ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)は理解に苦しむようです 1/3

888:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:01:07 発信元:61.12.169.119 [sage]
得意なこと、と言われれば何があるだろうか。
僕が自分を客観視して適当に引っ張り上げるなら、少し目が良いってくらいかな。
あとはそうだな……普通の人よりは運動は得意かな?

ξ゚⊿゚)ξ「内藤!」

(;^ω^)「はっ!」

またぼうっとしてしまった。何をやっているんだ僕め。
以前のように、のらりくらりとやっていていいような仕事ではなくなったのに。

ξ゚⊿゚)ξっ「こっちも」

隣の彼女から渡されたA4の紙束には、一枚一枚クリップで写真が留められている。
僕はそれを受け取り、それぞれをぱらぱらと眺めていった。
しかし見る項目は一か所なので、最後まで見るのに大して時間はかからない。

ξ゚⊿゚)ξ「何考えてたの?」

( ^ω^)「自分の得意なことはなにかなあ、と」

現在僕達はある人間を追っている。
この大きな都市で起きた小さくは無い事件の犯人だ。
その人間は男か女かもわからない、未だ全体像の見えてこない相手。

ξ゚⊿゚)ξ「ああ……」

わかっている部分はと言えば、犯行現場にいつも残されている意味不明のメッセージ。
『私のとくいなものはなんでしょう。』殺人犯の特技なんて、僕は知りたくもないよ。

889:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:01:51 発信元:61.12.169.119 [sage]



( ^ω^)は理解に苦しむようです



890:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:02:46 発信元:61.12.169.119 [sage]
体に悪そうな煙の充満する小さなオフィスで、僕とツンはまたうんうんと唸る。
紙とにらめっこしてもいい方向には動かないのはわかってるさ。

( ^ω^)「うーん、考えがまとまらないお。ツン、ちょっと喫茶店でもいくお」

ξ-⊿-)ξ「あたし先輩なんですけど?」

せっかくの誘いをしかめっ面で返す年下の彼女。確かに立場としては後輩だ、仕方ないな。

(;^ω^)「ぬう……ツン刑士、喫茶店にでも行きましょうか」

ξ゚⊿゚)ξ「うむ、そそうのないようにな」

やたら尊大な態度で髪をかきあげるツンを無視して僕は先程の資料を茶の鞄に詰め込んだ。
適当に書くものも二、三本手に取り、スーツのポケットに刺し込む。

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ちょっと早いって!」

( ^ω^)「室長、ちょっと整理に出てきますお」
 _、_
( ,_ノ` )「おう、一時間半までなら許す」

毎度のように、頭を悩ませると僕は外へ出たくなる。
少しでも体を動かさないとどうにも思考停止のような感覚に陥るのだ。
そういう性質から、僕はなかなかまともな職に就けなかったんだよなあ……。

ξ゚⊿゚)ξ「一日最低一回はサボるよね」

僕的にはサボりではないんだけど傍からはどう見てもサボりなのは理解している。
それを受け入れてもらえるからこそ、僕は今の仕事に前向きに取り組めているんだ。

891:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:03:32 発信元:61.12.169.119 [sage]
からん、と大きな鈴を鳴らす音は、もう何度開いたかもわからない戸から発生する。
僕とツンは疲れた頭を癒すため、常連となった喫茶店へとやってきた。

(´・ω・`)「いらっしゃいませ、と思ったら刑士さんかい?」

主に茶色と深緑で作り上げられた空間は今や僕の心の安息の場となっている。
壁や柱に掛けられている、植物をテーマに造られた小物やインテリアが安らぎを与えてくれるのだ。

( ^ω^)「閉店時間には間に合ったみたいだお、いつもの頼むお」

(´・ω・`)「別に君たちなら時間外でも頼まれればコーヒーくらい出すよ」

ξ゚⊿゚)ξ「こんにちは、マスター」

(´・ω・`)「うん、こんにちは。仕事はまた煮詰まっているようだね」

( ^ω^)「刑士はなかなか大変なんだお」

『刑士』。それは僕の仕事の俗称だ。
この街は諸外国のような『警察』という組織が治安の維持に務めるのではないのだ。
『刑士』は一般的な警察組織を細分化した中の、ある一つ、殺人やら強盗やらの処理を担当する。
要するに街の危ないことを受け持つ人たちのことを『刑士』と呼ぶ。

