ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ФωФ)人間失格のようです

570:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:14:23 発信元:210.153.86.20
恥の多い生涯を送ってきました

彼は言った
芥川だっけ

太宰だよ
僕が言う

そうだったね
彼が笑い
僕は笑わない

恥の多い生涯を送ってきました

571:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:16:45 発信元:210.153.86.227






( ФωФ)人間失格のようです







572:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:18:10 発信元:210.153.86.197
冬になると、寒さからか
朝起きるのが非常に億劫になる
まだ、この暖かい布団の中で
ぬくぬくと、怠惰に過ごしていたい
そう、思うのは当然だろう
しかし、時というものは容赦なく
苛烈に、矮小な僕に襲いくる

何を言いたいのかと言うと
そろそろ起きないと遅刻すると言う事だ

573:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:20:20 発信元:210.153.86.120
(´-ω-`) むう……

まだこの余韻に浸っていたいところではあるが
前述の通り、このままではまずいのだ

(´-ω-`) ……起きないと

だらけきった手足に力をいれ、起床することに成功

(´・ω・`) 寒い

不愉快だ、と一人呟いた

576:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:23:10 発信元:210.153.84.3
そのまま、適当な仕度を適当に済ませて
僕は家を飛び出した

(´・ω・`) 寒い

最早、口癖になってしまった何度目かの、それ

(´・ω・`) 嫌だな

自己嫌悪に陥りながら、通学路を歩くと

( ФωФ) ふん、ふん、ふん

なにやら、足をばたつかせている級友を見つけた

579:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:25:04 発信元:210.153.86.99
(´・ω・`) 何してるの、ロマネスク

端から見ると、完全に変質者の動きだ

( ФωФ) おお、ショボンか おはよう

(´・ω・`) ああ、おはよう で、何をしてるんだい?

いやな
彼はそう前置きして言った

( ФωФ) 蟻を潰しているんだ

(´・ω・`) 蟻?

こんな真冬に蟻なんているのかい?
そう、僕が尋ねると

581:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:27:05 発信元:210.153.84.197
( ФωФ) それが、いるのだ

腹立たしいことにな
鼻息荒く、答えた

(´・ω・`) へえ まあ、いいけど

(´・ω・`) そろそろ遅刻ぎりぎりだよ

(;ФωФ) なぬ もうそんな時間か

急がねば
そう言って駆け出すロマネスク
遅刻したくない僕も、当然続いた

585:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:29:06 発信元:210.153.86.108
(´・ω・`) なんとか、間に合ったみたいだ

( ФωФ) うむ

本当にぎりぎりだが、僕達は間に合った

(´・ω・`) 一限、なんだっけ

( ФωФ) 現国だろう

僕の問いに、即座に答えるロマネスク

(´・ω・`) 現国か 嫌いなんだよな

作家の心情なんて、分かる訳がない
分かったふりをして、誇らしげに
何やら唱える馬鹿を、僕は嫌いなのだ

587:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:31:41 発信元:210.153.86.99
( ФωФ) 恥の多い生涯を送ってきました、か

なぞるように、ロマネスクが言う

( ФωФ) 芥川だっけか

(´・ω・`) 太宰だよ

僕がそう言うと、彼は頷いた

( ФωФ) ああ、そうだったか

分かりにくいんだよな、あの辺りは

( ФωФ) なんでだ?

(´・ω・`) 一律につまらない

588:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:33:22 発信元:210.153.86.105
( ФωФ) 純文学を軽視した言い方だな

(´・ω・`) そうかもね

しかし、つまらない物はつまらないのだ
それが、他人からどんな評価を受けようと
自分に合わなければ、価値は無い

( ФωФ) 冷めておるな

(´・ω・`) 今時の若者ってやつだよ

591:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:35:18 発信元:210.153.84.196
せせら笑う僕

( ФωФ) いいんじゃないか、別に

(´・ω・`) うん、だよね

僕は馬鹿だった
いや、現在進行形でも馬鹿なのだ

( ФωФ) しかしまあ、あまり大声で言うものじゃないな

(´・ω・`) ?

( ФωФ) 後ろ、後ろ

鬼の顔した
現国教員がそこにいた

594:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:37:53 発信元:210.153.84.107
(´・ω・`) うへえ

たんまりと宿題を出された僕

( ФωФ) あの程度で良かったんじゃないかな

(´・ω・`) うぜえ

( ФωФ) 教員が?

(´・ω・`) 勿論

( ФωФ) 目障りか?

(´・ω・`) ああ

ふーん、そうか
ロマネスクが口元を歪ませる
僕が嫌いな、笑うのを失敗したかのように

595:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:39:22 発信元:210.153.86.108
( ФωФ) ならば、殺すか?

(´・ω・`) ああ、それが一番だな

話半分に聞いていた僕は、勿論それを冗談だと思い
軽く了承したのだ

( ФωФ) おう、行ってくる

ロマネスクが席を立った

(´・ω・`) 行ってこい

どうせ、トイレだろう
そう思い、促した
ロマネスクを、僕が

598:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:41:12 発信元:210.153.86.100
ロマネスクはなかなか戻って来なかった
トイレにしては、長い
などと、呑気に思った時だ

( ФωФ) 戻ったぞ

戸が開く音ともに、ロマネスクの声がした

(´・ω・`) 遅かった……な?

あれは、なんだ
ロマネスクが小脇に抱えている
ボール大のあれは

( ФωФ) 討ち取ってきたぞ

その言い草に、武士かお前は
と、突っ込みかけたが
それより早く、悲鳴が爆発した

601:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:43:10 発信元:210.153.84.113
ロマネスクが小脇に抱えたそれは
僕の目が壊れていないのなら、紛れも無く
人の頭に見えた
それも、先程の現国教員の

(´・ω・`) トイレに行ったんじゃないのかよ

( ФωФ) 殺せと言ったのは、お前であろう

また、嫌な風に口元を歪ませるロマネスク

(´・ω・`) おいおい、僕も共犯者かよ

( ФωФ) 殺人教唆だな

思わず、頭を抱えたくなった
人を殺したというのに、こいつは
あまりにも、変わらなさすぎる
人として、それは壊れているんじゃないか
手持ち無沙汰で所在無さ気に佇む、ロマネスクを見ながら
そう、思う

604:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/09(火) 02:45:22 発信元:210.153.86.21
(´・ω・`) おい、人間失格

( ФωФ) むお? 芥川だったか

(´・ω・`) さっきも言ったろ、太宰だよ

( ФωФ) おお、そうだったな

(´・ω・`) 全く、お前は何回訂正させる気だよ

( ФωФ) 何回でも、訂正させてやろう

(´・ω・`) 勘弁してくれ

( ФωФ) 冗談だ

ロマネスクがにやり、と

笑った



  1. 2010/02/09(火) 12:40:15|
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川 ゚ -゚)チョコをあげるようですζ(゚ー゚*ζ

479:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:40:23 発信元:58.88.55.15 [sage]
            川 ゚ -゚)チョコをあげるようですζ(゚ー゚*ζ

 今年のバレンタインデーは、日曜日だ。

482:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:41:54 発信元:58.88.55.15 [sage]
 不況も関係して義理用チョコの売り上げが落ちる見込みらしくて、
画面の中の店員が眉を八の字にしていた。

(´・ω・`)「いやあ、参っちゃいましたね」
『この状況を打開すべく、メーカー側が取った戦略とは――?』

 私はそこでテレビを消した。
 今年のバレンタインは、世間からすれば何年ものスパンの中の
一回でしかないのだろうけど、私にとっては違う。

 私は今年初めて、本命チョコを渡す予定なのだ。

 バレンタインが日曜日だろうと、おおよその女子高生は気にしない。
 きっと翌日の月曜日の教室が、チョコ交換会場になるだけだ。
 だって彼女たちは、イベントにかこつけて騒ぎたいだけ、
それでもって甘い物が食べたいだけなのだから。

 でも、本命となると話が違う。当日に渡さないと意味が無い。

 恥ずかしながらも特別な誰かにあげるなんてことを計る身としては、
義理に紛れて渡せる分、平日である方がありがたかった。
 そこだけは、製菓業界に同意してやってもいい。

485:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:43:40 発信元:58.88.55.15 [sage]
 二月も二週目のある日、放課後。
 私は友人のクーと並んで歩いていた。私は家族への義理まで含めて
手作りのつもりなので、買い物に付き合ってもらうのだ。
 高校三年生を目前にしている今、来年はこんなことしてないんだろ
うなと何となく思う。

ζ(゚ー゚*ζ「今年のバレンタイン、日曜だよね」

川 ゚ -゚)「ああ、助かるな。私は今年は義理は配らないことにしたよ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうなんだ」

 不景気は子供の懐にまで北風を吹かせている、ということらしい。
 同じようなことを言っている友人は結構いた。
 去年クーは、美味しいチョコケーキを作ってきてくれた。
 思えばあれから、餌付けされるように仲良くなったような気もする。
 今年食べられないのは残念だ。すごく。

ζ(゚ー゚*ζ「私も、今年はみんなにアルファベットチョコで済まそうかな」

川 ゚ -゚)「はは、それはいい」

 クーと最初に会った時は、少し堅めで古めかしい口調にびっくりもした。
 けれどもそれも、今では彼女に無くてはならない一部だとも思える。
 と言っても、彼女がこの口調でなくなったらどうこうということはない。
 化粧っ気も男っ気も無い、そして陰湿な所も無い掴みがたい友人だけど、
彼女の方でも私のことをそれなりに気に入ってくれているみたいだった。

486:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:44:36 発信元:58.88.55.15 [sage]
 帰り際、クーは私に、日曜は空いてるかと訊いた。
 私は頷いて、それで別れた。
 声にも顔にも出そうだったから、振り返らず、詳細はメールで決めた。
 面と向かっては言及することもなかったけれど、約束は固まった。

488:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:45:52 発信元:58.88.55.15 [sage]
――日曜日、の朝。
 何度も何度も気になってはチョコレートの様子をチェックして、
結局明るくなるまで台所で張り付きどおし。私は睡眠不足だった。
それでも目の下に隈なんかできてないか確認して、顔を洗う。

 いつもより入念に身支度して家を出る。

489:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:47:26 発信元:58.88.55.15 [sage]
 家を出る時、二月に似合わない日差しが、北風と共に私の頬を打った。
 眠くてヘロヘロになりそうな私は、それでもう一度気合いを入れ直した。
 駅に着くと、既にクーがいた。手には小さな箱を持っている。
 白い紙でできてて、大体一辺十センチの立方体を少し潰した感じ。
 立っている彼女は様になっていたけど、とりあえず申し訳なくなった。

ζ(゚ー゚*ζ「ごめん!」

川 ゚ -゚)「いや、まだ時間前だ」

ζ(゚ー゚*ζ「それ何?」

川 ゚ -゚)「……あとで教える」

491:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:49:06 発信元:58.88.55.15 [sage]
 行こう、と言われては仕方が無い。
 鞄の中のチョコのことはしばらく待たせることにして、
私は彼女に手をゆるく握られ、引かれて付いて行く。
 別に何か特別なことがあるわけでもない。
 雑貨屋を冷やかして、お昼食べて、カラオケへ。
 六時まで五百円の料金を先に支払って入ったものの、
 二人とも歌う方じゃないから、五時になる頃にはネタが尽きてしまう。
 私は何となく、広告になってしまったテレビの画面を見て、寂しくなった。
 そうすると、鞄の中のチョコがいきなり自己主張をし始めて、
私はカバンの中のチョコの、ラッピングの袋の端を少し握った。

493:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 00:50:48 発信元:58.88.55.15 [sage]
ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、クー」

川 ゚ -゚)「……何かな?」

でも何だか、渡せる感じ、じゃあないなあ。

ζ(゚ー゚*ζ「ううん、何でもない」

川 ゚ -゚)「そうか」

 頷いたクーは、ずっと持ってた小さな箱をテーブルに上げると、
 ことりと置いて、ゆっくりすうっと滑らせて、こちらへ少し押した。

ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、そう言えばこれ、何だったの?」

497:◆pfrtMyEmUQLK :2010/02/08(月) 01:01:22 発信元:58.88.55.15 [猿ってたorz]
川 ゚ -゚)「君にあげる物だ」

ζ(゚ー゚*ζ「開けていい?」

川 ゚ -゚)「ここは、持ち込み禁止だから」

 ね?と言って目の前まで押し出されて。箱を手に取る。
 鼻を近付けると、ほんのりカカオの香りがした。

 こんなことって、こんなやり方って無い。

ζ(゚ー゚*ζ「私もあげる」

 ピンクの袋にラッピングした、ハート型のチョコレート。
 結構乱暴に突き出したのに、彼女は笑顔で受け取った。

ζ(゚ー゚*ζ「本命だからね」

川 ゚ -゚)「……知ってる」

 たとえ製菓業界がどうなろうとも、
 私は今年のバレンタインデーが、日曜日でよかったと思う。
(終わり)
  1. 2010/02/09(火) 12:29:05|
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落下戦闘のようです

433:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:29:21 発信元:59.135.38.146 [sage]
(;゚д゚ )「なるほどな…
      それがお前たちの意志の強さ。か……」

ついぞ、自分には手に入れる事の叶わなかった物だ。
ミルナは傷口を右手で押さえる。
この焼けついたような心地よさ。どうやら俺にも死期が近付いているらしい。
満足だ。本当に自らと同じ道を辿ってきた後輩たち。
彼らに葬られると言うのならば本望だろう。

だが……

俺にもまた、意地がある。故に……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
( ゚д゚ )「ふふふ…礼を、言うぞ…お前たち。特にギコ。よ……」

(,,メ゚Д゚)「気持ちわりぃンだよ。今更、命乞いか?」

( ゚д゚ )「ククク。違うな。これで、心置きなく、」

434:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:30:47 発信元:59.135.38.142 [sage]




「俺の体と命を捧げることができる」




435:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:32:02 発信元:59.135.38.146 [sage]
ξ;゚⊿゚)ξ「ミルナ貴方…!?」

ミルナの宣言。つまり今までの誘拐から始まった戦い自体が
無意味だと言っているのだ。
ミルナ自身を生贄として召喚。この惑星「ニュー速」において
最強を自他共に認めていた最強の騎士。それを生贄にしての召喚だ。
何が出てくるかなど予想さえつかない。

(;'A`)「こ、こいつは…」

(;^ω^)「それだけは、召喚だけはさせないお!!」

ざわめく後輩たちを目に不敵な笑みを浮かべるミルナ。
その訳に最初に気づいたのはクーだ。

川;゚ -゚)「…すでに召喚の詠唱が済んでいる!?
     貴様!!いつの間にこんな芸当を!?」

( ゚д゚ )「お前たちとの戦いの最中に…な?」

あれだけの激しい戦いの中にあってもなお余裕を見出すミルナ。
間違いない。この先にも後にも、彼を超えるものは現れないだろう。

436:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:33:30 発信元:59.135.38.141 [sage]
それだけの力を持ちながら、いや、それだけの力を得てしまったが故に、
彼は必勝の肩書きを与えられた。常人には耐えがたいその肩書故に、
狂気に身をゆだねた。故に、彼女は存在を奪われなければならなかった。

しぃ。

(,, Д )「させるかよ。…テメェにこの世界を壊させる訳には
     しぃの帰ってくる場所を壊させる訳には……」

(,#゚Д゚)「いかねェンだよ!!」

ギコが騎士になった訳。それは幼き日の彼女との約束を果たすため。
彼女が無限虚無へと消えた今、叶う事は永遠にない。
それでも、この男だけは、ギコだけは、彼女の最後の言葉を信じていた。

「絶対、約束は、守るから…だから待っててね?」

「ただし、私がおばあちゃんになってっても、私が赤ちゃんになっていても
 小鳥になっていても、お魚になっていても、機械になっていても、」

「わかってる!!お前がたとえ今と違うお前でも!!俺は気づいてみせる!!
 何があろうとも、お前の帰りを待ってってやる!!だから、だから!!」

「必ず!帰って来い!!」

438:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:37:15 発信元:59.135.38.150
男は愛する女のために、たった一つのか細い約束のために
リノリウム製のをける。硬質な床の上を駆ける足音に混じりながら
友の声が聞こえる。ギコはそれに答えを返す。その単語は即ち…

