:03:54.42 ID:yx9Kkge10
(#゚;;-゚)「?」

( ・∀・)「――昔々、とても辛いことがあって心が張り裂けてしまいそうな程苦しい思いをした女の子がおりました。
     そこで女の子は自分の心が張り裂けないように鉄の箍で自分の心をがっちりと留めてしまいました。
     それから、女の子の心は痛むことはなかったけれども、代わりに人の気持ちが分からなくなってしまいました」

(#゚;;-゚)「……」

( ・∀・)「しかし、ある日。女の子にとても幸せなことが起こりました。
     それはそれはあまりにも幸せで、女の子の胸の中の箍はパチンと音をたてて次々に外れていきました。
     そうして、すっかり全部外れたとき女の子は元に、いや、元よりも素敵な女性になりましたとさ」

(#゚;;-゚)「……そ」

( ・∀・)「なんだい?」

(#゚;;-゚)「その女の子の名前は……?」

( ・∀・)「……ハインリッヒ。ハインリッヒという名前だよ」

(#゚;;-゚)「ハインリッヒ……」

(゚、゚トソン。o(この流れ……っ!! ベティちゃんが却下されてしまう!! あの糞ハゲがああああ!!
       つまんねぇ講釈たれてるんちゃうぞコラアアアア!!)

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:06:33.05 ID:yx9Kkge10

(#゚;;-゚)「……私、決めました。この子の、もう一人の私の名前は、ハインリッヒ。ハインちゃん……」

(#゚;;-゚)「これから……ううん、これからもよろしくね、ハインちゃん!! それと生徒会のみなさん!!」 オナカサスサス

( ^ω^)「こちらこそよろしくだお!!」

( ^ω^)。o(あ、なんかあの構図エロいお……)

( ・∀・)「猫村でぃくん、ハインリッヒくん共に我が生徒会は君達を歓迎するよ」

( ・∀・)。o(ははは、素敵な図だねぇ)

('A`)「まぁ、仲良くしてやってくだせェ」

('A`)。o(なんか……エロいな)

100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:07:55.72 ID:yx9Kkge10
ξ゚⊿゚)ξ「分からないことがあったらなんでも聞きなさいよね!」

ξ゚⊿゚)ξ。o(あ、なんか男子に殺意)

ミセ*゚ー゚)リ「同じ一年女子として、学園を盛り上げましょー!」

ミセ*゚ー゚)リ。o(あれ? みょーにイライラする……)

(゚、゚トソン「これからよろしくお願いしますね」

(゚、゚トソン。o(【無理駄目閲覧不可絶対不可視】)


(#゚;;-゚)「はいっ!」


( ・∀・)「それじゃあ我が生徒会メンバーを紹介しようか」



こうして、猫村でぃとハインリッヒは生徒会の一員となりました。



第!廻 おわり





101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:09:20.40 ID:yx9Kkge10
おまけ 1

ワイワイガヤガヤ

ワタシミセリー! スキナタベモノハネーキムチナベ!!

アトコイツハユキオンナノハーフデー

キャッキャウフフ

(゚、゚トソン「ところで会長、なんであの子を特別推薦枠に?」

(゚、゚トソン。o(普段うだつのあがらないカス置物、その首たぬきの信楽焼きと挿げ替えても生徒会には何の影響もないと思っていた会長だけど
       今日はじめて尊敬しました。こんな可愛い子が来てくれてうれしいよぅ!! はやくミセリちゃんとツンちゃんとでぃちゃんで【以下全部自主規制】したいよおおおお!!)

( ・∀・)「彼女が廊下を歩いているときに、自分が一番不幸だって顔をしていてね」

( ・∀・)「私はそういう人間――妖怪をみるとね……」

(゚、゚トソン「……」

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:10:02.70 ID:yx9Kkge10
( ・∀・)「つい笑顔を見たくなってしまうんだ、はっはっは!」

(゚、゚トソン「そうですか、まさに人間の鑑ですね」

( ・∀・)「そうだろ、そうだろう。さぁ私を尊敬したまえトソンくん」

(゚、゚トソン「あまり調子に乗らないほうがよろしいかと」

( ・∀・)「はっはっは」

(゚、゚トソン。o(……タヌキ野郎が)





103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 23:15:45.17 ID:yx9Kkge10
おまけ 2
【(#゚;;-゚)】

NAME:猫村でぃ
学年:一年
役職:会計補佐

飛頭蛮とライカンスロープのハイブリット(混血児)
この国では一部の地方都市である【妖霊指定都市】以外は妖怪や幽霊は差別的な扱いを受けることが多かった。
でぃは、指定都市以外の一般都市に中学生まで住んでいたため、学校で酷いイジメを受ける。
それがきっかけで人間不信や醜形恐怖症に陥ってしまう。
高校は妖霊指定都市である美府市の学園に通うことになったが、対人恐怖症が治ることはなかった。
得意科目は社会。苦手科目は体育と英語。絵を描くとなんでもグロかホラーになる感性の持ち主。
昔、一度だけオナニーに挑戦したがパンツ越しで怖くなって止めたことがある。

【从 ゚∀从】

NAME:ハインリッヒ
学年:一年
役職:???

猫村でぃが、飛頭蛮として頭部を飛ばしている際に体に宿る人格。ライカンスロープの血を濃く魂に刻んでいる。
元々はでぃと同体であると思っていたために自らの意思で行動できると思っていなかった。
でぃが悲しむと自分も悲しみ、でぃが苦しむと自分も苦しむ。これが正しいあり方だと考えていた。
基本的に頭部と連結しているとき、意識は寝ている。頭が飛んでくと起きる。
でぃが貧乳なのは実は自分のせいなのではないかと密かに思い悩んでいる。
ガンダムだとGが好き。




第”廻へ

(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」 目次へ
  1. 2010/10/17(日) 23:41:09|
  2. 長編まとめ
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第!廻 2/3

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:51:56.40 ID:yx9Kkge10 [sage]




(#゚;;-゚)「し、シツレイシマス……」 オドオド

( ・∀・)「待っていたよ。さ、ここに座ってくれたまえ」

(#゚;;-゚)「は、はい……」 キョドキョド


トコトコ……

コケッ

アッ……



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:52:39.69 ID:yx9Kkge10





                         ∩     ダシャーン
       ミ                 //
     ミ    ⊂'ヽ  ∩      //
      ミ    \\\\_,,,,,,,,/ ∠__
             \\\\    .,'   >
    ガッ        )   \\      )
    ⊿   ⊂二二二、___ヽ \___>

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:53:36.07 ID:yx9Kkge10
ミセ*゚ー゚)リ「あ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと!?」

(; ^ω^)「大丈夫かお!?」

('A`)「あーあ、どんくさ」

(; ・∀・)「ド、ドクオくん!」

(゚、゚トソン「立てますか」

(# ;;- )「……」

(゚、゚トソン「ちょっと……」 ユサユサ

(゚、゚トソン。o(なにこの子ちんまーい!! 可愛いいいいいいいいいいいい!!!!!
       しかもファーストコンタクト直後にドヂッ娘属性発動っすかァアアアア!!
       なに、なんなのこの子ペロペロしたいよおおお。この子のちんまい体のちんまい部分を無理矢理【自主規制】して【自主規制】したいよお!!)

(゚、゚トソン「大丈夫ですか?」 ユサユサユサユサユサユサ

(゚、゚トソン。o(はぅうん!! ゆさゆさするたびにちっちゃな体がころころ動くよぅ。
       サラサラと一本一本がしなやかで艶やかな黒髪が靡くよう!!
       あああああああ!! もみてぇ!! もみしだきてえ!! この子の全てを蹂躙しつくしてぇよおおおお!!!)

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:54:37.83 ID:yx9Kkge10

ユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサユサ


ゴトッ……


ゴロゴロ……
γ⌒X⌒ヽ
ヽ_乂_ノ(# ;;- )



(゚、゚;トソン「く、首が」

(; ^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ「「落ちたー!!!!」」

(; ^ω^)「ちょ、きゅ、救急車!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「セロハン! ホッチキス!」

( ・∀・)「はっはっは」

ξ;゚⊿゚)ξ「何笑ってるんですか会長! ぶち殺しますよ!」

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:57:07.28 ID:yx9Kkge10


..........(# ;;- )



(# ;;- )W ピョコッ



W(# ;;- )W ピョコッ



W(# ;;- )W「う……」


( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「「「う?」」」


W(#;;;-;)W「うわああああああああああん」 バサバサバサバサ


(; ^ω^)ξ;゚⊿゚)ξミセ;゚ー゚)リ「「「な、生首飛んだああああああああああああああ!!!!!!」」」

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:59:50.49 ID:yx9Kkge10
W(#;;;-;)W「もうやあ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、おり、おりてきて! えー……っと」

( ・∀・)「でぃくんだ。猫村でぃくん」

(; ^ω^)「で、でぃさん!生徒会室を飛び回るのをやめてくださいお!」

W(#;;;-;)W「み、みないでぇ」  ガンガン

ミセ;゚ー゚)リ「ああ、でぃさんが生徒会室の蛍光灯に片っ端から頭をぶつけていく!」

W(#;;;-;)W「やっぱりかえりま……にゃっ!」 バフッ

ミセ;゚ー゚)リ「ああ! でぃさんが生徒会室の唐草模様カーテンに絡まった!」

W(#;;;-;)W「シクシク……」

ξ゚⊿゚)ξ「そのまま泣いているわ……もう会長! なんなんですかいったい!」

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:02:55.25 ID:yx9Kkge10
('A`)「……飛頭蛮、ですかィ?」

( ・∀・)「さすがドクオくん。詳しいね。そう、彼女は飛頭蛮、もしくはチョンチョンと呼ばれる妖怪だ」

(゚、゚トソン「ろくろ首などの原型になった妖怪ですね」

(゚、゚トソン。o(はぁん! 頭の横に生えた羽可愛いよ! 浮遊生首かわいいよおお!!)

( ・∀・)「そうだね、でも彼女の特徴はそれだけじゃないよ。じきに分かると思うがね。まぁ今は落ち着くのを待ってみよう」


≡≡≡≡W(#;;;-;)W<やあああ


W(#;;;-;)W「も、もう帰りバズ!」 バサバサ

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと」

ミセ*゚ー゚)リ「待ってくださいよー」

W(#;;;-;)W「が、がえらぜでええええ」 バサリンチョ

(; ^ω^)「話し合えばわかりますお!!」

W(#;;;-;)W「かえりますぅぅぅぅ~。起きてください私の体!」

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:03:35.91 ID:yx9Kkge10


   / ̄ ̄ ̄\
  /        ヽ
 /         \ ガバッ!!
/ _,      ⊂二二)
l |        |
U |          |
  |    ,、   |
  ヽ  / \  /
__ヽノ____`´

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:05:27.15 ID:yx9Kkge10
(; ^ω^)「うああああ! 先ほどまで死体のように斃れていた体が幽鬼のごとく立ち上がった!!」

('A`)「へェ……体も動きますかィ。こりゃ珍しい」

W(#;;;-;)W「元にもどりますぅうう。それで帰りますぅううう」 バサバサ



「……」


ガッ


ξ;゚⊿゚)ξ「あ、首なしボディにフライングヘッドが捕まれた」


「……」


ブン!!


(; ^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ「「そしてそのままブン投げられたあああああ!!??」」



うびゃああああああ>W(#;;;-;)W≡≡≡≡=-

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:07:04.12 ID:yx9Kkge10
W(#;;;-;)W「なんでですか! どうして合体してくれないんですか! いぢわる!」

「……」

W(#;;;-;)W「私もうこのまま帰りますよ!」

「×」←腕でバッテン

W(#;;;-;)W「もうやです! 今日だって私に生徒会なんて無理だって断りに来ただけなのに、
       コケて、首まで取れて、もう消え入りたいんです……お願い、言うこときいてよぉ」

「……」

('A`)「あの飛頭蛮、体にも魂があるんですかィ?」

( ・∀・)「そう。彼女はねハイブリッドなんだよ。飛頭蛮とライカンスロープの」

ミセ*゚ー゚)リ「ハイブリッド?」

( ・∀・)「ああ、ミセリくんのように妖怪と人間の子供はハーフ。妖怪と妖怪の子供はハイブリッドと呼ぶのさ
     彼女の場合頭部が飛頭蛮の魂を、体がライカンスロープの魂を色濃く受け継いでいるんだろう」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:08:30.76 ID:yx9Kkge10 [sage]
ミセ*゚ー゚)リ「もいっちょ! ライカンスポームってなんですか?」

( ・∀・)「ライカンスロープね」

('A`)「簡単に言えば狼男。ライカンスロープは狼男の外国読みみたいなもんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「ドクオくん物知りだね!」

('A`)「まァな」

ミセ*^ー^)リ「顔気持ち悪いのにね!」

('A`)「……え?」

ミセ*^ー^)リ「ねっ☆」

('A`)「……」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:10:44.84 ID:yx9Kkge10
(゚、゚トソン「それで? 自分の体もうまく使役できない彼女を何故生徒会に? 力になるとは思えませんが」

(゚、゚トソン。o(嘘だよおおおお!! やだ! あの子絶対入れるの! 入れなきゃヤダ! 羽、モフモフしたいよおおおお。
       自分の体に振り回されるでぃたんカワユスだよおおおお。くっそお、舐めてぇ。舐めまわしたいでええええ!!)

( ・∀・)「まぁ、そういわんでくれ給え。理由は後で話すよ。今は現状を落ち着かせよう」

ガサゴソ

(゚、゚トソン「それは?」

( ・∀・)「早乙女玄馬セット、とでも名づけようかな。さ、体くんこれを使いなさい」

「……?」

「……」 ウケトリ

ミセ*゚ー゚)リ「手持ち看板と……ペン?」

「……」 カキカキ

ダンッ!!

