ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

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( ´ー`)おじさんのようです


582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:26:27.84 ID:hHPAIzPN0
川*` ぇ´)ムゥ

こんにちは、ヒールちゃんです。
ヒールちゃん、とっても不機嫌なのです。
何で不機嫌かっていうと、私にとって非常に非常に気に食わない出来事が起きたに他ならないのです。
ヒールちゃん怒ってます。ぷんすかぷん。

で、これまた何でくるうちゃんが怒ってるのかというと。

lw´‐ _‐ノv 「あいよ、いらっしゃいおじさん」

(;´ー`)「だーかーらー!おじさんって呼ばないの!」


川*` ぇ´)ムー


最近、うちに変なおじさんが来るようになったからです。

584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:27:08.17 ID:hHPAIzPN0
ノハ*゚⊿゚)「あ、おじさんだー!お菓子ちょーだい!」

( ´ー`)「久しぶりヒートちゃん、今日はぽたぽた焼きだーヨ。後おじさんじゃネーヨ」

川*゚ 々゚)「おじさーん!『雄っぱい曝け出しながらドラミングで羞恥と快感を誤魔化すドンキーコング』のモノマネやってー」

o川*゚ー゚)o「ダメー!おじさんには『ぞうさんのぞうさんがぞうさんでぞうさんがパオーンする』モノマネやってもらうんだからー!」

(;´ー`)「だからおじさんじゃな……誰だーヨ君らにそんな卑猥な単語の羅列教えた奴は!?」

lw´‐ p‐ノv テヘペロ

(;´ー`)「お前か!?お前だなシュー!?」

lw´‐ _‐ノv 「いやーん怒らないでおじさーん」

川*` ゥ´)「……」ピチューンピチューン

585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:27:44.59 ID:hHPAIzPN0
(#;´ー`)「今日という今日は許さないヨ!何度変な言葉教えちゃいけませんって言った!?」

lw*´‐ _‐ノv 「いやぁ~ん、おじさんが私の豊かな体に自分の火照った体をねちっこく擦りつけてくる~」

(*;´Д`)「こっこらァ!!変な言い回しするんじゃネー!!」

lw*´‐ _‐ノv 「あはは、照れてやんのー。おじさんのスケベー」

ノハ*゚⊿゚)「おじさん『すけべ』ー!」

o川*゚ヮ゚)o「すけべだ、すけべー!」

(;´ー`)「だーかーら!スケベとか言うなってーノ!」

川*゚ 々゚)「嘘おっしゃい!そんな風にお仕置きと見せかけてシュー姉のたわわな胸とふくよかなお肉に触っては欲情して、劣情を抱いてるのね!?」

(;´ー`)「だから違……なんなんだ君のそのボギャブラリーの多さは!?君本当に10歳か!?」

川*` ゥ´)イライラ

586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:28:34.15 ID:hHPAIzPN0
おじさんは月曜日と土曜日、午後4時頃にいつもやって来る。仕事しろニート。
皆はおじさんと呼んでいるが、年齢は私より1つ上くらい。
まあ、ちびっこ達からすればおじさんには違いないだろう。

まだ幼いヒートやキュート、くるうの親代わりとして、子守に来る。
……高校生のシューはともかくとして、成人した私に頼む気は本当に無いんだな、父よ。
いや、親のスネかじって家でゴロゴロしっぱなしな私も私だけど。

父が会社勤めで忙しいのもわかる。
私に頼まないのはきっと、子供をあやすのが苦手なのも察してくれているからだ。
わかっている。分かってはいるけども。

だからといって、わざわざ元ひきこもりに子守りを任せることもないだろうに。

キャッキャノハ*゚⊿゚)lw´‐ _‐ノv (´ー`;)o(゚ー゚*川(゚々 ゚*川キャッキャ


川;*` ゥ´)…………

気に食わない。

587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:29:19.81 ID:hHPAIzPN0
( ´ー`)「全く……さ、今日は何がいい?」

