ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)これが彼の答えのようです

261:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:44:00.26 ID:giGL/s/r0

ぼくは必要とされていないようだ。
周りの反応を見聞きするだけで分かる。
ぼくが何をしたというのだろう。
彼らの紡いだ言葉はぼくの胸に酷く痛んだ。
ぼくは人の心配さえしてはいけないのだろうか。
それでさえ疎まれるのなら何をすればいいのだろう。
ぼくは悩んだ。
そしてひとつの答えを導き出した。

もうやめよう、と。



( ^ω^)これが彼の答えのようです

264:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:44:59.49 ID:giGL/s/r0
昔からぼくはあまり人に好かれなかった。
かといって自分の性格が悪いわけでもないと思うし、見た目もそんなに悪くは無い。
極々普通で平凡なのがぼく、内藤ホライゾンだった。

( ^ω^)「おー……」

突然だがぼくは人間ではない。
勿論、宇宙人だとかそういうものでもない。まだ知られていない動物が多くいるように、
内藤もまた内藤族という動物の一種だった。

内藤族というのは集団で生息する走りの得意な種族だ。
外見は白くて丸っこく、いつもニコニコ顔をしている。それはぼくとて皆と一緒だ。
――なのに

265:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:46:23.69 ID:giGL/s/r0
( ^ω^)「何してるんだお、お前」

( ^ω^)「ぼ、ぼくかお? ぼくは……」

( ^ω^)「喋ってんじゃねーお! 新参が!」


そう、ぼくは新参者だった。
皆はこの村で生まれ、この村で育った。
それに対しぼくはというと……
ある日突然ふらりと村にやってきたそうだ。

そうだ、と不確かな言い方なのはぼくの記憶がないからなのと、そう聞かされたからである。
ぼくには、幼い頃の記憶が無かったのだ。
いきなり村にやってきたぼくに対する周りの風当たりは強かった。
それもそうだろう。
いきなりやってきて村に住み着いた奴を警戒するなと言う方が酷な話である。


( ^ω^)「おっ、ご、ごめんですお」

( ^ω^)「こんな怪しい奴……なんで村長も村にいれたんだお」

( ´ω`)「…………おっ」


それでも、ぼくにだって感情はある。
こんなあたり方をされればとても悲しくなるし何故ぼくだけがという憤りも覚えてしまう。
しかし弱虫のぼくは言い返すことも出来なければ何ができるわけでもない。
ただそのまま相手の言葉を飲み込むだけなのだ。

266:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:47:04.52 ID:giGL/s/r0
( ^ω^)「……行ったかお」

( ^ω^)「……ぼくはいったい」



(  ω )「いったい、どうすれば」


*

267:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:48:05.51 ID:giGL/s/r0
ある晩ぼくは村長に呼び出された。
そこで一つの話をきかされる。内容は読めていたけれど。
どうやらぼくをもう村に置けないそうだ。
わかってはいた、ただ、悲しかった。
そのことがぼくの胸を締め付けて痛みがゆるまない。


( ^ω^)「いたいお」

( ^ω^)「どうしてぼくだけなんだお」

( ^ω^)「記憶を失う前のぼくはどうしてこの村の近くにいたんだお」

( ^ω^)「あんまりだお」

( ^ω^)「ぼくは、皆と仲良くしたいだけなんだお」

( ^ω^)「仲良く、したい、お」

( ^ω^)「……新参の何がいけないっていうんだお」


ぼくはもう何がいい事で何が悪いことなのか判らなくなっていた。
つい先ほど、ふと意識が戻るまでは誰の言葉も耳に入らず、
ただ流されるがままに日々を送っていたようだ。


次の日、ぼくは村を追い出された。

*

269:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:48:46.42 ID:giGL/s/r0

( ^ω^)「……村長が荷作りに三日くれてよかったお」

( ^ω^)「でなかったら追放宣言の日に無理にでも追い出されていたにきまってるお」

( ^ω^)「………………」

( ^ω^)「……川に虹がかかってるお。花も、いっぱい」

( ^ω^)「きれいな景色」

( ^ω^)「ぼくは」


ぼくは、綺麗なんだろうか。
身体的な意味ではない。心の問題だ。
自分はこの景色のように美しく生きられているのだろうか。
同じ種族の彼らでさえぼくを受け入れてはくれなかったというこのぼくが。