『でぃ、いつまでも友達いないのよくない』

W(#;;;-;)W「にゃっ!?」

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:13:06.07 ID:yx9Kkge10 [sage]
( ^ω^)「おおなるほど! パンダになって喋れなくなった早乙女玄馬の意思疎通ツールですお!」

( ・∀・)「そういうことさ! あとはちょっと黙って成り行きを伺おうか」


W(#;;;-;)W「そんなこといっても、私の事知ってるでしょ!?」

『知ってるよ。一番よく知ってる。誰よりも傍にずっといたもんな』

W(#;;;-;)W「だったら!」

『ずっと一緒だったからこそ、これからも一緒にたいからこそ言ってるんだ』

W(#;;;-;)W「でも……無理だよ……こ、怖い……今日だってここに来るまでに何回も吐き出しそうだった。
       だけどちゃんと断らないと『また』イジメられるって……そう思って頑張って来たけど……」

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょ! 私たちは別にイジメなんて!」

( ・∀・)「ツンくん」

ξ゚⊿゚)ξ「……はい」

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:14:37.66 ID:yx9Kkge10 [sage]
『大丈夫だよ。変わるためにこの学園に来たんだろ? もうでぃは一人ぼっちの妖怪じゃないんだ。
 ここには他にもたくさん妖怪がる。昔を忘れろとは言わないけど、そろそろ一歩踏み出してもいいだろ』

W(#;;;-;)W「……ダメだよ。忘れられないよ。顔の傷が、心の傷が、ずっと残ってる。痛いままなんだもん」

『それは一人で抱えていたままだからだろ? あたしだっていたのにでぃは一度も頼ってくれなかった。
 あたし馬鹿だから、こんな風に自分の気持ちを文にするなんて考えられなかったけど、それでも
 でぃを抱きしめたり、なでたり、そういうことは出来た。そうしてまた前を向いて生きていこうって』

(゚、゚トソン。o(そういうことは私がしてぇよ! 抱きしめるどころか【自主規制】してえええ!!!)

W(#;;;-;)W「……怖い。怖いよ。今だって歯の奥がカタカタ言ってる。涙だって止まらない。
       教室の隅、いるかいないか分からない。そんな私が、一歩踏み出そうにも
       ずっと座って俯いて、早く休み時間終わらないかなって泣き出しそうになって
       そんな私は、もう、ずっと、一生、永遠に歩き出せないよぉ……うぅ……うああああ……」

『だから、あたしがでぃの足だろ!!』

W(#;;;-;)W「……!!」

『あんたが歩けないならあたしが歩くよ。だってあたしはでぃの体だもん。足だもん。
あたし、生徒会長があんたにこのことを話してくれた時、これしかないって思った。
会長さん、でぃにも、あたしにも話しかけてくれてた。でぃは気づいてないかもしれない。
あたしの勘違いだったかも知れない。でも』

【「この学園でははじめの一歩が大変なんだ。これだけは誰の力も借りれない。
でもその一歩を踏み出した後に周りを見てごらん。きっと沢山の手がこう言っているよ
『手を繋ごう? 一緒に歩こう!』と。どうだい? はじめの一歩、踏み出してみないかい?」】

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 22:16:26.69 ID:yx9Kkge10 [sage]
『会長さんはでぃと、あたしに、そう言ったんだ』

ミセ*゚ー゚)リ「かいちょー、あんなセリフ言ったんですか?」

( ・∀・)「いったねー。あの時の私宇宙で一番輝いてた。どうだい? 感動しただろう?」

( ^ω^)「キモイ(笑)」

ξ゚⊿゚)ξ「キモイ(呆)」

(゚、゚トソン「キモイ(溶)」

ミセ*゚ー゚)リ「キモイ(爆)」

('A`)「キモイ(暗黒微笑)」

( ・∀・)「ははは、君達。いくら私でも涙は出るんだよ?」

ミセ*゚ー゚)リ「――まぁでも、そんな会長のことみんな嫌いじゃないですよ!」 続きを読む
  1. 2010/10/17(日) 23:38:08|
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(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第!廻 1/3

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:00:15.14 ID:lSrXPXXQ0
――生徒会室付属応接室




ξ ⊿ )ξ「ねぇ……これでいいの……?」 フミフミ

(  ω )「ああ、これで……いやっ! もっとだ! もっと強く!」

ξ; ⊿ )ξ「わ、わかったわよ……」 フミッフミッ

(  ω )「もっとだ! もっと!」

ξ# ⊿ )ξ「うららららららららららららっ!!!」 フミフミフミフミフミフミフミッ!!

(* ω )「うおおおおお!! さ、最高だ!」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:02:31.77 ID:lSrXPXXQ0

ξ ⊿ )ξ「はぁ……はぁ……、もういいでしょ?」

(  ω )「いや、次は生足で踏んでくれ」

ξ ⊿ )ξ「あんたねぇ……」

(  ω )「そうしてくれないと俺はっ! 俺は……」

ξ# ⊿ )ξ「あ゛ー! わーったわよ! やればいいんでしょやれば!!」



女はそういうと、若干履き古された感の漂う上履きをゆるりと脱いだ。
次に、太ももを半分ほど覆っている黒と紫のボーダーハイソックスに手を掛ける。
しかしそれを下に引き下げることなく、恨めしそうな、それでいて男の淫靡な感性を刺激するような
上目遣いで問うた。



ξ ⊿ )ξ「……靴下ははいてちゃ」

(  ω )「ダメだ! 生が良いんだ!!」

ξ# ⊿ )ξ「ックソ!」 ヌギヌギ


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:03:58.26 ID:lSrXPXXQ0 [sage]



(* ω )「ひょおおおおおおおおおおおおおおおお!
      そ、それだ! その美しくしなやかでいて筋肉質そうな足!」

ξ ⊿ )ξ「ちょ、私の足に関しての批評はどうでもいいのよ! さぁ、踏むわよ!」

(* ω )「ああ! 踏んでくれ。そして俺を! あの世へ!」

ξ ⊿ )ξ「っく、絶対嫌、絶対嫌だけど、もうなるようになれだわ!」

(* ω )「まずは額から! 額からゆっくしと顔面をなぞるように下へ下へと踏みつけて!
      この穢れた魂を癒しておくれ!」

ξ ⊿ )ξ「わ、わーったわよ!」 ソロソロ

(* ω )「なにをちんたらやってるんだ! もっと踏みつけるときは勢いよ……そうか焦らしだな、焦らしプレイか!
      キミも実はマニアだろう。フェチなんだろう!? この世に踏まれフェチがいるならば、その対となる踏みフェチがいてもおかしくない!
      キミだったんだ! 俺が、俺の魂が望んでいた理想の小鳥ちゃん。折れた翼の片割れ! 俺はずっと!」

ξ# ⊿ )ξ「うるさい!!」 ガスッ!

(* ω )「キミをまってギャッ! ……ああ、そうだ。これでいい。俺はコレを望んで……ん?」

ξ ⊿ )ξ「……なによ」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:04:42.33 ID:lSrXPXXQ0 [sage]




(  ω )「……さい」




ξ ⊿ )ξ「はっきりいいなさいよ」




(  ω )「く……い……」




ξ# ⊿ )ξ「だからなんなのよ。はっきりいいなさよ」

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:05:42.43 ID:lSrXPXXQ0 [sage]








( ;ω;)「くさいよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
      この足くさいよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
      こんなのマイエンジェルじゃないよ! マジ便ジェルだよ! うんこだ!うんこのにおいだよおおお!!!!」





11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:07:35.61 ID:lSrXPXXQ0 [sage]



ξ# ⊿ )ξ「ちょ、ちょっとアンタなんてこというのよ!」 ドゲシドゲシッ!!



( ;ω;)「やめて! くさい! ホントに無理!
      ヘドロでも相撲部屋でも剣道部の部室でもどこでも行くから足をどけてええええええええええ!!!!」


ξ; ⊿ )ξ「ちが! 臭くないもん! アレだもん! 去年までバスケやってたからバッシュが!」



( ;ω;)「もういやあああああああああああああああ!!! この足ビッチ!
      折れた便座の片割れ! こんな足の匂い嗅ぐ位なら
      100人のババアの口臭を一気に浴びせられた方がマシだよおおお!!!
      くさやのつけダレに頭から突っ込んだほうがいいよ!!」






14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:08:50.97 ID:lSrXPXXQ0 [sage]



             スポーンッ!!

キュウ
 ( ×ω×) ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡<_フ;A;)フ








フ;A;)フ「もう消える! 消えるからやめて! そのバッドスメルフットを近づけないで! うんこ足を!
     野原ひろしも裸足で逃げ出すワールドワイドな臭さの足をどけてええええええ!!!」

ξ;⊿;)ξ「臭くないもん! バッシュのせいだもん!
       女の子だってバッシュはちょっとだけ臭くなるもん! でも私は臭くないの!」 ブンブン

フ;A;)フ「やあああああああ! もうやあああああ! 死ぬ!もう死ぬからホントに!
      足を振り回さないで! 追いかけてこないで!」

ξ#;⊿;)ξ「もう死んでるくせに! 馬鹿! 死ね!」 ドゲシッ!!!!

フ;A;)フ「あ……」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:09:56.81 ID:lSrXPXXQ0 [sage]
        サラッ
       ..........
<_フ;A;:::..........




        サラサラ……
;;,;,、, ..  :::..........
;:;:;;,::;:;:;;,::




                               <_プー゚)フ
                        『俺、足のためなら……死ねるぜ?』




 【地縛霊エクストプラズマン:生前足フェチだったが強烈なくさや臭のする足と出会い、輪廻転生の輪を外れ魂ごと消滅】


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:10:38.74 ID:lSrXPXXQ0 [sage]






                        (#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」


                            第!廻『猫村でぃ』






17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:11:35.35 ID:lSrXPXXQ0 [sage]
ξ;⊿;)ξ「逃げるなあああ! 臭くないっていってけよぉ! バッシュのせいだって言ってってよおおお!!」

( -ω-)「お……」

ξ;⊿;)ξ「ばあああかあああ! 糞足フェチ幽霊のばああああっかあああ!!!」

(; ^ω^)。o(起きたら幼馴染が生足をむき出しながら虚空に向かってマンドリルの威嚇のように歯茎をむき出してキレている……)

(; ^ω^)。o(ヒュー、クレイジー)

(; ^ω^)「お、おー……あの津出さん?」

ξ;⊿;)ξ「ねぇ! 私の足臭い!?」

Σ(; ^ω^)「え!? えーっと……」

ξ#;⊿;)ξ「考えんなよ! ノーハドルで答えを導き出せよ! バラも真っ青のフローラルな香しいかおりですって言ってよおおお!!」

(; ^ω^)。o(ッハ!! ツンの足は割とガチで犬のうんこ臭いから答えに詰まってしまったお……何があったか知らんがとにかくなだめるお)

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:12:36.73 ID:lSrXPXXQ0 [sage]

ξ#;⊿;)ξ「右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、
右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、
右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、
右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、
右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、
右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル、右ストレートでフローラル、真っ直ぐいってフローラル」

(; ^ω^)「そ、それよりツン、僕に憑いてた霊はどうなったんだお」

ξう⊿゚)ξ「……ちゃんと成仏したわよ」 ゴシゴシ

(; ^ω^)「そ、それならよかったお」

('A`)「失礼しますよ」 ガチャ

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、きゅ、急に入ってこないでよ」

('A`)「だれも見やしませんよそんなくさ……汚い足。早くしまっちまってくだせィ」

ξ#;⊿;)ξ「……ッ!……ッ!」

(; ^ω^)「どうどう、落ち着くお。ドクオも悪気があったわけじゃないお」

(; ^ω^)。o(嘘だお。どうみても悪意あったお。でもめんどいからだまっとこ)

('A`)「そうそう、俺なんて壁の向こうでずっと聞き耳立ててた他のメンバーの比べれば小物ですよ」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:15:08.71 ID:lSrXPXXQ0 [sage]

ξ゚⊿゚)ξ「なっ」

('A`)「会長がねェ……
   『ははは、個室に男女が二人っきりで除霊とは危険極まりないな!
   トソン君! ミセリ君! 我が生徒会メンバーの安全を守るためにキッチリ監視するぞ!』って
   三人で壁にべったり貼っついて聞き耳立ててましたよ」


カイチョー、ドクオガウラギリマシタ!

ハハハ、キイテイタヨミセリクン。カレハワレワレヲウッタヨウダ

アノヤロウブッコロシマショウ

ハハハ、ソノマエニニゲルトシヨウ

アイアイサー

('A`)「まぁ、あんな具合でさァ。ともかく『例のお客』がもうすぐ来るらしいんで、
   ブーン先輩もツン先輩もそろそろ応接室から出てきてくだせェ」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:18:08.32 ID:lSrXPXXQ0 [sage]

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇブーン。人間が一番痛みを我慢できない部位ってどこだか知ってる?」

(; ^ω^)「し、知らないお! と、とにかくお客さんが来る前にここ出るお。ほら靴下」

ξ゚⊿゚)ξ「後で血祭りにあげるわ特に会長」

('A`)「……ブーン先輩、その糞……靴下触った手で触らないでくださいよ?」

( ^ω^)「……ツンの前では止めとけお。ちゃんと石鹸で二回洗っとくお」

('A`)「ならいいですが」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:21:06.32 ID:lSrXPXXQ0 [sage]


――生徒会室

( ・∀・)「やあ、ツン君、ブーン君。どうしたんだい応接室から出てきて!
      私は今来たところだから何も知らないから教えてくれたまえ!」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、おはようございますブーンさんツンさん! 駅前の新しく出来たベーカリーでパン買ってきたんです!
      そのせいで今生徒会室に着いたんですよ。遅刻ギリギリでしたッ☆」

(゚、゚トソン「どうも、二人とも。今来たんですわたくし」

ξ゚⊿゚)ξ「……ぶっ殺しますよ」

( ・∀・)ミセ*゚ー゚)リ「「「ごめんなさい」」」(゚、゚トソン

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/17(日) 21:21:59.44 ID:lSrXPXXQ0 [sage]
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ、まぁいいですけど、私も会長に連絡なしで応接室を使ったわけですし」

( ・∀・)「でも緊急だったんだろう?」

ξ゚⊿゚)ξ「はい、またこの馬鹿が憑かれまして」

( ・∀・)「ははは、ブーン君の霊媒体質は特A級だからねぇ。仕方ないよ。幼馴染を助けるためだ、美しいじゃないか!」

ミセ*゚ー゚)リ「美しい!」

(゚、゚トソン「美しい」

ξ゚⊿゚)ξ「……ぶち殺しますよ?」

( ・∀・)ミセ*゚ー゚)リ「「「すいません」」」(゚、゚トソン






('A`)「で、会長。これで一応全員そろったわけですが」 続きを読む
  1. 2010/10/17(日) 23:32:40|
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( ^ω^)ヘイィヤレロトティーヤのようです

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:20:07.14 ID:fq2Q6JvC0
( ^ω^)

僕は内藤ホライゾン。今、電車に乗って大学に向かっている。
車両内は満員というわけではないけど、そこそこに人が多く乗っている。
まあ、僕は座席に座っているからあまり関係ないのだけれど。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

( ^ω^)「?」

聞きなれない歌?が聞こえきた。
誰かのイヤホンから音漏れをしているのだろうか。
まったく、迷惑な話だ。

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:21:39.37 ID:fq2Q6JvC0

そんなことを考えていたら

\(゚o゚)/ウッ、クルシ

携帯を見ながらイヤホンをしていた一人の乗客が、手で胸を抑えつけながら転倒した。

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:22:59.25 ID:fq2Q6JvC0






ヘイィヤレロトティーヤのようです






8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:24:16.42 ID:fq2Q6JvC0


('、`;川「キャー!!!」

女性の悲鳴が響き渡る。
そして止まっていた時が動き出したかのように車内がざわめき始めた。

(;-_-)「お、おい!あんた……」

すぐさま近くにいた乗客が転倒した男に駆け寄った。

(-_-)「……駄目だ、死んでる」

しかし、男は既に死亡しているようだ。

(;^ω^)(おいおい、どういうことだお)

状況が呑み込めなかった僕は、ただ座席に座ったままその男を見つめることしかできなかった。

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:25:43.68 ID:fq2Q6JvC0

(;^ω^)(……うん?)