ノハ*゚⊿゚)「わたしチャーハン!」

o川*゚ー゚)o「おむらいすー!」

川 ゚ 々゚)「白濁とした汁をぶっかけた、蕩けるように艶かしく火照って劣情を誘うパエリアを」

(;´ー`)「普通にパエリアって言えよ!くるうの表現はいちいちエッチ過ぎるーヨ!」

ノハ*゚⊿゚)「すけべだー!」

o川*゚ヮ゚)o「スケベ星人だー!これでもくらえー!」

(;´ー`)「痛い痛いッ!弁慶の向こう脛は反則!!」

川*` ゥ´)「……」ピコピコ

食事を作るときも喧しい。もっと静かに料理できないのか。
まあ、いつも彼のご飯には世話になっているので何も文句は言えないけど。美味しいし。
……あっ糞、失敗した。いつ遊んでも、テトリスは奥が深い。

588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:30:03.14 ID:hHPAIzPN0
( ´ー`)「シューは何が良いヨ?」

子供達を足であしらいながら、おじさんがシューへと振り返る。
戯れる様子がまるで子犬と主人だ。ん?つまり主従関係。主人と奴隷。よし通報してやる。
畳で寝転んでいたシューは、空中でばたつかせていた足を止め、おじさんを見上げた。

lw´‐ _‐ノv 「んー……シューちゃんお気に入り米俵から使うなら何でもいいけど…」

ぬるり、蛇のような動きで立ち上がって、滑らかな仕草でおじさんに擦り寄った。
艶やかな髪が、さらりと宙を跳ねて、シューの白く細い腕が、おじさんの首を絡め取るように回される。
シューの形の良い指が、つつぅ、とおじさんの唇をなぞる。

lw´‐ ー‐ノv「 ……むしろ、お・じ・さ・ん?」

おじさんは一瞬だけ、シューの笑顔に惚け、たかと思えばハッと我に返る。
そんでもって、ひっつきむしを引き剥がすみたいに、シューの肩を掴んで離す。

(;*´皿`)「こっこら!変な事言うんじゃネーヨ!」

lw*´‐ _‐ノv「やーいやーい、照れ屋さんー」

ノパ⊿゚)o川*゚ヮ゚)o川*゚ 々゚)ヒューヒュー

川*` ゥ´)「……」ッテテテレテテンッ

こういう時のシューは、一際楽しそうだ。 ある意味、妹たちよりも。
おじさんも、毎度毎度やられてるんだから、いい加減慣れればいいのに。

589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:30:43.96 ID:hHPAIzPN0
川*` ゥ´)「……面倒だから、カレーでよくね?」

私の一言もあり、今晩の夕食はカレーとなった。
仕方ないので私もほんの少しだけ手伝った。そしてやっぱり美味しいのがどことなく腹立つ。
ニートの癖に。ビミョメンの癖に。
地味に私よりスキルあるところが、気に食わない。

( ´ー`)「ほらほら、食べ終わったら歯磨きして、お風呂入るーヨ」

ノハ*゚⊿゚)「はーい!」

o川*゚ー゚)o「ほら、お皿運ばなきゃ!おねーちゃんたちも!」

川*` ゥ´)「はいはい……マンドクセ」

(*´ー`)「お、偉いなーキューちゃんは」

o川*^ー^)o「えへへー」

ええいデレデレするな妹よ。其奴は私と同じ【堕落の象徴(キングオブニート)】ぞ。
あっこらっ頭撫でてもらったくらいでキャアキャア言うんじゃない。
いつも私に対しては鼻で笑う癖に!同じことしたら手で払って「触るな下郎め」とかほざく癖に!
ああ全く、気に食わないったらありゃしない!

590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:31:20.27 ID:hHPAIzPN0
o川*゚ー゚)o「おふろ!おじさんお風呂一緒に入ろう!」

