ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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ひきこもりの行く末のようです

54:ひきこもりの行く末のようです :2010/10/04(月) 16:42:42.63 ID:AOmvnA4HO
(-_-)「………」

今日、何日だっけ

(-_-)「………」

誰かと話をしたのは、どれくらい前だっけ

(-_-)「………」

前回部屋から出たのは、いつだっけ

(-_-)「………」

毛布の外に出たのは、いつだっけ

(-_-)「………」

家から出なくななったのは、いつからだっけ…?



ひきこもりの行く末のようです

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:45:13.81 ID:AOmvnA4HO
('A`)「………」

ケータイを開く
今日も一回も鳴らない

( 'A`)「………」

新しく立てたスレも、レスがつかない

('A` )「………」

鏡の自分と目が合う

( '∀`) ∥ ('∀` )
気持ち悪い

('A`)「………」



( ´_ゝ`)「………」

カタカタ カチカチ

( ´_ゝ`)「おk」

(´<_`#)「ブラクラゲットふざけんな」

( ´_ゝ`)「………おかえり」

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:46:03.37 ID:AOmvnA4HO


トントン
ノック音。母親だろう

(-_-)「………」

勿論出ない
置いといてくれと 大分前に伝えてある

ドアの向こうから気配が消え、階段を下る音を確認してから、ドアを開ける

(-_-)「………」

温かい料理
見向きもせずにペットボトルだけを取って、

またドアを閉めた

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:49:30.39 ID:AOmvnA4HO
コンコン
ノック音。カーチャンの声

J( '-`)し「ドクオ、ごはんよ」

('A`)「うるせーよ。」

ドアは開けない

J( '-`)し「…一緒に食べない?」

('A`)「誰が食うか
さっさと失せろババァ」

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:51:22.14 ID:AOmvnA4HO
J( '-`)し「…ごめんね」

かたん

盆を 廊下に置く音


J( '-`)し「此処に置いとくね。
……ドクオ。お洗濯、ありがと」


そう言ってカーチャンは階段を下っていった。


母子家庭、一人で頑張ってるカーチャン。
家に居ないうちに、俺はこっそりと家事をやっている。

('A`)「……チッ」

礼を言われると、バツ悪い

ドアを開けて、湯気が立つ料理を部屋に入れた

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:52:26.52 ID:AOmvnA4HO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あんた達降りといで!」

号令

(*´_ゝ`)「待ってましたーぁ♪」

部屋から踊り出る

(´<_` )「お前が真っ先に行ってどうする兄者。恥を知れ」

从・∀・ノ!リ人「働らかざる者食うべからず なのじゃっ!」

(;´_ゝ`)「うっっ」

(´<_` )「働け童貞」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「まったく」

从・∀・ノ!リ人「のじゃ!」

言葉は辛辣だが 会話はある。
ちゃんと俺の飯も ある。
恵まれている と、俺は思う

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:54:30.64 ID:AOmvnA4HO
(-_-)「……」

あれから丸二日
母親は部屋に来なかった

毎日必ず三食運んでくる母親が、丸二日来なかった

(-_-)「……?」

遂に見放されたか
しかし忠告も宣告もなかった

あと1日 様子を見てみようと思った

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:55:37.36 ID:AOmvnA4HO
('A`)「………」

これは、どういうことだろう?

カーチャンが出掛けてから、部屋を出た。
昨日使った食器を洗うことから始めよう

そう思って居間に向かった
居間に入って、不自然なものが目に入る

テーブルの上に、
いくつかの紙と、判子
通帳と、カード


真っ白な封筒

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:56:26.92 ID:AOmvnA4HO


あれから24時間が経過
久々に時計を何度も見た


耳をすますも、階下からは音がしない

流石に不審だった

(;-_-)「………」

しばらく迷っていたが、決意を固めた
深呼吸して、ドアノブを掴み 捻った



慎重に階段を下りる

洗面所へ行く
誰も居ない

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:58:33.11 ID:AOmvnA4HO


『ドクオへ
ごめんね。カーチャン、仕事クビになっちゃった
これじゃあ暮らしていけないね ごめんね。
でも大丈夫だよ、ドクオ。
カーチャン、ちょっとだけど、貯蓄はあるんだ。
ドクオがお金をせびらないいい子だったから、貯めることが出来ました。
通帳とカードがああるから、それを使ってください。
暗証番号は ****』


