ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)ヘイィヤレロトティーヤのようです

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:20:07.14 ID:fq2Q6JvC0
( ^ω^)

僕は内藤ホライゾン。今、電車に乗って大学に向かっている。
車両内は満員というわけではないけど、そこそこに人が多く乗っている。
まあ、僕は座席に座っているからあまり関係ないのだけれど。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

( ^ω^)「?」

聞きなれない歌?が聞こえきた。
誰かのイヤホンから音漏れをしているのだろうか。
まったく、迷惑な話だ。

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:21:39.37 ID:fq2Q6JvC0

そんなことを考えていたら

\(゚o゚)/ウッ、クルシ

携帯を見ながらイヤホンをしていた一人の乗客が、手で胸を抑えつけながら転倒した。

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:22:59.25 ID:fq2Q6JvC0






ヘイィヤレロトティーヤのようです






8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:24:16.42 ID:fq2Q6JvC0


('、`;川「キャー!!!」

女性の悲鳴が響き渡る。
そして止まっていた時が動き出したかのように車内がざわめき始めた。

(;-_-)「お、おい!あんた……」

すぐさま近くにいた乗客が転倒した男に駆け寄った。

(-_-)「……駄目だ、死んでる」

しかし、男は既に死亡しているようだ。

(;^ω^)(おいおい、どういうことだお)

状況が呑み込めなかった僕は、ただ座席に座ったままその男を見つめることしかできなかった。

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:25:43.68 ID:fq2Q6JvC0

(;^ω^)(……うん?)

前のめりに倒れた男の背中に妙なものがついていた。
それは真ん中が赤と黄色に塗りつぶされた大きな赤丸のシールのような物に見える。

( ^ω^)(なんだお、あれ……)

よくよく周りを見渡してみると、他の乗客も他にも背中に同じようなシールを付けている。
しかし決定的に違うところがあった。
さっき見たように、男のものは真ん中が赤と黄色によって半分ずつ塗りつぶされている。

だが、他の人のシールは真ん中が黄色と白によって半分ずつ塗り分けされている。
この違いが意味するのは、いったいなんなのだろうか。

( ^ω^)(………)

僕はなぜか、見てはいけないものを見てしまったような気がした。

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:27:14.56 ID:fq2Q6JvC0
―――――――――――
――――――――
――――
――


( ^ω^)「―――ってことがあったんだお」

('A`)「へえ、不気味な話もあるもんだな」

僕は少し遅れたものの、無事に大学へ着いていた。
ここに来る途中に見た人もあのシールがついていて、そのこともドクオに話した。

('A`)「シールねえ」

( ^ω^)「………」

周りを見渡す。
やはり、シールはみんなの背中に貼り付いている。

( ^ω^)「……みんなにもついてるお」

('A`)「………」

( ^ω^)「………」

ドクオは、きっと僕の話をまだ信じてはいないのだろう。

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:28:51.95 ID:fq2Q6JvC0

僕とドクオは無言になった。
ドクオには僕の言うことを信じてもらいたい。
だが、今のところ僕にしか見えないものを信じてもらうなんて、無理な話だ。

( ^ω^)(なんで僕だけ……)

次の疑問はそれだった。
なんで僕だけがそのマークを見ることができるのだろう。
僕はここ数日、変わったようなことはしていない。心当たりがないのだ。

突然、特殊な能力が目覚めたのだろうか。

( ^ω^)(僕には……)

携帯で自分の背中を撮ってみたが、そこにシールはなかった。

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:30:30.93 ID:fq2Q6JvC0

(´・ω・`)「静かに。では、講義を始めます」

もう還暦間近であろう教授は、いつものように時間ちょうどに講義室へ入ってきた。

(´・ω・`)「つまりこのクラス図は変換されていて……」

('A`)「相変わらずつまらないな、この講義」

ドクオはその説明をノートに写しながらぼそっと呟いた。

( ^ω^)「まあまあ、取ってしまったものはしょうがないお」

それを諌めながら、僕も同じようにノートをとる。
頭の中は、まだあのことでいっぱいだった。
あの男が胸を抑えつけながらうつむけに倒れる瞬間。そのことが、脳裏に焼き付いたまま離れなかった。