(;´ー`)「え”」

lw´‐ _‐ノv ピクッ

ノパ⊿゚)「キュート、さすがにそれは犯罪だぞー」

o川*゚ー゚)o「えーでもでもぉ、おじさんと一緒に洗いっこしたいー」

(;´ー`)「いやいやいや…君らが子供でも俺は一応男だし……」

川 ゚ 々゚)「ダメだよキュー、そんな事したらおじさんが幼女の滑らかで汚れない肌にムラっときて紅い華を咲かされちゃうよ」

(;´ー`)「くるうっーーーーーーー!!俺は別に欲情しネーヨ……っていうかその言葉使いをすぐやめなさい!!」

lw´‐ _‐ノv 「そんな事ないわよ、おじさんは汚れない肌でも私には欲情するでしょほらするでしょしなさいよ」

(;´ー`)「お前は何を張り合ってんだーヨ!?待て脱ぐな!脱ぐなってぇえ!!」

川*` ゥ´)「先入るわー」

もっと面倒なことに、私以外の姉妹全員は、おじさんに対し非常にご執心なようだ。
シューに至っては顕著だけども、彼女は悪戯心半分、嫉妬心半分だろう。
私?残念ながら同年代の同類に恋心を燃やすようなスキモノではない。悪しからずだ。

591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 13:31:58.44 ID:hHPAIzPN0
川*` ゥ´)「はぁーあ……」

湯船に鼻先スレスレまでどっぷりと浸かる。
冬の寒さもあってか、つま先までじぃいん、と痺れるような熱が伝わってくる。
ドア1枚向こうで、妹たちの騒ぐ音がいまだに聞こえてくる。喧しい。
それにしても、あの取り乱し方はなんだ。
ロリコンでないなら、キュート達と風呂に入るくらい構わないだろうに。
…………いややっぱり嫌だ。チビ達と風呂なんて悪夢だ。疲れをとる場で疲労感なんか感じたくない。

川*` ゥ´)「あいたよー」

湯船からあがり、バスルームの扉を開く。

lw´‐ _‐ノv 「あ」

(;´ー`)「げ……」

川*` ゥ´)

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。
妹達の騒ぐ声かと思ったらシューがおじさんのパンツに手をかけていた。
ロリコンだとかニートだとかそんなチャチなもんじゃねえ、もっと恐ろしい社会の闇を以下略。

(;´ー`)「いや、これは、その、俺は抵抗したんだけどヨ」

川*` ゥ´)「何でもいいから出てけ」

まあ大体、事情は察したけどさ。

611:さるさん食らってました、ごめんなさい :2012/12/11(火) 14:00:49.53 ID:hHPAIzPN0
子守で最も手がかかる時間。それが寝る前だ。

o川*゚ー゚)o「おじさーん!シンデレラよんでー!」

ノパ⊿゚)「私のうりこ姫が先だぞー!」

( ´ー`)「はいはい、順番にね」
川 ゚ 々゚)「私この『断章のグリム』っての読んでほしいー」

(;´ー`)「それはダメ絶対ッ!!!!!!!!!トラウマになるから!!!!!!!!」

lw´‐ _‐ノv 「私これがいいなー」

(;´ー`)「シューはもう高校生だろ……なんで俺のエロ本持ってんの!?!?!?怖すぎる!!!!」

川*` ゥ´)「……なあ、私が読んでやろうか?」

ノパ3゚)「やだー!おじさんに読んでもらうのがいいー!」

o川*゚ー゚)o「お呼びでなくてよ、下女」

川#` ゥ´)ビキビキ

こっ……こいつらッ………………!!

615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:03:24.32 ID:hHPAIzPN0
ノハ*-⊿-)クー

o川*-ー-)oスピースピー

川 - 々-)ンクカー

川;*` ゥ´)「つ、疲れた……」

(;´ー`)「いつも手伝ってもらって嬉しいヨ」

子供達が寝る頃、時計は既に夜の9時半。
いつもなら徹夜でMMOに入り浸る頃だけど……おじさんが来て、そういうことが減った。
台所にたつことも、チビ共を風呂に放り込むことも、寝る前に絵本を読ませることも、
今までの私には、考えられなかったことだ。

lw´‐ _‐ノv 「……」

( ´ー`)「ん?なんだ、シューも寝ちまったかヨ」

おじさんの体に、ぴっとりと寄り添うシュー。
こんな風に彼女が家族以外の人間に懐くことなんて、一度もなかった。
おじさんはおじさんで、頬を緩ませてシューの髪を梳いている。
私はそれを、頬杖つきながら眺める。
ああ、ああ、お熱いねえ。あっちっちのちー。妬けちゃうよ、本当に。

