ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- )

103:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:44:46.46 ID:xUoF+twnO
花束とおにぎりの入ったバスケットを持って、僕は出かける。

きっと今日も、先客がいるに違いない。




ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- )




105:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:46:28.01 ID:xUoF+twnO
辺り一面が緑、緑、緑。

そんな草原にポツンと、彼女は相変わらず眠っている。

その傍らには、一匹の犬。

( ^ω^)「……ツン、たまには起きててもいいんじゃないかお?」

▼・ェ・▼「ワンワン!」

( ^ω^)「おっおっ。ビーグルもそう思うかお?」

彼女の前に花束を置き、犬を撫でる。

犬は気持ち良さそうに目を閉じ、その場に座り込んだ。

僕もその横に、大の字になって寝転ぶ。

耳元を、雑草がくすぐってムズムズした。

108:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:48:20.27 ID:xUoF+twnO
( ^ω^)「おー……相変わらずいい天気だおー」

まさに突き抜けるような青空。

( ^ω^)「ツンが寝ちゃう気持ちもわかるおー」

▼・ェ・▼「……クゥーン」

( ^ω^)「お? なんだお?」

▼・ェ・▼「ハッハッハッ」

犬は僕のバスケットを鼻でつつく。

( ^ω^)「……お腹がへったのかお?」

▼・ェ・▼「ワン!」

( ^ω^)「しょうがない犬だお」

109:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:49:54.31 ID:xUoF+twnO
僕はバスケットから、アルミで包んだおにぎりを取り出す。

( ^ω^)「このご時世、米も貴重なんだお。ありがたく食べろお」

▼*・ェ・▼「ワンワン!」

『ビーグル用』とかかれたアルミを剥がす。

剥がしたアルミを皿代わりにして、犬の前に置いた。

すぐに犬は、無我夢中でおにぎりにかじりついた。

( ^ω^)「……ほら、ツンの分だお」

僕はまだ寝ている彼女の前に、『ツン用』とかかれたおにぎりを置いた。

▼*・ェ・▼「ワンワンワン!」

( ^ω^)「お、美味しいかお?」

▼*・ェ・▼「ワオーン!」

( ^ω^)「そりゃそうだお。なんたってビーグル特製、ビーフジャーキーおにぎりだお」

110:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:51:26.10 ID:xUoF+twnO
犬は口の回りに米粒をつけたまま吠える。

僕も大の字のまま、自分のおにぎりを取り出して、アルミを剥がした。

黄色いおにぎりに、一気にかぶりつく。

トウモロコシ入りおにぎりは、意外と美味しいものだ。

( ^ω^)「……せっかくツンの大好きな天むすを作ってきたんだお。とっとと起きろお」

だが、彼女はなかなか起きようとはしない。

仕方がない奴だ。

僕は小さくなった自分のおにぎりを口に放り込んだ。

( ^ω^)「お前のご主人様も困ったもんだおね」

▼・ェ・▼「クゥーン?」

( ^ω^)「おっおっ、やっぱそう思うかお」

111:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:53:11.55 ID:xUoF+twnO
寝転んだまま手を伸ばして、犬の腹をさする。