(,,゚Д゚)「ついてくるな!!俺は死なない!!」

全力中の全力。とうの昔に限界を迎えていた筋肉が、神経が、細胞が、
悲鳴を上げる中。ミルナへと疾走するギコ。
その眼にはもはや人間としての理性などはなかった。
ただ、意地でも約束を守るというわがまま。それだけだ。

( ゚д゚ )「こい!!大事の前の小事だが、貴様とは一度決着をつけねばならないと
     思っていたのだ!!全力をぶつけてこい!!」

(,,゚Д゚)「黙れ!!そして死ねぇぇぇええええ!!」

ミルナから放たれる殺気の塊をアクセルブレイドで斬り裂きながら、
ギコはまっすぐにミルナに肉薄してゆく。

(,,゚Д゚)「オラァァァアアアアアア!!」

衝突。だがギコの疾走は止まらない。
アクセルブレイドの推力を生かしてそのまま引きずるようにして走り続ける。

441:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:41:39 発信元:59.135.38.146
ξ゚⊿゚)ξ「ギコ!!」

('A`)「あの野郎。本気だぜ…。どうあっても仕留めるつもりだ」

ドクオの呟き。それはこの場にいた全ての人物が感じたことだ。
ギコが走り続けるその先には巨大な展望スペース。
この地上50階を超すタワーから落ちれば例え、ミルナと言えども
助からない。それを見越しての突撃。
しかし

ξ゚⊿゚)ξ「でも、ミルナが落下中に召喚術を発動させたら、
      何の意味もないのよ!?」

(#'A`)「だからだよ!!あの野郎、自分ごと一緒に堕ちて、
    確実に息の根を止めるつもりなんだ!!」

そう、ギコの狙いは唯一つ。このまま一緒に転落して地面衝突までミルナに
召喚術を使わせないこと…ミルナさえしとめられれば良い。

そのために、一番確率が高い選択をしたのだ。

ξ;⊿;)ξ「…そんな……だめよ!!」

ツンの叫び。しかしそれはもうギコには届かない。

443:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:44:01 発信元:59.135.38.141
(,,゚Д゚)「破ッ!!」

ξ;⊿;)ξ「ギコ!!」

そして空中に踊りだすギコとミルナ。
ついに誰も邪魔しようがない場所での最終決戦が始まる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

(,,゚Д゚)「ここなら誰の邪魔もはいらねぇ…テメェの命!!
     この俺が、今、ここでもらう!!」

舞い落ちるガラス片の中ギコがアクセルブレイドの推力で空中を駆け抜ける。
分厚い日本刀のような形状の刀身。その背からジェット推進力を乗せて
唐竹割に斬りつけるギコ。縦に回転する車輪の様な斬撃だが、
それもミルナの前には児戯に等しい。

( ゚д゚ )「さかしいな!!」

ギコのものより数段旧式のカートリッジ型のアクセルブレイドで迎撃するミルナ
刃と刃が衝突し、同時に七つの炸裂音が響く。
ミルナの持つアクセルブレイドが文字通り火を噴いたのだ。
完全に見透かした反撃!!
ギコはその攻撃に踏ん張れずに弾き飛ばされる。

444:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:46:08 発信元:59.135.38.144
(,,゚Д゚)「ぐッ!」

( ゚д゚ )「旧式だから空中戦の経験がないと思ったか!?」

アクセルブレイドでの戦い。それは、空中戦と言っても過言ではないのだ。
騎士学校では旧式のアクセルブレイドでの空中戦は皆無だとうたっているが
実際には、裂薬式の頃から度々、空中戦は行われていた。
むしろ、今のセーブされたアクセルブレイドでは戦いにくいとすらミルナには思えた。

( ゚д゚ )「教えてやる。アクセルブレイドの使い方をな!!」

一瞬でカートリッジを交換しミルナはトリガーを引ききる。
盛大な爆発音と共にミルナが空中を走り抜ける。
その様は、離れていれば落下する二人の男が互いにもみ合って居る様にも思えるだろう
だが、実際には完全に自身の制御がきかない空中での格闘戦だ。
弾かれては互いにぶつかり合う。
それは恋愛にも似た命を捨てたコミュニケーション。

(,,゚Д゚)「貴様のせいで!!しぃは!!」

ガラス張りのビルの壁面を足場にギコが駆け上がる。その手に持つ剣は
深く突き刺さり、その切れ目から膨大な推進力が吹き出る。

( ゚д゚ )「そうだ!!だからどうした!!憎いか!!殺したいか!!」

446:落下戦闘のようです :2010/02/07(日) 23:48:59 発信元:59.135.38.149
それに対し、ミルナは裂薬の一吹かしで空中から斬りかかる。

( ゚д゚ )「やれるものなら殺して見せろ!!
     ランクF、ギコ・ハニャーン!!貴様に俺を殺せるか!!」

再び衝突、下段からの斬り上げと、真下への切り落としが互いにつばぜり合う。
火花を散らしながら二人の男が落下してゆく。

(,,゚Д゚)「最弱で……何が悪い!!」

一瞬の間の出来事。ギコは推力を完全に遮断する。
その結果、完全にミルナに押される形になるが瞬時に方向をかえて
再び推力をフルスロットルに持ち込む。その結果、今度はギコが真上を
取る形になる。空中でのマウントポジション。
完全ではないがギコにとって最も有利なポジションだ。
そこからの完全に力任せの連続打撃。そう、もはやギコの剣捌きには
斬るという概念がない。全力でミルナに刀身を叩きつけ続けるギコ。

(,,゚Д゚)「うぉぉぉおおおおおおおお!!」( ゚д゚ )

そのただ力任せなギコの攻撃にミルナもまた同じように応じる。

453:落下戦闘のようです :2010/02/08(月) 00:01:11 発信元:59.135.38.148 [さるのやろう……]
激しい打ち合いの最中にも、二人の男の問答は続く。

(,,゚Д゚)「おれは!!弱い!!
     ツンの様に人を癒せない!ドクオの様に舌も頭も回らない!
     ブーンの様に!召喚も使えない!クー様に地位も権力もない!!」

「けど!アンタみたいに道を踏み外しはしない!!」

一瞬のすきを突き、再びミルナが上をとる。今度はギコの様に乱暴なだけの打撃ではない。
インパクトの瞬間に火薬を爆発させた重い、重い斬撃だ。

( ゚д゚ )「俺とて!好きでこうなった訳ではない!!」

三度の斬撃と爆発音の後、ギコの腹に鋭い蹴りが入る。まだ一発残っている弾倉をミルナは
ほおり投げ、新しいものに取り換えてギコに肉薄する。

( ゚д゚ )「貴様に分るか!?常に勝利者でなければならない者の気持ちが!!
     勝つのが当たり前になると言う事はな!!
     負ければ!!己の存在理由を否定されると言う事だ!!」

ミルナの苦しみ。それは至極当然でありながら、一度始まれば抜けられぬ
無限地獄のようなもの。しかし、そんなものはとギコは思う。

455:落下戦闘のようです :2010/02/08(月) 00:02:39 発信元:59.135.38.145 [これは現行じゃないっす]
(,,゚Д゚)「だとしても!それがアンタの行動を肯定することにはならない!
     同情はする!!」

再びつばぜり合い。ギコはミルナの顔が、瞳が、その奥の心までがが見えるような
距離で必勝と呼ばれた男に己の意地をぶつける。

(,,゚Д゚)「あんたのやった事は!!ただの子供のわがままだ!!」

全推力を総動員してミルナを弾き飛ばす。そのまま互いに向き合い
今度は、力押しでの打ち合いに持ち込む。

(,,゚Д゚)「アンタほどの男なら!幾らでも!!変えられたはずだ!!」

一合、二合、三合、ギコは推力に身を任せて舞うような剣劇を見せる。
ダンス・ダマスクス・ダントリオン。(D.D.D.)今まで数々の戦いで
勝利をもたらした師匠直伝の必殺剣。これで倒せなければ、
体ごと、命ごと、ミルナを地獄に送らなければならない。

(;゚д゚ )「黙れ!!貴様は何も知らない!!
      法王庁がどれだけ腐っているかも!!騎士団の内情も!!」

すべてを見たミルナの判断。それが法王庁の打倒だった。
だとしても、ならばなおさら、関係のない人たちを巻き込むべきではなかったのだ。 続きを読む
  1. 2010/02/09(火) 12:20:32|
  2. 総合作品まとめ
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(#゚;;-゚)ニセモノ家族のようです(・∀・ ) 3/3

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:08:24.23 ID:wVxMD87d0

*  *  *  *  *


【授業参観日当日、朝】


( ・∀・)「おい! なあ、ネクタイの色どうよ! これ!」
  _
( ゚∀゚)「いいんじゃね?」

从 ゚∀从「じゃね? はいダーリンあーん」
  _
( ゚3゚)「ん~」

从 ゚∀从「やっだーwwwもう! ん~~」

(#・∀・)「お前らUZEEEEEEEEEEEEEEEEE!
     外でやれこのバカップル!」
  _
(#)゚∀゚)「おいおい嫉妬かy……メメタァ!」

从;゚∀从「ダーリーン!?」

(#・∀・)つ「ていうかお前らなんで当たり前のように僕の家にいるかな!
      で、どうよネクタイ! これ、変じゃない!?」

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:09:57.85 ID:wVxMD87d0
  _
( ゚∀゚)「いんじゃね、お前顔いいからシャアの服とか着ていかない限り大丈夫だよ」

(;・∀・)「あれかっこいいじゃん!」
  _
( ゚∀゚)「どうでもいいけど、時間大丈夫なのか?」

(;・∀・)「うおお! 馬鹿どもにに構ってる暇なかった! さっさと帰れよお前ら! じゃあな!」
  _
(;゚∀゚)「馬鹿どもっておま……いってら~」

从 ゚∀从「いってらっしゃ~い」



ジョルジュと、最近出来たらしいジョルジュの彼女(多分すぐ振られる)に見送られて
僕は家を出た
今日は記念すべき娘の参観日、そりゃあ、張り切るに決まってるじゃないか
車のミラーでもう一度変なところがないかチェックして、発進する

( ・∀・)「間に合えよ~~」

この間、でぃに言われたことは僕には衝撃的だった
ずっと家族だと思っていたから

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:12:16.20 ID:wVxMD87d0

当時7歳の少女が突然家族になれなんて言われて、素直に受け入れられるわけもない
けれど、僕はそのことを疑いもしなかった
結果、彼女は、心にずっと大きな蟠りをもっていたというのに

( ・∀・)「…………」

腕時計を見ると、授業開始まであと10分
でぃの学校はここから徒歩で15分だから、ギリギリ間に合うだろう

( ・∀・)「…………家族、か」

なあ、クー、つー、君たちは僕を怒るだろうか
本来の家族である君たちが逝ってしまったその日に、幼い少女を家族に迎えてしまった

僕のことを怒るだろうか

怒るかもしれない、でも、それでもいつかは
仕方ないなあ、君は。と呆れながら、笑って許してくれる日がくることを信じてるよ
だって君たちもまた、僕の大切な家族だからね

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:13:32.27 ID:wVxMD87d0






教室につくと、圧倒的に母親の方が多かったが、やはり父親や、中には兄弟なんかもいた
僕は自分が浮かないか少し心配だったけど、この分だとあっさり潜り込めそうだ
授業はすでに始まっていて、前の方の席の子が作文を読んでいた
テーマは『私の家族』だそうだ

( ・∀・)(よかった、でぃの番はまだ来てないみたいだ……あ、いたいた、でぃー
     お父さんはここだぞー)

ネーネー、アノヒトカッコイイー

   ホントダー  ダレノオトウサン?

(#゚;;-゚)

(#゚;;-゚)(お父さん、来てくれたんだ)

( ・∀・)ノシ

(#゚;;-゚)ノシ

 ディチャンノオトウサン?

    エー、カッコイー  イイナー ウラヤマシー

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:16:07.70 ID:wVxMD87d0

(#゚;;-゚)

(*゚;;-゚)=3 エヘン

ヒソヒソ
l从・∀・ノ!リ人「でぃちゃんのお父さんやっぱかっこいいのじゃー」

ヒソヒソ
川д川「ね、羨ましい」

(*゚;;-゚)テレ

l从;-∀-ノ!リ人「それに比べてうちは……」

  パシャパシャ
(*´_ゝ`)「いっもっじゃーーー!お兄ちゃんは見てるぞー!」

(´<_` )「落ち着け兄者、教室内でフラッシュをたくと迷惑だから、ビデオカメラ

にしとけ、妹者!ピースだ!」

∬´_ゝ`)「まあ、うちの子が一番可愛いわよね~」

 @@@
、@#_、_@
 (  ノ`) 「あんたらうるさいね! 静かにしな!!」

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:17:37.89 ID:wVxMD87d0

l从∩∀∩ノ!リ人「も~~、恥ずかしすぎるのじゃ~~……」

(#゚;;-゚)「元気で羨ましいけど……」

川д川「そうだよぉ、うちなんて……」

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )(ずっと見てるぞ!貞子……!!)


川∩д∩川「微動だにせず、ずっと見てるよ……もぅ……怖い」

(#゚;;-゚)「熱心でいいと思うけど……」


( ´∀`)「えー、それでは、つつ、次は、も、毛利さん(落ち着け、落ち着くモナー!
      新人教師でも学級崩壊に立ち向かったんだから!)お、お願いしますモナ!」

( ・∀・)(きた!)

(#゚;;-゚)「はい」

l从・∀・ノ!リ人 ガンバレー

川д川 ガンバレー

167:猿でした :2010/02/08(月) 18:50:56.69 ID:wVxMD87d0

(#゚;;-゚)

(#ー;;-ー) スゥ

(#゚;;-゚)「6年3組 毛利でぃ 題、私の大好きなお父さん」


(#゚;;-゚)「『私には、血の繋がったお父さんとお母さんはいません
     お母さんは私が子供の時に、死んでしまいました
     それからはお父さんが新しい女の人をつくってその人たちのところで暮らしていました』」

(;´∀`)「ちょっ!?」

 ザワザワ…………

   ザワ…… ドウナッテルノ…… アラマア……

( ・∀・)「………………」


(#゚;;-゚)「『だけど、私が7歳のとき、その人たちも事故で死んでしまいました
     私は別に悲しくなかったけど、これからどうしようかなあと思いました』」

(;´∀`)(あわわわわ……)

171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:53:27.42 ID:wVxMD87d0

(#゚;;-゚)「『そんなとき、私の今のお父さんが、手をさしのべてくれました
     血の繋がりもない私に、一緒に暮らそうっていってくれました
     すごく、嬉しかったです』」

( ・∀・)「………………」

(#゚;;-゚)「『最初は、変な人だなぁって思いました。
     なんの関係もない私にどうして優しくしてくれるんだろうって思いました
     だけど、だんだんお父さんはすごい寂しがりやさんなんだって思うようになりました』」

(;´∀`)「…………」

(#゚;;-゚)「『夜に、お父さんが前のお父さんの家族の写真を、抱きしめて泣いていたことを知ってます
     私はそれを見て、私はお父さんの前の家族の代わりなんだなあって思いました
     そう思うと、少し悲しかったです』」

( ・∀・)「でぃ……」

(#゚;;-゚)「『でも、この間、お父さんが言ってくれました。でぃは僕の大切な家族だよって
     私はすごく嬉しかったです
     本当に嬉しくて、泣いてしまいました

     血の繋がりはないけれど、私たちはニセモノなんかじゃなくて、ホンモノの
     家族なんだって、今ではちゃんとそう思います』」

174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:55:33.91 ID:wVxMD87d0

( ´∀`)

( う∀・)

(#゚;;-゚)「『私のお父さんは料理下手で、泣き虫です
      でも休みの日には必ずどこかへ遊びに連れてってくれて、一緒にいてくれます
      私はそんなお父さんが大好きです

      世界で一番、大好きです。  6年3組 毛利でぃ』」

 パチ………… パチ……

   パチ…………

( ;∀;) パチパチパチパチパチパチパチ!
  ノヾ

( 。´∀`)。 パチパチパチパチパチパチパチパチ!
  ノヾ

 パチパチパチパチパチパチ!
 パチパチパチパチパチパチ!