さらに気になったことは、教授のシール白い部分が、半分くらいまで赤みを帯びていることだった。

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:32:06.77 ID:fq2Q6JvC0

( ^ω^)(そういえばあの歌……)

僕は男が倒れる少し前に聞こえた、あの歌のことを思い出した。

( ^ω^)「ドクオ、この歌を知ってるかお?」

('A`)「どんな歌だ?」

( ^ω^)「なんか、日本語じゃないんだお。
       ずっとヘイィヤレロトティーヤって言ってる不気味な歌だお」

ドクオは少し考え、そして思い出したかのようにこちらに顔を向き直し言った。
その顔には、心当たりがあるようだった。

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:33:52.26 ID:fq2Q6JvC0

('A`)「ああ、あれだよ。最近話題のCMで歌われてるやつ」

( ^ω^)「CM?」

(;'A`)「なんだおまえ、あのCMのこと知らないのかよ」

ドクオの様子から見て、かなり有名なCMなのだろう。
世間知らずだな、といわれたような気がして、すぐ僕は言い訳をした。

(;^ω^)「すまんお、三年前からテレビをさっぱり見てないんだお」

('A`)「しかも不気味って……。まあいいや。
   テレビさっぱり見ない癖に良く知ってたな」

( ^ω^)「お、電車の中で聞こえたんだお」

すると、またその歌が聞こえてきた。

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:35:43.28 ID:fq2Q6JvC0

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

( ^ω^)「お、この歌だおこの歌。
       まったく、誰か携帯をマナーモードにしなかった人がいるんだお」

('A`)「……ああ」

( ^ω^)「ん……?」

歌が終わった瞬間、教授の板書する手が止まった。

(´゚ω゚`)「う、うう」

教授は苦しそうにうめいている。
そして、後ろに貼りついているシールがみるみるうちに赤に浸食されていく。

(;^ω^)「ドクオ!一気に赤くなったお、教授のシールが!」

(;'A`)「な………」

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:37:01.91 ID:fq2Q6JvC0





教授は黒板からこちらに振り返り、胸を手で抑えながら

(´゚ω゚`)ウッ、クルシ

と言い、前のめりにばったりと倒れこんだ。
それきり、起き上がることはなかった。





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:38:36.54 ID:fq2Q6JvC0

それから少しの間、沈黙がこの場を襲った。
いきなりのことだったの誰も反応できていないようだった。
それは僕とドクオにとっても同じだ。

(;´・_ゝ・`)「教授、どうしたんですか」

一番前の席にいた真面目そうな学生が教授に駆け寄り声をかける。
返事は当然のことながら、ない。

(;´・_ゝ・`)「い、息をしてない!!誰か救急車を!!」

(;^ω^)

(;'A`)

僕とドクオは、静かにお互いの顔を見合わせた。
さっき起こったことを再確認するように。
また、僕の言っていたことが嘘ではなかったことを確かめるように。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:40:07.06 ID:fq2Q6JvC0
教授が亡くなったことにより、講義は中止になった。
そして、僕たちは気付かなかったが、あの場にはもう一人亡くなっていたものがいた。
僕たちはさっきの起きたことを再確認するために、大学内に設置されている図書館にやってきた。

(;'A`)「……マジかよ」

ドクオはいまだに信じられないといった様子だったが、起きたことは事実だ。
夢ではない。

(;'A`)「ブーン、あの時赤くなったって言ったよな?」

(;^ω^)「う、うん。その前から少し赤みを帯びていたんだお」

(;'A`)「……見えるなら見てくれないか?多分、俺の後ろにも貼りついているはずだ。
    そのシールみたいなやつが」

(;^ω^)「………」

正直、怖かった。
もしここでドクオの背中に貼ってあるシールが赤くなっていたら、
ドクオは教授やあの電車の男と同じ道を歩むことになるのだろう。

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:42:08.14 ID:fq2Q6JvC0
(;'A`)「頼むよ。もし死ぬんだとしても、覚悟してから死にたいんだ」