前のめりに倒れた男の背中に妙なものがついていた。
それは真ん中が赤と黄色に塗りつぶされた大きな赤丸のシールのような物に見える。

( ^ω^)(なんだお、あれ……)

よくよく周りを見渡してみると、他の乗客も他にも背中に同じようなシールを付けている。
しかし決定的に違うところがあった。
さっき見たように、男のものは真ん中が赤と黄色によって半分ずつ塗りつぶされている。

だが、他の人のシールは真ん中が黄色と白によって半分ずつ塗り分けされている。
この違いが意味するのは、いったいなんなのだろうか。

( ^ω^)(………)

僕はなぜか、見てはいけないものを見てしまったような気がした。

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:27:14.56 ID:fq2Q6JvC0
―――――――――――
――――――――
――――
――


( ^ω^)「―――ってことがあったんだお」

('A`)「へえ、不気味な話もあるもんだな」

僕は少し遅れたものの、無事に大学へ着いていた。
ここに来る途中に見た人もあのシールがついていて、そのこともドクオに話した。

('A`)「シールねえ」

( ^ω^)「………」

周りを見渡す。
やはり、シールはみんなの背中に貼り付いている。

( ^ω^)「……みんなにもついてるお」

('A`)「………」

( ^ω^)「………」

ドクオは、きっと僕の話をまだ信じてはいないのだろう。

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:28:51.95 ID:fq2Q6JvC0

僕とドクオは無言になった。
ドクオには僕の言うことを信じてもらいたい。
だが、今のところ僕にしか見えないものを信じてもらうなんて、無理な話だ。

( ^ω^)(なんで僕だけ……)

次の疑問はそれだった。
なんで僕だけがそのマークを見ることができるのだろう。
僕はここ数日、変わったようなことはしていない。心当たりがないのだ。

突然、特殊な能力が目覚めたのだろうか。

( ^ω^)(僕には……)

携帯で自分の背中を撮ってみたが、そこにシールはなかった。

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:30:30.93 ID:fq2Q6JvC0

(´・ω・`)「静かに。では、講義を始めます」

もう還暦間近であろう教授は、いつものように時間ちょうどに講義室へ入ってきた。

(´・ω・`)「つまりこのクラス図は変換されていて……」

('A`)「相変わらずつまらないな、この講義」

ドクオはその説明をノートに写しながらぼそっと呟いた。

( ^ω^)「まあまあ、取ってしまったものはしょうがないお」

それを諌めながら、僕も同じようにノートをとる。
頭の中は、まだあのことでいっぱいだった。
あの男が胸を抑えつけながらうつむけに倒れる瞬間。そのことが、脳裏に焼き付いたまま離れなかった。

さらに気になったことは、教授のシール白い部分が、半分くらいまで赤みを帯びていることだった。

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:32:06.77 ID:fq2Q6JvC0

( ^ω^)(そういえばあの歌……)

僕は男が倒れる少し前に聞こえた、あの歌のことを思い出した。

( ^ω^)「ドクオ、この歌を知ってるかお?」

('A`)「どんな歌だ?」

( ^ω^)「なんか、日本語じゃないんだお。
       ずっとヘイィヤレロトティーヤって言ってる不気味な歌だお」

ドクオは少し考え、そして思い出したかのようにこちらに顔を向き直し言った。
その顔には、心当たりがあるようだった。

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:33:52.26 ID:fq2Q6JvC0

('A`)「ああ、あれだよ。最近話題のCMで歌われてるやつ」

( ^ω^)「CM?」

(;'A`)「なんだおまえ、あのCMのこと知らないのかよ」

ドクオの様子から見て、かなり有名なCMなのだろう。
世間知らずだな、といわれたような気がして、すぐ僕は言い訳をした。

(;^ω^)「すまんお、三年前からテレビをさっぱり見てないんだお」

('A`)「しかも不気味って……。まあいいや。
   テレビさっぱり見ない癖に良く知ってたな」

( ^ω^)「お、電車の中で聞こえたんだお」

すると、またその歌が聞こえてきた。

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:35:43.28 ID:fq2Q6JvC0

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

( ^ω^)「お、この歌だおこの歌。
       まったく、誰か携帯をマナーモードにしなかった人がいるんだお」

('A`)「……ああ」

( ^ω^)「ん……?」

歌が終わった瞬間、教授の板書する手が止まった。

(´゚ω゚`)「う、うう」

教授は苦しそうにうめいている。
そして、後ろに貼りついているシールがみるみるうちに赤に浸食されていく。

(;^ω^)「ドクオ!一気に赤くなったお、教授のシールが!」

(;'A`)「な………」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:37:01.91 ID:fq2Q6JvC0





教授は黒板からこちらに振り返り、胸を手で抑えながら

(´゚ω゚`)ウッ、クルシ

と言い、前のめりにばったりと倒れこんだ。
それきり、起き上がることはなかった。





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:38:36.54 ID:fq2Q6JvC0

それから少しの間、沈黙がこの場を襲った。
いきなりのことだったの誰も反応できていないようだった。
それは僕とドクオにとっても同じだ。

(;´・_ゝ・`)「教授、どうしたんですか」

一番前の席にいた真面目そうな学生が教授に駆け寄り声をかける。
返事は当然のことながら、ない。

(;´・_ゝ・`)「い、息をしてない!!誰か救急車を!!」

(;^ω^)

(;'A`)

僕とドクオは、静かにお互いの顔を見合わせた。
さっき起こったことを再確認するように。
また、僕の言っていたことが嘘ではなかったことを確かめるように。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:40:07.06 ID:fq2Q6JvC0
教授が亡くなったことにより、講義は中止になった。
そして、僕たちは気付かなかったが、あの場にはもう一人亡くなっていたものがいた。
僕たちはさっきの起きたことを再確認するために、大学内に設置されている図書館にやってきた。

(;'A`)「……マジかよ」

ドクオはいまだに信じられないといった様子だったが、起きたことは事実だ。
夢ではない。

(;'A`)「ブーン、あの時赤くなったって言ったよな?」

(;^ω^)「う、うん。その前から少し赤みを帯びていたんだお」

(;'A`)「……見えるなら見てくれないか?多分、俺の後ろにも貼りついているはずだ。
    そのシールみたいなやつが」

(;^ω^)「………」

正直、怖かった。
もしここでドクオの背中に貼ってあるシールが赤くなっていたら、
ドクオは教授やあの電車の男と同じ道を歩むことになるのだろう。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:42:08.14 ID:fq2Q6JvC0
(;'A`)「頼むよ。もし死ぬんだとしても、覚悟してから死にたいんだ」

ドクオはかすかにふるえながら、僕にそんなことを言ってきた。
その様子を見たら、僕はドクオにこの奇妙な恐ろしい体験をしたことを話さなければ良かったとさえ思った。
話さなければ、こんなにもおびえることなんてなかったはずだ。

(;^ω^)「わ、わかったお」

ドクオの後ろに回り込み、背中を見る。

(;'A`)「ど、どうなんだ?」

僕が見た結果は、こうだ。
白い部分が少し赤に染色され始めている。もしかしたら、危ないのかもしれない。
しかし真っ赤なわけではない。教授のように、大部分が浸食されているわけではない。

(;^ω^)「……だいじょうぶだお、赤くなってないお」

僕はドクオにそう告げた。
必要以上におびえさせたくはなかった。
それに真っ赤ではないのだから、死ぬ可能性はないとも考えられる。

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:45:02.49 ID:fq2Q6JvC0

(;'A`)「そ、そうか……よかった」

ドクオは深くため息を吐き、そして何かを考え始めた。
それから僕のほうを向き、確かめるように言う。

('A`)「……教授が倒れる直前に、歌が聞こえるって言ったよな、おまえ」

( ^ω^)「言ったお。たしかCMで使われている歌だおね」

('A`)「ああ。もしかしたら死ぬ直前の人がいたら聞こえるのかもな」

(;^ω^)「多分そうだおね」

そうだとしたら、あの歌には何の意味があるのだろうか。
背筋が冷えてくるのを、僕は如実に感じ取った。

('A`)「ちょっと聞いてみるか?その歌を。
   確かめるためにもさ」

( ^ω^)「……そうするお」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:46:35.99 ID:fq2Q6JvC0

ドクオは携帯を取り出し、何かを検索しているようだった。

('A`)「あった。このCMだよ」

それからドクオは携帯用のイヤホンの片方を僕に渡し、YoutubeにアップされているCMを再生した。
それは製薬会社のCMだった。
内容はなんてことのない、娘役であろう女の子とその父親役が配置されている。

その二人が、製薬会社の商品を宣伝する演技をしているものだった。
それだけ見ればどこにでもある普通のCMだ。
しかしこのCMのBGMに流れているものは、紛れもなく僕が聞いた歌そのものだった。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

それがCMの終わりまで、延々と流れていた。
それだけだった。 続きを読む
  1. 2010/10/16(土) 23:28:04|
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('A`)は眉毛の形がえげつないほどかっこいいようです

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:23:54.08 ID:I+HCNgJLO
('A`)「あのさぁブーン」

( ^ω^)「お、ドクオ。なんだおいきなり」

('A`)「やっぱりさ、俺らみたいなブサメンでもさ、かっこいい部分ってあると思うんだわ」

( ^ω^)「待って。その前に『俺ら』でひとくくりにしないで。お前みたいな顔面産業廃棄物と一緒にされるとさすがに傷つくから」

('A`)「そして俺は昨日、二時間ほど鏡の前で自分の体中を吟味した」

( ^ω^)「おい無視すんなよ」

('A`)「そしてある事に気付いた」

('A`)「よく見たら俺は、眉毛の形がえげつないほどかっこいい」

( ^ω^)「うっわ死ねよお前」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:26:41.39 ID:I+HCNgJLO
('A`)「すごい。やばいマジやばい。眉毛やばい。俺の眉毛で俺がやばい」

( ^ω^)「俺もやばい。なにこの感情」

('A`)「だから、これからは眉毛がえげつないほどかっこいい事をもっと全面に出していこうと思うんだわ」

( ^ω^)「どうしよう、勘違いの場所が場所だから勘違い乙とも言えない。ただただイライラする」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:31:15.19 ID:I+HCNgJLO
('A`)「とりあえずは眉毛の形がえげつないほどかっこいい事を醸しつつ街を歩いてくるわ」

( ^ω^)「あ、ちょっと待って。その前に友達やめさせて」

('A`)「じゃあ、行ってくるわ」

( ´∀`)「ちょ、待ちなさいドクオくん。まだ授業の途中ですよ」

('A`)「あ、先生。すんませんけど出ていきますね。なんせ俺」

('A`)「眉毛の形が、えげつないほどかっこいいんで」

('∀`)ニカッ

( ´∀`)「よし、帰っていいけどちゃんと病院にはよれよ」






11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:35:39.13 ID:I+HCNgJLO
「ローソン」

ぴんぽーんぴんぽーん

『ロッソン!!シーエッスタッタステッショオン!!wwww』

川 ゚ -゚)「いらっしゃっせー」

('A`)「あのぉ」

川 ゚ -゚)「はい、なんでしょうか。整形なら二つ隣の病院でお願いします」

('A`)「ポイントカード作りたいんですが、眉毛の形がえげつないほどかっこいいんですけど大丈夫ですかね?」

川 ゚ -゚)「はい、ありがとうございました。出口は今来たあの自動ドアになります」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:38:52.20 ID:I+HCNgJLO
('A`)「ふーん……最近のコンビニはいろいろと置いてるんだね」

川 ゚ -゚)「はい。当店は品揃えには自信がありますが、出口はあちらの自動ドアとなっております」

('A`)「で、なんだけどさぁ」

川 ゚ -゚)「なんでしょうか?出口ならあちらの自動ドアとなっております」

('A`)「このアイスの中で、一番眉毛の形がえげつないほどかっこいいやつに似合うアイスってどれなのかな?」

川 ゚ -゚)「ちょ、マジ帰れってお前。マジで。」

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:42:55.13 ID:I+HCNgJLO
('A`)「まぁパピコにしとこっかな」

('∀`)「眉毛の形がえげつないほどかっこいいだけにwwwwwなんつってフヒヒwww」

川 ゚ -゚)「あ、ダメだもうダメだ死にたい遺書書きたい」

('A`)「じゃあこれ、はい」

川 ゚ -゚)「126円になります」

('A`)「え?」

川 ゚ -゚)「はい?」

('A`)「あ、あぁ。そうなの?…へぇ、なるほど…眉毛の形がえげつないほどかっこよくても割引とかされないんだ…」

川 ゚ -゚)「もうやだお母さん助けて親孝行したい」






18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:45:30.86 ID:I+HCNgJLO
「ファミレス」