 ヨカッタヨー    ホントウニスキナノネェ

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 18:58:50.14 ID:wVxMD87d0

(*゚;;-゚)「…………」

l从・∀・ノ!リ人「でぃちゃん!よかったのじゃ!」

(#゚;;-゚)「うん、ありがと」

川д川「でぃちゃんのお父さん泣いてるよ?」

(#゚;;-゚)「……泣き虫だから」

(#゚;;ー゚)(今も、昔も、ね……)

   『これからよろしくね、でぃちゃん!』

   『……どうして泣いてるの?』

   『嬉しいからだよ!』

   『変なの』

   『ふふっ』

(#ー;;-ー)

(#゚;;ー゚)

( う∀`)「ええーと……それじゃあ次……津出さん……」

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 19:00:23.90 ID:wVxMD87d0


*  *  *  *  *


【放課後】


 ザワ……ザワ……

   オカアサンミテター?  オツカレサマ

カッコヨカッタゾー  サスガオレノムスコ

( ・∀・)「お疲れ様、でぃ」

(#゚;;-゚)「待っててくれたの?」

( ・∀・)「うん、一緒に帰ろうと思って」

(#゚;;-゚)「……うん。帰る」

( ・∀・)つ「いこう」

(#゚;;-゚)つ「うん」



(#゚;;-゚)つ⊂(・∀・ )

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 19:04:37.69 ID:wVxMD87d0

( ・∀・)「作文、よかったよ」

(#゚;;-゚)「うん、意外性のある出だしで観客をひきつけようと思って」

( ・∀・)「えぇ……そ、そんな綿密なプランを……?」

(#゚;;-゚)「嘘よ、お父さん」

( ・∀・)

(#゚;;-゚)「他の人なんてどうでもいいの、お父さんに聞いてもらいたかったの」

( ・∀・)「でぃ……」

(#^;;ー^)「大好きよ、私のお父さん」

( ・∀・)「…………ははっ、敵わないな、でぃには」

照れたように笑うお父さん
そんなお父さんに笑いかけると
私は昔のように、ぎゅっとその手を抱きしめて、帰路へと着いた

カラスが鳴いてる
二人でお歌うたって帰りましょう

大好き、私の大切な家族(おとうさん)

188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 19:05:58.23 ID:wVxMD87d0





(#゚;;-゚)ホンモノ家族のようです(・∀・ )





                           終わり 続きを読む
  1. 2010/02/08(月) 19:55:15|
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(#゚;;-゚)ニセモノ家族のようです(・∀・ ) 2/3

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 23:24:30.71 ID:2rSBsl4R0
【ファミレス】


(#゚;;-゚)「牛肉をミンチにして焼いた物美味しいよお父さん」

( ・∀・)「そうか、よかったね、僕も鳥の羽根を剥いで揚げた物が美味しいよ」
  _
(;゚∀゚)「なんでそんなグロい言い方すんの!? ハンバーグとフライドチキンていやいいじゃん!」

( ・∀・)「僕はねジョルジュ、食べ物の尊さはちゃんと知ってる子になって欲しいんだ」
  _
(;゚∀゚)「TPOを考えろよ!」

( ・∀・)「TPOって何の略?」
  _
( ゚∀゚)「えっ? えーっと……タイム、プレイス、お……おでん?」

( ・∀・)「ところでジョルジュ、その魚の内臓を取り出して三枚に切ってあげたもの美味しい?」
  _
(;゚∀゚)「だからグロい言い方やめろよー!」

( ・∀・)「お前にTPOを語る資格はない」

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 23:30:21.12 ID:2rSBsl4R0

(#゚;;-゚)「ぶぶ漬けさん、塩いります?」
  _
( ゚∀゚)「だから俺の名前はぶぶ漬けじゃないの!ていうか塩ぶつけようとしないで!
     家族団らんの中に入ってすみませんでした!」

( ・∀・)「本当だよ、空気読め」

(#゚;;-゚)「よめ」
  _
( ゚∀゚)「た、逞しいなあおい……」

( ・∀・)「そりゃあ、仲良しだからね、でぃ」

(#゚;;ー゚)「ね、お父さん」



そういって、でぃは笑った
出会ったとき比べて、本当に良く笑うようになった
この子がいたから僕は救われて、今こうして笑っていられる
ずっと、大切にしたい、僕の家族。大事な家族。

111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:11:00.72 ID:wVxMD87d0

*  *  *  *


( ・∀・)「じゃあ、食べ終わったことだし帰ろうか」

(#゚;;-゚)「うん、お父さん」
  _
( ゚∀゚)「じゃ、俺も帰るわ」

( ・∀・)「おう帰れ帰れ」
  _
( ゚∀゚)「冷てぇなおい」

(#゚;;-゚)「帰れー」
  _
( ゚∀゚)「でぃ、でぃちゃんまで……わかったよ、帰りますよ鬼畜親子!
     今度来るときは彼女同伴で来てやるよ!」

( ・∀・)「授業参観どんな服がいい?」

(#゚;;-゚)「普通でいいよ、この間買ってたシャアのコスプレとかじゃなければ」

(;・∀・)「えっ、あれかっこいいじゃん……」

(#゚;;-゚)「だめ」
  _
( ;∀;)「せめて無視しないで! 罵ってもいいから無視しないで俺の存在!」

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:12:27.21 ID:wVxMD87d0

( ・∀・)「お前まだいたのか」
  _
( ;∀;)「いますよ!こうなりゃずっといますよ!」

( ・∀・)「うわあ、うざあ」

(#゚;;-゚)「…………お父さん」

( ・∀・)「ん? なんだい、どうしたのでぃ」

(#゚;;-゚)「あのね、本当に、授業参観来てくれる?」

( ・∀・)「もちろん、去年はいけなかったからね」

(#゚;;-゚)「…………うん」

(#゚;;-゚)(来てくれるんだ……お父さん)

( ・∀・)「それとも、行ったらだめ? お父さん若者の空気読めない30代だから?」

(#゚;;-゚)「お父さんは確かに空気読めない泣き虫だけど、大丈夫だよ」

(;・∀・)「む……娘が思った以上に痛烈なフォローしてきた……」

113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:14:01.92 ID:wVxMD87d0

ちょっと困ったような顔をして、お父さんは笑った
お父さん、私のお父さん

5年前のあの日、初めて私に手を差し伸べてくれた大人の人
大人といっても、子供みたいに泣いていたけど、それでも、大きな手で抱きしめてくれた
私の手をぎゅっと握って、あの真っ黒な世界から救い出してくれた

お父さん

私の大切なお父さん

  _
( ゚∀゚)「なー、無視すんなってー」

( ・∀・)「いこう、でぃ」

(#゚;;-゚)「うんお父さん」

今もお父さんは昔と変わらず、私に手を差し出してくれるけど
私はそれが不安なの

この手がいつか、私の前から消えてしまうんじゃないかって
それが不安でたまらないの

ねえ、お父さん
お父さんは本当はわたしのこと、…………

それを聞くのが怖くて、いつも私は心にそれを押しとどめる
ニセモノの、家族のふりをする

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:15:34.50 ID:wVxMD87d0
【学校にて】

休み時間


l从・∀・ノ!リ人「おっはよー、なのじゃ! でぃちゃん!」

(#゚;;-゚)「妹者ちゃん、おはよう……」

川д川「おはよう、でぃちゃん」

(#゚;;-゚)「うん、貞子ちゃんもおはよう」

l从#・∀・ノ!リ人「もー! 聞いて欲しいのじゃ二人とも!」

川;д川「ど、どうしたの妹者ちゃん?」

l从#・∀・ノ!リ人「授業参観! 来なくていいって言ったのに、うち家族総出でくるって言い出したのじゃ!
       おっきい兄者と父者なんて新しいデジカメ買うなんて言って!
       もー、チョー恥ずかしいからやめてって言ったのに!」

川;д川「い、妹者ちゃん、授業参観の話は……」

∑l从・∀・ノ!リ人 ハッ

l从;・∀・ノ!リ人「ご、ごめんなのじゃでぃちゃん……妹者、無神経だったのじゃ……」

(#゚;;-゚)

(#゚;;-゚)「いいの」

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:16:51.08 ID:wVxMD87d0

(#゚;;-゚)「それに、私もお父さんが来てくれることになったから」

l从・∀・ノ!リ人「!」

川д川「!」

l从*・∀・ノ!リ人「ほ、本当なのじゃー!?」

川*д川「でぃちゃんのお父さんって私はじめて見るかも! ね、ね、どんな人!?」

l从・∀・ノ!リ人「かっこいいのじゃ!?」

(#゚;;-゚)

(*゚;;-゚)「うん、かっこいいよ」

川*д川「見たーい!」

l从*・∀・ノ!リ人「うちの兄者も父者もビミョメンだから羨ましいのじゃー!」

川д川「うちだって、パパちょっと怖いから……いいなあ」

(#゚;;-゚)「………………えへ……」

116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:18:14.65 ID:wVxMD87d0

ξ゚⊿゚)ξ「ぶっwwwwwガキくさい話してるwwwww」

ζ(゚ー゚*ζ「今時授業参観で盛り上がるか?フツーwwww」

从'ー'从「やめたげなよ~、せっかくでぃちゃんが久しぶりに家族の話できるんだからwww可哀相じゃんww」

(#゚;;-゚)「…………」

l从#・∀・ノ!リ人「うわ、また出たのじゃ、お前らいい加減うっざいのじゃ!あっちいけー」

ξ゚⊿゚)ξ「は? 何切れてンの? マジ意味わかんないし」

ζ(゚ー゚*ζ「きもwwwww」

川;д川「はわわ……や、やめようよぉ……」

从'ー'从「ていうかあ、あんま調子乗らないでくれない? うざいのはそっちだから、マジで」

(#゚;;-゚)「…………」

l从#・∀・ノ!リ人「お前ら何様なのじゃ!? 人の家庭環境に無神経に踏み込んで、最低なのじゃ!」

ξ゚⊿゚)ξ「うぜーんだよ! お前こそなのじゃなのじゃ~って! アニメキャラかよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「マジきもいしwwwwww」

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:19:29.53 ID:wVxMD87d0

从'ー'从「ていうか、今こいつと話してるんだから話に入ってこないでくんない?」

ドンッ ガシャーン

l从×∀×ノ!リ人「痛っ!!」

(#゚;;-゚)「!」

ξ゚⊿゚)ξ「痛っ だってwwwww」

ζ(゚ー゚*ζ「ざまぁー」

川;д川「あわわ……い、妹者ちゃん、大丈夫?」

l从う∀・ノ!リ人「う、うん……グスッ……」
 _,
(#゚;;-゚)「………………」

ξ゚⊿゚)ξ「何よ、その顔」
 _,
(#゚;;-゚)「やめて」

ζ(゚ー゚*ζ「はぁ?」

(#゚;;-゚)「妹者ちゃんに、酷いことしないで」

ξ゚⊿゚)ξ

ζ(゚ー゚*ζ

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:20:52.04 ID:wVxMD87d0

从'ー'从

(#゚;;-゚)「……何」

ξ゚⊿゚)ξ「何wwwwってwwwww」

ζ(゚ー゚*ζ「こいつわかってないよwwww」

从'ー'从「あんたさ、勘違いしてない~? あんたと関わってるから不幸になってんでしょ、流石」

(#゚;;-゚)「!」

ξ゚⊿゚)ξ「そうそう、あんたと関わらなければ、流石だって別にこうして突き飛ばされることもなかったんじゃね?」

l从;・∀・ノ!リ人「おっ、お前ら何言ってるのじゃ!」

川;д川「そんなことないよ! でぃちゃん!」

ξ゚⊿゚)ξ「お前自分が皆になんて呼ばれてるか知ってんの?」

ζ(゚ー゚*ζ「疫病神、だよ」

(#゚;;-゚)「…………!」

从'ー'从「あんたと関わると不幸になるから~」

(# ;;- )

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:22:25.50 ID:wVxMD87d0

ξ゚⊿゚)ξ「あんたのせいで、前の両親死んだんでしょ」

ζ(゚ー゚*ζ「そういえば前あんたと話してた2組の子、転んで怪我してた」

ξ゚⊿゚)ξ「お前のせいで飛行機落ちたんじゃね?」

从'ー'从「そんなんじゃ、どうせ今の父親も不幸にするよね~」

ζ(゚ー゚*ζ「また捨てられたりしてw」

(# ;;- )「…………!!」

l从#・∀・ノ!リ人「やめるのじゃ!!」

川#д川「そうだよ! いい加減にしなよ!! 最低!」

(# ;;- )「…………っ……」

ダッ

l从・∀・;ノ!リ人「でぃちゃん!」

川д;川「待って、でぃちゃん!」

122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:24:00.53 ID:wVxMD87d0

( ´∀`)「おーい、皆、予鈴なったモナ、席つけ……」

ドン

(;´д`)「モナッ!?」

(#∩;;- )

(;´∀`)「な、なんだ毛利……もう授業始まるから席に……ってあれ!?どこ行くモナ!?」

タタタタタタ……

(;´∀`)

(;´∀`)「皆、何があったモナ!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「…………フ、フン」

ζ(゚ー゚;ζ「あんなにショック受けることないじゃんねー」

从;'ー'从「ちょっと大げさじゃね~?」

l从#・∀・ノ!リ人「何が大げさなのじゃ! お前らほんと最悪なのじゃ!!」

川#д川「そうだよ! 謝りなよ!」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:25:39.34 ID:wVxMD87d0

ξ#゚⊿゚)ξ「やだ!」

ζ(゚ー゚#ζ「てゆーかでしゃばんなよ!お前らが!」

从#'ー'从「うぜーんだよ!」

l从#・∀・ノ!リ人「友達なんだから、怒るのは当たり前なのじゃ! 謝れ! この! この!」

从>ー<从「痛ぁ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ!やめてよ!」

川#皿川「謝ってー!!」

ζ(゚ー゚#ζ「いい加減にしろっつーの!!」

(;´∀`)「あああ……こ、これが噂の学級崩壊!? み、皆! 落ち着くモナー!!」

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/08(月) 17:27:52.20 ID:wVxMD87d0
*  *  *  *  *


学校を抜け出してたどり着いたのは、近所の公園の遊具の中だった
私はそこで膝を抱えて泣いた

違う、こんなの私じゃない
前の私は、もっと、もっと強かったはずなのに

今はこんなにも弱くて、馬鹿みたいに泣いてる

(#う;;-∩)。「グスッ……うっ……」

津出さんに言われた言葉は、今までにも散々言われ慣れた言葉だった
前の父親にも死んでしまった本当のお母さんにも、新しい継母にも、祖母にも、祖父にも、よくそう呼ばれた
私のことを全然知らない人でさえそう呼んだのだ

疫病神、お前がいて本当に最悪の人生だわ
お前なんて生まれなければよかったのに

(#う;;-⊂)。「ううぅぅぅぅうう~~~……」

父親も母親も、汚い物を見る目で私を見た
消えろ、いなくなれって、ぶった、火で炙ったり、蹴ったりしてきた
そのうち、何も感じなくなって、本当に消えてしまいたくなって、そんな時

父親と継母は事故で死んだ 続きを読む
  1. 2010/02/08(月) 19:50:00|
  2. 短編まとめ
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(#゚;;-゚)ニセモノ家族のようです(・∀・ ) 1/3

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:17:25.25 ID:2rSBsl4R0


「お父さん」


(#゚;;-゚)「お父さん、起きて」

(#゚;;-゚)「朝だよ」

( -∀-)「…………」

( う∀・)「……お早う、でぃ」

(#゚;;-゚)「お早う、お父さん、朝ご飯食べる?」

( ・∀・)「食べるー……」

(#゚;;-゚)「顔洗ってからね」

( ・∀・)「うん」

(#゚;;-゚)「お箸自分の分持ってきてね」

( ・∀・)「わかった」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:20:29.12 ID:2rSBsl4R0