ドクオはかすかにふるえながら、僕にそんなことを言ってきた。
その様子を見たら、僕はドクオにこの奇妙な恐ろしい体験をしたことを話さなければ良かったとさえ思った。
話さなければ、こんなにもおびえることなんてなかったはずだ。

(;^ω^)「わ、わかったお」

ドクオの後ろに回り込み、背中を見る。

(;'A`)「ど、どうなんだ?」

僕が見た結果は、こうだ。
白い部分が少し赤に染色され始めている。もしかしたら、危ないのかもしれない。
しかし真っ赤なわけではない。教授のように、大部分が浸食されているわけではない。

(;^ω^)「……だいじょうぶだお、赤くなってないお」

僕はドクオにそう告げた。
必要以上におびえさせたくはなかった。
それに真っ赤ではないのだから、死ぬ可能性はないとも考えられる。

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:45:02.49 ID:fq2Q6JvC0

(;'A`)「そ、そうか……よかった」

ドクオは深くため息を吐き、そして何かを考え始めた。
それから僕のほうを向き、確かめるように言う。

('A`)「……教授が倒れる直前に、歌が聞こえるって言ったよな、おまえ」

( ^ω^)「言ったお。たしかCMで使われている歌だおね」

('A`)「ああ。もしかしたら死ぬ直前の人がいたら聞こえるのかもな」

(;^ω^)「多分そうだおね」

そうだとしたら、あの歌には何の意味があるのだろうか。
背筋が冷えてくるのを、僕は如実に感じ取った。

('A`)「ちょっと聞いてみるか?その歌を。
   確かめるためにもさ」

( ^ω^)「……そうするお」

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:46:35.99 ID:fq2Q6JvC0

ドクオは携帯を取り出し、何かを検索しているようだった。

('A`)「あった。このCMだよ」

それからドクオは携帯用のイヤホンの片方を僕に渡し、YoutubeにアップされているCMを再生した。
それは製薬会社のCMだった。
内容はなんてことのない、娘役であろう女の子とその父親役が配置されている。

その二人が、製薬会社の商品を宣伝する演技をしているものだった。
それだけ見ればどこにでもある普通のCMだ。
しかしこのCMのBGMに流れているものは、紛れもなく僕が聞いた歌そのものだった。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

それがCMの終わりまで、延々と流れていた。
それだけだった。

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:48:24.96 ID:fq2Q6JvC0

('A`)「やっぱりこの歌なのか?」

渡さなかったイヤホンの方を耳に入れながら、ドクオが僕に尋ねる。

( ^ω^)「間違いないお」

僕はイヤホンを外し、ドクオへ返した。

('A`)「……怪しいよな、このCM」

( ^ω^)「でも、意味がわからないお。
       なんで死ぬときにこの歌が僕に聞こえてくるんだお?」

('A`)「さあなあ……。お、もうこんな時間だぜ。
   次の講義が始まっちまう」

( ^ω^)「お、急ぐお」

ドクオと僕は席を立ち、図書館の出口に急いだ。
その時見てしまった.
ドクオのシールが、さっきよりも赤くなっていくところを。

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:50:26.09 ID:fq2Q6JvC0
―――――――――――
――――――――
――――
――


火曜日に取っている講義は、2限から4限の3科目だけ。
電車の一件があったから、2限に間に合わなかったのは仕方がない。
僕とドクオは、4限が終わったので帰る準備をしていた。

('A`)「4限は、何も起きなかったな」

( ^ω^)「シールが赤い人がいなかったお。
      やっぱり、シールが赤くなると3限のショボン教授みたいになるんだお」

そう言うと、ドクオは不安になったのかまた僕にシールの確認をするように求めた。
ドクオのシールは、図書館を出た時と同じ色をしている。

('A`)「大丈夫だよな?」

( ^ω^)「……うん、大丈夫だお」

正直、本当に大丈夫なのかどうかはわからない。
しかし、下手に不安にさせるのは考えものだ。

('A`)「そうか、よかった」

ドクオは納得したようだった。

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:51:58.22 ID:fq2Q6JvC0

( ^ω^)「それにしても、どうしたら赤くなるんだろう」

それが不思議だった。
教授のシールは、4分の3くらい赤かったものが一気に白い部分を無くすように赤くなっていった。
それに対してドクオは、最初シールを確認したときは白い部分と黄色い部分の境が少し赤くなっていた程度だった。

だが、図書館を出るときには赤が白の4分の1辺りまで迫っていたのはなんだったのか。

帰り道の最中、僕はそのことばかりを考えていた

( ^ω^)(あの間にしたことと言えば……)

そうだ、あのCMを一緒に見た。

( ^ω^)(あれが原因なのか?)