手紙はまだ続いている
いやな予感しかしない。

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 16:59:28.15 ID:AOmvnA4HO


どちらか迷ったが
居間に足を向けた

擦り硝子がはめ込まれたドアを ゆっくりと開ける



(-_-)「…………おかあ、さん…?」

暫く喋っていないせいで、声は掠れていた

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:02:18.82 ID:AOmvnA4HO
『あと、ドクオにプレゼント
カーチャンから最後にしてあげられる、精一杯のプレゼント』


土地の 権利書
この家の売り払い方が書かれた紙

手紙と一緒に同封されていた 銀色の鍵

生命保険の契約書
契約者はカーチャン
受取人は自分

申請書と、申請の仕方を事事細かに書かれた紙


手紙には、
『ごめんね』『ありがとう』がたくさん散りばめられていて、
所々はぼやけていた



――― 全てを 理解した

(;'A`)「カーチャン!!」


迷わず、家を飛び出した

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:04:46.74 ID:AOmvnA4HO
(-_-)「……」

どういうことだ

よくわからなかった
理解出来なかった


何故母親は そこで俯せに倒れているのだ

パリパリに固まった 血液の海の中で


(-_-)「…おかあ、さん?」

掠れた喉を、慣らすように

(-_-)「…おかあさん?」

だんだんと


(-_-)「お母さん!?」


感情を帯びて

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:06:30.49 ID:AOmvnA4HO
J( '-`)し「………」


ドクオは、ちゃんと一人で生きていけるかしら

当分生活するだけの資金は、無理矢理捻出してきた

ドクオは家事をしてくれていたから、きっと一人でもやっていける

…あぁでも、料理って作れたかしら?

……きっと大丈夫。
あの子は、ややれば出来るのだもの。

私があと、あの子の為にしてあげられること


事故を装って 車道に飛び出すこと

保険金がおりないと、あの子は生活していけないのだから

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:08:56.07 ID:AOmvnA4HO
首筋に指をあてた
当然、脈はない

姿の見えない父親も気になった

寝室へ走り、かじり付くようにドアを開ける


そこにも 同じ光景
暴れた痕跡がある

寝室は
滅茶苦茶に荒らされていた

多分 物取りの類



(#-_-)「………うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

頭の中に閃光が走り 目の前が真っ白になった

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:11:09.73 ID:AOmvnA4HO
(;'A`)「はぁっ…はぁっ…」

行動範囲=家の中の自分が、カーチャンを見つける前に体が悲鳴を上げるなんて
考えてみれば当然の話だった。

それでも走るしかなかった。



全身黒のスウェット
目を隠すほどに伸びた前髪を振り乱して、
脇腹を抱えながらぜぇはぁぁと走る 一見中学生に見えなくもないチビガリ

周囲の目線は痛かった

(;;'A`)(こっちみんな!!)

頭はパニックを起こしている
体は限界を超えている


俺 もう駄目かもしんね

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:12:24.54 ID:AOmvnA4HO
受話器を上げた
警察に電話する

『はい、こちらヴィップ警察署です。どうされましたか?』

(#-_-)「お、おおぉ、おかっ、」

『ちょっと落ち着いてください。何がありましたか?』

(;-_-)「かっ、家族、し、しっ…ち、はっ……!!」

『血?
すみませんん。急行しますので住所とお名前を…』
(;;-_-)「びびびびびっぷちょ…さささささん、さんちょうめ…にーはっ、よんっいいいいちまっさん」

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:14:38.82 ID:AOmvnA4HO
『ヴィップ町、三丁目…ええと、番地、もう一度いいですか?』

(;#-_-)「に、は、よん いちまっ …さん」
『284・103…で大丈夫ですか?』

(;-_-)「ははははいっ!あ、なまっ …ウツダヒキ…ウツダ、ウツダ!」

『鬱田さんですね。すぐ向… ―』


聞ききる前に電話を切った

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:16:10.90 ID:AOmvnA4HO
路地に逃げ込み、ポケットを漁る
ロクに使っていない携帯を掴み上げ、
かけたことのない番号に電話をかけた

『01 カーチャン』

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:17:09.50 ID:AOmvnA4HO
携帯が鳴る
設定してから 一度も鳴ることのなかった着信音

ハッとして、電話に出た

J( '-`)し「…もしもし?」

『カーチャン!今何処にいんだよ!!』

まくし立てるような、息子の声
怒気を孕んでいる
そして、電話の向こうから雑音
あの子は今 家の外に居るるようだ
何故?