ここでぼくは小さな違和感を覚える。


( ^ω^)「?」

今ぼくはなんと思ったのだろうか。
彼らで、さえ?
なにかが、引っかかる。

271:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:49:30.15 ID:giGL/s/r0

( ^ω^)「…………!」


彼らで、さえ。
この考え方は何かおかしい、どうしてぼくはこんなことを思ったのだろうか。
これではまるで他の種族にも受け入れてもらえなかったかのような
――っっ!!

(  ω )「あっ」

(; ω )「頭が……っい、た」

(; ω )「ああああああああああああああああああああああああああ
       あああああああああああああああああああああああああああ
       ああああああああああああああああああああああああああああ」

272:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:50:15.29 ID:giGL/s/r0

----   --  -     ---------  -    -- -


ξ ⊿ )ξ「っ――て、あんた――邪魔―?! 消え」



---  -  ----------     ---  -  -- -------



(  ∀ )「この――街の――ゴミ―去って」



----   --  -     ---------  -    -- -



( A )「死ねよ――お前は、本――――だ、出て行っ」



---  -  ----------     ---  -  -- -------

275:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:51:04.29 ID:giGL/s/r0

次々と、記憶があふれ出す。
どの記憶の中でもぼくは邪魔者だったようだ。
襲い掛かる記憶の波に耐え切れずぼくは地に膝をつけてうずくまる。
苦しい。


(  ω )「あああ」

(  ω )「あああああ……ああ」

(  ω )「ぼくは こんな」


( ;ω;)「もう たえられないお」

( ;ω;)「ああ!」



次の瞬間ぼくは走り出していた。
痛む頭も、土でうすよごれた身なりにも構ってられない。
混乱する頭をよそにぼくは川へ飛び込んだ。

281:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:55:26.94 ID:giGL/s/r0 [猿ですごめん]

水しぶきがあがる。

魚は逃げる。

花は折れた。

大きな音がする。

空は青い。

陽は輝いている。

ぼくは沈んでいく。

284:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:57:12.45 ID:giGL/s/r0

岩にぶつかる。

水が赤く染まっていく。

目の前が濁っていく。

空は赤い。

雲はみえない。

ぼくは流される。

285:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/21(月) 23:58:41.04 ID:giGL/s/r0

体が浮かんでいく。

沈んだ枝に引っかかる。

ぼくは浮かばない。

水深はわからない。

花は綺麗だった。

ぼくは目を閉じた。

287:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/22(火) 00:00:16.30 ID:/wWG7yOX0

勢いで飲んでしまった水はすこししょっぱかった気がする。
もうよくわからない。
目は多分閉じてる。
自分がどうなってしまったかなんてわからない。
ぼくは川の底に張り付いているんだろうか?
少し考えたけれどやっぱりわからなかった。


(  ω )(息ができない)

(  ω )(……そろそろ限界かな)

(  ω )「ゲホッ」


水中で息を吐き出す。
思考は定まらない。
なぜぼくはこんなことをしたのか。
苦しい。
涙が浮かんだ気がしたけど川の水に紛れてよくわからない。
でも多分ぼくは泣いていた。

289:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/22(火) 00:01:29.02 ID:/wWG7yOX0
(  ω )(つぎがあるのなら)

(  ω )(しあわせになりたいお)

(  ω )(ふつうにわらっていられて)

(  ω )(それだけで)


体が水で満たされていく。
朦朧とする意識の中でぼくは幸せを願った。

――神様、本当にいるのならぼくの願いをかなえてくださいお



amen.

どこからかそんな声が聞こえたきがした。





293:( ^ω^)これが彼の答えのようです :2010/06/22(火) 00:05:28.57 ID:/wWG7yOX0
( ^ω^)これが彼の答えのようです 了


以上で投下終了です
途中で猿って焦りもしましたが・・・
支援等ありがとうございました!

まとめ
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