620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:06:05.20 ID:hHPAIzPN0
( ´ー`)「起こさねーように、……ヨイショっと」ヒソヒソ

チビ達の間から、器用にシューだけを掬って、おじさんは自分の胸元まで抱き寄せる。
シューは一度寝たら絶対に起きない。それこそ、自分専用の目覚まし時計の音を聞かない限りは。
以前のシューは、小さな物音でもびくついて眠れなかったのに。

川*` ゥ´)「…………………」

悔しいけど、この男には感謝している。
私やシューが変わることができたのは、一応この男のお陰なのだから。



父が最も多忙だった時期、私は荒れに荒れた。
学校のトラブル、受験、妹たちの世話、慣れない家事、家族との喧嘩……。
元々ストレスに弱い私は、引きこもった。
学生時代の苦い思い出が、今の私を形成したといっても過言ではない。

目に見えて荒んでいった私は、ある日を境に最も最低な行為を決行した。

川#` ゥ´)『泣くんじゃねーよ、馬鹿ッ!鬱陶しいッ!』

lw´; _;ノv 『ごめんなさ、……ごめんなさい……』

満たされぬ何かを、吐き出したい何かを、私はぶつけたくて。
一番おとなしくて、陰口も告げ口も反抗もしないシューを、腹いせの対象に決めたのだ。

621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:08:13.15 ID:hHPAIzPN0
『うざってえんだよ!』

『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』

『泣きたいのはこっちだってのに!アンタは気楽でいいよねえー!』

『うう……ううう……』

少しでも物音を立てれば、壁や地面を殴ったり。
妹が必死に作ってくれたご飯を、目の前で不味いと言って捨てたり。
理由もなく苛立ったら、歯向かわずとも難癖つけてなじったり。

ほんの少しの理性か、シューの気配りのお陰か、他の妹たちに手を出すことは防げた。
けども、代わりに、シューがやつれていった。

申し訳ないとは思っていた。本当は謝りたくて仕方がなかった。
ベッドに潜り込んで一日を振り返るたび、無性に獣のような叫びを上げたくなった。

けれども一度謝罪の言葉を口にしてしまえば、
罪悪感の重みで私が潰れて、ぺっちゃんこになってしまうのではと不安になっていた。
自己嫌悪と保守的な自己愛がぐるぐると巡って、翌日になれば同じ事の繰り返し。

何も言えなかった。何も、行動に起こせなかった。
シューが耐え切れずに家を飛び出して、おじさんに出会うまでは。

624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:10:20.66 ID:hHPAIzPN0
ノハ;⊿;)『びゃああああ!びゃあああーーーーっ!!』

川;゚ 々゚)

o川*;д;)o『あああーーーーーん!おねえちゃああああーーーーん!!』


川;` ゥ´)『シュー!どこいったの、シュー!?』

空っぽのままのベッドと、泣き喚く妹たちを見て愕然とした。
父はその日、出張で北海道に出かけたばかり。
大人たちを頼るわけにはいかなかった。責められることが、何よりも恐ろしかった。

妹たちを置いて、私は今日みたいな冬の日の住宅街を駆けずり回った。
冷たい空気がキンキンに肺を冷やして、その分心臓の奥がグツグツと煮えて、胸が詰まった。
嫌な想像ばかりを巡らせて、頬がばかみたいに冷たくて、泣き出しそうになった。

『……おねえちゃん?』

ひとつ、冷たい風が強く吹いて、シューの声を運んできた。
私はもう、頭が真っ白になって、振り返った。

川;` ゥ´)『………………し、シュー…………』

lw´; _;ノv 『おね、え、ちゃん……』

ぼろぼろ泣きっぱなしの妹が、私を食い入るように見つめていた。
シューが無事だった、その一つの事実だけが私の中にすうっと溶け込んで、
私は熱に溶かされたアイスみたいに崩れこんだ。

626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:12:32.73 ID:hHPAIzPN0
ヘナヘナ:川;` ゥ´):『……し、』