J( '-`)し「ドクオ、手紙読んだ?あれで足りるかい?」

『知るかよ!!いいから答えろ!』

J( '-`)し「……ドクオ?」

『答えろ!!一歩も動くな!チッ…クソ、いやもういっそ家に帰ってこい!!』

帰ってこい?

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:18:14.63 ID:AOmvnA4HO
『なんだよあれ!!あんなのいらねぇよ!!』

J( '-`)し「でも」

『でもじゃない!!居間で待っててやるから、早くしろよなクソババァ!!』

ぶつっ

電話は一方的に切られた

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:19:44.49 ID:AOmvnA4HO
(#'A`)「…クソッ!」
携帯を地面向かって叩き付ける

バキッ 致命傷な音がした

ずっと握り締めていた手紙も その場で破いた


『保険金があれば、きっと大丈夫だから』

(#'A`)「死なせるかよ クソババァ!」

家に向かって駆け出した

84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:22:13.08 ID:AOmvnA4HO
警察が来るまで、ずっと母親の傍にいた

季節のおかげか 腐っているところは見かけない


ずっと 自責の念にかられていた

何故三日も放置したのか
何故気付かなかったのか
何故 最後に部屋に来たときに、言葉すら交わさなかったのか



結局 孝行をする前に逝かかれてしまった


いい年して何もしない自分を、毎日毎食面倒を見てくれた お母さん

(-_-)「…おかあさん、ごめん……」

今更だと 思うけれど

(.-_-)「ごめんなさい…ごめんなさい……!」

涙が 止まらなかった

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:23:46.90 ID:AOmvnA4HO
そっと 居間の扉が開く
悄げた顔のカーチャンが、帰ってきた

俺は席に着いたまま、声をかけた


( A )「……おかえり、カーチャン」

J(;'-`)し「た、ただいま」

( A )「座れよ」

J(;'-`)し「……」

カーチャンは黙って、向かいの席に座った


カカーチャンが座ったのを確認して、
ポケットから 先程破った手紙を掴み出し、机にぶちまけた


(#'A`)「…なんでこういうことするんだよ」

J(;'-`)し「……」

(#;A`)「なんでこういうこと言うんだよ」

カーチャンは 答えない

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:25:45.99 ID:AOmvnA4HO
(#;A;)「カーチャンが死んでいいわけねぇだろうが!!」

机を叩く
手の方が痛い

(#;A;)「なんで俺なんかの為に死のうとするんだよ!普通逆だろ!!
こんな親不孝のヒキニート、庇う必要ぁねぇんだよ!!」

J(;'-`)し「でもねドクオ、カーチャンは、ド」

(##'A`)「黙れ!!」

一喝して遮る

そして、覚悟を決める




('A`)「カーチャン、俺、…働く」

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:29:31.55 ID:AOmvnA4HO
J( '-`)し「……え?」

('A`)「いっぱいいっぱい面倒みてもらった親不孝息子だ。
親孝行出来るほどうまく行かないかもしれないけど、

せめてカーチャンが、死ななくてもいいようにする」


J( ;-;)し「……ドクオ…っ」

カーチャンが泣き出した

釣られて また涙が出そうになったが、拳を握り締めて堪える
あと一言だけ


('A`)「だから、死ぬとかやめてくれよ カーチャン」

J(ぅ-;)し「…ドクオ……」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/04(月) 17:32:05.03 ID:AOmvnA4HO



( ^ω^)いつまでも あると思うな 親の臑





ひきこもりの行く末のようです 終わり
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  1. 2010/10/05(火) 18:43:34|
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