ζ(゚ー゚*ζ「いらっしゃいませ♪1名様でよろしいでしょうか?」

('A`)「あ、はい」

('A`)「眉毛の形がえげつないほどかっこいいやつが1名で」

ζ(^ー^*ζ「ありがとうございました♪またお越ししないで下さいませ♪」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:49:18.37 ID:I+HCNgJLO
ζ(゚ー゚*ζ「ご注文はお決まりでしょうか?」

('A`)「うーん。何食おっかなぁ」

ζ(゚ー゚*ζ「ではご注文お決まりでしたらこのボタンでお呼び下さいませ」

('A`)「あ、はい」

ぴんぽーん

ζ(゚ー゚*ζ「はい、目の前にいますが」

('A`)「あ、いや」

('A`)「眉毛の形がえげつないほどかっこよくてもちゃんと鳴るかどうか確かめたくて」

ζ(^ー^*ζ「ありがとうございました♪二度とお越ししないで下さいませ♪」

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:53:26.76 ID:I+HCNgJLO
('A`)「じゃあこの『眉毛の形がえげつないほどかっこいい和風ハンバーグステーキ』と『眉毛の形がえげつないほどかっこいいペペロンチーノ』、あと眉毛の形がえげつないほどかっこいいドリンクバーで」

ζ(゚ー゚*ζ「申し訳ございません。当店にはそのようなメニューは存在しません」

('A`)「あ、そうなんだ。へぇ…」

('A`)「最近のファミレスって、眉毛の形がえげつないほどかっこよくなくても大丈夫になってるんだ。サービスが行き届いてるね」

ζ(^ー^*ζ「ありがとうございましね♪」

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:59:38.61 ID:I+HCNgJLO
ζ(゚ー゚*ζ「それではドリンクバーはあちらですが、出口もあちらですのでぜひお間違え下さいませ♪」

('A`)「眉毛の形がえげつないほどかっこいいって略したらコーラになるよね。よしコーラ飲もう」

ζ(゚ー゚*ζ「参った。もう頼むから。参ったから早く出ていってお願いします」

('A`)「あ、ごめんね。俺さ、この眉毛の形のえげつないほどのかっこよさを完全にコントロールしきれてないんだ。もしかしたら眉毛の形がえげつないほどかっこよすぎて他のお客さんに迷惑になるかも知れないけど、その時は素直に出ていくよ」

ζ(゚ー゚*ζ「なに?あなたが発する言語なに?ナチュラル呪詛の言葉?」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:02:56.90 ID:I+HCNgJLO
('A`)「会計お願いします」

ζ(゚ー゚*ζ「1069円です」

('A`)「支払いはカード…あ、間違えた」

('A`)「このえげつないほどかっこいい眉毛で。」

('∀`)ニカッ

ζ(^ー^*ζ「生まれて初めての全力の目潰し♪」

(*∀*)ギャー






30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:07:00.11 ID:I+HCNgJLO
「駅」

('A`)「…ふぅ。目はなんとか大丈夫で良かった」

('A`)「もし眉毛の形がえげつないほどかっこよくなかったら、今頃…。へへっ」

('A`)「とりあえず電車乗るか」

がじゃっ
ぴんぽーん!ぴんぽーん!

('A`)「あっやべ、眉毛の形がえげつないほどかっこよすぎて改札で引っかかった」

(-_-)「そこの少年、期限過ぎた定期券使わないでね」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:10:41.26 ID:I+HCNgJLO
('A`)「いや、おかしいじゃないですか眉毛の形がえげつないほどかっこいい的に考えて」

(-_-)「いや、あのね。この定期券、切れてるのよ。眉毛関係ない。微塵も関係ない」

('A`)「いや、でも眉毛の形がえげつないほどかっこいいから期限延長されてるし、乗れるはずなんですけど」

(-_-)「この仕事を始めてから初めてホントの意味でこの言葉を使うけど、お前頭大丈夫か?」

('A`)「あ、いっけね。すいません。よく考えたら眉毛の形がえげつないほどかっこいい届けを出してねぇや」

(-_-)「大丈夫じゃなかった。だいたいわかってたけど。」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:14:23.25 ID:I+HCNgJLO
('A`)「あれ、届け出いらねぇんすか?」

(-_-)「病院に出したら幸せになれると思うよ」

('A`)「でも、勝手に眉毛の形がえげつないほどかっこよくてもいいんですか?」

(-_-)「頼む、もう黙れ。それ、意外と耳に残るからそれ」

('A`)「じゃあ電車乗りたいんで、失礼します」

(-_-)「ああ、もういいよ。優先座席で優先されてこい」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:17:55.67 ID:I+HCNgJLO
('A`)「ふぅ、なんとか電車には乗れたけどちょっと込んでるな…」

从;'ー'从「きゃあっ!!こここ、この人痴漢です!!」

('A`)「え?俺?」

从;'ー'从「あ、あなた、今おしり触ったでしょ!?」

('A`)「やだなぁ、そんなわけないじゃん。よく見ろよ」

('A`)「証拠に、眉毛の形、えげつないほどかっこいいだろ?」

('∀`)ニヘラッ

从'ー'从「ごめんなさい間違えました」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:23:33.34 ID:I+HCNgJLO
('A`)「しかし、つまりそれは逆に言うと、この電車に痴漢がいるということだな?」

从'ー'从「痴漢に会った事よりあなたに会った事の方がよっぽどキツイので大丈夫です。お騒がせしてすみませんでした」

('A`)「照れるなよ子猫ちゃん。俺はだてに、眉毛の形がえげつないほどかっこいいわけじゃないんだぜ?」

从'ー'从「もういい。用がなくていいから今すぐ急行でどこか遠くに離れたい。この人の声が届く距離が無理」

('A`)「おい痴漢出てこい!今の年から圧倒的な眉毛の形の差に悩まされたくないだろ!?」

从'ー'从「決めた。明日から歩く」






41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:26:27.67 ID:I+HCNgJLO
「親友」

( ∵)

('A`)「あがるぞ」

( ∵)

('A`)「いいだろ?眉毛の形がえげつないほどかっこいいんだしさ」

( ∵)

('A`)「ちょっと話したい事があるんだ」

( ∵)

( ∵)

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:27:56.35 ID:I+HCNgJLO
「親友」

( ∵)

('A`)「あれ、お前の部屋ってこんな狭かったっけ?」

( ∵)

('A`)「あの頃はまだ、眉毛の形がえげつないほどかっこよくなかったからなのかな」

( ∵)

('A`)「へへっ。俺たちの成長ってやつだな」

( ∵)

( ∵)

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:30:53.81 ID:I+HCNgJLO
( ∵)

('A`)「あのさぁ」

( ∵)

('A`)「俺たち、親友でホントに良かったと思ってるんだ」

( ∵)

('A`)「照れ臭いけど本気でさ。へへっ」

( ∵)

('A`)「俺の周りのやつらは、みんな俺の眉毛の形がえげつないほどかっこいい事目当てで近づいてきやがる」

( ∵)

('A`)「でもさ、ビコ。お前だけは違ったよな」

( ∵)

( ∵)

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 21:35:15.76 ID:I+HCNgJLO
( ∵)

('A`)「お前だけは、上っ面だけの眉毛じゃなく、本当の俺の眉毛を見てくれた」

( ∵)

('A`)「眉毛の形がえげつないほどかっこいい事にコンプレックスなんか抱かず、接してくれた」

( ∵)

('A`)「唯一、だよ」

( ∵)

('A`)「本当に救われた。救われたし、報われた」

( ∵)

('A`)「ありがとうな、ビコ。これからも俺の親友でいてくれ」

( ∵)

( ∵)「黙れよ死にさらせこのゴミクズが」 続きを読む
  1. 2010/10/16(土) 22:48:09|
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( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` )

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 20:07:19.44 ID:v8NvKICuO
ひっそり投下
関連作品
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-652.html?cr=cf2d61a3ffb68af2014caefc661fdb01
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-665.html?cr=cf2d61a3ffb68af2014caefc661fdb01





61:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:09:29.74 ID:v8NvKICuO
それはごく一般家庭な家庭でした。
母がいて父がいて、子供達がいる優しい家庭です。
( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` )


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「最近のひったくりってのは根性がないね、あたしのバックを片手で掠めとろうなんて」

ついさっき、買い物から帰り、ひったくりらしき者を交番に埋めてきた女が笑います。
女性と認識するのは難しいほど筋骨隆々で、覇気があり、気合い玉くらいは楽に弾きそうな体をしています。
実際に弾きます。

62:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:11:13.12 ID:v8NvKICuO
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「逆に母者が犯人扱いされそうな…」

禿頭のいかにもか弱そうなサラリーマン風の男がぼそぼそっと話します。
l从・∀・ノ!リ人「父者はできないのじゃ?」

花のように可憐な小学生が、か弱そうな男に聞きました。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いやぁ…無理だろうなぁ」

l从・A・ノ!リ人「父者弱いのじゃー」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「クックック、父者の強さは力じゃないのさ」

l从・∀・ノ!リ人「力は強さなのじゃ」

63:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:14:04.96 ID:v8NvKICuO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ちょっと違うね妹者、なんであれ、人の役に立つのが力なんだよ」

l从・∀・ノ!リ人「殴るだけじゃだめなのじゃ?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「そうさ、ただ相手を笑わせて、幸せにするだけでも、それは力なんだよ」

l从>∀<ノ!リ人「把握なのじゃー!」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「よしよし、いい子だね…」


居間での家族団欒を廊下で見守っていた兄弟がいました。
(;´_ゝ`)「…やべぇ、さっき『安価で俺がなんでもするスレinVIP』ってスレで『ひったくり』ってやったんだけどさ…」

(´<_` )「可哀相なスレ主、よりによって母者を狙うなんて…」

65:>>64了解、次からそうします :2010/10/16(土) 20:17:17.28 ID:v8NvKICuO
彼ら兄弟は双子で顔もそっくり。
親族でしか見分けがつかないほどです。
∬´_ゝ`)「なーにやってんのよあんたたち」

二階から降りてきたのは母者を二回りほど小さくしたような女性でした。
二回りと言っても母者は基準とか平均とかの線をぶち破ってどこかに消えてしまうような人なので、問題はありません。
( ´_ゝ`)「これはこれは姉者様」

(´<_` )「失恋の地獄からご帰還ですか」

∬´_ゝ`)「最近ビームみたいなのを撃てるようになったんだけど、試す?」

66:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:21:14.64 ID:v8NvKICuO
(´<_` )「それをシラネーヨさんに浴びてきたんですね…」

( ´_ゝ`)「すみませんでした」

(´<_`;)「って兄者!?裏切ったな!」

そそくさと居間に退避する兄者の背中を追う前に、弟者は光になりました。


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ん?なんだいこれは?」

∬´_ゝ`)「?」

一家が見るテレビドラマはいきなり大統領の顔に変わりました。

『国民の皆さん、今日は…全ての人が、手を取り互いを許し合う、最後の機会です。』

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「は?」

67:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:23:43.02 ID:v8NvKICuO

真面目で深刻そうな大統領の口から出た言葉に、一家は『?』マークを浮かべました。

『今日の二十一時に、小惑星がこの星にぶつかります。これはジョークでもなければ、演技でもありません。』

(;´_ゝ`)

(´<_`;)

その言葉に、この国の全ての人々が、心臓を這う怖気を感じました。


『小惑星の衝突はこの星全てを焼き払い、全生命を死滅させるでしょう。最悪の事態を避けるべく、ありとあらゆる手段を講じましたが、残念ながら避けることはできません』

l从・∀・ノ!リ人「?」

ただ一人、妹者は幼さが絶望から守ってくれていました。

68:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:27:02.22 ID:v8NvKICuO
『また、十五時からは小惑星から分離した隕石群がこの星に来ます。大半はごく微小なため、大気圏で燃え尽きますが、いくつかは地表に落下すると思われます』
『……皆さん、全国民の皆さん!今日は家族や恋人や友人や、大切な人と過ごすべき日であります。ただ人として、人間として、尊厳ある、誇りある生き方を!私は国民を信じています。以上でVIP国大統領、ブーン・内藤の最後の演説を終了させていただきます。』

69:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:28:53.18 ID:v8NvKICuO
最後にいつもテレビで見せる微笑みを湛えて、番組は青ざめたアナウンサーに変わりました。

『なお隕石群の落下予想地点はVIP地方、シベリア山脈、ラウンジ西岸と予測されており…』

流石一家が完全に静まったのは、妹者が生まれて以来初めてのことでした。
(;´_ゝ`)「たったた大変d」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)つダマンナ(#)´_ゝ`)ヘブシッ

兄者が畳に転がった瞬間、兄者は弟者は姉者は妹者は父者は見ました。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)

母者が真理を見たような、穏やかな顔をしていることを。

71:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:31:39.99 ID:v8NvKICuO
 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「VIP地方といったら…ここも」
一家の大黒柱である父者も震えていました。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「姉者!」

∬;´_ゝ`)「はい!」

どうやら母者の言葉は動物的本能を刺激するようです。
本能が母者の命令を受け入れるのです。
その証拠に姉者は軍人のように直立不動でした。
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あんた、波動弾は撃てるようになったかい?」

∬;´_ゝ`)「はい!」

もはや姉者が答えているのか、「はい」と言っているだけなのかわかりませんでした。
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「なら行くよ、VIPタワーまで」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「VIPタワー?一体何を?」

72:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:33:16.84 ID:v8NvKICuO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「クックック、決まってるさね」

母者がテレビを指差します。
そこには月ほどもある小惑星がゆっくり動いていました。
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あれのミニがくるんだろう?そいつから、この街を守るためにさ」

ここからVIPタワーまでは五キロほどありますが、母者なら一秒で着くでしょう。

l从・∀・ノ!リ人「母者は一緒にいないのじゃ?だいとーりょーは家族と一緒って言ってたのじゃ」

73:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:36:28.61 ID:v8NvKICuO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「…妹者」