(#゚;;-゚)ニセモノ家族のようです(・∀・ )






3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:22:41.71 ID:2rSBsl4R0

【朝の風景】


( ・∀・)「でぃ、今日のご飯はなんだい?」

(#゚;;-゚)「目玉焼きと玉子焼きと温泉卵だよ」

( ・∀・)「どれか一つに絞るっていう選択肢はなかったの?」

(#゚;;-゚)「冗談よお父さん、はい、納豆」

( ・∀・)「えっ、卵は?」

ピンポンピンポーン

(#゚;;-゚)「誰か来たわ」

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:25:41.27 ID:2rSBsl4R0

( ・∀・)「反抗期かい?でぃ」

(#゚;;-゚)「出てくるね」

( ・∀・)

ガチャ
  _
( ゚∀゚)「オス!元気にしてるかモララー!? 飯を食わせろ!」

( ・∀・)「でぃ、塩を持ってきてくれ」

(#゚;;-゚)「わかったわ」
  _
(;゚∀゚)「なんでだよおい!大親友のお出ましだぜ!」

( ・∀・)「うちには大親友を食わせる余裕はない」

(#゚;;-゚)つ.゚。←塩

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:29:13.41 ID:2rSBsl4R0

( ・∀・)「大体飯を食わせろと言ったって、今のうちには納豆しかないよ」

(#゚;;-゚)つ.゚。
  _
(;゚∀゚)「久々に会ったのにしょっぱい! なんか色々しょっぱい!」

( ・∀・)「わかったら有り金を置いて帰れよ。お前がいるとでぃの教育上よくないんだ」
  _
(;゚∀゚)「明らかにお前の発言の方が教育上良くないだろ! でぃちゃんどう思うよ!?」

(∩゚;;-゚)
  _
(;゚∀゚)「み、耳塞いでる……! ズルイ!」

( ・∀・)「お前何しに来たの?」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:32:58.71 ID:2rSBsl4R0
  _
(;゚∀゚)「久々に友人の様子見に来たらこの仕打ち……、お前ちょっと見ない間に性格変わったよな」

( ・∀・)「人はね、変わる生き物なんだよジョルジュ……」
  _
( ゚∀゚)(なんか重い……)

(#゚;;-゚)「あ、ジョルジュさん、ぶぶ漬けどうぞ」
  _
(;゚∀゚)「持ってもいないのに進めてこないでよ!」

( ・∀・)「おっと、でぃ、こんな馬鹿に構っている時間はない、もう学校だろ?」

(#゚;;-゚)「本当だ、ごめんねジョルジュさん、構って上げられない」
  _
(;゚∀゚)「いや、うん……えっ……?」

( ・∀・)「気をつけていって来るんだよでぃ」

(#゚;;-゚)「わかったよお父さん」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:35:58.44 ID:2rSBsl4R0

( ・∀・)「変質者とか、車とか、犬とか、男子とか色々気をつけるんだよ」

(#゚;;-゚)「わかったよお父さん」

( ・∀・)「変なおじさんがwii買って上げようかとかいってもついていっちゃだめだよ
     女優にしてあげるとか言われてもついていかないでね
     何かあったらすぐ逃げるんだよ」

(#゚;;-゚)「わかったよお父さん」

( ・∀・)「それから……」
  _
(;゚∀゚)「なげーよ! 遅刻するだろ!一言ですませろ!」

( ・∀・)「生きて帰ってきてね」

(#゚;;-゚)「わかった、いってきます」

( ・∀・)「いってらっしゃい」
  _
(;゚∀゚)「………………」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:39:49.27 ID:2rSBsl4R0

*  *  *  *

( ・∀・)「……さて、でぃも学校にいったし、今日は家の仕事するかな、ジョルジュ
     お前も手伝っていけよ」
  _
( ゚∀゚)「なんで俺が手伝わなきゃいけないんだよ」

( ・∀・)「ご飯奢ってあげただろ?」
  _
( ゚∀゚)「それとこれとは…………ていうかそもそも奢ってもらってねえだろ!」

( ・∀・)チッ
  _
(;-∀-)「なんだかなあ……お前、本当に変わったわ」

( ・∀・)「僕は元々こんな性格だよ」
  _
( ゚∀゚)「そうかあ? 少なくとも、でぃちゃん引き取る前のお前はもう少し
     ヘタレだったように思えるぜ」

( ・∀・)「お前ほどじゃないけどな」
  _
( ゚∀゚)

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 17:43:52.98 ID:2rSBsl4R0

  _
( ゚∀゚)「ところでお前今日会社は?」

( ・∀・)「休み、たまの休みだから家のたまった家事をしようと思うんだけど
     でぃがほとんどやっちゃってるんだよね」
  _
( ゚∀゚)「へー、出来た娘だな」

(#・∀・)「ああ、でもやらないぞ、絶対に……絶対にだ!」
  _
(;゚∀゚)「怖!!心配しなくても俺ロリコンじゃねーよ!」

( ・∀・)「わからないよ、お前は女ならなんでもよさそうだ」
  _
(;゚∀゚)「お前の中で俺はどれだけ信用がねーんだよ!」

( ・∀・)「イタズラ好きな子供が押しちゃいけないボタンを前にして
     『絶対に押さない!』って言ってるくらいには」
  _
(;゚∀゚)「ほぼゼロじゃねーか!」

( ・∀・)「何を今更」
  _
( ゚∀゚)「おま……」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 21:47:17.38 ID:2rSBsl4R0
  _
( ゚∀゚)「再婚する気はねーの?」

( ・∀・)「僕の妻はクーだけさ。それに、家族ならでぃがいる」
  _
( ゚∀゚)「お前がいいならそれでいーけどよぉ、別に。でももったいねえなあ……」

( ・∀・)「何が」
  _
( ゚∀゚)「今度合コンあるんだよ! お前もいかね? お前がいると女がよく釣……」

( ・∀・)つ.゚。
  _
(;゚д゚)「塩まくなよ!」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 21:50:52.43 ID:2rSBsl4R0

【学校にて】


( ´∀`)「皆さん、来週は授業参観があるモナ、プリントをちゃんとお父さんや
      お母さんに渡して欲しいモナ。特に綺麗なお母さんには絶対に渡すモナ」

(#゚;;-゚)(授業参観……この日、お父さんは仕事だ)

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇでぃちゃん! でぃちゃんとこはお母さんくるの?」

(#゚;;-゚)「…………」

ξ゚ー゚)ξ「あっ、でぃちゃんとこはお母さんいないんだっけ、ごめんねーwww」

(#゚;;-゚)「…………」フイ

ζ(゚ー゚*ζ「シカトかよ」

从'ー'从「やな感じだよね~」

ヒソヒソヒソ

(#゚;;-゚)「………………」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 21:55:03.46 ID:2rSBsl4R0

川д川「でぃ、でぃちゃん……あんまり気にしない方がいいよ……」

(#゚;;-゚)「……貞子ちゃん」

l从#・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ、気にするななのじゃ! あのグループいつも嫌味ばっかで
       むかつくのじゃ!」

(#゚;;-゚)「……うん、ありがとう」

川д川「でもやだなあ、授業参観、なくなっちゃえばいいのにね……」

l从・∀・ノ!リ人「本当なのじゃ、めんどうなのじゃー」

(#゚;;-゚)(このプリント、どうしよう……)



( ´∀`)(担任がいる空気で普通にこんな会話が行われるなんて……
     学級崩壊の前触れモナ?)

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 21:59:54.98 ID:2rSBsl4R0

( ´∀`)「ちなみに、授業参観の国語の授業では、この間書いた『私の家族』
      を一人一人読んでもらうモナからね」

ξ゚⊿゚)ξ「えー、マジたるーい」

ζ(゚ー゚*ζ「代表者に読ませればいいじゃん」

从'ー'从「ね~」

(;´∀`)「そ、そういうわけにはいかないモナ」

(#゚;;-゚)「………………」

( ´∀`)「あ、あと毛利はまだ書きあがってないから、今週中に提出するモナよ」

(#゚;;-゚)「……はい」

ξ゚⊿゚)ξ「ぶwwwww」

ζ(゚ー゚*ζ「家族死んじゃってるんだからかけねーじゃんwwwww」

从'ー'从「先生ひどーい」

(;´∀`)「こら!! そういうことは言うなモナ!」

(#゚;;-゚)「………………」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 22:07:50.53 ID:2rSBsl4R0
【帰宅】


(#゚;;-゚)「ただいまお父さん」

( ・∀・)「ああ、お帰りでぃ、学校はどうだった?」

(#゚;;-゚)「普通」
  _
( ゚∀゚)「よっ、お帰り!」

(#゚;;-゚)「ぶぶ漬けさんまだいたんですか」
  _
(;゚∀゚)「俺の名前はぶぶ漬けじゃないよ!?」

(#゚;;-゚)「今日はお父さんと久々に外食の予定なので早急に帰ってください」

( ・∀・)「そうだよ、早く帰れよお前」
  _
(;゚∀゚)「何それ、冷てぇ……俺も連れてってよ」

( ・∀・)「子供か、やだよ。お前も結婚でもすれば? そうすりゃ少し落ち着くだろ」
  _
( ゚∀゚)「でぃちゃん、お嫁にくる?www」

(#゚;;-゚)「嫌です」

( ・∀・)「殺すぞ」
  _
( ゚∀゚)「冗談が通じないんだけどこの親子……」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 22:10:41.93 ID:2rSBsl4R0

(#゚;;-゚)(親子……)

( ・∀・)「ん? どうしたのでぃ」

(#゚;;-゚)「なんでもないわ」
  _
( ゚∀゚)「さてはテストで悪い点でもとったか?どれ、お兄さんに見せてご覧!」

( ・∀・)「でぃはお前と違って頭いいんだよ、あとお前もうお兄さんって年でもねえだろ」
  _
( ゚∀゚)「お前の言葉、さっきから胸にくるんだけど!」

(#゚;;-゚)「あのね、お父さん、来週の月曜日なんだけど、お仕事だよね?」

( ・∀・)「え?ああ、うん……どうして?」

(#゚;;-゚)「……なんでもないの」

( ・∀・)「…………でぃ」

(#゚;;-゚)「ごめんね、なんでもないよ、ご飯、やっぱり私が作るね」

( ・∀・)「でぃ、聞いて」

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 22:15:54.08 ID:2rSBsl4R0

(#゚;;-゚)「…………」

( ・∀・)「僕がでぃを娘にするって言ったとき、約束したよね? 僕の前で
     隠し事や遠慮をしないことって」

(#゚;;-゚)「…………だって」

( ・∀・)「でぃは隠し事があるとき俯く癖があるんだよ、何かあったのかい?」

(#゚;;-゚)「…………あのね」

( ・∀・)「うん」

(#゚;;-゚)「来週の月曜日、授業参観があるの」

( ・∀・)「!!」

(#゚;;-゚)「でも、お父さん仕事だから……」

(*・∀・)「おいジョルジュ! 聞いたか! 授業参観だって! 授業参観!」
  _
(;゚∀゚)「い、いきなり何そのテンション、俺シリアスな空気だから帰ろうと思ったのに」

( ・∀・)「どうして早く言わなかったんだでぃ!お父さん絶対にいくよ!」

(#゚;;-゚)「…でも………仕事は?」

( ・∀・)「世の中には有給というものがあるんだ! 楽しみだなあ!」

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 22:17:50.55 ID:2rSBsl4R0

  _
( ゚∀゚)「お前そんな授業参観フリークだったっけ」

( ・∀・)「去年は忙しくていけなかったからね、ふふ、楽しみだなあ」

(*゚;;-゚)「………………」

( ・∀・)「じゃあ前祝いに今日はファミレスいこっか!」

(#゚;;-゚)「…………うん!」
  _
( ゚∀゚)「何の祝いだよ」

( ・∀・)「うっさい帰れ!」
  _
( ゚∀゚)「なんだよー」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/07(日) 22:22:12.28 ID:2rSBsl4R0

( ・∀・)「でぃ、何食べたい? お子様ランチ?」

(#゚;;-゚)「お父さん、私そんなお子様じゃないよ」

( ・∀・)「ああそっか、じゃあ何がいい?」

(#゚;;-゚)「ハンバーグ!」
  _
( ゚∀゚)(子供だ……) 続きを読む
  1. 2010/02/08(月) 19:43:00|
  2. 短編まとめ
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( ^ω^)ブーンが夏場のパチンコでツンを焼いちゃったようです

388:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:42:03 発信元:222.5.63.87 [sage]

始めは、10分だけ、僕の真の嫁である綾波レイが戦う姿を眺めるだけ

そう思って軽い気持ちでパチンコ店に入った

まさか1000円で当たるまい、そう思ってたのに

カオル君「おめでとう!君には勝利がよく似合う」





( ^ω^)ブーンが夏場のパチンコでツンを焼いちゃったようです





389:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:43:51 発信元:222.5.63.95 [sage]

('A`)「ここがブーンに誘われた場所か」

( ^ω^)「ふい~おい~すドクオ!ここだお!」

('A`)「おーブーン!用ってなんなんだ?」

( ^ω^)「いやーツン死んだから隠蔽するの手伝って♪」
('A`)「えー、面倒臭えーよ」

('A`)

(;'A`)「な…今…なっつった!?!」

( ^ω^)「いやだからツンが死んだから」

(;'A`)「ちょ…おま…なんでだよ!」

( ^ω^)「声がでかいお」

390:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:45:29 発信元:222.5.63.91 [sage]


( ^ω^)「いやーさ、パチンコのエヴァ打ってたらさ、1000円で当たっちゃってさ」

( ^ω^)「68連チャンして車に戻ったらさ」


( ^ω^)「車に置いてたツンがミイラになってたの」

(;'A`)「ぎゃあああああ」

( ^ω^)「だから声がでかいって」

391:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:46:56 発信元:222.5.63.96 [sage]


( ^ω^)「頼むから適当に砂場にでも埋めてきて、一万やるからさ」

(#'A`)「おまえ…馬鹿野郎!」
(#'A`)「ツンは…おまえの…嫁さんだろうが!」

( ^ω^)「僕の本当の嫁は綾波レイ」

( ^ω^)「ただ一人だけだお」

(#'A`)「おまえ…見損なったぜ!」

392:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:48:33 発信元:222.5.63.93 [sage]


(#'A`)「今だから言うけどな!学生時代俺はツンが好きだったんだよ!」

(#'A`)「でもな!ツンはおまえにべた惚れだった、いくらアプローチしても振り向くことはなかった」

(#'A`)「俺は悩んだ!そして悩んだ結果!おまえとツンの幸せを願おうと…したんだ!」

(#'A`)「俺は、自分の性欲を捨てて!おまえの…おまえ達の幸せを願ったんだ!」


( A)「なのに…そんな俺の想いを無駄にしてパチンコやってて…ツンが死んだだぁ?!」

393:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:50:38 発信元:222.5.63.86 [sage]

(;A;)「こんなことってあるかよ!!!!!!」

( ^ω^)「…ドクオ」

(;A;)「…」

( ^ω^)「パチンコ打ってくる」


ブーンは走り去った

( A )「許せない…ブーン、あいつも、ツンと同じようにしてやる!」


(゜A゜)「俺の…怨念を…受けるがいいふははははははは」



395:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:52:15 発信元:222.5.63.83 [sage]


( ^ω^)「今度はガロ~お!で勝ったお!ガロ~お!」

('A`)「おい…ブーン、パチンコは楽しかったか…」

( ^ω^)「おお!ドクオかお!早くツンを埋めてこいお」
('A`)「埋めてやるさ…」

('A`)「おまえをな」


バトルうううう!!開始い!

397:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:54:06 発信元:222.5.63.84 [sage]

(#'A`)「行くぞ」

(#゜A`)「あーあたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!」

北 斗 百 列 拳 !


(#゜A`)=(()()()゜ω゜ )「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおお」

(#゜A`)「終わったぁ!」

(゜A`)=●)゜ω゜)バコン!