川;  ゥ )『し、心配かけさせてんじゃねーっての、馬鹿……』

lw´う _;ノv 『…………ご、ごめん、なさ…………』

グズグズ泣いてばかりの妹に、そっと触れる。
自分の手はドライアイスか何かと間違うくらい冷たくて、シューの体は血が巡っていて。
私はもう、しゃにむにシューに抱きついて、これでもかって位髪をぐしゃぐしゃにしてやった。

lw;´  _ ノv 『わっわあっ!?』

川#*; ゥ;)『こんなろっこんなろぉっ、ビビらせんじゃねーよぉお!居なくなってんじゃねーってのおおー!』

lw;´  _ ノv 『痛い痛いッおねえちゃん痛いっ!ごめんなさいもう家出しませんっ!』

痛いと口では言うくせに、抱き返してくるシューがまた、愛おしくて。
しばらくの間、シューと私は路上で抱き合っていた。

『あ、あのー…シューちゃんのご家族の方ですか?』

川;` ゥ´)『は、はい』

不意に声をかけられ、反射的に見上げた。

(;´ー`)

ばかに首の長いひょろっちい男が私を見下ろしていた。

629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:15:39.70 ID:hHPAIzPN0
男は妙に長い首をさすり、反対の手をシューの肩に回していた。
気まずそうに、申し訳なさそうに、それでもシューの肩は撫でる。

(;´ー`)『えっと……大丈夫です、かね』

lw*´‐ _‐ノv 『あ、おねえちゃん、この人ね、シューの事元気付けてくれたの』

( ´ー`)『いやあ、別にそんな大層なこと言ったわけじゃないけども……』

川*` ゥ´)


ああ、成程。こいつ変態か。
さらっとどさくさに紛れて私の妹を手篭めにしようってハラか、納得。


川#` ゥ´)『まずは挨拶から始めろパーーーーンチ!!!』

(; Д )そ『なんかスイマセげぶらッ!!?!!?』ドゴオッ

川#` ゥ´)『妹はタダでは渡さんッ!!私の屍を超えていけラッシューーッ!!』

(;´Д`)『タコスっパピコッこれ俺が死体になるパターぺがふっ!?』

lw;´‐ _‐ノv 『おじさーーーーーーーーーんっ!!??』


これが、私たちと、おじさんの出会い。

631:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:19:19.00 ID:hHPAIzPN0
数日後、事の終始を知った父は、それはもうお怒りになって私たちを叱りつけた。
その時も、おじさんは私たちを必死になって庇ってくれた。

子供のやることじゃないですか。二人共寂しかったんですよ。
父をそう宥めすかして、私たちの心を代弁してくれた。
そのうち、父は私たちをないがしろにしていた節もあると反省して、私たちは和解した。

数日後、父はおじさんを非正規であるものの、ヘルパーとして雇った。
賃金はブラック企業も裸足で逃げ出す位安いけど。

……家出したシューの心を、荒んだ私の気持ちを、一番に理解し、癒してやったのが、彼だったから。
シューが彼に懐くのも、チビたちがそれに倣っておじさんに纏わりつく理由も、分かる気はする。
彼を慕う気持ちも、シューが彼に抱く気持ちも、理解出来ないわけじゃないけど。



だけど。

川*` ゥ´)

だけど。

( ´ー`)

だけど。

lw*´‐ _‐ノv

635:改行規制とかwwww :2012/12/11(火) 14:25:01.71 ID:hHPAIzPN0
川*´ ゥ`)、

川*` ゥ´)「………………やめた。おセンチは似合わねーっての」

変な考えは、止しておこう。
甘えたいだとか、独り占めだとか、そういうのは子供の特権なのだから。
そもそも、甘えん坊なんて私のキャラじゃない。それだけは確かだ。




『お嬢ちゃん、どうしたんーヨ?』

『うっ、えぐっ、…………』

『……家族とケンカでもしたかヨ?』

『!』

『当たり?』

『…………お姉ちゃんに、嫌われちゃった。もう、おうち帰れない』

『ええっ?馬鹿なこと言うんじゃねーヨ』

『だって……いつも私のこと馬鹿って言って怒るし……ご飯捨てられるし……』

『…………………』

『きっと、私のこと、もう要らないって思ってる…………』

637:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:29:11.87 ID:hHPAIzPN0
『…………………それこそ、馬鹿言うんじゃネーヨ』