ポン、と母者の巨大な手が妹者の頭に乗りました。
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「強い者はね、力を使う権利がある、わかるかい?」

l从・∀・ノ!リ人「わかるのじゃ!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「でも、条件がある」

l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「弱きを守り、悪しきをくじき、みんなを守らなきゃいけないのさ」

l从・∀・ノ!リ人「母者はいっちばん強いのじゃ!」

74:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:38:44.50 ID:v8NvKICuO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「そうさ、だからみんなを守んなきゃ、わかったね?」

l从・∀・ノ!リ人「わかったのじゃ!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「姉者!」

∬´_ゝ`)「はい!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「三十秒で支度しな」

∬´_ゝ`)「はい!」

ロボットよりも速く姉者が消え、きっかり三十秒後に完全装備の姉者が現れました。
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「父者!」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「わかってるよ」

76:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:41:42.35 ID:v8NvKICuO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「…バカ共を頼むよ、夕飯までには帰るさ」

そういうと母者は戸を睨みました。
戸は吹き飛びました。
次の瞬間、母者と姉者は消えていました。
 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「さぁて妹者♪パパと一緒にカレーを作ろう」

l从*・∀・ノ!リ人「妹者も作るのじゃ!」

父者が妹者を抱えて台所に立ちます。
一瞬、父者は瓜二つな兄弟を見ました。
( ´_ゝ`)(´<_` )

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)

それはとても短い通信で、暗号でした。

やるべきことをやりなさい



ここは流石家二階の双子部屋。
スーパーコンピューターが部屋の半分を占拠しているため、双子兄弟は肩を寄せ合って暮らさなければなりません。

77:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:43:35.40 ID:v8NvKICuO
(*´_ゝ`)「ふはははははは、ついについに俺のターンが」

(´<_` )「あと数時間で世界終了だけどな」

(*´_ゝ`)「これで!後々のためにとっておいたピンクフォルダを」

(´<_` )「使う暇もないげどな」

(*´_ゝ`)「ネットバンクハッキングし放題!」

(´<_` )「ただの紙屑になったけどな」

( ;_ゝ;)「なんだよ弟者、父者はやりたいことをやれって」

(´<_` )「やるべきことな」

( ´_ゝ`)「じゃあアレか、弟者のNTR画像集の削除だ」

(´<_` )「辞世の句はできたかな?」

78:( ´_ゝ`)知らせる者たちのようです(´<_` ) :2010/10/16(土) 20:46:16.13 ID:v8NvKICuO
( ´_ゝ`)「すみませんでした」

二人は言い合いながらも手際よくコンピューターを起動させます。
二つのモニターと天井から吊り下がる大きなモニターに起動画面が映りました。
完璧なシンメトリーで座った二人はマウスなんて使いません。
三段もあるキーボードを叩くだけでコンピューターはまるで体の一部のように反応します。
天才的ハッカーである二人に、できないことはありません。
十本の指がキーボードを叩き、モニターは目まぐるしく変わっていきます。
ありとあらゆる情報を操り、地球上の全ての問題、発電所から駅の迷子センターまで、全てを解決していきます。
(´<_` )「おいおい、お前らがいなくなったら誰がパソコンをつけるんだよっと」 続きを読む
  1. 2010/10/16(土) 21:51:18|
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米の申し子のようです

729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/15(金) 21:45:30.55 ID:kaSHMy8CO
( ^ω^)「今日はカーチャンの誕生日だお!」

(*^ω^)「だから僕はがんばって朝ごはんを作ってあげたんだお~w」

(*^ω^)「お、カーチャンおはようだお!」

J( 'ー`)し「おはよう、ブーン。すぐ朝ごはんの支度をするから待っててね」

(*^ω^)「そんな必要ないお!今日はカーチャンの誕生日、だから僕が作ったお!」

J(*'ー`)し「おや、うれしいねえ。じゃあブーンが作った朝ごはんを頂こうかしら」

( ^ω^)「これだお!」

J( 'ー`)し「これは……」

カーチャンの目の前のテーブルには、いろいろな具を挟んだサンドイッチがお皿に並んでいた。

( ^ω^)「ブーン特製サンドイッチだお!好きなだけ食べるお!」

730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/15(金) 21:47:05.36 ID:kaSHMy8CO

J( 'ー`)し「……ブーン」

( ^ω^)「お?カーチャン嬉しくて声も出ないかお?」




J(#゚Д。)し「朝食は米だろこの洋食かぶれがあああああああああ!!」

(;゚ω゚)「ええええええええ!!!」




米の申し子のようです



732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/15(金) 21:49:19.40 ID:kaSHMy8CO

J(#゚Д。)し「キサマ!!16歳にして米に離反を起こす気か!?」

(;゚ω゚)「めめめ、滅相もないお!
      ただ、普段からお米しか食べたことがないから……たまには良いかなあと」

J(#゚Д゚)し「ならん!!」

(;゚ω゚)「なぜだお!?なぜカーチャンはそこまで米に執着するんだお!」

J(#゚Д。)し「そこに米があるからだ!!」

(;゚ω゚)「理由になってないお!だいたい、給食にパンが出た時にも学校に
     『この給食の献立を考えた奴は誰だ!?』
      って言いながらパンを『まずいまずい』と言いつつ貪り食ったくせに、僕のサンドイッチは食えないって言うのかお!?
      朝食だけに超ショックだお!」

それから10分ほどの間が空いた。ブーンは「最後の一言は言わなきゃよかった……」という顔をした。
カーチャンは相変わらずかみつぶした苦虫を舌で口の中の至る所へ擦り付ける拷問を受けているかのような表情を浮かべている。
つまり怖い表情だ。

733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/15(金) 21:51:41.07 ID:kaSHMy8CO

J(#゚Д。)し「ふふ、ふはははは!
      ……よかろう、そこまで言うのなら食してやろうではないか」

そしてカーチャンは皿の1番右側に鎮座している、ブーンお手製のスペシャルたまごサンドを口にした。

J(#゚~。)し「にふっ、にふっ」

そして、カーチャンは少し緩んだ表情を浮かべた。
その顔は、死ぬ間際に上空へ天使の姿を確認したブーンのおじいちゃんの顔に酷似している。
まるで心からの安寧を得たような笑みだ。

J( 'ー`)し「こ、このパンはもしかして……」

736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/15(金) 21:54:10.14 ID:kaSHMy8CO
そこですかさずブーンがやれやれ、やっとわかったかと言わんばかりに言葉を発する。

( ^ω^)「ええ、お母様。これは米からできたパン、いわゆる米パンと言うやつですお。
       ふふ、お母様も、まだまだですおのう」

J( 'ー`)し「ふ、ふふふ……米には一般人並の興味しかないと思っていたが、成長したな」

( ^ω^)「お褒めにいただき、まことに光栄でございますお」

J( 'ー`)し「しかしこの程度のからくり、キサマの父ならすぐに見抜くことであろう」

( ^ω^)「それはどうですかね。今から夕食が待ち遠しいですお、お母様」

J( 'ー`)し「ふ……たしかにな」

後に米派連合に完全な勝利をもたらす男、ブーンが覚醒する記念すべき一日であった。



米の申し子のようです 終わり
  1. 2010/10/15(金) 23:22:20|
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( ^ω^)地球の寿命のようです 2/2

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:10:53.50 ID:4rmo7TQT0
ブーンはカーチャンのもとへと走っていた。

(;^日^)「カーチャン! カーチャン! どうしてここにいるんだお!
       ここにいたら死んじゃうお!」

J(;'ー`)し「お、や、ブーンかい……?
      いや、ブーンがこんなところにいるはず……」

(;^日^)「ドクオの妹を助けにきたんだお!
       カーチャンも早く、早くここから出るお!」

しかし、ブーンの声はカーチャンの耳に入っていないようだ。

J(;'ー`)し「ああ、ブーン。ブーンを強く握りしめれば、またブーンと会えるんだよ。
      私はブーンを産めるんだよ」

(;^日^)「カーチャン、なにを言って……」

J(;'ー`)し「ブーン……ブーンも、ドクオ君と遊びに行かなければ、ここにいたのにねえ」

J(;'ー`)し「お父さん、ブーンのこと……ブーン、お父さんのこと許してあげて……」

( ;日;)「カーチャン、ブーンはここにいるお! カーチャン、死んじゃいやだお!!」

それきり、カーチャンは返事をしなくなった。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:12:42.88 ID:4rmo7TQT0
だいぶ遅れて出てきたブーンに、ドクオは心配した様子で声をかけた。

(;'A`)「おい、ブーン! 大丈夫だったか!?」

( ω)「大丈夫だお、僕は……」

( ω)「でも、でも、カーチャンが」

( ;ω;)「カーチャンが、中にいて……死んじまったお」

(;'A`)「な……」

ドクオは絶句した。
そして、ブーンは絶えず嗚咽をもらしている。

从 ゚∀从「……みんな、一緒に死ねばよかったんだ」

そんな中、ハインがぽつりと言った。

(#'A`)「ハイン! おまえ……」

从 ∀从「だってそうだろ。金持ちはみんな宇宙へ脱出するって言うんだぜ?」

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:14:51.45 ID:4rmo7TQT0
从 ;∀从「あたしたちだけ、金の持ってないあたしたちだけ、死んでいく地球と運命をともにしろってことだろ?」

('A`)「どういうことだ、それ……。
   それに金だなんて、こんな状況に……」

从 ;∀从「裏山に許可証を持って集まった人たちを、シャトルがあるところまで運ぶんだよ!」

(;'A`)「許可証って、もしかしてこれのことか?」

そう言って、ドクオはデレの父親からもらった許可証をハインに見せた。

从 ;∀从「!! それだ、それだよ! なんで兄貴がもってるんだよ!」

(;'A`)「もらったんだよ、ある人から」

そして、ドクオは少し考えてから、その許可証をハインに渡した。

从 ;∀从「……どういうつもりだよ」

('A`)「……一枚しかないんだ、それ。
   だから、死にたくないならお前が使え」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:16:44.03 ID:4rmo7TQT0
从 ;∀从「でも、そうしたら兄貴が……」

('A`)「俺は、お前が死なないだけで良い」

从 ;∀从「嫌だよ! そうしたらあたしひとりぼっちじゃない!
     父さんや母さん、それに兄貴もみんな地球と一緒にいなくなるのに、あたしだけ宇宙に行ってどうしろっていうの!?」

ハインは泣きながらドクオに許可証を叩き付けた。
ドクオは地面に落ちた許可証を拾いながらハインに言った。

('A`)「ああ、そうだな。
   だから、俺はお前を助けに来たんだよ。
   ひとりぼっちで逝かせないために」

从 ;∀从「……兄貴」

('∀`)「帰ろうぜ、家に」

从 ;∀从「……うん」

そして、ドクオはブーンへ許可証を手渡した。

('A`)「俺には、もう必要ないみたいだ」

( ^ω^)「でも、僕がもらってももうカーチャンは……」

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:19:08.07 ID:4rmo7TQT0
('A`)「まだ、父さんがいるだろ?
   お前には兄弟もいないんだから、二人で宇宙に行けよ」

( ^ω^)「ドクオ……でも……」



('∀`)「いいんだよ。
    じゃあな、ブーン」

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:21:46.45 ID:4rmo7TQT0
ブーンは自宅に向かって歩き出した。
今考えれば、ツンがあんな質問をしたのは、このことを知っていたからなのかもしれない。
ツンは今頃、そのシャトルに乗っているのだろうか。

( ^ω^)「ツン……」

腕時計を見ると、時間はすでに10時になっていた。

( ^ω^)「トーチャン!!」

(`・ω・´)「おお、ブーン心配したぞ」

シャキンは玄関前に立っていた。
その姿を見て、ブーンはまた泣きだした。

( ;ω;)「トーチャン、カーチャンが、カーチャンが……」

ブーンは、さっき起こったことの一部始終を説明した。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:24:58.69 ID:4rmo7TQT0
(;`・ω・´)「そんなことが……。それより、許可証はお前が持っているのか!?」

( ;ω;)「そうだお、これがその許可証だお」

(`・ω・´)「これがそうなのか……。よし、父さんが預かっておく」

( ;ω;)「お?」

(`・ω・´)「俺は先に裏山に行くから、お前は少し家で休んでから行きなさい。
       まだ10時だ、時間に余裕はある」

( ;ω;)「……わかったお」

そして、ブーンは家の中に入った。

また涙が出てきた。
カーチャンのいた痕跡がいまだに残っている。
ブーンには、カーチャンが死んだなんてまだ納得しきれていなかった。

外から車を動かす音がして、ドアを開ける音もした。
音は二回したが、ブーンはそれに気付かなかった。

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:27:17.10 ID:4rmo7TQT0
( ;ω;)「カーチャン……」

そして、ブーンは自分の部屋のテレビをつけた。
どこの局も砂嵐が映っている。テレビ局の人間も、宇宙へ脱出するのだろうか。

( ^ω^)「……もう11時だお。トーチャン待ってるお」

少し落ち着き、ブーンは裏山へと足を進めた。

( ^ω^)「トーチャン、どこにいるお……」

裏山に来てみたが、そこにシャキンの姿はなかった。
すると、ブーンの後ろから声が聞こえた。

川 ゚ -゚)「許可証をお持ちの方ですか?」

( ^ω^)「あ、いえ、僕は持っていませんお。
       さっき、ここに男の人はいませんでしたか?」

川 ゚ -゚)「シャキンと言う方ですか?」

( ^ω^)「そうですお! その人は僕のトーチャンなんですお!」

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:30:12.72 ID:4rmo7TQT0
川 ゚ -゚)「……しかし、彼はすでにシャトルの方へ女性と一緒に向かいましたが」

( ^ω^)「え……嘘だお、そんな……」

川 ゚ -゚)「……失礼します」

女の人はそれだけ言い残し、ブーンの前から姿を消した。

( ω)「嘘だお、トーチャンが」

( ω)「トーチャンが女の人と一緒?」

( ω)「ははは、僕は見捨てられたのか」

( ω)「愛人と一緒に宇宙で仲良く暮らすのか」

( ω)「………」

( ω)「カーチャン、このこと知ってたんだお」

ブーンはその場で横になった。もうどうでもよくなっていた。
とても静かで、空には星がきらめいている。
今日で終わりだとはとても思えなかった。

しかしそんなシャトルが配備されているとするならば、本当に今日で終わってしまうのだろう。
政府が、そんな金のかかる無駄なことをするはずがない。

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:33:09.94 ID:4rmo7TQT0
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!!」