テレッテレ-

398:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 01:56:01 発信元:222.5.63.90 [sage]
('A`)「おまえの命は、後5秒!」

(; ゜ω^)「はひ」

( ^ ω^)「げへ」

( ^ ω。 )「ぎゃひ」

(; ゜ω^)「はひ」
( ^ ω^)「げへ」
( ^ ω。 )「ぎゃひ」
(; ゜ω^)「はひ」
( ^ ω^)「げへ」
( ^ ω。 )「ぎゃひ」
(; ゜ω^)「はひ」
( ^ ω^)「げへ」
( ^ ω。 )「ぎゃひ」
(; ゜ω^)「はひ」
( ^ ω^)「げへ」
( ^ ω。 )「ぎゃひ」
(; ゜ω^)「はひ」
( ^ ω^)「げへ」
( ^ ω。 )「ぎゃひ」

399:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 02:01:34 発信元:222.5.63.98 [sage]






゜( ) ω ^「うわらば!」





これが噂の北斗的爆発だ!

401:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 02:03:33 発信元:222.5.63.84 [sage]






(#'A`)「俺の名前を言ってみろ…ブーン!」





ちなみに原作はもっとかっこいいぞ!

402:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 02:04:49 発信元:222.5.63.88 [sage]


:\
ドクオ
\:: \__  _
 丶://_丶/、 丶_
  / /< ___)lーL)>
  ∥|< ___)人J_)>
\ ∥|< ___)_(_)_>
 \| |<___ノ_(_)_>
  丶丶ニニ/ー"/
   L|_t_L♀_|
    9  ∂
    6  ∂
     (9_∂


404:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 02:08:05 発信元:222.5.63.95 [sage]


数日後

ブーンの車から出てきたツンのミイラ
ちなみにツンとは大人気美少女アニメの等身大フィギュアだ



FIN





感想
見事に滑りました
ギャグは超難い
略して超難→チョムズ→チョ寝る→チョー寝てやる!
  1. 2010/02/07(日) 08:09:54|
  2. 総合作品まとめ
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( ・∀・)は育てられるようです

345:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:29:33 発信元:122.102.231.42

( ・∀・)は育てられるようです



( ^ω^)「どこに向かってるんだお?」

('A`)「さあ」

ξ゚⊿゚)ξ「もう! しっかりしてよね。
      あんたがリーダーなんだから!」


勇者の一行は暗い森の中をのんびりと歩いていた。

パーティの編成は、一般的なもの。
体格のいい戦士に、魔法に剣術と万能型の勇者。
そして、可愛い女魔術師だ。


('A`)「適当でいいじゃん」

347:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:32:27 発信元:122.102.231.42

ξ゚⊿゚)ξ「何であんたみたいな勇者のとこに、
      きちゃったのかしら」

('A`)「ヒント:家が近所」


その場で思いをぶちまけるツンに対し、ドクオはそれを面倒くさげに流すだけ。


('A`)「だいたい、別にオレ達が頑張んなくても、
   別の勇者が頑張ってるからいいんだよ」

348:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:35:19 発信元:122.102.231.42

現在、世界には数多くの勇者がいる。
どこかの国が調べた結果によると、100人に1人は勇者らしい。

('A`)「オレ達はのーんびり旅してればいいの」


(;^ω^)「さすがにそれは……」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン! そんな奴放っておきましょ」


ツンがブーンの手を掴み、先へと進んで行く。


('A`)「そんなに怒ることかよ」


頭をかきながら二人を追いかける。

350:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:38:32 発信元:122.102.231.42

('A`)「ん? 何やってんの?」


すこし先に進んだところで、ツンとブーンが固まっていた。


( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ


( ・∀・)


('A`)「…………え、いつのまに産まれたの?」


ξ#゚⊿゚)ξ「違うわよ!」

351:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:41:34 発信元:122.102.231.42

( ^ω^)「どうするお?」

( ・∀・)

('A`)「近くの町にいって、里親でも探すか」

( ・∀・)そ

( ・∀・)

( ・∀・)

( ;∀;) ブワッ


ξ;゚⊿゚)ξ「な、泣いちゃったわよ!!」

(;'A`)「なななな何で?!」

(;^ω^)「きっと、ブーン達といたいんだお!」

(;'A`)「んな馬鹿な……」


(*・∀・)

354:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:45:42 発信元:122.102.231.42

('A`)「えー。では、なんやかんやで、この子を育てます」

( ^ω^)「ここから出れないお」

赤子は、里子に出されるのも、森を出るのも嫌がり、泣いた。

泣いている子供を、無理矢理つれていくような趣味はないので、
けっきょく、3人で赤子を育てることとなった。


ξ゚⊿゚)ξ「名前はどうする?」

( ^ω^)「ツンが決めていいお」

ξ゚⊿゚)ξ「えー。ブーンが決めなさいよ」

( ^ω^)「ツンのほうがセンスがいいお」


('A`)「……リア充は爆発しろ」

( ・∀・)「ばくはつー」


赤子は「ばくはつ」を覚えた。

355:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:48:23 発信元:122.102.231.42

<2日目>


赤子の名前は『モララー』となった。
命名はドクオだ。

( ^ω^)「モララー」

ξ゚⊿゚)ξ「モララー」

( ・∀・)「ばくはつー」

はいはいをしながらモララーは二人のもとへ行く。


('A`)「やっぱり、普通の赤ん坊じゃないよな」

成長が早い。
魔物の罠かもしれないと、勇者であるドクオの第六感が告げる。


( ・∀・)


('A`)「…………ま、いいか」


モララーは、ドクオを懐柔した。

356:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:52:10 発信元:122.102.231.42

<3日目>


('A`)「走れ! モララー!」

( ・∀・)「はーしるー」


( ^ω^)「スパルタだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「モララーが可哀想よ」


('A`)「うるさい! モララーならできる!」


モララーは走ることができるようになっていた。

できることが増え、3人の親から多くを学ぶ。


ドクオから基礎体力を。
ブーンから剣術を。
ツンから魔術を。


モララーは少し強くなった。

357:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/06(土) 23:57:03 発信元:122.102.231.42

<4日目>

( ・∀・)「ドクオ父さん」

('A`)「魔術はツン。剣術はブーンに聞けよ」

( ・∀・)「オレ、変かな?」

('A`)「……気にしなくていいと思うぞ」


少年の姿となったモララーは難しい年頃のようだ。

自分の成長の早さに戸惑っているのか、
同じくらいの歳の子供がいないことに不安を覚えているのかはわからない。

( ^ω^)「モララー。今日は魚を焼くお」

( ・∀・)「えー。魚キライ……」

ξ゚⊿゚)ξ「好き嫌いはダメよ」

( ・∀・)「はーい」

ブーンとツンはすっかり夫婦になっていた。


モララーは魚を食べた。

359:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:00:56 発信元:122.102.231.42

<5日目>


( ^ω^)「モララーも強くなったおね」

( ・∀・)「昨日はまだ勝てなかったけどね」


2人は剣を持ち、対峙している。
特訓なのだが、剣は本物で、間違えて刺せば、ごめんではすまない。


ξ゚⊿゚)ξ「危ないわよー」

('A`)「ブーンがね」

昨日と今日の、ほんのわずかな間に、モララーは強くなった。

モララーに関しては謎が多い。
体の成長に、剣術や魔術の飲みこみが異常なほど早いのだ。

( ^ω^)「その剣はあげるお」

(*・∀・)「やったー!」


モララーは剣を手に入れた。

360:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:03:48 発信元:122.102.231.42

<6日目>


('A`)「モララー」

( ・∀・)「ドクオ父さん」


( ^ω^)「モララー」

( ・∀・)「ブーン父さん」


ξ゚⊿゚)ξ「モララー」

( ・∀・)「ツン母さん」


たった数日でも、情はわく。
家族になれる。

自分達とそうかわらない年齢にまで
成長した息子を3人は見た。

( ・∀・)


モララーは家族愛を深めた。

362:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:07:05 発信元:122.102.231.42

<7日目>


( ・∀・)「………………」


('A`)「モララーどうかしたのか?」

( ^ω^)「朝からあの調子だお」

ξ゚⊿゚)ξ「心配ねぇ」


親は3人顔をあわせて作戦会議中。


可愛い息子が、朝から調子がおかしい。
宙をぼんやりを見つめ、口数も少ない。


('A`)「……よし。オレが聞いてくる」

( ^ω^)「おお! さすが勇者!」

ξ゚⊿゚)ξ「忘れてたけど、そうだったわね!」

364:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:09:29 発信元:122.102.231.42

2人に見送られ、ドクオはモララーに声をかける。


('A`)「どうかしたのか?」

( ・∀・)「…………ドクオ父さん」


モララーはゆっくりとドクオに視線を向ける。

2人の視線がからまりあう。



( ・∀・)「ボク、お迎えがくるんだ」


367:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:13:48 発信元:122.102.231.42


('A`)「やっぱり、お前は普通じゃなかったんだな」

( ・∀・)「うん。ボク、思い出したよ」


真っ直ぐ見つめてくるモララーから、ドクオは目をそらす。
心配そうに見ているブーンとツンの姿に気づき、再び視線をモララーへ戻した。


( ・∀・)「あのね、ボク『魔王』なんだ」



('A`)


想定外の言葉に、ドクオは言葉を失くした。

369:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:16:47 発信元:122.102.231.42


( ・∀・)「今、いるって言われてるのは影武者。本物はボク」


こぶしを握り締めながら、モララーは続ける。


( ・∀・)「魔王は自然から生まれて、近くにいた種族に育ててもらうんだ。
      そのために、情がわきやすくなる魔法がかけられてる」


つまり、たった数日でモララーに情がわいたのは、魔法のせいだということ。


( ・∀・)「7日間の成長期間を終えたボクは、魔王になる」


モララーが指差す方向には、飛行系の魔物が見える。
あれがお迎えというやつなのだろう。

372:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:20:08 発信元:122.102.231.42



( ・∀・)「父さん、世界の半分いらない?」



空を指差した手を降ろし、前へ差し出す。
手をとれば、これからも息子と暮らしていける。

うまくいけば、世界の半分を貰える。

なんという好条件。考える必要もない。


ブーンとツンに視線を送った。
2人も空の魔物に気づいたようだ。


頭の回転が早いツンは、もうモララーの正体も気づいただろう。

373:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:23:28 発信元:122.102.231.42


2人は頷いた。

ドクオも頷いた。


('A`)「お前は自慢の息子だよ」



とても優しい笑みを浮かべ、




差し出された手を叩き落とした。


376:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:26:43 発信元:122.102.231.42


( ・∀・)「どうして?」


叩かれた手を呆然と見ながら呟く。



('A`)「子供の始末は親がつけなくちゃいけないんだ」

( ^ω^)「早く行くお」

ξ゚⊿゚)ξ「次は敵同士よ」


3人は並び、モララーと向きあう。

378:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/07(日) 00:29:37 発信元:122.102.231.42


( ;∀;)「父さんと、母さんの馬鹿……」



モララーは魔物の背に飛び乗り、遠い空へと去って行った。



('A`)「……何か、寂しいな」

( ^ω^)「感傷に浸ってる場合じゃないお」

ξ゚⊿゚)ξ「早く強くなって、魔王のとこへ行かなくちゃね」



('∀`)「そうだな」



~おわり~
  1. 2010/02/07(日) 07:56:23|
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シベリア道中録のようです

192:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 18:57:14 発信元:120.75.226.86
シベリア道中録のようです


     ,.  ゚   ο    o     ,.  ゚   ο    o
   。   o             。   o
 ο     。    ゚  ο ο     。    ゚  ο


出発地のVIP市駅から随分と遠ざかり、今や地面には雪化粧がなめらかに施された。
旅行バスは平常運行で、そのまま進んでいけば、シベリアスキー場に辿りつくはずである。

バスガイドのお嬢さんも案内に一区切りを打つと、車内は客の会話でかすかな喧噪に包まれた。

客層は様々だったが、一同の目的はむろんスキーのプレイであった。
子連れの夫婦たちもいれば、ロッジに期待を膨らませている若いカップルも座っている。
そして、学生の団体客も卒業旅行にと、このツアーに参加していた。
受験も終わり、来春からの大学をこころまちにしている高校生たちだった。
彼らは後ろの席に腰を下ろし、ガイドさんの話に聞き入ったり風景を眺めたりして道中を楽しんだ。

運行も佳境に入ったころで、その学生たちはだんだんと会話をし始めた。
そう、こんな具合に。

(,,゚Д゚)「おお! なんか雪が積もってる、すげぇー!」
(*゚ー゚)「わぁー。雪景色って感じー」
(,,゚Д゚)「だよな! だよな! ″雪″って感じだよなー!」

('A`)「(何いってんだコイツら)」

(´・ω・`)「フフ。白い……白いねェ」 カチカチ

193:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 18:58:43 発信元:120.75.226.86
クラス公認のカップルがはしゃぐなか、
独り身は愚痴たり、あるいは無視して別の者と言葉をかわしていた。

( ´_ゝ`)「うちの弟が雪見たいーってダダこねてな」

从 ゚∀从「へぇー! 可愛いじゃねえか。雪見たいってハシャぐなんて」

川 ゚ -゚)「まったくだ。母性本能をくすぐられた感があるぞ」

( ´_ゝ`)「でもま、今回の旅行はクラスの思い出作りだからな。流石につれてけん」

从 ゚∀从「まぁなー。ま、来ても俺が可愛がってあげてるけどよw 弟はいくつなんだ?」

川 ゚ -゚)「幼稚園? 小学校は上がったか?」

( ´_ゝ`)「ン? 一つ下だぜ。中学二年生だ」

从 ゚∀从「……え?」

川 ゚ -゚)「なんだそれは」

(;´_ゝ`)「な、なぜ引いているんだお前ら」


('A`)「………」カチカチ

195:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:00:45 発信元:120.75.226.86
('A`) カチカチ



 いま、卒業旅行の道中なんだが

1: 以下、VIPにかわりましてシベリアがお送りします :2010/03/06(木) 11:40:34.93 ID:BokUdokuooO

まじついてけん助けて


2: 以下、VIPにかわりましてシベリアがお送りします :2010/03/06(木) 11:42:12.96 ID:kiseichuO

リア充死ね


3 : 以下、VIPにかわりましてシベリアがお送りします :2010/03/06(木) 11:43:19.91 ID:siberiaii0

卒業旅行って何
何だよ卒業旅行って


・・ ・・・

('A`)「はぁ……」 カタカタ
( ^ω^)「何してんだおドクォオ!?」
('A`;)「うわぁ!!」

背後からいきなり抱きつかれ、その学生はたちまち慌てだした。

196:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:02:34 発信元:120.75.226.86
( *^ω^)「せっかくの旅行だお! 怖い面してケータイ見てんなお!」
('A`)「……うっせー」

( *^ω^)「ドクオもブーンくらいはしゃげばいいお!」

('A`)「俺そんなキャラじゃねえだろ……」

   ダッ

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン「ちょっとバスガイドさんナンパしてくるお!!」

('A`)「ちょ、おま……」

(,,゚Д゚)「ギコハハハ! あいつ相変わらずバカだな~w」
(*゚ー゚)「面白いねぇブーン君ってw」

<ヽ`∀´>「ホルホルホル。あいつと会えなくなるの寂しいニダ」

( ´_ゝ`)「ほんと、ブーンってうちの弟みたいな奴だな」
从;゚∀从「まじかよ!」

川 ゚ -゚)「はは」

('A`)「お……」

198:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:05:29 発信元:120.75.226.86
('A`)「(す、素直さんが笑った……)」


(*'A`)「(やっぱ素直さんカワエエ)」



     ,.  ゚   ο    o     ,.  ゚   ο    o
   。   o             。   o
 ο     。    ゚  ο ο     。    ゚  ο


バスは険しい山道にさしかかった。
運転手は細心の注意を払い、振動を最小限に抑えるよう努める。

次第に雪もちらつく空模様になり、正午というのに冷え込みはじめた。
エアコンをフルで効かせている車内ではまだ、寒気は浸透してはいないが、
彼らもバスを降りた瞬間に、どれほどシベリアが凍えた地なのか悟るであろう。