実際は『○省○部○担当室所属、○執刑士』って言うけど、誰も使わない。
ちなみに僕らはいついかなる場合でも、街の中ならば『危険と判断した人間を無条件で排除する権利』を持っているのだ。
完全に独立国家のようにして動いているこの街では、そういった特別な権利を持つ人間がちらほらと居るわけで。

(´・ω・`)「まあせっかく来たんだ。ゆっくりしていきなよ」

例えば彼、店のマスター・ショボンも『どこでも自由に店舗を構える権利』を持っている。

892:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:04:23 発信元:61.12.169.119 [sage]
ξ゚⊿゚)ξ「それにしても相変わらず人が居ないわね……」

カウンターについたツンは周りを見渡しながら失礼なことをのたまった。
そういうことはせめて店を出てから言えばいいのに、彼女はたまにデリカシーというものを投げ捨てる。

(´・ω・`)「ははっ、これは趣味でやっているからいいんだよ」

湯気の上がる白のカップに手際よくコーヒーを淹れながら彼は笑って応えた。
この穏やかな人柄も店の雰囲気に合致しており、なかなか味のある空気感を作り出している。

( ^ω^)「どうせ裏でがっぽり稼いでんだお」

(´・ω・`)っ「一応はノーコメント、ってことで頼むよ」

ξ゚з゚)ξ「あづい……」

ずずず、と今渡されたカプチーノを両手で摘まむように持ちすする。
さっきまで僕に先輩面をしていたのになかなか子供っぽい姿を見せつけてくれるなあ。
こういうしぐさがかわいらしいというか、彼女の魅力であると言えるだろう。

( ^ω^)「さてもう一回、目を通すかおー」

一息ついたところで肩にかけていた鞄から紙の束を取り出し、先の考えを練り直すことにする。

(´・ω・`)「おっと、じゃあ僕は少し離れていようか」

コーヒーカップを僕の邪魔にならないような位置に置くと、ショボンはそんなことを言って店の奥に歩いていった。
こっちが勝手にやってきて勝手にやっていることだし、そもそもあまり褒められたことをしていないんだから、

( ^ω^)「別に気ぃ遣わなくていいのに……」

893:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:05:17 発信元:61.12.169.119 [sage]
なんて、呟いても彼には聞こえていないだろう。
まずは被害者の名簿から覗いていこうかな。

(-_-)

えーっと、三十四歳男性会社員、南部の倉庫街にて発見。
現場は被害者の勤めていた会社からは真逆に位置している。
死因は窒息死で、ビニールのようなもので顔を覆って殺害されたとのこと。

死亡推定時刻は発見の五時間前。
発見者は配送業者の男性で、早朝倉庫を開けた段階ですぐに気付き、
刑犯省南部、つまり僕らが所属しているとこに通報したという。

ξ゚⊿゚)ξ「第一発見者にアリバイはあるし……さっさと次――」

――からん。

川 ゚ -゚)「あ」

( ^ω^)「お」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

いきなり、いやそりゃいきなりだろうが、店の戸を開けてやってきたのは僕のよく知る人物であった。
腰に届かない程度の長く艶のある黒髪と、意図的に作りこまれたかのような細やかな白い肌は未だご健在のようだ。

( ^ω^)「クーじゃないかお」

川 ゚ -゚)「まさかお前に出くわすなんて……!」

894:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:06:33 発信元:61.12.169.119 [sage]
からん。

(;^ω^)「いやちょっと! 出ていくなお!」

なんてこった。僕のせいでショボンの店への客が一人減ってしまう。
大声で引きとめてみるがきっともうどこかへ行ってしまうに違いない。
彼女はあんなふうにして、いつも僕を困らせていたのだから。
しかし、

川 ゚ -゚)「なんてな!」

(;^ω^)「うおおおっ!」

一瞬完全に出て行ったと思ったのだがすごい勢いでクーは僕に飛び膝蹴りをぶちかましてきた。
ちょっとは場所を考えてほしい。

(; ω )「どぅっ!」

ヤツが跳んできた段階で僕は店のカウンターを守るために覚悟を決めたのだが、これがあまりにも痛い。
全力で踏ん張ったこの腹筋でも、我慢するにはちょっと厳しいんじゃないかってくらい。