( ^ω^)「……お?」

眼を開けてみると、そこにはツンがいた。

( ^ω^)「お、許可証を持ってきたのかお。
       宇宙に行っても元気でやれお」

ξ゚⊿゚)ξ「……そんなんじゃないわよ。
     それに、今からじゃもう間に合わないわ」

( ^ω^)「? じゃあどうしてこんなところに……」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたを探しにきたのよ」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:37:26.74 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「僕を?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ」

( ^ω^)「……もう12時近くなってるお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

( ^ω^)「もうちょっとで、地球の寿命だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

( ^ω^)「終わるんだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「多分そうでしょうね。
     でも、終わらないかもしれない」

そして、ツンはブーンに寄り添った。

( ^ω^)「僕でいいのかお? 最後かもしれないのに」

ξ゚⊿゚)ξ「言わなくちゃわからない?」

( ^ω^)「……ありがとう、ツン」

ξ゚ー゚)ξ「……うん」

そして、今日という日は終わった。

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 23:46:26.81 ID:4rmo7TQT0
シャトルは宇宙へ飛び立ったのだろう。
地球から上がる流れ星が見えた気がした。
あれに乗っている人々は、どこか違う星に行くのかもしれない。

デレちゃんとそのお父さん、あと、トーチャン……許せないけど、カーチャンに免じて許すしかない。
決めた道は違ったけど、元気でいてほしい。



日付は変わったけど、僕たちはまだ生きている。
もしかしたら、地球の寿命はもうちょっと長いのかもしれない。


地球の寿命のようです 終わり





( ^ω^)地球の寿命のようです
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287062787/
  1. 2010/10/14(木) 23:57:51|
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( ^ω^)地球の寿命のようです 1/2

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:26:27.11 ID:4rmo7TQT0

(,,゚Д゚)「お伝えします。
     と言っても、いまさらですが、地球があと一日で寿命を終えるということは周知の事実でしょう。
     今日が人類の……いや、地球に住む全生命の最後の一日となります。
     悔いのないように、一日を終えましょう」

テレビのニュースキャスターがいつもと同じトーンで事実を伝えた。

( ^ω^)「……いまだに信じられないお」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:27:34.83 ID:4rmo7TQT0




地球の寿命のようです




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:29:05.68 ID:4rmo7TQT0
このSF映画にありがちな設定のような事実が伝えられたのは、ちょうど二年前のことだった。
これをニュースは連日取り上げ、今後二年間の科学の発展に期待しよう、などというコメントを残す者もいた。
世間にとってはあまりにも突飛な話で、みな信じられないといった様子で今までと変わらない日常生活を送っている。

今だってそうだ。

( ^ω^)「それにしても、地球最後の日が日曜日だなんてついてるおwww」

ブーンはそう言いながらベッドから起き上がり、自分の机の上に置いてあるカレンダーを覗いた。

( ^ω^)「よくよく考えたら悪趣味すぎるだろ、滅亡カウントカレンダーって……」

( ^ω^)「なんでこんなの買ったんだろ、あの時の僕は」

この日めくりカレンダーは、滅亡まであと何日ということがわかる仕様になっている。
いわゆるネタグッズの一つだ。
滅亡までの日にちが発表されてからしばらくの間は、このようなグッズがあちらこちらから発売された。

( ^ω^)「……くだらないお」

無言のままそれを見えないように前へ倒し、ブーンは部屋を出た。

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:30:43.92 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「カーチャン、おはよう」

J( 'ー`)し「おはよう、ブーン。昨日はよく眠れた?」

( ^ω^)「それなりだお」

カーチャンはいつもと同じように朝食を作り終え、テーブルの上に並べた。
ブーンもそれを手伝う。いつもと同じだ。

(`・ω・´)「おはよう、母さん、ブーン。二人とも起きるのが早いなぁ」

のっそりと寝室のほうから現れ、シャキンは大きなあくびをしながら席に着いた。

(`・ω・´)「いやー、地球寿命の日に日曜日がやってくるなんてちょうどいいな」

J( 'ー`)し「さっきテレビで、地球の葬式をやっている団体がいるって言ってたわよ」

(;^ω^)「マジキチ」

そんな会話をしつつ、朝食は和気あいあいと進んだ。
ふと、ブーンがカーチャンの手をまじまじと見つめた。

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:32:10.95 ID:4rmo7TQT0
(;^ω^)「お?カーチャン見たことない指輪をつけてるお。さては新しい男が……!?」

J( 'ー`)し「ばかね、そんなことはあるわけがないでしょう。これは私が自分で買った物よ」

指輪は変わった形をしている。
十字とハートが重なるようにくっついていて、およそ40代半ばのカーチャンがつけるような物には見られなかった。

J( 'ー`)し「それよりブーン。今日は何か予定はないのかい?
     無いのなら、カーチャンちょっと付き合ってもらいたいのだけれど」

( ^ω^)「すまんお、今日はドクオと遊ぶ約束をしてるんだお」

J( 'ー`)し「あら、残念ねえ。キャンセルできないの?」

(;^ω^)「いや、さすがに無理だお」

(`・ω・´)「おい母さん、父さんがいるぞ」

J( 'ー`)し「……お父さんじゃちょっと」

(`・ω・´)「………」

そうこうしているうちに、三人は朝食をすべて食べ終えた。

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:33:30.44 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「じゃあ行ってくるおー」

J( 'ー`)し「遅くならないうちに帰ってくるのよー」

(`・ω・´)「彼女できたら報告しろよー」

(;^ω^)「ねーよwwwww」

外に出ると、なんてことはない、普通の風景が広がっていた。

( ^ω^)「本当に今日で最後なのかお」

そもそも、世間がほとんどこの話を信じていないことには理由があった。
地球が寿命を迎える原因が、いまだ何も伝えられていないのだ。
ただ単に寿命を迎えると言われただけで、納得できるわけはない。

一部の終末論者や、オカルト好きな者にとってはそうじゃなさそうだが。

ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーン」

ブーンがそんなことを考えながら歩いていると、不意に声をかけられた。

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:35:07.26 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「お、ツン。おはようだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おはよ」

そこにはクラスメイトのツンがいた。
ツンとブーンは何とはなしに一緒に歩き始めた。

ξ゚⊿゚)ξ「どこかに行くの?」

( ^ω^)「ドクオと公園で待ち合わせしてるんだお。ツンも来るかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「わたしは……いいや」

そう言うとツンはぴたりと止まり、少し先を歩いているブーンに対し言葉を続ける。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、ブーンはこのまま死んじゃってもいいと思う?」

( ^ω^)「お?いきなりどうしたんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「いいから答えて」

ツンは真剣な眼をしている。ブーンは今思っていることを素直に告げた。

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:36:55.12 ID:4rmo7TQT0
( ^ω^)「……まあ、一番良いのはみんな一緒に生き残ることなんだけど。
       今の状況じゃ、みんな一緒に死んでしまえるほうがいいお。
       中途半端に一人だけ生き残ったり、一人だけ死んでしまったりするよりは」

ξ゚⊿゚)ξ「そう……そうよね。それが一番よね。
     わたしもそう思うわ」

(;^ω^)「ツン、なんか元気ないお」

ξ゚ー゚)ξ「ううん、そんなことはないわよ。
     じゃあね、ブーン。わたしこっちに行かなくちゃだから」

( ^ω^)「お、そうなのかお」

ξ゚ー゚)ξ「じゃあね。また今度」

( ^ω^)「おっおっお」

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:38:35.59 ID:4rmo7TQT0
ツンはそう言って、手を振りながらブーンと別れた。ツンの行く先には、大きな屋敷があった。

( ^ω^)「さすが金持ちだお、あんなところに用があるなんて」

いまさらだが、ツンはこの国で有数のお金持ちのお嬢様だ。
そんなお嬢様がブーンやドクオたちと友達というのもおかしいが……。
ツン自身、自分がお嬢様であるいということをけして鼻にかけたりはせず、人に嫌味な印象を持たせなかった。

明るく、頭も良く、多少口の悪いところはあるけどクラスの人気者。
それがツンだ。
だからこそ、今の彼女の態度はひどくブーンの頭に焼き付いた。

( ^ω^)「ナイーブになってるのかもしれないお、今日はこんなだし」

そう、自分に言い聞かせた。

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:40:04.95 ID:4rmo7TQT0
('A`)「おっす、ブーン」

( ^ω^)「おいすー」

ちょうど待ち合わせの時間である11時に公園に着くと、ドクオはすでにそこにいた。

( ^ω^)「で、何をするんだお?」

ブーンはドクオと遊ぶとは言ったものの、何をするのかは聞かされていなかった。

('A`)「ああ、まあちょっとな。
   こっちに来いよ」

( ^ω^)「?」

ドクオの後をついていくと、そこには三つのガスマスクが置いてあった。

( ^ω^)「なんだお、これ」

('A`)「訳は歩きながら話す。
   リュックは持ってきたよな?」

(;^ω^)「お……まあ一応」

('A`)「よし」

そう言うと、ドクオはガスマスクの片方をブーンのリュックにいれ、残った二つを自分のリュックへ入れた。
そしてある方向へ向かって歩き出した。

('A`)「悪いな、ブーン。実は遊びに行くってのは嘘なんだ」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:41:22.27 ID:4rmo7TQT0
(;^ω^)「どういうことだお」

('A`)「うちの妹が最近変な宗教にはまっちまってよ。
   手を貸してもらいたかったんだ」

( ^ω^)「宗教?」

('A`)「ああ。知らないか? 来世運命共同会ってやつなんだけど」

(;^ω^)「知らんお……。でも名前からして怪しい臭いがこれでもか!ってくらい漂ってきてるお」

ブーンがドクオから聞いた話はこうだ。
二週間ほど前から、妹が夜な夜な家を飛び出しているらしい。
一度そのあとをついて行ってみると、この町の郊外にある古びた建物にたどりついたそうだ。

内部で何をしていたのかは確認できなかったらしいが……。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:42:53.86 ID:4rmo7TQT0

( ^ω^)「そんな事情があったなら言ってくれればよかったのに……人が悪いお」

('A`)「すまん。勝手なことをしたとは思っているけど、話したらついてきてくれなそうで」

そしてドクオは突然泣き出した。

(;A;)「ほんとごめん。でも、俺、あいつを助けてやりたいんだ。
    でも、一人で行ってもどうしようもないだろうし……。
    だから、こんな半ば強引な手を使ってもお前についてきてもらいたかったんだ」

(;^ω^)「泣くなお」

(;^ω^)「つーか、どっからガスマスクなんか買ったんだお」

ドクオは涙が止まるのを待ってから、少し震えた声で答えた。

('A`)「あ、ああ。通販で買ったんだ。
   けっこう高かったんだぜ」

( ^ω^)「通販すごいお。
       しかし、そこまでするなんてほんとに本気なんだおね」

('A`)「そりゃな。悪いとは思ったけど、妹の部屋に入りこんでその会の情報がないか調べたんだ
   そうしたら、この紙が見つかったんだよ」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/14(木) 22:44:26.30 ID:4rmo7TQT0
ドクオの手にはA4サイズの紙があった。
そこには、なんらかのガスを使い命を失ったのちに地球の滅亡を受け入れると、復活できるという旨の言葉が書かれていた。
時間は午後8時。まだまだ余裕がある。

(;^ω^)「すごいお……こんなことを本当に考えている人がいるものなのかお」

('A`)「馬鹿みたいだろ? でも、信じちゃう人はけっこういるもんらしいんだよ」

( ^ω^)「そうなのか……」

('A`)「まあ、まだ時間に余裕はあるし、どこかの喫茶店でも入って時間をつぶそうぜ」

( ^ω^)「わかったお」

歩いている方向は、商店街のほうだ。
ここもいつもと変わらない風景で、店も通常通り営業を行っている。

( ^ω^)「ほんと、最後の日って実感がわかないおね」

('A`)「ほんとにな。俺だって、妹のことがなきゃ家でゲームしてたぜ」

( ^ω^)「ひきこもり乙wwwww」

('∀`)「うるせwwwww」

注文した飲み物がブーンたちの座っているテーブルに運ばれてくる。
それを飲みながら、その会の一同が集まる建物の侵入経路をドクオが説明した。
どうやら、その古びた建物の裏側に生えている木を上って鍵の壊れている窓から二階へ侵入し、一階玄関のカギを開ける。

それから信者に混じって広間へと入り、ドクオの妹を救出する。 続きを読む
  1. 2010/10/14(木) 23:55:36|
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とある男の一生のようです

521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 22:55:14.55 ID:Pup/pjJcO





とある男の一生のようです





523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 22:56:45.75 ID:Pup/pjJcO




いつだって鬱之宮毒京は日常のエロスを感じ取っていたのです。





524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 22:58:15.61 ID:Pup/pjJcO
例えば、例えば、そう。
あれは、小学校三年生の時。 そうですよね、鬱之宮毒京?
貴方は、体育の時間にプールで泳ぐ事になりました。
そこで、起こった事は忘れていません、忘れられません。
貴方は、本の偶然に、たまたま、当時、気のあった女性徒の胸に、触れてしまいました。
当然、動揺は遥かなものでした。
触られた女性徒以上に。
鼻血を垂らした貴方は、この上なく間抜けでした。
いいえ、違いません、間抜けでした、貴方はその場において誰よりも。

526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:00:26.55 ID:Pup/pjJcO
次に貴方が感じ取った、いえ、盗み見たと言った方が正しいのでしょうか。
ともかく、それは。
中学校。中学校二年生、その時、そうですよね、毒京。
あれは、冬の日の事でしたね。
朝からある体育の授業にうんざりしながら、寝ぼけ眼で登校してきたあなたは。
そのまま、教室の戸を開け放ちましたね、なんの躊躇いも躊躇もなく、力一杯。
なんと、嗚呼、なんと。
女性徒が着替えているではありませんか。
ある者は半裸で、またある者は着替え済みで、そう、貴方は。
これはまずいと気づきましたよね、すぐに。
でなければ、あんなにも早く、戸を閉める事は出来ませんよ。

528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:02:13.62 ID:Pup/pjJcO
その次はなんでしたっけ、毒京?
高校生、高校生でしたか?
そうでした、高校生のときですね。
貴方は何故か、剣道部に籍を置きました、何故でしょう。
さておき、剣道部の練習後の事ですね、そうでしょう。
女性徒の白い胴着が、汗に濡れて透けているのを、長い間見つめていたのを。
忘れているはずなありませんね、毒京。
透けて見える、女性徒らの胸にどんな念を抱いたのか。
それは貴方以外は知るよしもありませんでしたよ、毒京。
今日までは、誰一人としてね。

529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:04:09.24 ID:Pup/pjJcO
さて、次は、大学生ですか?
……おや、大学では無いみたいですね。
まだ入って二年目なら、仕方ない部分はあるかも知れません。
けれど、毒京。
貴方は、もう。

二十歳を迎えたのですよ。

毒京。

童貞のまま二十歳を迎えた人間は、どうなるか知らない訳がないでしょう?