目的地までもうそんなに遠くない。
皆が滑る予定のスキー場が雪の向こうで薄く見えだした、そんな頃合いだった。

・ ・・
・・ ・・・


( ;ω;)「おっおっ……ふられたおー……」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんたバカぁ!? ガイドさんの仕事の邪魔するなんてどうかしてるわ!」

199:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:06:44 発信元:120.75.226.86
隣の席の女生徒が叱咤しているさまを、仲間たちはにこにこと見守っていた。


(*゚ー゚)「フラれるのに決まってるのにねw」
(,,゚Д゚)「でもバスガイドに恋するのは男として当然だぞゴルァ」

(*゚ー゚)「は?」

(,,゚Д゚)「すまん嘘だ。ありえない冗談だった」


<ヽ`∀´>「ホルホル。でもたしかにあのガイドさん美人ニダ」
( ゚∀゚)「そうだなー! おっぱいもデカいしな!! だろー、ドクオ!」

急に話を振られて、その男子生徒は一瞬おどおどしたが、落ち着きを戻すと、

('A`)「ま、まぁな……でも胸で判断するのはよくないぜ?」

<ヽ`∀´>「こいつに何言ってもムダニダ! 胸ですべて選んでるニダw」

( ゚∀゚)「オールユーニードイズ おっぱい!!!」


从 ゚∀从「長岡まじドンびき~!」

( ゚∀゚)「は? 貧乳は黙ってろし」
从#゚皿从「ああん!?」

200:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:07:58 発信元:120.75.226.86
( ´_ゝ`)「まあまあ、落ち着けハイン」

从#゚皿从「止めるな! このウォッカの瓶で殴り殺したる! 原型留めないくらい殴ったル!」

川 ゚ -゚)「そんなの持ってたのか」

( ´_ゝ`)「うちの弟がこんなことを言ってた」

( ´_ゝ`)「″貧乳は人類の宝だ″」

从#゚皿从「なんだそりゃ」

川 ゚ -゚)「意味が、わからない」

( ´_ゝ`)「貧乳女性は劣等感を持っている。ひとの弱さを知っている。
       だから、弱き人間を助けることが出来る。(そしてツルペタ可愛い)
       貧乳はやさしさを知っている。だから、おれは貧乳が好きなんだ。と」

从#゚皿从「 」


从#゚∀从


从 ゚∀从


从*゚∀从「ほぉ」

201:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:10:02 発信元:120.75.226.86
( ´_ゝ`)「だから、落ち着くんだハイン。長岡なんか脂肪で圧迫死すりゃいいんだ」

从 ゚∀从「だよな!」

川 ゚ -゚)「なんだその変わり身は……」

从 ゚∀从「それにしてもお前の弟って一体」

・・ ・・・

('A`) カタカタ


16: 1 :2010/03/06(木) 12:04:34.93 ID:BokUdokuooO

やべえスキな子が超可愛い。まじパねぇ

17: 以下、VIPにかわりましてシベリアがお送りします :2010/03/06(木) 12:05:11.90 ID:MaroyUki0

だから>>1は死ねと。自虐風自慢乙

18: 51歳児★ :2010/03/06(木) 12:05:55.93 ID:kitichiita0

>>1
べろべろばー



('A`)「何がべろべろばーだ……いい歳して頭おかしぃんじゃねえのか」

202:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:12:56 発信元:120.75.226.86

('A`)「ん?」

21: 以下、VIPにかわりましてシベリアがお送りします :2010/03/06(木) 12:09:55.28 ID:ShobonDayO

1はさっきから素直さんのこと見杉w
片思い乙



('A`)「……え」

(´・ω・`)「~~♪」カチカチ


 o  彡  。   。        o    。
・。・・。・゚・ 。・゚・。・゚・・゚・。・゚・。・゚・。・゚・ 。・゚・。・゚・
。・゚・。・ . .   。 0 o彡  *。・ 0 o  *・ 。彡
 ・。・。・゚・。・゚・ 。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・ 。。・゚・。・゚・ 。・゚・ 。・゚・


からんと凍てついた寒空の下、バスはそれでも走っている。
その雪はあたかも積もりそうだが、もうすこしで止むという気象情報が入っているので、
バス内の遊民たちは絶好のコンディションで滑りを楽しめるに違いない。

シベリアスキー場まで、あとほんの少し。
  ,.  ゚   ο    o     ,.  ゚   ο    o
   。   o             。   o
 ο     。    ゚  ο ο     。    ゚  ο

204:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:14:38 発信元:120.75.226.86
・・ ・・・
・・ ・・・・


('A`;)キョロキョロ 「(誰だ……誰がスレを覗いているんだ)」

(´・ω・`)クックック……


ξ#゚⊿゚)ξ「大体ねー! ほかの乗客の人にも迷惑がかかるでしょ!」

(;^ω^)「おっお、ここまで怒られる理由がわからんお」

( ゚∀゚)「それはだなー! ツンがブーンに惚れてるからだぜー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「なっ……!」
(;^ω^)「お?」

(,,゚Д゚)「ヒューヒュー! 熱いねー!」
(*゚ー゚)「そうだったのー?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ち、違っ……違うってば!」

('A`;)キョロキョロ 「(クソー……見当たらねぇ! どいつだ!)」

(´・ω・`)「(ククク……僕は影が薄いからな)」

207:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:18:04 発信元:120.75.226.86
(´・ω・`)「(にしても……このスレを使いたいが、ドクオが邪魔だな……)」

(´・ω・`)「(ここは……)」


(´・ω・`)「おーい、素直さーん。そういえばスキーが苦手なんだっけー」

川 ゚ -゚)「ん、ああ。まったく滑れないからスキー板に殺意を抱いているところだ」

('A`)「(そ、そうなのか)」

( ´_ゝ`)「ならどうして来た? ……と弟が不思議がってたな」
从*゚∀从「おれも弟さんに同意だぁ」


(´・ω・`)「ドクオ君って実はスキーむちゃくちゃ上手いからさー、教えてもらいなよ」

('A`;)「(な、なにィいイイ!!??)」

川 ゚ -゚)「ほう、そうなのか」

('A`;)「(ちょ、おまくぁwせdf5ghj)」

クーと呼ばれた女生徒は、おもむろに立ち上がるとドクオの隣の席へ移動した。
ドクオの興奮値がMAXに達した。下半身の血流がたちまち良くなる。

209:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 19:20:41 発信元:120.75.226.86
('A`;)「(つーか全然得意じゃねえよ! 今日がはじめてだよ! だよ!!)」

川 ゚ -゚)「なら、今日レクチャーを頼んでもいいかな」

焦りと興奮とで、ドクオの心境はカオスを越えて終末を迎えそうだった。

(*;'A`;*)「あ、ははっはい、。どどddぉおっぞォオ……?!」

川 ゚ -゚)「それはよかった。頼もしいぞ」

どこに頼もしい要素があるのか不明だったが、クーは満足げに笑顔を浮かべている。
その笑顔がまた、ドクオのハートをかき乱した。

あまりにも顔がひきつってどうしようもない。表情は感情の概念を失いかけた。
ドクオはその顔を見せまいと、窓の向こうを振り返って黙りこくった。
クーもそれにつられ、外の景色を眺める。

川 ゚ -゚)「寒そうだが……いいとこそうだな」

ドクオは心の中で同意した。


     ,.  ゚   ο    o     ,.  ゚   ο    o
   。   o             。   o
 ο     。    ゚  ο ο     。    ゚  ο 続きを読む
  1. 2010/02/06(土) 17:25:24|
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( ^ω^)がホテルに泊まるようです(仮)

128:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:55:38 発信元:210.135.98.43

――シベリア合衆国奈良県奈良市

ここは、大仏とパンチパーマと大仏キーホルダーとヤクザで全国的に有名な観光地。

そんなこの場所で、若いころの内山君そっくりな青年が途方に暮れて歩いておりました。
(どのぐらい内山君にそっくりかというと、チョコパイと松崎しげるぐらいそっくり)


トボトボ

(;^ω^)「あー疲れたお」

(;^ω^)「大仏を見にわざわざ奈良まで足を運んだのに、まさかその大仏が
オフで軽井沢に向かってたとは誤算だったお」

(;^ω^)「とりあえず、泊るところを探さないと…」

そこでブーン、目の前にホテルがあることに気付きます。


(;^ω^)「”ホテル・ストレンジ”…とりあえず入ってみるかお」

ブーンはホテルの自動ドアを抜け、中へと足を踏み入れました。

130:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:56:57 発信元:210.135.98.43

カランコロンカラン

(;^ω^)「自動ドアにベルは似合わないと思うお…」


('A`)「いらっしゃいませ、ホテル・ストレンジの玄関へようこそ」


(;^ω^)「わざわざ玄関まで言わなくていいと思うけど」

フロントでは、粗悪なグリーンピースに肌色を塗った上からさらに緑色のペンキを
ぶちまけたような顔のホテルマンが、ブーンを迎えました。


( ^ω^)「急で悪いけど、部屋空いてるかお?泊まりたいんだお」

('A`)「はい、空いております」

( ^ω^)「よかったお…」

131:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:59:35 発信元:210.135.98.43

('A`)「ところで、お部屋のテレビの機種は何になさいますか?ソニー、日立、
シャープ、パナソニックとございますが…」

(;^ω^)「カラオケかお!どれでもいいお!」

('A`)「それじゃあ、ヒュンダイ製でいいですね」

(;^ω^)「なんでそれを先に言わないんだお、もうシャープにしろお!」

('A`)「かしこまりました」


('A`)「それにしてもお客さん、シャープをお選びになるなんて、なかなか目の付けどころが」


( ^ω^)「はいはいシャープシャープ」


('A`)「チッ……お荷物お運びいたします、チップは1万円以下でいいですよ」

( ^ω^)「ここは日本だお、1円たりともやらんお」

132:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 02:01:09 発信元:210.135.98.43

2人が部屋の前に到着すると、突然ホテルマンは辺りを見渡し、小声で言いました。


('A`)「お客さん、すっかり忘れていましたが、実はこの部屋、"出る"という噂がありまして…」


(;^ω^)「出る!?DELLじゃなくて?一体何が出るんだお?……まさか」



('A`)「はい、……なんと、ポットからお湯が出るんです…!」


(;^ω^)「普通じゃないかお!怯えて損したお!」


('A`)「お湯からポットが出るよりはマシでしょう」

(;^ω^)「当たり前だお、物理的に不可能じゃないかお!」

135:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 02:05:19 発信元:210.135.98.43

やがて、ブーンは部屋に入り、しばらくの間くつろいていましたが
そこで彼は、テレビの有料チャンネルに気付いたのです。


( ^ω^)「ふひひ、ホテルの楽しみといったらこのほかにないお、
もう2日はたまってるお、充分エンジョイするお」

ポチッ

TV「『あっ、アぁああ…奥さま、普段は夫さんのネクタイ結び、
夜は不倫相手の陰毛結びですか…とんだ淫乱だ……』
『いやですわトオルさん、んっ、うはぁあああ……』」


( ^ω^)「不倫ものかお、こりゃ大好物だお!」

136:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 02:08:59 発信元:210.135.98.43

TV「『奥さんのここ、芝のように生い茂っててリアルだね…、まさにシバリア……』
『それをいうならシベリアよ、ああぁ…、トオルさんのウォッカ、すっごくほしいのぉ…!』
『僕らの夜も超特急だね、いやぁ、ホントに団地妻っていいものですねえ』」


( ^ω^)「ハァハァ、たまんねえお」シュッシュッ

( ^ω^)「あ、あぁ、あああああ、いくおおおおおお」シュシュシュ



ガチャ

('A`)「御飲み物お持ちしましたー」

(;^ω^)「カラオケかお!」

―fin―





139:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 02:11:06 発信元:210.135.98.43
終わったでござる、スベってもきにしない、だってここは極寒シベリア、
地面も凍ってスベりやすいからでござる。
おあとがよろしいようでござる。
  1. 2010/02/06(土) 16:42:33|
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('A`)と菊の花のようです

66:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:34:31 発信元:122.102.231.42


('A`)と菊の花のようです




('A`)「ああ……今日も学校か」

本当は行きたくない。
俗にいうイジメというものが待っているからだ。

( ´_ゝ`)「おお。きたか」

登校中の道で会うのは、唯一の友人といっても過言ではない兄者だ。

(*´_ゝ`)「昨日、ツルペタ幼女の画像をgetしたぞ!」

聞いての通り、変態野郎だ。
兄者は友達だが、なんでこいつがイジメにあわないのだろうか。

71:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:37:05 発信元:122.102.231.42


アレか。弟の出来がいいからか。
それとも、誰にでも懐くからか。

('A`)「あれ? 弟者は?」

いつもここまでは一緒にきてるはずだ。
んで、オレがくると距離をとるんだよな。

( ´_ゝ`)「……今日も休むって」

('A`)「ふーん」

珍しいこともあるんだな。

74:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:40:25 発信元:122.102.231.42


優等生の弟者が、ここ数日休みっぱなしだ。
なんかあったのかもしれないな。オレには関係ないけど。

( ^ω^)「ドクオ。まだ行かないのかお?」

('A`)「おお。今から学校に行こうと思ってたんだ」

( ^ω^)「そうかお」

それだけ言うと、ブーンは背を向けて行ってしまった。

('A`)「一緒に行けばいいのにな」

( ´_ゝ`)「そうだな」

兄者の返事は、どことなく素っ気なく感じた。

76:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:43:26 発信元:122.102.231.42


('A`)「……はぁ」

最近、オレへのイジメは、精神的なものへとシフトチェンジされてる。
ちょっと前まではカツアゲとか、殴られるとこだったのに、
今では総無視。人の机の上に花を置くとか、シャレにならないだろ……。


遠くの方で、あいつらが笑ってる。


( ・∀・)「――――」

( ^Д^)「――――」

(=゚ω゚)「――――」



ああ、うるさいな。
寝てしまおう。

78:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:46:44 発信元:122.102.231.42


人間の脳ってのは、すごい。
どれだけすごいかっていうと、


('A`)「ああ、放課後か」


嫌なことをすべて忘れるようにできてる。
これってすごい。ヤバイ。

( ´_ゝ`)「何、黄昏てんの?」

ひょっこりと顔を出してきたのは兄者。
神出鬼没なところは変わらないな。

('A`)「別にー」

( ´_ゝ`)「じゃあ、ちょっと公園にでも行かないか?」

('A`)「え、ウホッ?」

(;´_ゝ`)「違うわ!」

79:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:50:15 発信元:122.102.231.42


夕方の公園は、オレンジ色で綺麗だ。


(*´_ゝ`)ノ「わーい」


何を思ったのか、滑り台を逆昇りしている。
あれは何なんだろう。

あ、オレの友達か。
すごく……残念です。


('A`)「何か話したいことがあるんじゃないの?」

( ´_ゝ`)「…………」

81:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:53:58 発信元:122.102.231.42

逆昇りには失敗したようだ。
すべり台に寝転がりながら、兄者はポツリと言った。


( ´_ゝ`)「お前、いつ帰んの?」

('A`)「は?」

お前が誘ってなきゃ、とっくの昔に帰ってるっつーの。


( ´_ゝ`)「そろそろタイムリミットだしさ。
       無理矢理思い出させるのもアリかなって」

('A`)「何言ってんの?」

( ´_ゝ`)「公園、綺麗だよな」

('A`)「人の話聞けよ」

82:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:56:39 発信元:122.102.231.42


( ´_ゝ`)「空は高いしさ。
       幼女は可愛いし。
       泣いてくれるような奴もいるし。
       幼女はツルペタだし」

誰が泣いてたんだ?


( ;∀;)

( ;Д;)

(=;ω;)


泣いたって遅いのに?

85:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 00:59:29 発信元:122.102.231.42


( ^ω^)「そろそろ、決めてもらわないと、ブーンも困るんだお」


どこからか、ブーンが現れた。


('A`)「決める……」


答えは決まっている。
それはわかってるのに、オレはその答えがわからない。

第一、兄者とブーンは何を言ってるんだ。


( ^ω^)「人間の脳は都合がいいんだおね」


冷たい目がオレを見ている。


( ^ω^)「ブーンはお前の友達じゃないお」

88:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:02:30 発信元:122.102.231.42


当たり前だろ。
だって、兄者が唯一の――。

え?

じゃあ、何でブーンは話しかけてきたんだ。

何でオレは、当然のようにブーンを受け入れていたんだ?


( ^ω^)「さあドクオ。決めてもらうお」

( ´_ゝ`)「死ぬか、生きるか」


どこかのアニメかマンガで見たような大きな鎌があった。
ブーンがそれをかついでる。

兄者は向こう側で真剣な目をしている。

91:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:05:32 発信元:122.102.231.42


('A`)「……あいつら、泣いてたな」

( ´_ゝ`)「ああ」

('A`)「オレが死んだから?」

( ´_ゝ`)「お前はまだ死んでないよ」

('A`)「じゃあ」



('A`)「兄者が、死んだから?」

92:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:08:30 発信元:122.102.231.42


( ´_ゝ`)「そうかもな」

( ^ω^)「でも、そうじゃないかもしれないお」


良心の呵責ってやつ?


( ´_ゝ`)「ま、生きてればわかるんじゃないのか?」

(;A;)「ごめん、な……」

本当に、オレって最低な奴だよ。
イジメにあうのも納得できるってもんだよ。


( ´_ゝ`)「いいって」


オレが兄者を殺したんだ。

96:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:11:25 発信元:122.102.231.42


辛くて、苦しくて、近所のビルに登った。
屋上から飛び降りようとした。

でも、怖かった。
止めてほしかった。


(;´_ゝ`)「ドクオ! やめるんだ!!」


兄者にメールして、止めにきてくれるのを待ってた。

('A`)「うるさい!」


でも、オレは意地になって、暴れた。
後はよくある展開で、オレの代わりに兄者が落ちた。




(  _ゝ )

98:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:14:20 発信元:122.102.231.42


そう。よくある話。
マンガやらの中では。

オレは兄者を殺したけど、やっぱり生きたい。


綺麗な公園を見たいし。
夕日は綺麗だし。
誰かが泣いてくれてるかもだし。
幼女は可愛い。

102:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:17:39 発信元:122.102.231.42

オレの本体は、現在病院で療養中だと言われた。
兄者の死を目の当たりにして、幽体離脱したんだと。

すっごく情けない気がする。


( ^ω^)「じゃあ、体に戻ってもらうお」

('A`)「……ああ」

ブーンの手をとり、体へ還ろうとした。


('A`)「ちょっと、待ってくれないか?」

( ^ω^)「少しだけならいいお」


話のわかるピザで助かった。
オレは兄者に向きなおる。

('A`)「弟者に会いにいこう」

(;´_ゝ`)そ「なんで?」

103:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:20:41 発信元:122.102.231.42

('A`)「まあ、兄貴を奪っちまったわけだし」

( ´_ゝ`)「うー。オレも家の中は見てないから、怖いんだよなぁ」


聞けば、幽霊になってオレに付き合ってる間、兄者は家の中は見ていないらしい。
少し離れたところからコソコソ見ているほうが、変態くさいと思うんだがな。

( ´_ゝ`)「ま、いっか」

軽いな。おい。

104:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:23:41 発信元:122.102.231.42


幽霊って本当に壁抜けできるんだな。
オレと兄者は流石家へと楽々侵入した。

( ´_ゝ`)「えっと、ここだ」

兄者に案内され、弟者の部屋へ入る。
まだ寝るような時間でもないのに、暗い。


( <_  )「あ……じゃ……」


小さな声が聞こえた。
ベットからのようだ。

やっぱり、オレはとんでもない罪を犯したんだ。
生きかえっても、すぐに殺されるかもしれない。

109:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:27:30 発信元:122.102.231.42


(゚<_゚ )「この馬鹿兄者がぁぁぁ!!」

( ´_ゝ`)そ「ええ?!」

('A`)「ええー」


悲しみで呻いていたわけではなかったようで、
弟者はオレ達に向かって枕を投げてきた。


枕はオレ達をすりぬけ、後ろの壁にあたる。


(´<_` )「ずっと見てたぞ!
       近所をウロウロ、ウロウロ……!
       変態か!」

オーケー。まずは深呼吸だ。
そしてオレの質問に答えてほしい。

111:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:30:48 発信元:122.102.231.42


( ^ω^)「弟者は霊感が強いみたいだお」

( ´_ゝ`)「え、生まれてから一緒だけど、そんなの聞いたことない」

(´<_` )「言ってないからな」

( ´_ゝ`)「言ってよ」

(´<_` )「今、言ったよ」

( ´_ゝ`)「あ、そっか」

(´<_` )「馬鹿」

( ´_ゝ`)「……うん」

112:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:33:25 発信元:122.102.231.42

(´<_` )「本当に、馬鹿だ」

( ´_ゝ`)「うん」

(:<_; )「……なんで……」

( ´_ゝ`)「うん」


何も言えなかったし、できなかった。


( ´_ゝ`)「あのな、ドクオは戻るから」

触れれない手で、弟者の背中を叩きながら。

( ´_ゝ`)「イジメたらダメだからな」

本当に馬鹿だな。

114:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:36:34 発信元:122.102.231.42

(´<_` )「でも……」

( ´_ゝ`)「このオレが、命に代えて守ったんだ。
       死なれたらかなわん。
       墓前に幼女の画像も供えてもらわんといかんしな」

拒否するけどな。
オレの幼女☆フォルダ逝きだよ。


(´<_` )「…………わかった」

( ´_ゝ`)「それでこそオレの弟だ」


( ´_ゝ`)b


(´<_` )「…………」


d(´<_` )

115:いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2010/02/05(金) 01:39:29 発信元:122.102.231.42



( ´_ゝ`)b「「流石だよな。オレら!」」d(;<_; ) 続きを読む
  1. 2010/02/06(土) 16:35:01|
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( ^ω^)あおぞらにとけるようです

461:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:38:19.82 ID:Vq8y4OIL0 [sage]

( ^ω^)「…」

 その日は、澄み切った青が空に鎮座していた。
 何をしている訳でも無い。
 ただ、ただずっと悲しみに暮れる僕を見守っている。

( ^ω^)「……」

 僕は、死んでしまった。



( ^ω^)あおぞらにとけるようです




462:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:40:29.16 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
 死というのは案外、呆気なく訪れるものだ。
 僕の場合もそうだ。

 他愛もない。
 交通事故。
 交差点を渡っていた時、突然横からの凄まじい衝撃に襲われた。

 勿論、信号は青のままだったし僕意外にもそこを渡っていた人は数人いた。

 大方、飲酒運転か何かだろう。
 夜通し飲み倒したサラリーマンが車の制御を謝った……そんなところか。

( ^ω^)「悲しいお…」

 何が悲しいのか、実は自分でもよく分かっていない。
 死んだこと…はこの際別にどうでもよかった。
 運悪くその日に死ぬ運命だっただけだ。

 では、一体何が僕を戒める?

( ^ω^)「……家、行ってみるかお」

463:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:42:38.96 ID:Vq8y4OIL0 [sage また128秒規制…]
 僕の家は、事故現場から少し歩いた場所にある。

 頑張って、頑張って。
 ようやく買えた二階建ての白い一軒家。
 少し口惜しくはあるけど。
 彼女ならちゃんとこの家を守ってくれるだろう。

( ^ω^)つピンポーン

(;^ω^)「鳴ったお!?」

 よもや鳴るまいと思って押した呼び鈴は、綺麗な音で屋内に響いた。
 しかし、彼女が出てきたところで…。
 死んでしまった僕を認識してくれるのだろうか?

「はーい」

ξ゚⊿゚)ξ「どちらさm……」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン?」

(;^ω^)「た、ただいまだお」

ξ゚⊿゚)ξ「?…呼び鈴なんて鳴らしてどうしたの?」

(;^ω^)「ぼ、僕が分かるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「へ?当たり前じゃない?」

464:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:44:52.54 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
 これまた驚いた。
 すっかり死んだと思っていた僕を妻はしっかり認識してくれた。

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず入ったら?」

(;^ω^)「お…」

 事実の認識もできぬまま、僕は僕の家に足を踏み入れた。

(*゚∀゚)「おとーさーん!おかえりー!」

 僕の気配を嗅ぎ付けたのか、家の奥から娘が飛び出してきた。

(;^ω^)「ただいまだお…」

(*゚∀゚)「?…おとーさんなんか変ー!」

(;^ω^)「へ?…い、いやそんなこと無いお!」

(*゚∀゚)「んー?」

 娘は、少し不自然な父の様子に首を傾げる。
 しかし今の娘にそんな些細な事はどうでも良かったようだ。

(*゚∀゚)「まーいいやー」

( ^ω^)「…いや、ちょっとは心配して欲しかったお…」

465:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:47:10.64 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
(*゚∀゚)「それよりもねー、おとーさーん!」

( ^ω^)「ん?どうしたんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうだ。帰ってきたら伝えたい事があるって。メールしたでしょ?」

( ^ω^)「へ?」

 全く記憶にない。
 もしや、死んだあとに送ったのだろうか。
 だとしたら今は話を合わせたほうがよさそうだ。

( ^ω^)「あー…きてたきてた」

ξ゚⊿゚)ξ「つーったら凄いのよー」

(*゚∀゚)「あーおかーさん言っちゃ駄目ー!」

ξ゚⊿゚)ξ「ふふ、はいはい」

(*゚∀゚)「あのねー、つーねー…」

( ^ω^)「お、お、なんだお。早く教えてくれお」

(*゚∀゚)「明日のおゆうぎかいのしゅやくになったのー!」

466:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:49:24.81 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
( ^ω^)「あし…た?」

 そうだ。
 明日は、僕の久しぶりのお休みで。
 娘のお遊戯会があるから、って。

( ^ω^)「す…凄いお!」

 絶対、いくからね、って。

(*゚∀゚)「でしょでしょー!お姫様なんだよー!」

 楽しみに…。

( ^ω^)「おー!つーにぴったりだお!」

(*゚∀゚)「えへへー!」

 楽しみにしてるって…。

( ;ω;)「楽しみ…」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン?」

( ;ω;)「楽しみ…だお…」

 約束したのに。

467:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:51:42.61 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
(;゚∀゚)「お、おとーさん?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!?どうしたの!?」

 涙が、止まらなかった。
 そうだ。
 僕がこんなに悲しいのは。

 これなんだ。

( ;ω;)「ごめんお…ごめんお…ツン、つー…」

 死ぬ間際に、唯一後悔したのは。

( ;ω;)「明日、お休みなのに……やっと、つーのお遊戯会に行けると思ったのに」

 そんな小さな幸せを、もう感じられなくなってしまう事。

(*゚∀゚)「おとーさん…?」

 娘の元気だった声から段々とその元気がなくなっていった。

(*;∀;)「お…とーさん…ってばぁ…」

 終に娘は涙を流して僕に抱きつく。

( ;ω;)「ごめんお…ごめんお…」

(*;∀;)「お…ぅぇ…どーざ…ぇ…でばぁ…」

468:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:53:53.77 ID:Vq8y4OIL0
 夫が崩れ泣き、娘もそれに釣られて号泣する。
 妻はその光景にどう対処すればいいのかわからなくなっていた。

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

 ただ、夫の身に何かが起きた。
 それだけは分かった。

 それから、暫く涙は止まらなかった。
 漸く泣き止んだとき、娘は泣きつかれて眠ってしまっていた。

(*-∀-)zZ

( ^ω^)「……可愛い寝顔だお」

 泣いた後の腫れぼったい目で、すーすーと寝息を立てている。

ξ゚⊿゚)ξ「…ねえ、ブーン」

( ^ω^)「…わかってるお」

 僕は妻に全てを話した。
 交通事故にあった事。
 多分自分は死んでいること。
 もうすぐ警察から身元確認の連絡も来るだろうということ。

469:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 22:56:03.82 ID:Vq8y4OIL0
ξ-⊿-)ξ「……」

( ^ω^)「……」

 全てを語り終えた後も妻はじっと目を瞑っていた。

 その口火を切った時、妻が発した言葉は僕の予想を超えていた。

ξ゚⊿゚)ξ「……ありがとう」

(;^ω^)「…え?」

 意外だったのだ。
 もっと、
「はあ?どうして?」
 とか
「だったらわざわざ出てこなくてもいいわよ!」
 とか。

 どんな時でも強がってしまう僕の妻が発した言葉としては、意外だった。

ξ゚⊿゚)ξ「……最期でしか、言えなかったけど」

 妻の目に、涙が溜まっているのを僕は見つけた。

ξ;ー;)ξ「私を…つーを愛してくれて、ありがとう…ブーン」

471:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 23:03:37.27 ID:Vq8y4OIL0 [sage さるった]
 年甲斐もなく、また僕の頬に涙が流れた。

( ;ω;)「……僕の方こそ」

( ;ω;)「最期の最期に…何も出来なくて…」

 言いかけたところで、僕は額を妻に小突かれてしまった。

ξ;⊿;)ξ「ごめんなさいは無し!最期くらい、ありがとうで済ませなさいよ」

 結局、怒られてしまった。
 泣きたいやら、少しおかしいやらでなんだかよくわからない。

( ;ω;)「…ありがとう…」

 でも、

( ;ω;)「…ありがとうだお」

 精一杯の、ありがとうを。

472:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 23:05:48.82 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
ξ;⊿;)ξ「!……ブーン!体が!」

( ;ω;)「え?」

 見ると、既に僕の体は半透明になっていた。
 多分、消えるのだろう。

( ;ω;)「天国にでもいくのかな…」

ξ;⊿;)ξ「何…呑気な事言ってるのよ…」

 思わず、ははっ、と笑みがこぼれる。

( ;ω;)「つーには謝っといてくれお」

 結局お遊戯会にはいけなかった。

ξ;⊿;)ξ「わかった」

( ;ω;)「それじゃ、いってくるお」

 僕の体はその殆どを透明にている。

( ;ω;)「いつか、電報でも送るお」

ξ;ー;)ξ「なによ…それ…」

 一滴の涙が落ちたとき、僕は、天の青へと吸い込まれるように。

 消えた。

473:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 23:08:01.40 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
 あれから十数年程経っただろうか。
 少しだけ、ほんの少しだけ訪れた奇跡は、妻と娘の記憶にしっかりと刻み込まれていた。

(*゚∀゚)「おかーさーん?置いてくよー?」

 高校の制服を着た娘は些か苛々しながら母を呼んだ。

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい、今行くわよ」

 家の奥から正装をした母が顔をだす。

(*゚∀゚)「もー……卒業式遅れちゃうよー……」

 ブーンが去った後。
 妻は必死に職を探し、どうにか娘を高校卒業まで育て上げて見せた。
 夫が残した白い一軒家を必死に守りながら。

ξ゚⊿゚)ξ「おまたせー」

(*゚∀゚)「おそいー!早く行こう!」

 娘は、そんな母の背中を見て育った。
 父の記憶は僅かにしか残っていないが、それでも父のことは大好きだった。

ξ゚⊿゚)ξ「わかったわよ。じゃ、行こうか」

 二人が玄関から出ようとした、その時だった。

「電報でーす」

475:( ^ω^)あおぞらにとけるようです :2010/02/04(木) 23:10:10.85 ID:Vq8y4OIL0 [sage]
 今まさに出かけようとしている時。
 少し邪険に思いながらその電報を受け取った。

「ありがとうございましたー」

(*゚∀゚)「電報…?祝電かな?」

ξ゚⊿゚)ξ「んー…多分ね」

 このご時勢、わざわざ祝電を送るとは律儀なことだ。
 そう思いながら母は中を見る。

ξ;゚⊿゚)ξ「!」

 そして、自然と涙が零れた。

(;゚∀゚)「おかーさん!?」

ξ;⊿;)ξ「…まったく……あの人は…」

 母から娘に、その電報は手渡された。
 娘は、不思議に思いながらその電報に目を通す。

(;゚∀゚)「!?」

 そして、彼女もまた、溢れる涙を止める事が出来なかった。

  ―――卒業 おめでとう
        産まれてきてくれて ありがとう―――
                 おとーさんより
  1. 2010/02/05(金) 08:28:18|
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( ^ω^)とξ゚⊿゚)ξはお花を育てるようです

432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 16:09:10.86 ID:0jSzaslG0 [sage]
( ^ω^)とξ゚⊿゚)ξはお花を育てるようです


 その街の一角には、小さな空き家がありました。
雑草が茂る入り口から裏庭へ回ると、少し開けた空間がありました。
まだらに残る雪の中、一輪の小さなお花が、静かに咲いていました。

ξ-⊿-)ξ「……」

 お花のそばに、女の子が立っていました。
冬の終わりの冷たい風が、きれいな金色の髪を揺らします。

ξ゚⊿゚)ξ「……来るはず、ないわよね」

 空を仰ぐ女の子は、少し寂しそうでした。

433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 16:13:50.84 ID:0jSzaslG0 [sage]
ξ゚ -゚)ξ「……」

 10年ほど前、女の子は小さな街の小さなお家に引っ越してきました。
外国で生まれ育った彼女は、異国の地になかなか馴染めず、いつも一人で外を眺めていました。
両親共に働きに出ていたので、家には女の子一人だけでした。

ξ゚⊿゚)ξ『つまんない……』

窓から庭を眺めるだけ。女の子は退屈でした。
季節は冬の終わり。風は冷たいものの雪はまだらに残る程度で、雪ダルマを作るにも不足でした。

「……ぉぉぉぉおおおお」

 そんなある日、

「ぉぉぉおおおぉおおぉおおおお……」

女の子の家にお客さんが

(#`ω´)「おおぉおおおおおおぉおおおおッ!!」

訪れました。

ドォンッ!!