(´・ω・`)「いらっしゃいま……せ?」

後ろからショボンの声がするが、釈然としないような色が入っていた。
そりゃあそうだろう。現在僕とクーは絡みつくようにして店の真ん中に突っ立っていたのだから。

ξ゚⊿゚)ξ「どちらさま?」

ツンはといえば、クーが飛び込んでくる瞬間も僕が膝蹴りを喰らった後も至って冷静にその場を眺めていた。
まあ、ツンはそういう人なのだ、興味はあっても初対面の相手には過剰な干渉はしない。私事では。

895:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:07:29 発信元:61.12.169.119 [sage]
川 ゚ -゚)「昔の仕事仲間さ」

僕にかかったほのかに柑橘系の香りがする髪をばっと払い、手櫛ですぐに元通りにする。

( ^ω^)「いいからまず僕から降りるお」

そんなことをしつつもクーは両足で完全に僕をホールドしていた。
凄まじい脚力で僕を締めつけながら、彼女は僕とほぼ零距離に居て普通に話し続ける。

川 ゚ -゚)「こんな奴が刑士に引き抜かれるなんて、まったく世も末だよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そう? けっこう仕事は真面目よ」

(´・ω・`)「クーさん、注文はあります?」

川 ゚ -゚)「オムライスを頼む。……仕事は真面目ねえ、っと」

僕から跳び離れ、スーツの皺を確認しながらツンの横の席に着く。
彼女は相変わらずの破天荒ぶりで、それは二年経っても変わっていないようだ。

川 ゚ -゚)「君は内藤の恋人かい?」

ξ゚⊿゚)ξ「パートナーよ。あくまで仕事上の、ね」

そういえばショボンがクーの名前を知っているということは彼女もここの常連だったのか。
通い始めて一年は経つが、意外にも知らなかったことだ。

川 ゚ ー゚)「……それはよかった。なかなかにあなたは美人だ、内藤には勿体ないよ」

ξ゚ー゚)ξ「どうもありがとう。まあ、あたしもまだ若いし、アレで妥協する気は無いわ」

896:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:08:22 発信元:61.12.169.119 [sage]
それから横で僕の悪口をこぼすのが聞こえるような気がしたが、理解しないように努めた。

( ^ω^)「マスター、クーは結構前から来てたのかお?」

手持無沙汰になると会話が耳に入りこんでしまう。
マスターに話しかけて気を逸らさなければやっていけないのだ。
彼がオムライスを作っていようが関係ない。仮に失敗しても食べるのはクーだし。

(´・ω・`)「うーん……半年前くらいからかな?」

( ^ω^)「へえ……」

(´・ω・`)「でも君達が知り合いだったとは驚きだね」

( ^ω^)「僕もここで再会するとは思わなかったお」

手元の資料にも適当に目を通しながら会話を流し合う。

ζ(゚ー゚*ζ

次、二十二歳女性、職業はイラストレーター。
死因は頸動脈の損傷による失血死。ガイシャは南部路面電車駅の駅員室で発見された、と。
ん? 身長152センチ、体重は42キロ、スリーサイズは……。

(;^ω^)「すばらしいロリ巨乳ときたもんだ……」

なんでこんなこと書いてるんだ、正気かうちの解剖医達は。
確かに写真も可愛いけども。

(*´・ω・)「ロリきょぬー? 萌えるねえ」

897:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 04:09:24 発信元:61.12.169.119 [sage]
ショボンが巨乳好きだったのは至極どうでもいいのでスルーしよう。

( ^ω^)「さて次次」

( ・∀・)

三十歳男性。青年実業家。
発見現場は南部高級住宅街の自宅の書斎で、死後一週間が経過したのちに恋人がようやく通報。
普段から仕事人間で連絡がとれないことはしょっちゅうらしく、これだけ時間がかかったとな。

( ^ω^)「ん……?」

イケメンでスポーツは陸上三種目が世界レベル、外国語も八カ国はマスター?
両親の遺産で株をやっていたことがあり、それを元手にして資金を増やし、現在に至る。

( ^ω^)「適当なこと書いてるしこんなことどうでもいいお……ていうか現在って、もうあの世じゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり被害者に共通したところはないわよねえ……」