('A`) うるせえ。

532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:05:45.60 ID:Pup/pjJcO
童貞のまま二十歳を迎えたら、魔法が使える。
いわゆる、都市伝説。

けれど、それは。

('A`) 事実だ。

ただ、童貞の比率が年齢事に減少していくこの国で。
童貞のまま二十歳を迎えるのは、00.1%以下だ。
だから、そんな戯言、都市伝説、街談巷説は。
誰も彼も、信じない。

534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:06:56.35 ID:Pup/pjJcO
そんな国で、奇跡的に童貞のまま二十歳を迎えた男がいた。

鬱之宮毒京。

二十歳。 童貞。

彼は、魔法が使えるようになったと同時に。
国によって拘束されたのだ。
そして、そのまま壇上である議会に晒され、過去をなぶられ。
死に追いやられる。

二十歳までに、童貞を捨てられないような、コミュニケーション力が不足している人間は。
この国にいらない、とばかりに。

537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 23:08:38.68 ID:Pup/pjJcO
滞り無く、作業は終わる。
椅子に固定された物に、電流を流すだけ。
誰に看取らせるわけでなく、機械的で事務的に。
ボタンを一度、押すだけなのだ。
それで、全部、無かった事になる。
鬱之宮毒京、という男、そのものが。
けれど、そういうものなのだ。

さて、次は。
誰の番だろうか。

  1. 2010/10/14(木) 12:27:32|
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( ^ω^)はじめてのおつかいのようです

2:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:39:16.53 ID:kabGpQCQ0
空にふわふわと浮いた雲がまるでアイスクリームのようだと近所の親子の小さい子供が言った



ありえない



アイスクリームはあんなにふわふわしていない、あんなに透けるほど薄くない

けれどあんなにふわふわしたアイスクリームがあったらなぁ、とも思う

口の中に入れた時、すぐ溶けてしまいそうだけどね



おーとっとっと、忘れてた!
僕はまだおつかいの途中なんだ!






( ^ω^)はじめてのおつかいのようです

4:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:40:48.18 ID:kabGpQCQ0
(;^ω^) おー、わすれてたおー





ぼくは内とうホライゾン
「年」はこ年で6「才」!

ちゃんとかん字もこんなにかけるんだよ!


だけどぼくのちしきりょうというのだとよみにくいからだいたいはもうすこしおとなっぽく書き直してくれるんだって!


( ^ω^) おっおっおっ。戻ったお



手に持った買い物袋は何も入っておらず、まさにからっぽ。ただ風に揺れるだけ

5:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:42:24.85 ID:kabGpQCQ0
(*^ω^) だーれにーもーなーいしょーでおーでーかーけーなのー

(*^ω^) どーこーにーいーこおかーなー



(*^ω^) おさかなやさんだお!


カーチャンが頼んだおつかいは1つ
おさかなやさんでアジって魚を4つ買ってくること



僕は家をでる前に買うお金とおこずかい…




( ^ω^) おこずかい…あれ?あ、おこづかい!


おこづかいをもらった

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 21:45:23.72 ID:kabGpQCQ0
カメラ→□('A`|壁



壁|'A`)□ なぁなぁ、デレ。ブーンあんなに立派になったよ…



白とζ(;|壁 ほんとよね・・・ブーンちゃん、立派になって・・・



壁|'A`)□ なんとしてもカメラにブーンの栄光を残すぞ!
      俺はカメラ!デレは携帯な!



白とζ(゚ー|壁 おう!








( ゚д゚ ) あの人たちなにやってるんだろう・・・

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/13(水) 21:46:48.70 ID:kabGpQCQ0
( ^ω^) ?なんか大きな声が聞こえた気がするお?お?



壁|;'A`)□ あ、ブーンがこっちのほうに来た!逃げるぞ、デレ!


白とζ(゚ー|壁 あいあいさー!!


( ゚д゚;) 消えたっ!?





( ^ω^) お?静かになったお・・・まぁいいお!おっさかっなさーん!いまいくおー!



9:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:50:00.31 ID:kabGpQCQ0
壁|'A`)□ あぶないところだった・・・


白とζ(゚ー|壁 ええ。だけど私達はこの任務を遂行しなくちゃいけないの。
        この程度に動揺なんてしていられないわ。


( ゚д゚;) おい!あなたたち、さっきからなにやっているんだ!?


壁|;'A`)□ なっ、刺客か!


( ゚д゚;) ええっ!?


11:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:52:12.00 ID:kabGpQCQ0
ζ(゚ー|壁 ドクオ、あなたは録っていなさい。
      私は彼と闘うわ。


壁|;'A`)□ 俺も・・・!


ζ(゚ー|壁 交番からの刺客である以上、あなたじゃ足手纏いよ。


壁|;'A`)□ ぐっ・・・!!


ζ(゚ー|壁 ブーンの雄姿を任せたわよ・・・!


壁|;A;)□ あ゛あっ・・・・や゛ぐぞぐずる゛・・・ごごは任ぜで行゛っでごい゛!!


ζ(゚ー;*ζ おうっ!!!



( ゚д゚ )(もう帰っていいかな・・・。)

13:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:54:08.88 ID:kabGpQCQ0
ひさまぽかぽか、おひさまは絵本みたいに笑ってくれないかな
あ、公園だ、この先通れば「しょうてんがい」だ!
ママと何度も来たから覚えてるよ!



ヾ从 ゚∀从ノココマデコイヨー     
               从'ー'*从マッテー




ウン、ワカッタ(´・ω・)(<●><●> )2時マデアソンデイイデス



         ▼・ェ・▼ガブッ
       ( ´_ゝ`)ハハッコヤツメ





14:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:56:16.35 ID:kabGpQCQ0

周りはみんな楽しそう
男の子に女の子、大人に犬さん猫さんまでいっぱい!いっぱい!人いっーぱい!


僕も混ざりたいけど今日だけはお断り!
僕はお母さんとお父さんにおさかなを買って帰らなきゃいけないから!



真っ直ぐ!このまま真っ直ぐ!
そしたらお店が見えるはずだから


⊂二二( ^ω^)ニ⊃ ブーン







16:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 21:59:17.82 ID:kabGpQCQ0
―VIP商店街




そんなこと思って走ってたらお店がいっぱい見えてきた!


( ^ω^) 「しょうてんがい」だお!!



川 ゚ 々゚) ヤサイヤスイヨーホウレンソウヤスイヨー



             ニクヤハニャーンデハタダイマタイムセールダゴルァ!! (゚Д゚,,)




      ( ・∀・) コノアルファベットハイマナラ50万!!ヤスイヨヤスイヨ!



18:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:01:51.63 ID:kabGpQCQ0
( ^ω^) おっちゃん、これはなんだお!!


( ・∀・) これかい?これはZといってね、最強のアルファベットでね、
     かのショボン=ルージアルが持ってたといわれるもののレプリカだよ。


( ^ω^) うそくさいからいらないお!


( ´・∀・) ショボーン




( ^ω^) おっさかっなやさーん、おっさかっなやさーん、どこだお?


(^ω^ ) あれ?こっちはスーパーだお。


( ^ω^) あ、こっちじゃなかったたお。

スーパーはお魚屋さんとは逆方向
「しょうてんがい」は大きいからまだよくわからないや

20:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:05:48.71 ID:kabGpQCQ0
(*^ω^) おっにくやっさーん、やっおーやさーん、さっかなやっさーん



(*^ω^) お?





从'ー'从 焦らないでゆっくりお食べよー



( ><)ノシ うん!おばちゃんありがとうなんです!またねなんです!



( ^ω^) お!

21:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:07:50.75 ID:kabGpQCQ0
お菓子屋さんだ!
よくママと買い物の時に連れて行ってもらうから覚えてるよ!
そしてあの人は――・・・



(*^ω^) わたなべのおばちゃんこんにちはだお!



从'ー'从 あら、ブーンちゃんこんにちは
     




壁|'A`)□ ああ、これがテレビVer.でいう障害ってやつか。
      負けるなよ、ブーン!!




22:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:10:44.80 ID:kabGpQCQ0
一方その頃デレは



ζ(゚、゚*ζ あら、3人で20秒もかかったのね。全盛期と比べると全然じゃない。
      主婦になって身体が鈍ってるのねー残念だわ。


あしらう様に放たれた拳は巡査3人の腹へ見事に入った
その結果が3人の人間を横たわらせた

決して死んではいない、気絶させているだけだ


ただしデレは一つの失敗に気付かなかった



(;゚дメ ) ガハッ・・・な、なにが起きたんだ…!!!


巡査の一人、ミルナは気絶してはいなかった
とっさに急所をずらしたことによって気絶を免れていたのだ

23:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:12:34.50 ID:kabGpQCQ0
ζ(゚ー゚*ζ あら、まだ意識があったのね。失敗しちゃった。


魔女、そう脳裏によぎらせるほどの邪悪な笑み
その笑みは間違いなくミルナを地獄に落とすことだろう


(;゚дメ ) チッ・・・まさかこんなことになるとは



ミルナの方からしたらデレはいるだけで相当なプレッシャーだろう
なにせ、たった今自分達に攻撃してきた相手なのだから

ミルナは手を少しばかり後ろに下げながらなんとか手探りで逃げるチャンスをうかがっていた

24:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:14:28.84 ID:kabGpQCQ0
ζ(゚ー゚*ζ ごめんなさいねー私も愛息子のはじめてのおつかいを邪魔させる気ないのよ
      そして夫への邪魔もね


デレがミルナにするべきことは決まってる
この茂みで彼を気絶させること

ただ、それだけ



それがミルナを逃避体制から臨戦態勢へ変えた



( ゚дメ ) 仕方ない、俺も本気を出すとしよう

26:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:15:54.84 ID:kabGpQCQ0
ミルナは察したのだ
自分がデレから逃げることはできないと、そして彼女は自分に対して容赦などしないと



そしてミルナも覚悟した
自分も彼女に対して容赦しないことを




ミルナの行動にデレは振り上げかけた脚を空中で静止させた
それ程今のミルナはデレの興味をそそったのだ


ζ(゚、゚*ζ あら、そんな大きな弓を出してどうするつもり?


彼が取り出したのは身の丈以上の大きな弓
2メートルは超えてるであろうそれ
一般の巡査の彼にそれを扱う技術などあるとは到底思えない


( ゚дメ ) いくぞっ!!

29:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:20:55.09 ID:kabGpQCQ0
デレの推測は杞憂だったのだろう
ミルナはいとも容易く自分の得物として扱い、デレを狙った


嗚呼、あなたはこの先どうしてくれるの?


( ゚дメ ) ・・・こいつが普通の弓に見えるか・・・・・・?
     そんなはずないよな?



ζ(゚ー゚*ζ ・・・へぇ・・・おもしろそうね



      
ミルナはその言葉を聞いた後、矢をわざと地面に射た

アスファルトは粉々に粉砕され、その下の地面が抉られてるのがよくわかった
高速で発射される弓矢と剥き出しになった地面はデレに存在理由を与えてくれているようだった

30:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:24:01.55 ID:kabGpQCQ0
あなたがいれば私はまだ闘える


弓と拳どちらが強いかなど関係ない
ただ純粋にお互いの力をぶつけあうだけだ



( ゚дメ ) 我が名はミルナ・・・いざ参る・・・!!!



ζ(゚ー゚*ζ ふふっ、そうこなくっちゃ!



さぁ闘おう、お互いの魂を賭けて



ミルナはアルファベットWとFをモララーから安く買い取りました



33:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:26:01.66 ID:kabGpQCQ0
その頃商店街


从'ー'从 今日はどうしたんだい?



( ^ω^) お父さんとお母さんに頼まれておつかいなんだお!



从'ー'从  ブーンちゃんはもうおつかい行けるんだねぇ、偉いねぇ。
      今日ここに来たってことは何か買うのかい?


( ^ω^) わからないお・・・



从'ー'从 そうなの。じゃあ中で見てみるかい?



( ^ω^) お!

34:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:27:23.46 ID:kabGpQCQ0
(*^ω^) おっおっおっ!!


キラキラ光る飴にいい匂いのきな粉棒、チューペットにガム
大好きなお菓子がいっぱいいっぱい!!



(*^ω^) おいしそうだお!!!



从'ー'从 もし買うのだったら言ってね



(*^ω^) はーいだお!



(*^ω^) お!5円チョコにうまい棒めんたい味!じゃんけんグミもおいしそうだお!

38:◆Ztibr4/X6o :2010/10/13(水) 22:30:54.01 ID:kabGpQCQ0
从'ー'从 そういえばブーンちゃんはなにを買いに行くの?



( ^ω^) えっとねーアジ!お魚屋さんに買いに行くんだお!



从'ー'从 アジねーおいしいですもんね



( ^ω^) お・・!?