ξ;゚-゚)ξ「?!」

 お客さんは空から降ってきました。

☆ミ(  ω )☆ミ

 見事なまでに頭から地面にぶつかり、伸びていました。
女の子は、以前パパが呑み過ぎで倒れた時ママがしていたことを思い出し、洗面所でタオルを濡らしてきました。
 それをお客さんの額に乗せ、馬乗りになり、

ξ#゚⊿゚)ξ『どういうことよこれはぁッ!!』

パン!パン!パン!パン!
凄い勢いで往復ビンタを始めました……

435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:05:13.95 ID:0jSzaslG0 [sage]
(メメメωメメメ)「……顔の形が変わった気がするお……」

ξ;゚⊿゚)ξノシ□『だ、大丈夫よ、元が酷かったから!』

 お客さんの顔は酷く腫れてました。
女の子は濡れタオルで拭いてあげました。

(メメ^ω^)「お?ありがとうだお。でも元が酷いってのはちょっとききづてならねぇお」

ξ;゚⊿゚)ξ『?!言葉が分かるの?!』

(メメ^ω^)「おっおっ。ブーンは世界中を飛び回ってるから、世界中の言葉が分かるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ『見た目残念なのにやるわね……』

(メメ^ω^)「だからききづてならねぇお」

 お客さんは「ブーン」と名乗りました。
 女の子は「ツン」と名乗りました。
 ブーンはツンとそんなに年も変わらない普通の男の子に見えましたが、見た目が残念でした。
 ブーンは自分の事を「春の使者の一員」だと言いました。

ξ゚⊿゚)ξ『春の使者?』

( ^ω^)「おっおっ。風に乗って世界中を回って、春を届けるんだお!ブーンはこの街に春を届けに来たんだお!」

ξ゚⊿゚)ξ『ふ~ん。でも、どうして家に落ちて来たの?』

(;^ω^)

(;^ω^)「ぶ、ブーンは風に乗って世界中を回ってるんだお!たまには間違うこともあるんだお!」

ξ゚⊿゚)ξ『つまり乗ってた「風」から落ちたのね』

( ´ω`)「そうはっきり言われると辛いものがあるお……ブーンはまだ半人前なんだお」

ξ゚ー゚)ξ『まぁ、気にしないでおいてあげる』

ξ゚⊿゚)ξ『でも、春を届けるって、どうやって?』

( ^ω^)「おっ。これを使うんだお」

 ブーンは懐から、小さな種を取り出しました。

( ^ω^)「「春の種」だお」

ξ゚⊿゚)ξ『「春の種」?』

( ^ω^)「だお。春を届けるのは、この種から花を咲かせて、そこを起点に春を展開するんだお」

( ^ω^)「春の種が花を咲かせるには半月ぐらいかかるお。その間、毎日世話しなきゃならないんだお」

437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:15:59.97 ID:0jSzaslG0 [sage]
( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「うちのお庭だと咲く?」

( ^ω^)「ここのお庭なら咲きそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「お花のお世話って大変?」

( ^ω^)「お水をあげたり肥料をあげたり色々あるけど、ブーンも手伝えば大丈夫だと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃぁ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ここで春を咲かせる(お)!」(^ω^*)

 ブーンはツンのお庭の日当たりが良いところへ、春の種を蒔きました。
 ツンはお水をあげました。

( ^ω^)「早く大きくなれお~」

ξ゚⊿゚)ξ『そんなにすぐ大きくなるの?』

( ^ω^)「春の種は近くの人の感情も影響を受けるお。楽しみに待っていると、早く大きくなるお」

ξ゚ー゚)ξ『そっか。じゃぁ、楽しみにしてるわ』


 お花の世話をしながら、ツンはブーンと色々なお話をしました。
世界中を回っているブーンは語学も堪能で、面白いお話をしてくれました。

ξ゚⊿゚)ξ『それじゃぁ、サンタさんはフィンランドの人じゃないの?』

( ^ω^)「ツンちゃんのところに来たサンタさんは、多分日本支部のサンタさんだお」

ξ゚⊿゚)ξ『フィンランドは遠いから、トナカイさん疲れちゃう?』

( ^ω^)「そうだお。それと、世界中の子供達にフィンランドのサンタさんだけでプレゼントするのは難しいお」

ξ゚⊿゚)ξ『どうして?』

( ^ω^)「人数が多すぎるんだお。だから、世界各国の偉い人がそれぞれの国でサンタさんを準備し、手伝うんだお」

( ^ω^)「日本だと「クリスマス特別法」があるお。誰がサンタさんをやるのかは秘密にされているお」

( ^ω^)「もしかしたら、ツンちゃんのパパもサンタさんになったかもしれないお」

ξ゚ー゚)ξ『へ~』

438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:19:04.51 ID:0jSzaslG0 [sage]
( ^ω^)「お?もうこんな時間かお」

 辺りがだんだん暗くなってきました。
 そろそろ、パパやママが帰ってくる頃です。

ξ゚ -゚)ξ『いっちゃうの?』

( ^ω^)「ブーンの家族も心配してると思うから、帰るお」

( ^ω^)「また明日も来るお!」

ξ゚⊿゚)ξ『うん、明日ね!』

 ブーンは庭の真ん中で、空を見上げました。
 遠くから、風の鳴る音が聞こえます。

( ^ω^)「ツンちゃん、日本語では[また明日]って言うんだお」

 ブーンは窓辺にいるツンに言いました。

( ^ω^)「ちょっとずつでも言葉を覚えると、楽しいお!」

ξ゚ー゚)ξ『・・・・・・うん』

ξ゚ー゚)ξ「ブーン、マタアスィタ」

( ^ω^)ノシ「ちょっと惜しい気がするけど、また明日だお~」

 一陣の風が吹き、

ξ>⊿<)ξ『きゃっ!』

それが収まった頃には、ブーンの姿はありませんでした。

439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:21:13.77 ID:0jSzaslG0 [sage]
 ブーンは毎日遊びに来ました。
 毎日お花のお世話をしました。
 毎日2人でお話をしました。

やがて芽が出て、双葉から本葉になり、蕾が出来た頃、ツンは日本語と外国語を半々ぐらいの割合でしゃべれるようになりました。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン。お花が咲いたら、ブーンはどうするの?」

( ^ω^)「ブーンは春の使者だお。お花が咲いて、春を届けたら、次の街へ行かなきゃならないお」

ξ゚⊿゚)ξ「ずっとここには居られないの?」

( ^ω^)「春を待ってる人はたくさんいるお。いつかは行かなきゃならないお」

ξ゚⊿゚)ξ「……そっか」

ξ゚ -゚)ξ『(なんか……もやもやする。なんでだろ……?)』

441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:42:45.71 ID:0jSzaslG0 [sage]
 それから1週間、蕾は開きませんでした。
 毎日お世話しても、花が咲く気配はありませんでした。

(;`ω´)「おーん……なんで咲かないんだお?何が邪魔しているんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「……何か足りないの?」

(;`ω´)「条件はかなりいいはずだお。でも、こんなに待っても咲かないとなると、ちょっとまずいお」

ξ゚⊿゚)ξ「春が来ないの?」

(;`ω´)「それもあるけど、そろそろ次の街に行かないと間に合わないお。このままだと、世界中の春が遅れてしまうお」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

 ツンは思いました。

( ^ω^)「春の種は近くの人の感情も影響を受けるお」

 もし、春が近くの人の感情のせいで咲かないのだとしたら?
 もし、春が訪れる事で彼が居なくなるのを、拒んでいる人が近くにいたら?
 もし、春が訪れない事で、彼を留めることが出来るとしたら?

 しかし、そのせいで彼に拒まれるとしたら?

ξ;゚ -゚)ξ『!!』

 ツンは、春が咲かない理由を、見つけました。
 それは、彼女にとって、辛い事でした。

 その日、ブーンが帰った後、ツンは一人泣いていました。
 なぜ涙が流れるのか分からないまま、泣いていました。

442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:48:25.99 ID:0jSzaslG0 [sage]
 翌日、ブーンはなかなか来ませんでした。
 ツンは一人でお花の世話をし、ブーンを待ちました。
 いつもより遅れて、夕方近くにブーンが来ました。

(;^ω^)「おっおっ。遅くなったお」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、いいの」

(;^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(;^ω^)「……ツン、じつh」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン」

ξ゚⊿゚)ξ「……春が咲かなかったら、どうするの?」

(;^ω^)「……」

( ^ω^)「……春の展開を諦めて次の街に行かなきゃならないお。期限は今日までだお」

ξ-⊿-)ξ「今日、か……急な話ね」

ξ゚⊿゚)ξ「……春が咲いて、次の街に行って……もう会えない?」

( ^ω^)「……それは正直分からないお。担当は毎年変わるから、毎年必ず会えるとは限らないお」

444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:51:56.42 ID:0jSzaslG0 [sage]
 でも、と彼は続けました。

( ^ω^)「春の花は多年草だお。春を展開できるのは最初の1回だけだけど、花は毎年咲くお」

( ^ω^)「春の花が咲いていれば、また担当になったときにそれを目印にまた来れると思うお」

ξ-⊿-)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ『なんでかな……ちょっとすっきりした気がする』

(;^ω^)「お?」

ξ゚ー゚)ξ「ふふ、ホント酷い顔ね」

( ^ω^)「だからききづてならねぇお」

ξ゚⊿゚)ξ「ごめん。……ブーン、一つ約束して」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「来年でも、再来年でもいい、いつか必ず、会いに来て。待っててあげるから」

(*^ω^)「おっおっ。勿論だお!」

445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/04(木) 17:54:47.56 ID:0jSzaslG0 [sage]
 日が、沈みます。
 それに反するように、お庭には光が溢れます。

(*^ω^)「おっおっおっ」

ξ*゚⊿゚)ξ「ワオ……」

 蕾から光が溢れ、お庭いっぱいに広がります。
 ほのかに暖かい風が吹き、まだらに残っていた雪が解けていきます。

(*^ω^)「ブーンが!春の訪れを!お知らせするお!」

 ブーンは勢いよく両手を広げ、春の周りを飛び回ります。
 光は空へと上り、流れ星のように四方八方へと飛び散りました。
 街中の風が、冬のそれから春のそれへと変わっていきます。

 春が、咲きました。 続きを読む
  1. 2010/02/04(木) 18:37:25|
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( ^ω^)くらいくらいくらい、のようです

330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:21:15.23 ID:RHQPNKeE0
声がする。
小さな声が。

鼓膜を微かに揺らす程度の声が、する。
まるで微風のように柔らかく、そして心地のいい声が。

嗚呼。
私は、また。

あの世界に行けるのですか。
あの世界に、往けるのですね。

感謝。
只管に、感謝。

( ^ω^)くらいくらいくらい、のようです

332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:23:24.48 ID:RHQPNKeE0
また、一人。
逝ってしまった。

彼は、優しい男だった。
今となっては、想い出話にしかならない。

絶望に目を見開いて、彼は逝った。
彼の死は、周囲に動揺を―――とは言っても、残されたのは私ともう一人だけ―――与えるには至らなかった。

もう、慣れてしまった。
この数時間の内に、死に対する感覚がマヒしているらしい。

私は、目の前にる彼を見た。

( ^ω^)

笑っている。
いつものように、彼は笑っている。

どうして、こんな時に笑えるのか。
何が面白い。

何がおかしい。
違う。

知っている。
私は、彼が笑っている理由を知っている。

彼は、受け入れているのだ。
この世の全てを。

334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:25:53.11 ID:RHQPNKeE0
どれだけ理不尽でも。
どれだけ汚くても。

彼は、世界を愛しているから。
だから彼は、こんな時にでも笑えるのだ。

銃弾の飛び交う、この戦場で。
私達にとってみれば、戦場ではない。

虐殺の場だ。
国家のお偉方同士で何をしているかは知らないが、私達を巻き込まないでほしかった。

私達は、国益とか正義とか、そう言ったものには興味は無い。
ただ、只管に"そのまま"がよかった。

でも、今となってはそれは夢物語。
昨日までは笑いながら語り合っていた友は、物言わぬ死体となって転がっている。

最悪、兵士に連れていかれて犯されているだろう。
嗚呼、おぞましい。

恐ろしい。
私は、膝を抱えて顔を埋めた。

だけど、銃声とか砲声は聞こえてくる。
今度は、耳を塞いだ。

だけど。
それを、彼が止めさせた。

335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:28:09.70 ID:RHQPNKeE0
( ^ω^)「御話をするお」

陽気な声だった。
どうして、と私は聞き返す。

こんな音、聞きたくない。
今も見たでしょう。

"流れ弾"で、彼が死んだのを。
もう、こんなのは嫌だ。

しかし、彼は首を横に振る。

( ^ω^)「御話を、しようお」

切れかけた電燈が、彼の笑顔を照らす。
いつものように、変わらない笑顔。

どんな話をするの?

( ^ω^)「優しい御話をしようお」

この暗い場所で?

( ^ω^)「この暗い場所でしようお」

この暗い場所くらい暗い御話を?

( ^ω^)「泣かない為の御話をしようお」

337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:30:18.66 ID:RHQPNKeE0
暗いくらい、泣く御話?

( ^ω^)「昔のように、御話をしようお」

( ^ω^)「大好きな御話をしようお」

( ^ω^)「いくら話しても飽きない御話をしようお」

彼は、私の頭を撫でてくれた。
私は笑った。

彼のする御話は、昔から好きだった。
私を、どこか別の世界に連れて行ってくれるから。

泣いた時には、楽しい世界に。
怒った時には、優しい世界に。

彼の声が、私をあの世界に連れて行ってくれる。
この狂った世界から、逃げられるのですね。

鼓膜を微かに揺らす程度の声が、する。
まるで微風のように柔らかく、そして心地のいい声が。

338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/02(火) 21:32:38.34 ID:RHQPNKeE0
嗚呼。
私は、また。

あの楽しい世界に行けるのですか。
あの優しい世界に、往けるのですね。

感謝。
只管に、感謝。

建物が、大きく揺れた。
でも、私はもうここにはいない。

私は、あの世界に行くのだ。
彼の紡いでくれる、あの世界に。


おしまい
  1. 2010/02/02(火) 22:42:43|
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