ひとくちlw´‐ _‐ノvくりぃむ

ブーン系作品まとめブログ

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( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです

570:( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです 1/5 :2010/05/21(金) 21:17:26.13 ID:4WMdduwB0
よく晴れた蒼天の日の太陽はこの公園を鮮やかに照らしている。
そんな中で一人の男がずっとベンチで座っていようが、
あまり気にされないのはこの公園が他よりかは多少大きいからだろうか。
ゴールデンウィークだから男性が一人でいようがおかしくないからか。

( ^ω^)「……」

いや、違う。あまりにも彼がおかしな行動をとるような人物には見えないからだ。
それほど、彼は公園に似合っていて温和に見える人だった。
現に四月もこうやって、または別の場所で同じようなことをしようとしていても、
誰も彼が犯人だったとは思いもつかなかったのだ。

色々な場所に貼られている。

自販機の隣のゴミ箱や遊具近くの針葉樹、こいのぼりに使うポールにまで。

彼への注意を促す張り紙が。

『最近、この公園や近隣の公園で誘拐が起っています。
 あなたの家族が決して狙われないという可能性はありません。
 しっかりと目を離さないで見守ってくださるよう、お願いします。』

そしてその対象は、自分がその対象になっていることも知らずに無邪気に遊んでいる――――

574:( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです 2/5 :2010/05/21(金) 21:19:57.87 ID:4WMdduwB0
ベンチに座る僕の前のにも自分の姿が描かれている紙が貼られている。
いたるところで見つかるその貼り紙は、僕をとても恐ろしく描いている。
真っ黒な顔で真っ赤な瞳。そんな姿で、楽しんでいるその獲物をひどい目でにらんでいる。
誰が見ても、それが僕と全く違うから気付かないんだろう。

▼・ェ・▼「ワン!」

( ^ω^)「お?」

赤い首輪をした一匹の犬がすり寄ってきた。

ζ(゚ー゚*ζ「あ、すみません……」

この少女が飼い主のようだ。

( ^ω^)「いや、大丈夫ですお。元気があっていい犬ですお」

ζ(゚ー゚*ζ「すみません……」

( ^ω^)「でも、誘拐なんてのも心配しなくてよさそうですお」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。これならどんなことがあっても大丈夫だと思います」

僕の性癖は異常だ。誰にも言ってないけれどそれだけはわかる。
どうしても抑えきれなくて、ついやってしまって、そして殺している。
今日行動を成功すればこの公園で三回行ったことになる。

僕の目の前にいるのは、対象から外れている。年を少し取りすぎているのだ。
ここの誘拐の話を少しして、彼女は去った。僕の事を話していたのにそれが僕だと気付かない。

576:( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです 3/5 :2010/05/21(金) 21:21:49.02 ID:4WMdduwB0
ちょっとすると、僕の目の前に幼女が歩いていた。

⌒*リ´・-・リ「こ、こんにちは」

目があってしまったので、軽く会釈する。
両腕に子猫を抱いていた。

五月晴れにはまだ早いが、この時期はよく晴れる。
ペットを連れて散歩をする子供もよく見かけるようになった。
そうでなければ、僕がここにいるわけないのだ。

( ^ω^)「おっ、かわいいお」

⌒*リ´・-・リ「えっと……その……あ、リリって、言い……ます」

( ^ω^)「リリちゃんかお。こんな可愛いな名をつけてもらえて本当にいい猫だお」

僕は彼女の持っている猫の頭をなでた。

(*゚ー゚) 「ニャー」

⌒*リ´;・-・リ「え……ご! ごめんなさい! 猫の名前はしぃです! さようなら!」

( ^ω^)「お?」

恥ずかしそうに顔を真っ赤にして走って去って行った。
五月病にでもかかっているのか。呆けていて、間違えて自分の事だと勘違いしたのだろう。
その行動は確かに可愛かったが、今のご時世、そんな言葉を幼女に言ったらお終いなのに。
そして悪いが、雌には興味が無いのだ。

579:( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです 4/5 :2010/05/21(金) 21:23:50.02 ID:4WMdduwB0
(;∀ ;)「ぅぅ……ぅぅ……」

今度は、さっきと同じくらいの歳の男子だ。
悲しそうに泣いている。こんなのを見てほおっておけるわけが無い。

(;^ω^)「ど、どうしたんだお?」

(;∀ ;)「ギコー。ギコー!」

何とか落ち着かして話を聞いた。
子供なので話はぐちゃぐちゃだったが何とか理解出来た。
ギコというのは、この子の隣に住んでいていつも仲良く遊んでいた友達らしい。
それも、クラス替えをしても友達の出来ない自分に仲よくしてくれた唯一の友達らしいのだ。

(;∀ ;)「体育祭が、あるからって、いつも、一緒に、走るの、手伝ってくれて」

数日前、いつものようにここで走っていた時にギコが先に行ってしまったらしいのだ。
追いかけても追いかけても見つからず、今でも探しているらしい。

(;^ω^)「大丈夫だお。きっと見つかるお!」


思い出す。家へと連れ帰り、這いつくばらせ、そして――――
ああ、何ということだ。僕はこの友達を、犯して殺してしまったのだ。
鈍器で殺す時のあの泣きわめく姿を思い出して、今でも興奮する。

(;^ω^)「でも、なんてひどいことをしてしまったんだお……」

罪悪感が募りだした。しかし何故だろう。やはり僕の性癖はおかしいのだ。
それでもまだ、今日も同じことをしてしまおうとしている。

582:( ^ω^)は真っ黒な顔でも真っ赤な瞳でもないようです 5/5 :2010/05/21(金) 21:25:32.58 ID:4WMdduwB0
いた。夕暮れになってやっと見つけた今日の獲物だ。一人で迷子になったのか。
可愛い服を着ているが、僕にはわかる。雄だ。

( ^ω^)「お、こっちへこいお」

僕が言うと、だいたいの子はこっちへ向かう。
楽しそうに歩いていたその子も同様に……そして、抱き上げる。
周りに誰もいないことを確認して僕は走ろうとした。

('、`*川「ちょっと待って下さい!」

後ろから声がした。気付かれてしまったのだ。僕の行動が。

('、`*川「それ、うちの子ですよね? うちの子に何しようとしたんですか?」

振り向くことすらできない。走って逃げだすこともできない。
抱えたこの子を下すこともできないのだ。

('、`*川「もしかして、最近はやりの誘拐犯ってあなたのことですか?」

振り返った。僕の顔を見ると女は少し意外そうな顔をする。
僕の性癖はおかしい。どうしてこんなことをするようになってしまったのか。
もしかすると、犯人が自分だと気付かれずにいるのが好きだっただけなのかもしれない。
きっと、そうだったのだろう。それに僕は興奮していたのだ。

('、`*川「あ……えっと。今、警察を呼びますね? いいですよね?」

僕は軽くうなずいた。彼女は困惑したそぶりで警察に通報し始めた。
彼女の隣の立て看板にも僕の姿が描かれていた。
真っ黒な顔で真っ赤な瞳。そんな姿で、楽しんでいる犬と猫をひどい目でにらんでいた――――
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  1. 2010/05/21(金) 23:38:57|
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