いきなり横からツンの顔が飛び出してきた。
あっちの話は終わったのかと見てみると、クーはオムライスをちびちび食べているようだ。

( ^ω^)「あと十人分あるお。しっかり見ていけばわかるかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「現時点で年齢、性別、職業、住んでいる場所とか、
      もう明らかに被害者に共通点はないから、犯行時刻と発見現場、あと殺害方法を整理しましょ」

( ^ω^)「被害者に共通性が無いなら、やっぱり犯人自身が何か言いたいのかお? 『得意なこと』ってやつ」

ξ゚⊿゚)ξ「一月に十三人も殺した人間の得意なことなんて、殺人以外無いと思うんだけどね」

905:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:00:57 発信元:61.12.169.119 [sage]
( ´ω`)「はぁ……」

結局仕事場に帰ってきた。
頭を休めただけで、もちろん成果は得られていない。
 _、_
( ,_ノ` )「進んだか?」

声がした方に顔を向けると、丁度室長が三本に束ねたタバコをもみ消しているところだった。

( ^ω^)「いえ……」
 _、_
( ,_ノ` )「焦らんでもいいが、考えを放棄するなよ」

( ^ω^)「はい……」

室長にまたなんか変なこと言われると思っていたのに、今回は何も言われない。
なんだろう、室長も僕に慣れたのかな。

ξ゚⊿゚)ξ「内藤早くー」

( ^ω^)「はいさ」

喫茶店で適当に纏めた殺害状況のメモをツンに渡した。
彼女がそれを表にして見やすくする合間に、僕は街の地図を開いて被害者の発見現場の印を眺める。
どれも街の南部での犯行ということはわかっていた。そのため他の区画支部の手が借りられないことも。

これは僕らに喧嘩を売っているということなのだろうか。
あくまで僕らの管轄内で全ての犯行が行われていることを考えればそうかもしれない。
恨む人間か、南部でもあまりに広すぎると言える街だ、そこそこ居ないこともない、かな?

906:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:04:38 発信元:61.12.169.119 [sage]
( ^ω^)「最近うちのほうでしょっ引かれて釈放された人は、っと」

('A`)「あー、それはもうこっちでまとめてる」

向かいの机に座って作業をしていた彼が資料を寄こしてきた。
僕の考えることなんて誰か彼かは絶対に気付くはずだし、そこは頼もしいというか。
やはり人が多いとかゆいところに手が届くみたいな印象だ。

( ^ω^)「サンキュードクオ」

('A`)「おう。でも目ぼしいヤツは居ないぜ?」

ドクオの言う通り、ぱらぱらめくってみても殺人事件に引っ掛かりそうな人間は居ないようだ。
そもそもこっちは暴力的な凶悪事件なんて滅多に発生しない。主に商売グループ関係でのいざこざが多いのだ。
ショボンと初めて出会ったのも、そのちょっとした事件がきっかけだった。あの時確か人一人死んでたけど。

( ^ω^)「ふーむ……ドクオはこの事件どう考えるお?」

('A`)「俺は作業担当だから知らんわ。頭脳労働はお前らの仕事だろ」

(;^ω^)「んなこと言ってたら室長にぶっとばされるお……」

('A`)「室長も分担はしっかりしてっからいいんだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「内藤、できた」

( ^ω^)「お、助かるお」

袖をぴんぴんと引っ張られ、ツンの方を向かされる。
しかし彼女の目は未だ画面に向けられており、すばやくキーボードを叩いていた。

908:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:07:54 発信元:61.12.169.119 [sage]
( ^ω^)「どれどれ」

ξ゚⊿゚)ξ「犯行は全部深夜。それから殺害方法は全部ばらばら。絶対変態よ、コイツ」

もうさんざん聞いた話だ。溺死焼死に毒殺と、拷問でもしたのか体を過剰に損壊させた殺し方まで。
随分バリエーション豊かだが、どういう意図があるのだろう。
せめてもの共通点を挙げるならば、どれも犯行現場が密室?