サラサラと、手触りが心地好い。

▼*-ェ-▼「クゥーン……」

気持ち良さそうに目を閉じ、僕の方に腹を向ける。

そのまましばらくさすり続けると、犬はとうとう寝てしまった。

( ^ω^)「……全くお前らはすぐ寝るおね」

( ^ω^)「まあ僕も、人のことは言えないんだけど」

腹の心地好さと、耳元をくすぐるふかふかした雑草、突き抜けるような青空、そして食後。

昼寝には、素晴らしいまでのシチュエーションだ。

( -ω-)「お……」

起きた時には、彼女がすでに起きてますように。

そう祈って目を閉じた。


116:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:56:19.18 ID:xUoF+twnO
~~~~~~~~~~~~

「おい、起きろブーン」

身体を揺さぶられる。

僕は目を開けた。

('A`)「よお」

放送禁止並の顔が、視界一杯に広がっていた。

( ^ω^)「……最悪な目覚めだお」

('A`)「余計なお世話だ」

彼女の方を見る。

やはりまだ起きていなかった。

118:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 22:58:06.52 ID:xUoF+twnO
▼・ェ・▼「ワン!」

(´・ω・`)「やあブーン。随分と気持ち良さそうに寝ていたね」

( ^ω^)「ドクオのせいで台なしになったお、ショボン」

('A`)「うるせー馬鹿」

( ^ω^)「お? この僕に馬鹿とは良い度胸だおね」

('A`)「馬鹿に馬鹿っつって何が悪い」

(´・ω・`)「まあまあ二人とも」

大の字のまま、首だけで彼らを見やる。

二人とも黒いスーツ姿で、ドクオは全然似合っていない。

やはり、いつもの白衣の方がしっくりくる。

(´・ω・`)「……さて、ブーン。君はここで何をしているんだい?」

( ^ω^)「ピクニック」

119:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:00:05.22 ID:xUoF+twnO
(#'A`)「……ふざけてんじゃねえぞ」

ドクオが僕の胸元を掴んで、上半身を起き上がらせる。

(´・ω・`)「もう一度聞こうか」



(´・ω・`)「君は、墓の前で、何を、している?」



( ^ω^)「……ピクニックだお」

(#'A`)「……てめえ!」

(  ω )「ぐっ……」

ドクオが僕の顔面を殴りつける。

衝撃で吹き飛びそうになるも、胸元を掴まれているから離れられない。

120:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:02:13.11 ID:xUoF+twnO
▼#・ェ・▼「ガウガウ!」

(#'A`)「あ!? やんのか犬ッコロ!」

▼#・ェ・▼「ガルルルル!」

(  ω )「……ビーグル!」

▼#・ェ・▼そ

▼#・ェ・▼「グルルル……」

今にも襲い掛かろうとする犬を制止して、僕は胸元の手を引きはがす。

そのまま重力に従い、緑の絨毯に大の字になった。

(´・ω・`)「……ブーン、君がツンを愛していたことは知ってる。でも、君にはまだやることがあるだろう?」

( ^ω^)「……」

121:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:04:13.54 ID:xUoF+twnO
(´・ω・`)「この食糧難の時代、君の開発した米がなければ、とうに人類は滅びていた」

(´・ω・`)「だが、まだ足りない。今のあの米じゃ、全然生産が追いつかない」

(´・ω・`)「あの米を品種改良するには、君の頭脳が不可欠なんだ」

( ^ω^)「……そんな馬鹿なことしてたから、ブーンはツンの死に目に会えなかったんだお」

彼女は、殺された。

僕の作った米の配給に殺到した馬鹿どもに、押し潰された。

(#'A`)「……馬鹿なことだと?」

(´・ω・`)「確かに彼女が死んだのは、研究のせいかもしれない。だけどね、ブーン。あの研究がなければ、人類は確実に滅びていたんだよ?」

( ^ω^)「滅びればよかったんだお」

彼女を殺した人類など、滅びればよかったんだ。

123:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:05:43.19 ID:xUoF+twnO
(#'A`)「おい、あと何発殴れば正気に戻る?」

( ^ω^)「死ぬまで」

(#'A`)「……上等じゃねえか」

(´・ω・`)「やめるんだ、ドクオ」

(#'A`)「半殺しでやめてやるよ」

(´・ω・`)「君がビーグルに殺されるよ」

▼#・ェ・▼「グルルル……」

犬も殺気に反応しているのか、臨戦体制に入っていた。

( ^ω^)「……落ち着くお、ビーグル」

▼#・ェ・▼「グゥゥ……」

126:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:07:22.92 ID:xUoF+twnO
(´・ω・`)「ブーン、君は言っていたよね」

ショボンが、諭すような口調で話しだす。

(´・ω・`)「『今、自分が為すべきことは、常に冷静に見極めなければならない』」

(´・ω・`)「ツンは優しい子だった。もし彼女が君の立場なら、きっと人類を救っただろう」

(´・ω・`)「天才の君なら答えられるはずだ」



(´・ω・`)「今、君が為すべきことは、いったい何だい?」



129:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:08:59.81 ID:xUoF+twnO




( ^ω^)「……僕が為すべきことは」





( ^ω^)「……今、ここに居る事だお」






131:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:11:25.00 ID:xUoF+twnO
(´・ω・`)「……そうか」

ショボンは悲しそうな顔をする。

(´・ω・`)「うん、わかった。今日は帰るよ」

(#'A`)「……ちっ」

ドクオも渋々といった様子で、それに従う。

( ^ω^)「……次来るときは、花くらい持ってこいお」

(´・ω・`)「ははは、そうするよ。じゃあね」

ショボンは手を振りながら、草原を歩いて去っていく。

だが、ドクオはまだ立ち尽くしていた。

132:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:12:59.80 ID:xUoF+twnO
( ^ω^)「……ドクオも早く帰れお」

('A`)「……」

ドクオは黙ったまま、スーツの中に手を突っ込む。

そして何かを取り出して、僕に投げた。

('A`)「……濡らして冷やせ」

それは、ハンカチだった。

ドクオはきびすを返し、ショボンの方に走っていった。

( ^ω^)「……ツンデレは二人もいらないお」

▼・ェ・▼「……クゥーン?」

( ^ω^)「おっおっおっ、ビーグルも良く知ってる奴だお」

僕は起き上がる。

133:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:14:38.38 ID:xUoF+twnO
( ^ω^)「……さて、今日は帰るかお」

▼・ェ・▼「……ワン」

( ^ω^)「明日も来るお。お前こそ、たまにはここから離れたらどうだお?」

▼・ェ・▼「ワンワン!」

( ^ω^)「そうかお、それは頼もしいお。ツンが起きたら真っ先に知らせてくれお」

▼・ェ・▼「ワン!」

( ^ω^)「……じゃあ、また明日だお」

僕は二人とは反対方向に歩きだす。

136:ξ-⊿-)ξ彼女が起きるまで、のようです(-ω- ) :2010/06/30(水) 23:16:08.03 ID:xUoF+twnO




ハンカチと空っぽのバスケットを持って、僕は帰る。


きっと明日も、先客がいるに違いない。




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  1. 2010/07/01(木) 21:43:16|
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