『?』

『家族を本当に要らないなんて思うやつなんか、絶対いやしネーヨ』

『…………本当に?』

『ああ。きっと………………寂しいんだよ、その姉ちゃんも』

『寂しい?……おねえちゃんが……?』

『人は寂しくなると、自分がどんなに酷いことしてるかわかってても、つい悪いことをしてしまうんダヨ』

『なんで?どうして?』

『……………………きっと、欲しがってるんだよ。悪いことをしている自分でも、ちゃんと見ててくれる人を』

『………………………行かなきゃ』

『え?』

『おねえちゃんのところに帰らなきゃ!!』







640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:33:54.43 ID:hHPAIzPN0
( ´ー`)「……んあ、やべ。寝ちまってた」

lw´‐ _‐ノv クー

( ´ー`)「あーあ、幸せそうな顔しやがってよ」

lw´‐ _‐ノv ムニャ

( ´ー`)「……シュー」

「あの時、俺、本当に君の事を元気してあげられたのかな」


<似合わねーっての

(;´ー`)そ「うひゃっ!?」

lw´‐ _‐ノv クスッ

( ´ー`)「ん?」

lw´‐ _‐ノv クー

( ´ー`)「……気のせいか」

642:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:36:11.19 ID:hHPAIzPN0
( ´ー`)「あの、今さっき何か言ったかーヨ?」

川;*` ゥ´)そ「ひょわっ!?な、何も言ってねーよ!」

おじさんがひょっこりと壁から顔を出す。やめろ馬鹿野郎、この首長め。
おじさんはもう帰るらしく、荷物を纏めている。
明日、彼は来ない。……朝起きたら、またチビ達がぐずるんだろうなあ。

( ´ー`)「それじゃ、お邪魔しました」

川*` ゥ´)「あ、ああ」

ご丁寧に、玄関で会釈しやがる。
年は変わらないんだから、もう少し砕けたっていいだろうに。
このへっピリ腰は。

川*` ゥ´)「……あのさ」

( ´ー`)「はい?」

玄関のドアノブを捻る手が止まって、人のよさげな目尻が私を見る。
その不意打ちについ、うぐ、と詰まりかけた言葉を、どうにか私は喉の奥で形にして、
消え入りそうな声で、絞り出した。

645:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:40:00.20 ID:hHPAIzPN0
川*` ゥ´)「……………あ、明日は、牛丼がいいな」

何言ってるんだか。色気も糞もない。
自分で己の発言に呆れて、心中溜息を零す。
目の前の「おじさん」はといえばさ、目を白黒させて、私を変な目で見る。

川*` ゥ´)「ほら…………シューだって喜ぶだろうし……チビたちも」

何故妹を引き合いに出す、私よ。
顔に熱が集まって、私は火照った頬を冷え切った手で抑える。
おじさんは、ふわふわと定まらない表情をころころと変えたかと思うと。
それはそれは、シューのように言わせてもらうなら……
炊きたてのお米みたいに、柔らかくて暖かい笑顔を浮かべた。

( ´ー`)「……それじゃあ、家から材料持ってこないとな」

今度こそ、彼はドアノブを捻って扉を開ける。
ぽっかりと黒い口を開けた夜の空で、満天の星空が広がっている。

( ´ー`)「元気になったみたいで、よかったーヨ」

川*` ゥ´)「え……」

( ´ー`)「じゃあ、『また明日』」

646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/12/11(火) 14:42:25.85 ID:hHPAIzPN0
クスクスと可笑しそうに笑って、おじさんは一歩、冬の夜空の下に踏み出す。
ダッサいサンダルをつっかけると、彼は背中越しに手を振った。
私は暫く呆けて呆けて、寒さでクシャミ一つ飛ばして、ようやく扉を閉めた。

川*` ゥ´)「………………」

顔がまだ、熱い。

『また明日』

そう、また明日。

川*` ゥ´)

川*` ー´)「………………………ふんっ。とっことん、気に食わない奴」

さあ。明日の我が家はもっと、騒がしくなりそうだ。


( ´ー`)おじさんのようです


終わり
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  1. 2012/12/13(木) 19:19:25|
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