あれが必ずしも原因だといいきれるわけではない。
しかし、その可能性は高い。

('A`)「ブーン、大丈夫か?」

ずっと無言でいた僕を気遣ったのだろう、ドクオが心配そうに声をかけてきた。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:54:36.32 ID:fq2Q6JvC0

( ^ω^)「え、あ……大丈夫だお」

さっき考えたことをドクオにも言うべきだろう。
これ以上、赤くさせないためにも。

( ^ω^)「ドクオ」

('A`)「なんだ、ブーン」

ドクオはいつもと変わらない様子で振り返った。
だが、心の中では不安がっているのではないか。

( ^ω^)「あまりあのCMは見ない方がいいお。嫌な予感がするお」

ドクオのシールの赤い部分が広がっていたことは、ここでも言わなかった。

('A`)「……ああ、わかったよ。俺もなんかそんな気がしてたんだ」

それからお互いに黙ったまま電車に乗り、最寄り駅に着くまで無言のままだった。

('A`)「じゃあな、ブーン」

( ^ω^)「ドクオ、気をつけるお」

('∀`)「わかってるって」

ドクオはそう言って、笑顔で僕に手を振った。

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:57:13.25 ID:fq2Q6JvC0

('A`)「………」

ブーンが電車を降りてから、俺は考えた。
多分、あいつは俺のシールが赤くなっているのを見たのだろう。
俺もそうだ。

('A`)「………」

俺は死んでしまうのだろうか。
最後に残した言葉を考えると、あのCMを携帯で一緒に見た後に俺のシールが赤くなったのではないだろうか。

('A`)「……まあ、あのCMと歌を聞かなければ大丈夫だろう」

俺にもシールが付いていたなんて。
それだけでも、ショックだった。
俺にだけ、みんなのシールが見えていたわけではなかったのだ。

俺にだけ、シールがついていなかったわけではないのだ。

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 22:59:34.71 ID:fq2Q6JvC0

('A`)(自分では気づけない、か)

目的の駅に着き、電車を降りた。
駅の近くは栄えていることもあって混雑しており、騒がしかった。
巨大な建物に設置されてあるモニターはそれに負けないよう、大きな音量でCMを放送している。

('A`)「相変わらずうるさいな、ここは」

俺は駐輪場から自分の自転車を出しながら呟いた。

( ^^ω)「あ、ヘイィヤレロトティーヤのCMだホマ!」

( ><) 「不気味なんです!」

近くにいた二人の男が口々にそう言っているのが聞こえた。

('A`)「あのCMがモニターに……?」

俺の頭に、最悪の考えがよぎった。

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:02:46.37 ID:fq2Q6JvC0

そうか、気がついた。
別にテレビなんてものを使わなくても伝播させる方法はいくらでもあると。
おそらく、シールが赤くなって死ぬ直前に、その場にいる人に歌が聞こえるのはそのためだろう。

手っ取り早く、テレビを見ない人間にもその効果をもたらすためにそうしたんだ。

誰が? 何のために?

何のためにかはわかっている。殺すためにだ。

誰がやっているかなんて、見当もつかない。

あのCMが巨大なモニターに映し出され、歌も大音量で流れだした。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

(;'A`)「やめろ……」

とっさにそう口に出していた。
周りを見渡すと、平然と歩いている人の中に何人か倒れている人がいる。
その人たちが倒れる直前に、歌が脳内に入り込んでくる。

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:05:30.20 ID:fq2Q6JvC0
ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

CMがいつもより長く感じる。
いや、確実にTVで放映されているCMより時間が長い。

( ゚゚ω)ウッ、クルシ

(;><)「ホ、ホマさん!」

二人組の男の片割れが胸を抑えながら倒れた。
そしてまた、頭の中に歌が流れてくる。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