( ^ω^)「見事な無差別連続密室殺人劇だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「このご時世なら疑似的な密室くらい、作り上げること自体は不可能じゃないわよ」

確かにその通り。基本は全て電子ロックで制御されているこの街、予備知識さえあれば。
僕も昔はそういうことはできないわけではなかった。全くしなかったけどね、あまり意味がないから。

( ^ω^)「うーん、このままじゃ手詰まりだお……」

ξ゚⊿゚)ξ「聞き込み組が帰ってくるまで掃除でもする?」

( ^ω^)「どうせ今日も成果はないお」

と、丁度いいタイミングで部屋の戸がゆっくり開いた。

(,,゚Д゚)「成果無しだぞゴラァ!」

(*゚ー゚)「うっさい」

ほら、やっぱり何もなかったじゃないか。

ξ゚⊿゚)ξ「二人ともおつかれさま」

909:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:11:41 発信元:61.12.169.119 [sage]
 _、_
( ,_ノ` )「よしお前ら、今日から毎日朝まで待機だ。こっちのメンツもある、力業で叩き潰すぞ」

この部屋のメンツが全員揃ったところで、室長が立ち上がった。
両手に構えた合計六本のタバコからもくもくと天井に上がっていく。
ああ、事件のイライラのせいでどんどん壁が黄色くなりますね。

('A`)「もしかして次の犯行まで待つってことですか?」
 _、_
( ,_ノ` )「そうだ。二日~四日以内には必ず事件が起きているんだからな」

(;^ω^)「えっ」
 _、_
( ,_ノ` )「あ?」

( -ω-)「いえ……」

確かに僕らは実働の方が向いている、というか専門はそっちの方なのだ。
ここ最近色んなとこが忙しいからデスクワークなんてやっているわけで、
ドクオを除けば僕らは脳筋肉と言っても過言ではないくらい学が無い。
 _、_
( ,_ノ` )「本部がもう厳戒態勢なんだ、連絡が来ればすぐに動けるよう準備しておけ」

(,,゚Д゚)「了解だぞゴラァ!」

(*゚ー゚)「うっさい」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと内藤、いきなり寝るな」

だって、めんどくさいんだからしょうがないじゃないか……。

911:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:15:03 発信元:61.12.169.119 [sage]
翌日。

(´・ω・`)「随分お疲れのようだね」

( ゚ω゚)「一日くらいならまだ大したことないお」

川 ゚ -゚)「過労死するのか? 死んでしまうのか?」

( ^ω^)「おま、いつの間に……」

朝っぱらからショボンのお世話になってしまっていた。
この店、朝五時から開店して夕方に店じまいをするという妙な時間で動いてるためなんだけど。
まあ、その妙な時間の理由はショボンの本業に関わることだから、直接首を突っ込もうとは思わない。
以前ちょっと調べたところだと、僕には理解し難いなにやらすごく複雑なことになっているようなのだ。

川 ゚ -゚)「私はこれから仕事があるんだ」

(´・ω・`)「はい、ワッフルだよクーさん」

ことり、と小皿。

川 ゚ -゚)「わっふるわっふる!」

貪る女。

( ´ω`)「はぁ……これから寝れないと思うと大変だお……」

(´・ω・`)「一日二時間分寝れば十分だろう、空き時間は一分でもあれば癒しに変わる」

あなたとは違うんです。

912:( ^ω^)は理解に苦しむようです :2010/02/11(木) 05:19:16 発信元:61.12.169.119 [sage]
からん。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、やっぱりここにいたわね内藤」

クーが去った後すぐに、ツンが僕を向かえに来た。
彼女はいきなり腕時計を僕の顔に押し付けてくるが、だいたい理由はわかる。
顔を離してその文字盤を見るとやはり、もうすぐ戻らなければならない時刻になっていた。

( ^ω^)ノシ「多分明日の朝もくるおー」

(´・ω・`)「ああ、そうならないことを祈ってるよ」

ツンに引っ張られながらショボンに適当に手を振り、僕はあの煙たい部屋に戻されるのだった。

( ^ω^)「戻ってきてしまった……」
 _、_
( ,_ノ` )「……」

そして、煙の濃さは増していた。室長がふっとい葉巻に火を着けていたのだ。
彼があの葉巻を、しかも二本咥えている時はかなり危険な状態だ。
室長の体も危険だし、周囲に居る人間も危険。プレッシャーやばい。

( ^ω^)「――ツン、今日は聞き込みに行くお」

ξ゚⊿゚)ξ「え」

……いやあ、比較的自由に捜査ができるこの体制はなかなか僕の性分に合っているなあ。
ほんとに拾ってもらえてラッキーというか、うん。

( ^ω^)「では! さっそく行ってきますお!」



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コメント

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
作業派ドックン
  1. 2010/02/11(木) 15:12:35 |
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  3. 名のある名無し #-
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