そういえば何かトーチャン言ってなかったっけ
なんか言われたような気がする 続きを読む
  1. 2010/10/13(水) 23:58:35|
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紅い巫女のようです

410:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 22:44:08.02 ID:4vpjksKvO




紅い巫女のようです


赤い鳥居、赤い巫女装束。
紅い拳銃。
赤い石畳、赤い賽銭箱。
紅い恋人。



('A`)「……」

綺麗だ、そう素直に思えたのは、俺がおかしいからか、それともここが素直神社だからか。
屍累々の神社なんて、現代にはありえない。

416:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 22:48:36.50 ID:4vpjksKvO
つい数分前まで、ここは初詣に来た人々が並んでいた。
生き残ったのは、逃げたのだろうか。
でもとりあえず、境内にいた人は天に召されただろう。
(;'A`)「がっ!!」

左肩を穿たれた俺は痛みに耐えかね跪く。
ピシャリ

参拝客の血で滑りのよくなった石畳。
金色の薬莢に囲まれて、草履の鼻緒から紅白の巫女装束まで真っ赤な彼女がいた。
川 ゚ ー゚)「……ドクオ」

妖艶な笑みを漂わせて、クールは滑るように近寄ってきた。
愛しい女、なぜ笑う。
我が恋人よ、なぜ笑う。
川 ゚ ー゚)「………」

420:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 22:51:42.71 ID:4vpjksKvO
ふわりとまるで、無垢な少女のように、彼女は俺を抱えた。
川 ゚ -゚)「妹達は母屋で眠ってる。警察も各地の大渋滞に巻き込まれて、動けない」


だからドクオ

彼女はずっと、今までのように優しくcoolに美しくささやく。

愛してる。大好きだ。お前が欲しい。

朱の混じる頬を吊り上げ彼女はこぼした。

426:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 22:55:29.13 ID:4vpjksKvO
川 ー )「君が欲しい。欲しくて欲しくてたまらないんだ。もう誰にも、触れさせることなく君をもっともっと感じていたい」

いい香りを漂わせて血まみれの巫女は肩を貸し、本殿を目指す。
(;'A`)「はは、困ったな…」

川 ゚ -゚)「大丈夫だ、そのくらいの傷なら」

何が大丈夫なのか、何故大丈夫なのかわからない。
白の無い巫女は乱暴に本殿の扉を開け放つと、俺を引きずっていく。
中はやけに暖かく、蝋燭と白い布と、ちょこんと棚にある神鏡がやけに落ち着いている。
神鏡に彼女の顔が映る。

428:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 22:58:17.16 ID:4vpjksKvO
お供え物がぼやけた。
川 ゚ -゚)「弾は抜けてる。痛むぞ」

瓢箪の口を開け、御神酒をぶちまけた。
(# A )「がっ!ぁぁああああ!!」

川 ゚ -゚)「我慢だ我慢」

彼女は血と酒を拭き取ると、丁寧に包帯を巻く。
それだけは恋人が恋人をいたわる、マトモな愛の形。
(;'A`)「うぅ…クー…な…」

疑問と喘ぎを発しかけた唇を彼女の唇がふさいだ。
深く、濃く、互いの唾液を交換し強制的に互いを知る手段。
川* ー )「愛してる、愛してるんだ。もう離さない」

彼女は俺を愛してる。
俺は彼女を愛してる。
愛してる愛してる愛してる。

430:紅い巫女のようです :2010/10/12(火) 23:01:38.96 ID:4vpjksKvO
返り血で重たい巫女装束を脱ぎ捨てて、彼女は白い朱い肌をさらす。
美しいという、言葉も出せないほどに美しい。
川*゚ ー゚)「愛してる。大好きだ。ドクオ」

指を絡ませ、肌を擦り寄せ、冷たい血の世界が、外にあることも忘れて。
(;'A`)

川*゚ -゚)


これからどうなるんだろう。
扉の外に転がる死体も、鏡の向こうの神様も。
俺に答えをくれないみたいだ。
  1. 2010/10/13(水) 12:43:06|
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夢から醒めるようです

259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:20:22.51 ID:uTvDILiZO

 夢から醒めるようです


心臓の動きを計るモニタがそっけなく波形を流す。
薄暗い病室には男が二人、ベッドに眠る女を挟んで会話していた。

( ・∀・)「俺達がこうして会うのも何回目だろうな」
  _
( ゚∀゚)「100から先は覚えてねぇ」

初めの男は乾いた声で短く笑った。

( ・∀・)「事故から一年か」
  _
( ゚∀゚)「ああ…」

从 -∀从 スゥ…スゥ…

女の体には何本もの管が巻き付いていた。

263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:23:24.17 ID:uTvDILiZO
女の名はハインと言った。
彼女は男達の同僚であった。

同期の三人は職場を出ても仲が良く、しばしば休日を共にすることもあった。
とある事故が起きるまでは。

ハインはトラックの脱輪事故に巻き込まれたのだ。

ある日の夕方、彼女は隣を歩いていた妹に激しく突き飛ばされる。
正確には、その妹も時速60kmで迫ったタイヤに撥ね飛ばされていた。

巻き添えを食ったハインですらこの有り様。
妹の方は言うまでもなく…。

医師の話では、意識が回復するかは全く分からないということだった。

( ・∀・)「…」
  _
( ゚∀゚)「…」

264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:28:47.01 ID:uTvDILiZO
二人は暇さえあれば、眠り続けるハインを見舞った。
真摯な姿勢が看護師達の胸を打ち、夜中の面会を許されるようになった。

季節が移り変わり、雨が、雪が降った。
月夜の晩も三人は一緒に静かな時間を過ごした。
  _
( ゚∀゚)「…また無駄になっちまったか」

二人目の男は果物籠を取り替え、花瓶の水を流しに空けた。

( ・∀・)「そんなことはないさ。いつ起きてもいいように準備してやらないと」

初めの男が疲れた目元を穏やかに細め、言った。
それ以上、二人は特段言葉交さずに部屋を出た。

夜勤の看護師に会釈をし、そのままロビーを抜けていく。

266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:31:18.86 ID:uTvDILiZO
初めの男、モララーは気付いていた。
二人目の男、ジョルジュもまた、同じことに気付かないわけがなかった。

『アイツはハインのことが…』

( ・∀・)「明日は来られないんだったっけ」
  _
( ゚∀゚)「出張でな。すまんが頼む」

病院の出入口で二人は別れた。
あとはお互いの車まで歩き、振り返らずに帰路へ就いた。

モララーはラジオ番組を聞き流して、小箱のことを考えていた。
ハインが事故の日、手にしていた箱だ。

奇跡的に原形を留めていたそれは、落ち着いた包装のなされたプレゼントのようだった。
ジョルジュも同じ感想を抱いたようだったが、誰に宛てた物なのかはわからなかった。

( ・∀・)(…事故は俺の誕生日の2週間前だった)

モララーは小さく呟きながら、アクセルを緩く踏み続けた。

268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:33:10.66 ID:uTvDILiZO
翌日、ジョルジュが新幹線の座席で考えていたのは、やはり小箱のことだった。
  _
( ゚∀゚)(俺の誕生日祝いをいつか渡すと言ってたよな…)

「きっと自分が」という考えに至ると、彼は頭を振った。
彼女の口から聞くまでは、手ずから渡されるまでは、分からないのだ。

自分はモララーと全くの平等な立場である。
彼には自分勝手な判断をしないだけの分別があった。
  _
( ゚∀゚)「でも…」

あわよくば。

そんな希望を捨てきれないからこそ彼は見舞いを続けた。
世話をし、ハインの家族を慰め、そして――
  _
( ゚∀゚)「…」



自分は親友を、モララーを見張ったのだ。

269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:35:20.27 ID:uTvDILiZO
モララーは一人で病室を整えハインの髪を撫でた。

( ・∀・)「ハイン、いつ起きてくれるんだ?」

伸び放題の髪はツヤを失い、指通りが悪かった。
モララーの指は髪から頬、唇へと滑っていく。

( ・∀・)「…」

劣情がモララーを襲った。
唇を奪いたい、この手で細くなってしまった彼女を抱きたい。

そうすれば、眠り姫のように目覚めが――

( ・∀・)「…何を考えているんだ僕は」

学生時代、利己心から女性を傷付けた経験が彼の胸を突いた。
心を満たし始めた鈍い痛みが、彼の手をポケットに戻させた。

ちらりと、サイドテーブルの小箱を見る。
脳裏に親友の顔が浮かび、モララーは目を伏せた。

後悔のないよう、僕らはこうしているのだ。
「これ」の行方を知るために。

…ハインの心を知るために。

モララーは病室を出た。

270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:37:33.32 ID:uTvDILiZO
***

ハインが、目覚めた。

从 -∀从「ん…」

ちょうどその日はモララーが席を外していた。
寒い、雨の日だった。

一人、ジョルジュは体を固めてハインの声を聴いた。

从 -∀从「あれ…あれ? こ、ここは…」

かすれた声がジョルジュの耳をくすぐった。
花瓶を持つ手から力が抜け、唇がわなわなと震えた。
  _
(;゚∀゚)「ハ…イン…」

从 ゚∀从「ジョルジュ…ジョルジュ? あたしは、一体?」

ジョルジュは一も二もなく彼女を抱き締めた。
涙も嗚咽もなく、ただハインをその腕で包み込んだ。

从 -∀从「なんだよ…一体…」

ハインは始め戸惑っていたが、言葉少なに彼の背を叩いた。
その度に、腕に繋がったチューブが揺れた。

272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:39:45.10 ID:uTvDILiZO
ハインは事故の詳細を聞くにつれ、顔を青くしていった。
妹の死、一年以上の昏睡、痩せた胸、衰えた体。

ジョルジュは彼女に全てを伝えることこそがフェアであると考えた。
遠回しに知り、曖昧な不安を抱えるよりかは、と。

だからこそハインが辛そうにしていても最後まで話しきった。
「小箱」は無事で、そこにあることもさりげなく、しかし、抜け目なく伝えた。

从 ∀从「ちょっと、一人にしてくれないか」

ジョルジュは頷き、病室を後にした。
そこでようやく、看護師やモララーに彼女の目覚めを伝えなければならないことに気が付いた。

274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:43:10.82 ID:uTvDILiZO
モララーは電話口で歓喜の叫びを上げ、ジョルジュの耳をつんざいた。
仕事先に断りを入れて翌朝には病院へ来るという。

綻んだ顔でジョルジュがロビーの椅子にいると、看護師が駆けてきた。
冷静さを求められる彼女らも慌てることがあるのだな、とジョルジュは呑気に構えていた。

しかし

「ハインさんが失踪しました」

それも束の間のことであった。
  _
( ゚∀゚)「えっ?」

ジョルジュは缶コーヒーを取り落とし、中身を床にまいてしまった。

278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:47:56.80 ID:uTvDILiZO
从 ∀从「そんな、こと、あっていいわけないじゃん」

タクシーの中で、ハインはうわ言のように繰り返した。
彼女にとって幸か不幸か、運転手は厄介事を嫌う性質であった。

だからこそ彼女の患者服には執着せず、言葉を気にすることもなかった。
彼は、こんな冷え込む雨の夜に面倒ごとを抱え込むには、少々薄情すぎた。

物臭な運転手が目的地に到着したことを告げると、ハインは料金を支払った。
転がるように雨天の下へ出ると、ハインは探した。

曲がったガードレール、歪んだポール、血溜り。
それら事故の痕跡はない。

从 ∀从「どこ…どこだよ…」

ない。どこにもない。
新しく整備された道路には、手向けの花も見つからない。

从 ;∀从「どこにいるんだよぉ…」

彼女が探すものは見つからない。
失われた物は――見つからない。

冷たい雨が彼女の体を切り裂いていく。
ハインの体から熱が逃げていく。

命が、削がれていく――

284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/11(月) 23:56:34.14 ID:uTvDILiZO
***

『衰弱した女性が路上で亡くなった。現場は、奇しくも女性が事故に遭った場所――』

ハインの最期自体は、ほんの数秒で片付けられた。
ニュースキャスターは話題を過去の脱輪事故に移した。

賠償、リコール、ドライバーの過失。
断片的な単語を耳に入れながら、ジョルジュは自らの禁を破った。

  _
( ゚∀゚)「……これは」


それを見て、彼はゆっくりと膝をついた。

  _
(  ∀ )「は、ははは……あは、そうか……」


完全なる喪失感が彼を襲った。

雨は、振り続けた。

通夜の晩まで、静かに、さめざめと泣くように。

288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/12(火) 00:02:01.08 ID:M6RPNTfIO
会場の外で、モララーはジョルジュを責めた。

どうして離れた、一人にした、答えろ。

モララーは不器用にジョルジュの顔を殴った。
経験のない行為にモララー自身が驚いた。

感情に抑えがきかなくなっていた。

切れた唇を拭い、しかし、ジョルジュは口を開かなかった。
何とか言えよ、と胸を掴まれても目を反らすばかりだった。

ひとしきり罵られた後、ジョルジュは「小箱」を取り出した。
一言、「お前にだ」と呟いて。

( ;∀;)「……ッ」

彼は小さな箱を胸に押し付け、床にうずくまった。
絶望だけが彼を支配したのではなかった。

自分が選ばれたことによる黒い満足。
親友であり、恋敵であったジョルジュに勝ったという不謹慎な喜び。

言葉にならないヘドロのような感情が彼を埋め尽した。
モララーはしばらく、会場に戻れなかった。

ジョルジュにどのような顔をすればいいか、気持ちがまとまらなかったのだ。
笑うことも怒ることもできない。

291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/12(火) 00:06:56.99 ID:M6RPNTfIO

望んでいた結果が、彼を悪夢の中に引きずり込んだ。

ある種の呪いのようだった。

彼が自身を解放することはできそうになかった。

一年もの思慕は、緩やかに彼を縛っていた。

想うという呪縛が彼をこれまで生かしていたのだから。

( ;∀;)

膝が冷え、脚が痺れてもモララーはそこを動けなかった……。

293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/12(火) 00:14:24.29 ID:M6RPNTfIO
ジョルジュは車の中に入ると、長らく禁じていた煙草に火を点けた。
  _
( -∀-)「…」

煙が目にしみて、ジョルジュは瞼を閉じる。
そして、肺に重たい煙を満たしながら、ポケットの中で紙を握り潰した。

モララーには話していない、小箱に入れられていた、たった一行の手紙。
プレゼントを宛てた相手への、最愛の印。
  _
( -∀-)「…」

窓を開けると霧雨が車内に舞い込んだ。
紫煙と混ざり合い、水滴はジョルジュの顔を洗う。

切れた唇を舐めると、少し鉄と塩気を感じた。
ジョルジュはその味に、生を覚えた。
  _
( ゚∀゚)

ジョルジュは、会場を後にした。
夢から醒めたように、目を開けて。

夢に見た、幸せな瞬間を忘れるように、朝に向かって車は走る。

294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/12(火) 00:19:40.91 ID:M6RPNTfIO

プレゼントに同封されていた手紙には、愛が溢れていた。

『たった一人の愛する妹へ』

ただ一人の男だけがそれを知っている……。


 夢から醒めるようです

  お し ま い
  1. 2010/10/12(火) 12:34:42|
  2. 総合作品まとめ
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