(;><)「こ、この歌は……」

( >Д<)ウッ、クルシ

もう一人の方が倒れた。
そして俺も。

('A`)「ブ、ブーン……」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:07:10.15 ID:fq2Q6JvC0

俺はもうだめだ。
ブーンは、無事でいるのだろうか。




(゚A゚)ウッ、クルシ





46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:09:06.75 ID:fq2Q6JvC0
―――――――――――
――――――――
――――
――

(;^ω^)「うひー、忘れてたおー」

僕は家に帰った後、地元の友達であるモナーとカラオケに行く約束をしていたことを思い出した。
思い出した時には、すでに待ち合わせの時間を十分過ぎていた。
家を出てからそこに向かうまで、二十分はかかる。

(;^ω^)「きっと怒ってるお、モナーのやつ」

そう言うが早いか、僕はすぐに玄関を飛び出した。

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:11:30.25 ID:fq2Q6JvC0

原付きに乗って、できるだけスピードを出して待ち合わせ場所へ向かう。

(;^ω^)「うーん、なかなか進まないお」

青信号に変わったのに、車の列が動こうとしない。
何をもたついているのだろうか。
追い越せる隙間がないので、追い越すわけにもいかない。

先頭の車に対して、後続の車が警笛を鳴らした。
しかし、先頭の車はびくともせず、けして動こうとしなかった。
痺れを切らしたのか、前から二つ目の車からえらの張った男が起こった様子で車から降りてきた。

<ヽ#`∀´>「貴様、いい加減にするニダ!謝罪と賠償を……」

それはとてつもなく大きな怒声だったが、言い終わる前に悲鳴に似た声へ変わった。

<ヽ;`∀´>「コ、コイツ死んでるニダ!!」

えらの張った男は運転席を覗いたままそう言った。

<ヽ;`∀´>「救急車!誰か救急車呼ぶニダ!!」

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:14:30.97 ID:fq2Q6JvC0

たちまち、辺りは大騒ぎになった。
みんな車から出て、携帯を片手に写真を撮るものや、会社へ連絡を入れるものがいた。

すぐに、救急車がやってきた。
亡くなっている車の運転手を車から降ろし、救急車へ乗せるようだ。

(;^ω^)(また、だお)

運転手の背後についているシールが、赤と黄色で埋め尽くされている。
教授や、電車の男と同じだ。
となると、やはりラジオであの歌をCMとともに聞いていたのだろう。

(;^ω^)「………」

僕は、とてつもなく怖くなった。
そしてすぐさまこの場から逃げたくなった。

あの歌が、どこからともなく聞こえてくる前に。

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:16:40.13 ID:fq2Q6JvC0

だが、遅かった。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

(;ω)「……!!」

そんな僕の願いを打ち砕くかのように、歌が聞こえてくる。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

どこだ、どこから発せられているんだ。
辺りを見回すが、わからない。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

車の中でラジオをつけている人が発しているのだろうか。

「自分では気づけない」

頭の中で、そんな声がした。

ああ、わかった。

僕にも、あのシールがついていたのか。

( ω)ウッ、クルシ

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/16(土) 23:19:24.15 ID:fq2Q6JvC0

「僕にしかあのシールは見えない。そして、僕にはシールがついてない」

「俺はあのシールが見える。てことは、俺は大丈夫なんじゃないか?」

自分にあのシールがついていると考えなかった。
いや、考えたくなかった。自分では自分のシールが見えないことに。

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……ヘイィヤレロトティーヤ……

「自分では気づけない」

「いや、気づこうとしない」

今日もあの歌声が町に響き渡る。





ヘイィヤレロトティーヤのようです 終わり





( ^ω^)ヘイィヤレロトティーヤのようです
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1287234944/
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  1. 2010/10/16(土) 23:28:04|
  2. 短編まとめ
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<<(#゚;;-゚)「はじめのいっぽのようです」第!廻 1/3 | ホーム | ('A`)は眉毛の形がえげつないほどかっこいいようです>>

コメント

そうきたか
  1. 2010/10/17(日) 21:10:23 |
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  3. 名のある名無し #-
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