ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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ひとりぼっちになってしまったようです

589:ひとりぼっちになってしまったようです1/5 :2010/05/21(金) 21:45:47.17 ID:AUDSU2zN0
チャイムが鳴って先生が出て行くとすぐに教室は喧騒に包まれた。
机を並べて昼ご飯を食べたり、談笑したり、一緒にゲームをしたり。
それが不協和音のように耳触りに感じて、俺は教室から意識を逸らすべく窓の外に視線を向ける。

('A`)(空は五月晴れ……俺の心はブリザード……)

2年生に進級してから一ヶ月と少し。俺は新しい友達が作れずにいた。

('A`)(あの時、あんなに強がり言うんじゃなかった……)

――ひと月前――

(;^ω^)「なんだか緊張してきたお……」

(´・ω・`)「別にブーンが緊張したって結果が変わるわけでもないんだから」

('A`)「そうだぜ。なぁに、どうせ今年も三人一緒に決まってるさ」

新しいクラス分けが張り出された新2年生で賑わう廊下のあちこちから、歓声と悲鳴が聞こえてくる。
その光景を少し離れたところから三人で眺めていた。

明るくて誰にでも好かれるブーン。真面目で優しいショボン。そして俺。
幼馴染の俺達三人は小学校の頃からずっと同じクラスだった。
神様が粋な計らいをしてくれている、なんて考えた事もある。
当然、今年だって三人一緒にしてくれる。そう思っていた。

591:ひとりぼっちになってしまったようです2/5 :2010/05/21(金) 21:46:44.05 ID:AUDSU2zN0
( ^ω^)「あった、A組だお」

(´・ω・`)「僕もAだ。今年もよろしく、ブーン」

(;'A`)「…………っ」

隣でふたりが無事に同じクラスになった喜びを分かち合っている。
本当に嬉しそうにしているもんだから、伝えるのがなおさら辛かった。

(;'A`)「……B」

(;^ω^)そ「……えっ!?」

(;´・ω・`)「そんな……」

ここに来て神様は俺にだけ愛想を尽かしたらしい。
ふたりがいない、という恐怖。これからどうすればいいのか、という焦り。
ジェットコースターが急降下する直前の、血の気が引くような浮遊感に襲われる。

(;^ω^)「ド、ドクオ……大丈夫かお……?」

(;'A`)そ「っ!? あ、ああ……」

急に聞こえたブーンの声に思わず体がびくりと跳ねる。
声のする方を見ると、ブーンとショボンが心配そうな目で俺を見ていた。

592:ひとりぼっちになってしまったようです3/5 :2010/05/21(金) 21:47:36.58 ID:AUDSU2zN0
(;´・ω・`)「何回も呼んだんだけど……全然反応が無いから焦ったよ」

(;^ω^)「ドクオ、本当に大丈夫かお? ドクオは昔から人見知りする奴だったし……」

(;'A`)「お、おうよ! だってもう高2だぜ? いつまでもお前らの知ってる俺じゃねえよ!」

( ´ω`)「そこまで言うなら問題ないんだろうと思いたいお……」

いつまでも仲良く同じ道を歩いて行ける訳がない。それが偶然今だっただけだ。
昔よりはマシになったが、未だに人見知りは治ってない。
でも、ふたり以外にもよく話す奴だって割といる。
不安が頭の大部分を占めているけど、やっていける自信も少なからずある。
何より、大切な親友に無駄な心配なんてかけたくない。

('A`)「そうしょぼくれんなよ、ブーン。これじゃどっちがショボンか分からないぜ」

(´・ω・`)「冗談を言う元気があるなら心配ないかな。
もしダメなら……いつでも遊びに行くし、僕達のクラスに来ていいからね」

('∀`)「ありがとよ。でもお前らも自分のクラスの付き合いってもんがあるだろ。
  俺のせいで逆にお前らに友達が出来ません、ってなったら洒落にならねぇ。
  そのうち大勢連れて遊びに行ってやるさ」

なるべく、いつも通りの笑顔を作って強がって見せた。

~~~~~~

('A`)(その結果が……これか)

594:ひとりぼっちになってしまったようです4/5 :2010/05/21(金) 21:48:31.10 ID:AUDSU2zN0
いくら意識を逸らそうとしても、幸せそうな喧騒に飲まれそうになる。
クラスメイトと交わすのは「ごめん、それ取って」みたいな業務的な会話のみ。
よく話していた奴らも、ここでは俺なんていないかのように振る舞っていた。

('A`)(そういえば……あいつらみんな、元々はブーンとショボンの友達だったな……)

それをまるで最初から自分の友達だとカウントしていた。
馬鹿か、俺は。そうだ、馬鹿に決まってる。

('A`)「昼飯食うか……」

外の景色から視線を戻して、自分の机の上を片づけながら少し大きめの声で呟いてみる。
それを聞いた誰かが「じゃあ一緒に食べようぜ!」なんて誘ってくる訳などないのに。

(;'A`)「あっ……あららら……」

ぼんやりしながら片づけていたら、筆箱を落としてしまった。
蓋が開きっぱなしだったせいで中身が盛大に床にぶちまけられる。
慌ててしゃがみこんで散らばったペンを回収していく。

(;'A`)「あっれ……? 消しゴムがねぇな……」

変な跳ね方でもして遠くに行ってしまったのだろうか。
なんて考えた矢先、頭上から透き通った声が聞こえた。

「あの……」

('A`)「ん……?」

595:ひとりぼっちになってしまったようです5/5 :2010/05/21(金) 21:49:55.76 ID:AUDSU2zN0
川д川「これ……今転がって来たよ」

見上げると、夜の海のように黒い長髪で、顔の隠れた女の子がいた。
差し出された白い手には、俺の消しゴムがちょこんと乗っかっている。

('A`)「あ、ああ……ありがとう」

久しぶりの普通の会話に、思わずどもりながら消しゴムを受け取る。
そのまま自分の席に戻るため、振り返ろうとした時――

川д川「ね、ねえ……」

目的を果たしたはずの黒髪の女の子は、俺を呼び止めた。

(;'A`)「……な、ななな何?」

川д川「まだお昼ご飯食べてない?」

(;'A`)「う、うん……」

川*д川「私も……まだなんだ」

前髪の間からチラリと見える顔は、心なしか赤く見えた。
何故そうなっているのか、その理由は分からない。

川*д川「だから……その……あの……」

でも、彼女が言おうとしてる言葉は、本当は俺が言わなければいけないのは分かった。

('A`)「あのさ、よかったら俺と一緒に――」
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  1. 2010/05/21(金) 23:46:12|
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  4. | コメント:1
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コメント

ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
あおはる
  1. 2010/05/22(土) 15:31:55 |
  2. URL |
  3. 名のある名無し #-
  4. [ 編集 ]

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